Coolier - 新生・東方創想話

新世紀 ○○ンゲリオ○

2003/12/21 03:17:27
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   メイドA「敵機確認!攻撃開始!」
   メイドB「撃て~!」

 どか~ん!

 どか~ん!

   メイドA「やったか?」
   メイドB「いや、待て。」
   メイドA「・・・・む、無傷だと?!」
   メイドB「く・・・。退け!退けぇ~!!」
   メイドA「こ、こっちに星屑が!避け切れない・・・・・・!」
   メイドB「うわあ・・・・・・・。」


 ・
 ・
 ・


  レミリア「喰らいボム、か。」
    咲夜「防衛部隊は八割が全滅。さらに、入り口付近の改修が必要になったわ。情けない・・・。」
  メイドC「申し訳ございません・・・・。」
  レミリア「かまわないわ。普通に戦って、あれを止められるとは思ってないから。」
    咲夜「我々紅魔館最大の敵、『霧雨 魔理沙』・・・・。」
  メイドD「敵、図書館にて沈黙しました。」
  レミリア「咲夜。」
    咲夜「はい。」
  レミリア「彼女を呼んで。」
    咲夜「はい。」

咲夜は一礼すると、その場から去って行った。

  レミリア「始まるのね・・・・・。」

 ・
 ・
 ・

紅美鈴は、地下に呼び出された。

    美鈴「まさか、こんなときに妹様の相手しろなんて言うんじゃ・・・・。」

上では、毎度のごとく魔理沙が攻めて来ている。
そんな中で呼び出されたのである。

    美鈴「ひょっとして、クビ!?」

なんて事を思っていると、

    咲夜「そんなんじゃないわ。安心して。」

咲夜が現われた。
  
    咲夜「こっちよ。」

咲夜はさらに奥へと進む。

    美鈴「あ、待って・・・。」

慌てて後を追う美鈴。

 コツ、コツ、コツ・・・・・・・

足音だけが鳴り響く。
二人の間に会話はない。
少しして美鈴が口を開く。

     美鈴「あの、いったいどこまで?それに、地下にこんな場所あったかしら・・・?」
     咲夜「・・・・・・・・・。」

咲夜は答えない。
周りは、紅魔館地下の風景から、壁や天井が鉄張りになった大部屋へと変化していった。

     咲夜「・・・・・・・・ついたわ。」

咲夜は立ち止まる。

     美鈴「ここは・・・・・?」
     咲夜「そんなの、些細なことよ。それより、あれを見て。」
     美鈴「?」

咲夜が前方を指差す。
すると、前方にスポットライトが当たった。
そして、現われたのは・・・、

     美鈴「ひええええええ~??!」
     咲夜「五月蝿いわね。」
     美鈴「い、い、い、妹様!?なんでこんな、立派に巨大化されて・・・・・。」

巨大なフランドール。
高さだけなら、おそらく紅魔館並であろう。

     咲夜「妹様じゃないわ。」
     美鈴「じ、じゃあ、いったい・・・・。」

前方に現われた巨大フランドールについて、咲夜が説明をする。

     咲夜「紅魔館が作り出した究極の汎用妹型決戦兵器。」
     美鈴「妹型って・・・・・。」
     咲夜「その名も『フランゲリオン』。これは、その初号機よ。」
     美鈴「フラン・・・、ゲリオン・・・・?」
     咲夜「これの開発は極秘裏に行われていた。紅魔館防衛の、最後の切り札・・・・・。」
     美鈴「・・・・・・・・・。」
     咲夜「ホン、メイリン。」
     美鈴「は、はい。」
     咲夜「あなたが乗るのよ。」
     美鈴「・・・・・・・・・・うえ!?」
     咲夜「何よ、そのすっとんきょうな返事は?」
     美鈴「だ、だって、これって・・・・、何?」

美鈴は混乱している模様。
そのとき、背後から声がかかる。

   レミリア「久しぶりね、美鈴。」

声の主はレミリア。
ちょっと高い場所から、二人を見下ろして言う。

     美鈴「お嬢様?いや、久しぶりって、昨日お会いしたばかりじゃ・・・?」
   レミリア「それに乗りなさい。」
     美鈴「へ?」
   レミリア「それは、あなたでなければ動かせない。あなたが乗らなきゃいけないのよ。」
     美鈴「む、無理です無理です!第一、これって乗れるんですか!?」
   レミリア「乗りなさい。これは命令よ。」
     美鈴「で、でも・・・・・。」
   レミリア「紅魔館の平和は、この一戦にかかっている。それでも拒否すると言うの?」
     美鈴「う・・・・・・・。し、しかし・・・・・。」
   レミリア「そう・・・・・・・。」

