幻想の果てから犯罪組織「マヨヒガ」を追って今、幻想刑事の戦いが始まる。
主題歌(幻想刑事レイム)歌 博麗霊夢
第十三話『エイリーン恐怖の実験室 霊夢危機一髪』
ここはマヨヒガの本拠地「マヨヒガ城」。今、一人の女科学者が画面と睨めっこしていた。彼女の名はエイリーン。自称悪の天才科学者である。彼女が見ている映像は、先日行われた「月面爆破作戦」を幻想刑事レイムに阻止されたときの映像だった。この時、この計画を指揮していたのは彼女の部下でもあるバニーダブラーであった。この日のために必死に調整してきただけあって悔しさもひとしおであった。そこでエイリーンはレイムの情報を集めこれに対抗するダブラーを作り出そうとしていた。
「うん、なるほどね。」
エイリーンは深くうなずいた。そこへうさ耳がついた少女が湯飲みを持って現われた。
「師匠、なにかわかりましたか?」
「ええ、うどんげ、何とかやつを倒す方法がわかりそうなの。」
うどんげはみみを動かし笑顔をみせた。
「ホントですか!いや~、それならバニーダブラーも浮ばれますね。」
「とりあえず、今度ぶつけるダブラーは決まったわ。うどんげ、チャイナダブラーを呼んで頂戴。」
「了解しました。」
しばらくしてチャイナ服を着た紅い髪の少女が連れてこられた。
「何か御用ですか?エイリーン博士?」
「ええ、チャイナダブラー、あなたには改造手術を受けてもらいます。」
「えっ!な、なんでですかぁ?それにそんな急に。」
「今度の計画は貴女とレイムを戦わせることが作戦なの。」
「な、何で私なんですか~!?」
「貴女はとても打たれ強いわ。それを改造によりさらに強化し、マヨヒガの天才科学者であるこの私が開発した最強の盾を装備すればレイムと互角以上の戦いができるはずよ。」
「な、なるほど。さすが師匠です!」
「それに、このでかい胸!」
そういってチャイナダブラーの胸を揉む。
「ひゃ!な、なにするですか~!!」
「この胸を見せ付ければ貧乳のレイムの動揺を誘えるし。」
「さすがししょ~!」
「では、早速…。」
「ひ、ひえ~~~!!!」
五時間後…
「ふう、手術終了よ。チャイナダブラー、調子はどう?」
「え、別に変わったところはないですけど?」
「中身を主に変えたからね。打たれ強さとパワーがかなり上がっているはずよ。」
「ふ~ん。そんなもんですか。」
「そんなもんよ。さて、あとは、レイムに偽情報を出しておびき寄せるわよ。」
「はい。」
「そうそう、貴女は今日からメイリンダブラーを名乗りなさい。」
「わかりました。エイリーン博士!」
「さて、今回こそ地に這いつくばってもらうわよ、幻想刑事レイム!」
一週間後、レイムとその相棒マリサは山のふもとの村からかなり離れた所にある屋敷を見張っていた。
ここでマヨヒガの秘密実験があるとの情報を得たのだ。
「ねえ、マリサ本当にここであってるの?」
「ああ、ここで何度かマヨラーが村人に目撃されている。秘密実験じゃなくても何か企んでいるに違いないぜ。」
「しっ、見て、マヨラーよ!屋敷の中に入っていくわ。」
「よし!後を追おうぜ!」
屋敷の前に二人が行くと何処からかマヨラーたちが現われ襲い掛かってきた。
「どうやら待ち伏せされていたようね。」
「全員ぶっとばしゃいいだけだ!いくぜ!」
マヨラーは二人によって次々と倒され数がかなり減っていった。
「レイム、後は私に任せろ!」
「わかったわ!あとよろしく!」
そういってレイムは屋敷の中へと入っていった。
それを監視カメラで見ていたエイリーンは口を歪めてほくそ笑むのであった。
「マヨラーもいないなんて、気味が悪いわね…。」
レイムは薄暗い屋敷の廊下を歩いていた。
「罠の一つや二つくらいありそうなものだけど…。」
すると、奥の部屋から明かりが見えた。
「ん?あそこから光が。」
レイムはドアを思いっきり蹴飛ばした。
「ようこそ、夢想刑事レイム。私たちは貴女が来るのを待っていたのよ。」
「なんですって?」
そこにいたのはエイリーンと赤い髪の少女だった。
エイリーンは用意してあった畳の上に座った。