レミリアは少し下を向き、

   レミリア「いやなら戻りなさい。そして撃墜されてくるがいいわ。」
     美鈴「そ、そんな~・・・・・・。」
   レミリア「乗らないと言うなら、あなたに用は無いわ。」

搭乗を拒否する美鈴を、冷たく突き放す。

   レミリア「咲夜。」
     咲夜「はい。」
   レミリア「パチェを連れてきて。」
     咲夜「ですが、パチュリー様は先日喘息が再発し、さらに鉄分不足で貧血を起こされて・・・・。」
   レミリア「・・・・・・・。」
     咲夜「おまけに各種ビタミン不足で肌荒れに口内炎。ついでに糖分不足で頭の働きが鈍っていて・・・・。」
   レミリア「死んだわけじゃないわ。連れてきて。」
     咲夜「・・・・はい。」

咲夜が近くにいたメイドに指示を出す。
暫くして、担架に乗せられたパチュリーが現われた。

  パチュリー「こほっ、こほっ・・・・・。」
   レミリア「パチェ、美鈴が乗ってくれないの。あなたが乗って。」
  パチュリー「こほっ、むり・・・・・、ごほっ。」
   レミリア「ありがとう。それじゃあ、早速。」
  パチュリー「やめて~・・・・・、ごほっ!」

咳き込みながらも拒否するパチュリーを、何も聞かなかったことにして搭乗させようとするレミリア。
パチュリーは担架に乗せられたまま、フランゲリオンに近づいていく。

     美鈴「(パチュリー様、こんな状態でこんなのに乗ろうだなんて・・・・。)」
  パチュリー「ゴホッ!ゴホッ!」 
     美鈴「(なのに、健康な私が乗らないなんて、そんなのでいいのかしら・・・?)」
  パチュリー「う~・・・・・・・・・。」
     美鈴「(ああ、でも、私の中の第六感が語りかける・・・・・。)」
  パチュリー「ゴホッ!ゴホッ!」



    乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、

    乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、

    乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、

    乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、乗っちゃダメだ、


                  乗 っ ち ゃ ダ メ だ ! ! !



  パチュリー「ゴボ!!」
     美鈴「ぎゃあああああ!」

パチュリー、吐血。

     美鈴「わ~!乗ります、乗ります!!私が乗ります!!だから早く医務室に~!」
     咲夜「そう。それじゃ、こっちに来て。」

美鈴は、再び咲夜に連れて行かれる。

   レミリア「・・・・・・・成功ね。」
  パチュリー「血糊って、あんまり美味しくないわ。」
   レミリア「そうでしょうね。吸血鬼の私でも、不味く感じたもの。」
  パチュリー「・・・・・今度、美味しい血糊でも作ってみるけど?」
   レミリア「楽しみにしてるわ。」

 ・
 ・
 ・

フランゲリオン操縦席にて。

     美鈴「うう・・・・、どうしてこうなるんだろう・・・・・?」

自らの運命を嘆きながら、操縦席に座らされた美鈴。

     咲夜『準備はいい?』

咲夜から通信がはいる。

     美鈴「心の準備?」
     咲夜『遺書よ。』
     美鈴「・・・・・・・・・やっぱり降りる~!!」
     咲夜『まあ、冗談は置いといて・・・・・。』
     美鈴「(さっきのは、冗談に聞こえなかった・・・・。)」
     咲夜『発進させるわよ。』
     美鈴「り、了解・・・・。」

遺書も心も準備できてないまま、発進の通告をうける。
そして

     咲夜『フランゲリオン初号機、発進!!』
  
 ゴオオオオオオオオオオオオ!!

     美鈴「ぎぃあああああああああ!」

爆音、そして悲鳴とともに、妹型決戦兵器は、大地に立った。

 ・
 ・
 ・

     咲夜「中国率80%!初めての操縦でこんな数値を叩き出すなんて。」
   レミリア「ねえ、咲夜。」
     咲夜「はい?」
   レミリア「その中国率って、何か関係あるの?」
     咲夜「いいえ、何も。」

で、中国率80%を叩き出した妖怪。

     美鈴「ここは・・・、紅魔館入り口?」
     咲夜『敵は間違いなくここを通るわ。待ち伏せするのよ。』
     美鈴「待ち伏せって言ったって、これどうやって操縦するんですか?」
     咲夜『念じるのよ。ただ、念じるだけでいい。そうね、今は歩くことだけを考えてみて。」
     美鈴「歩く?」
     咲夜『そう。ただただ、歩くことだけを考えるの。』
     美鈴「歩く・・・・・・・・。」

美鈴は、「歩け」と念じた。

 ギギギギギ・・・・

 ドスン!

一歩、歩いた。

      咲夜「歩いた!?」
    レミリア「うそ!?」

司令部は驚愕した。

      美鈴「今、『うそ!?』とか聞こえたんですけど・・・・?」
      咲夜『気のせいよ。それより、ターゲットが来たわ。』
   
 ・
 ・
 ・

霧雨魔理沙は、図書館から出てきた。

     魔理沙「あ~、今日も大漁だぜ。」

がめてきた蔵書を確認しながら、入り口へと向かう。

     魔理沙「しかし妙だな。入り口に門番はいない。図書館には館長がいない。メイド長もいない。」

今日の紅魔館を振り返る魔理沙。

     魔理沙「まあ、いいか。私にとっては楽な戦だったしな。」

とりあえず気にしないことにした。 
その後、魔理沙は図書館に向かって、

     魔理沙「それじゃ、お邪魔しました、と。」

 ペコ

一礼。
そのとき、

      咲夜『そんなこと言わないで、もう少し遊んでいったらどうかしら』
     魔理沙「!何処だ!?」
 
どっからともなく咲夜の声が聞こえてくる。

      咲夜『無駄よ。私は今、別の場所からあなたに話し掛けているの。』
     魔理沙「家の警備を怠るとはな。職務怠慢じゃねえのか?」
      咲夜『全てはお嬢様の意思。問題ないわ。』
     魔理沙「それじゃあ、そのお嬢様の意思ってのを、見せてもらおうか。」
      咲夜『言われなくても。ふふふ、生きてたら、また会いましょう・・・・。』

声が聞こえなくなった。

     魔理沙「どのみち、さっさと出た方がいいってことか。」

玄関へと急ぐ魔理沙。

     魔理沙「・・・・・警備のメイド隊はいない・・・・・。何が来る?」

急ぎつつも警戒を怠らない。
そうこうしているうちに、玄関へとたどり着いた。

     魔理沙「・・・・なるほど。玄関に伏兵を置いたわけか。」
 
魔理沙は、ならば突破してやる、と意気込みスピードをあげる。

     魔理沙「さ~て、そこにいるのは誰かな~?」

と言ってみた。
そして

 ドスン・・・・!
  
 ドスン・・・・・!

地響き。
そして現われたのは

     魔理沙「・・・・・・・・なんじゃこりゃあ~~~~!!?」

巨大フランドールこと、汎用妹型決戦兵器フランゲリオン。

      美鈴「そりゃ、驚くわよね。私も驚いたもの。」

驚く魔理沙を観察するパイロット。

     魔理沙「・・・とと、私らしくも無い。いつもはこんなのを見るとワクワクするんだけどな。」

驚きの方が先行しちまった、と付け加える。

     魔理沙「中々、面白いもんつくるじゃねえか。ひとつここは、模擬戦としゃれ込むか!」

戦闘態勢にはいる魔理沙。

      美鈴「司令部!敵は殺る気です。武器を下さい!」
      咲夜『・・・・え?』
    レミリア『武器・・・?』
      美鈴「あの・・・・?武器か何かがほしいんですけど?」
      
 プツ!

通信が切れた。
 
      美鈴「ちょっと~!武器は~!?」  
     魔理沙「まずは小手調べだ!魔符『マジックミサイル』。」

魔理沙はマジックミサイルを発射した。

 ド~ン!

ミサイルはフランゲリオンの腕に命中。
そして

 ぽろ

      美鈴「うわ~!!腕が!腕がぁ~!!」

腕が落ちた。

      咲夜『落ち着きなさい。あなたの腕じゃないわ。』
      美鈴「わ~!わ~!」
      咲夜『人の話を聞きなさい。』

美鈴は混乱した。

      咲夜「左腕部損傷。パイロット混乱。もう駄目です。」
    レミリア「やっぱり、ご飯粒でくっつけたのはまずかったかな?」
      咲夜「せめて、糊にするべきでしたね。」
    レミリア「まだ、改善の余地がある、か。」

冷静に分析をする司令室。
一方、戦場では、

     魔理沙「なんだ、手抜き工事か?」
      美鈴「おちつけ~・・・、おちつけ~・・・・。」
     魔理沙「つまらん。トドメをさすぜ。」

魔理沙は少し距離をとり、

     魔理沙「恋符『イリュージョンレーザー』!」

レーザーを発射。
そして、

 ドス・・・・

フランゲリオンの胸部を貫いた。

      美鈴「うわああああああ~・・・・・・・・。」

 ・
 ・
 ・


      咲夜「損傷率60%。中国率、10%未満まで低下。パイロットの存在感、無し。」
    レミリア「・・・・・・・・。」
      咲夜「フラン初号機、完全に沈黙・・・・。」
    レミリア「・・・・・・・・。」
      咲夜「お嬢様、初号機を回収します。」
    レミリア「・・・・・待って。」
      咲夜「どうしました?・・・・・・・これは!?」

    
 ・
 ・
 ・

     魔理沙「とんだ見掛け倒しだな。」

さもつまらなさそうに言い放つ魔理沙。

     魔理沙「今度は、もっとマシなのを用意しとけよ。じゃあな!」

魔理沙は去ろうとする。
去ろうとしたそのとき、

 どっくん

 どっくん

     魔理沙「あ?何の音だ?」

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

     魔理沙「・・・・・・まだ、動けるのか。」
  
フランゲリオンは、立ち上がった。

     魔理沙「そうかよ。なら、徹底的にぶっ壊して・・・・。」

 ドシュ!

     魔理沙「腕が再生しやがった!?」

不気味な音とともに、取れた腕が再生した。

 ・
 ・
 ・


      咲夜「初号機再起動!?一体何が・・・?中国率・・・・・、400%!?」
    レミリア「・・・・・・・・・。」
      咲夜「まさか、暴走・・・・・・!?」
    レミリア「ふふ・・・・・・・。」

司令部も驚きを隠せない。
ただ、何故かレミリアは冷静だった。
そして、一言漏らした。
    
    レミリア「勝ったわ。」


 ・
 ・
 ・

  フラン初号機「グオオオオオオオオオオオオ~~~~~~~~~~~~!!!!!」

初号機が、かん高い声をあげた。
そして、

 ドドドドドドドドドドドド!!

魔理沙に突進してきた!

    魔理沙「うおああああああ~!!?」

突然の出来事にびっくりする魔理沙。
かろうじて初号機の突進を避ける。
が、

  フラン初号機「ウオオオオオオ~!」
  
再び突進してくる。
  
     魔理沙「やばいぜ・・・。こんなん相手にしてたら、命がいくつあっても足りん。」

魔理沙は逃げようと試みる。

  フラン初号機「グオオオオオオ~!」
     魔理沙「まずい!恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

捕まえられそうになった魔理沙、喰らいボム狙いでノンディレクショナルレーザーを放つ。
だが、

 パシッ!

初号機は、ハエを手で捕まえるかのごとく、魔理沙を捕らえた。
    
     魔理沙「畜生!放せ、放しやがれ!」
  
どうあがいても、放してくれそうにない。

     魔理沙「くそ!喰らいボムすら無効かよ。滅茶苦茶だぜ!」
  フラン初号機「オオオオオオオ~!」
     魔理沙「く・・・・。なら、イチかバチかだ!魔符『スターダストレヴァリエ』!!」

 ゴオオオオオオオオ・・・・・

魔理沙は、自爆覚悟でスターダストレヴァリエを放った。
そして・・・・

      咲夜「霧雨魔理沙、焼滅。」
    レミリア「・・・・・・・・。」
      咲夜「フラン初号機、沈黙。パイロットの存在、一応確認。」
    レミリア「回収を。」
      咲夜「はい。」

咲夜は指示を出した。
そして、初号機は回収される。

 ・
 ・
 ・

      美鈴「・・・・・・・ここは・・・・。」
      咲夜「おはよう。」

美鈴は、ベッドに寝かされていた。

      美鈴「私は、いったい・・・・。」  
      咲夜「私は誰?ってのは無しよ。」
      美鈴「あ・・・・・!」

フランゲリオンに乗って、魔理沙と戦ったことを思い出す美鈴。

      美鈴「ああ、確か、妹様の腕が取れてレーザーで胸を貫かれて、そこから意識が無くなって・・・・・。」
      咲夜「落ち着きなさいって。」
      美鈴「そ、それで、敵は?」
      咲夜「燃え尽きたわ。真っ白に。」
      美鈴「そうですか・・・・・。」
      咲夜「美鈴、あなたがやったのよ。」
      美鈴「でも、あれは私の意志じゃありません。」
      咲夜「フラン初号機に乗ってたのは、紛れも無くあなたよ。」
      美鈴「・・・・・・・・・。」
      咲夜「よくやったわ。これで紅魔館の平和は守られた。」
      美鈴「ありがとう・・・・、ございます。」
      咲夜「ん。」

咲夜は部屋を出ようとする。

      咲夜「そうだ、忘れてた。」

部屋の入り口付近で振り返る。

      咲夜「あと2時間ぐらいしたら、訓練があるから。それまでゆっくり休んでいて。」
      美鈴「へ?訓練って?」
      咲夜「決まってるじゃない。」
      美鈴「ま、まさか・・・・・・?」
      咲夜「初号機のパイロットは、あなたに決定よ。これからは、あれに乗って防衛に当たってもらうから。」
      美鈴「ええ~~!!」
      咲夜「そのために、あなたには徹底的な訓練を課さなければならない。」
      美鈴「いやです、いやです!」
      咲夜「拒否権は、無いわ。」
      美鈴「わ、私は、普通の門番として、紅魔館の平和を守りたいんですけど・・・。」
      咲夜「普通に戦って平和を保てたことが、今までにあったかしら?」
      美鈴「う・・・・・・。」
      咲夜「そういうわけだから、頑張ってね。」

咲夜は部屋を出て行く。
一人残された美鈴は、

      美鈴「しくしく・・・・。なんでこうなるんだろ・・・・。」

自らの運命を、呪うしかなかった。


その後、紅魔館入り口付近で、しばしば巨大フランドールが暴れまわっているのが目撃されたらしい。
しかし、目撃者の9割ほどは、戦闘に巻き込まれたり、ドサクサにまぎれて消されたりしたそうな。
その結果、それら情報は信憑性が得られず、チルノの戯言として処理されたとかされなかったとか・・・。



 新世紀 フランゲリオン  完


あ~あ・・・・・・・。

まあ、その、元ネタは世間で人気の、例のアレですが・・・・。
いろいろと、取り返しのつかない内容に・・・・。
申し訳ありません・・・・。
Piko
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コメント



0.1510簡易評価
1.無評価使削除
読んでて大笑いしました。弐号機のパイロットはアリスあたりになるのかな?
2.50使削除
得点入れ忘れ……。
3.50七誌削除
これは面白い(´∀`) 中国率てw
4.30すけなり削除
いや、もう、どうすれば
5.40とおりすがり削除
・・・えーっと、えーっと・・・。
6.50ななし削除
こんな紅魔館でなら食べられてもいい。咲夜さん・・・あんた最高!
7.50ななすぃ削除
えーと、私のマギが回答不能を提示しているんですが、最高でした
8.30名無しで失礼します削除
元ネタに惹かれて読みましたが、面白いですよ。
続きをぜひ、次は中華キャノンで。
9.30BYK削除
今更ですが、票を入れさせていただきます。
中国率と血糊に爆笑w
21.40名前が無い程度の能力削除
先行者じゃないんだ。
27.無評価名前が無い程度の能力削除
馬鹿馬鹿しすぎて逆に素晴らしい
30.70名前が無い程度の能力削除
今更ですが、
最近元ネタにはまりまして、余計に面白く感じました。

間違ってたら済みません。
細かい事ですが"吐血"の部分、"喀血"の方が良くないですか?
39.100名前が無い程度の能力削除
「存在感無し」に笑いました