「歓迎します。なんならマリサさんも呼びましょうか?」
「あんたたちがなに企んでるのかしらないけど、私はそんなに暇じゃないの。さっさと終わらせましょう?」
「せっかちね。でも、その余裕をすぐに消してあげる。メイリンダブラーいきなさい!」
「悪いけど、死んでもらうわ!レイム!」
メイリンダブラーの鉄拳がレイムの腹部を捉えた。
その頃、入り口のマリサは、マヨラーをすべて倒し終えていた。
「さて、レイムの加勢でもしにいくか。」
そういって玄関のドアをかけた瞬間、
「きゃああああああ!!!!」
いきなりレイムが吹っ飛んできてマリサに激突した。
「ぐえええええ!!!」
レイムと一緒にマリサも玄関前の道まで飛ばされた。
「いてて、レイムいきなり飛んでくるなよ!」
「しょうがないじゃない!あのダブラーが…。」
「アチョー!!!」
二人が言い争っているとメイリンダブラーが突進してきた。
「きゃあ!」
「おわっ!」
二人が別方向によけるとメイリンダブラーは二人がいた林に突っ込んだ。
「巫女着!」
レイムが空に手をかざすと体を赤と白のメタリックな衣装へと変えた。
「幻想刑事レイム!」
手を前に出しポーズをとる。
幻想刑事レイムがコンバットスーツを巫女着するタイムはわずか0.05秒にすぎない。
では、巫女着プロセスをもう一度見てみよう。
「巫女着!」
空に向かって手を伸ばすと神社にある転送装置が作動する。
「了解。コンバットスーツ転送します。」
光がレイムの頭上から降り注ぎコンバットスーツが巫女着される。
「メイリンダブラー、勝負よ!」
「アチョー!」
林から出てきたメイリンダブラーが体当たりしてきた。
霊夢は捌くことができず飛ばされ、後ろにあった木に激突した。
「かはっ!」
脳が揺れ、意識が少し朦朧となる。メイリンダブラーは容赦なく突撃してくる。
頭より体が反応し間一髪で突撃をよける。そのままメイリンダブラーは、木に突っ込み根元から折ってしまった。
「なんて馬鹿力…。コンバットスーツがなかったら倒れてたわね。」
続けて突進してくるメイリンダブラーに向かって飛び蹴りを使う。
「夢想キック!」
しかし、力負けしてしまいまた吹き飛ばされる。
「くっ、スキマ空間に入ってないのにこんなに強いの?」
「レイム…、よし、サーチスコープを使うぜ!」
マリサはサーチスコープを使い、メイリンダブラーの弱点を探り始めた。
「巫女さん封印ビーム!」
ビームの爆発でメイリンダブラーが少し怯む隙を見逃さず、両手を腰に構えて大麻を取り出す。
「チョイナー!」
メイリンダブラーが青龍刀をだすと共に盾を取り出した。
「アチョー!」
メイリンダブラーは剣を振り回して威嚇する。
「とお!」
レイムの回転切りを盾で受け止め押し返す。
距離が開くと、レイムが大麻を刀のように構えた。
「レーザーお払い棒!」
(レーザーお払い棒のテーマ)
「いくわよ!」
「チャイナー!」
メイリンダブラーの剣撃をかわし、木を利用して軌道を変え一回転し、大麻を振り下ろす。
「レイムダイナミック!」
しかし、メイリンダブラーの体に届くことはなく、盾を真っ二つにしただけであった。
「なっ!」
レイムが言葉を失う。いままでこんなことは一度もなかった。レイムダイナミックは渾身の必殺技である。それを破られてしまった。
「アチョー!」
メイリンダブラーが攻撃を開始しようとしたその時、
「チャイナ!」
メイリンダブラーの体から蒸気が噴出した。
「いけないわ!メイリンダブラー一時撤退よ!」
「チャイナー!」
メイリンダブラーはエイリーンの支持にしたがい、速やかに撤退した。
「レイム!大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫。」
顔を伏せているレイムをマリサが肩に手をかける。
「ねえ、マリサ。」
「なんだ?」
「どうすれば、勝てると思う?」
「しるか。」
いつの間にか日は落ち始め血のように赤い光が二人を照らしていた。
必殺技の効かない改造ダブラー。この脅威をどう乗り越えるのか?
負けるなレイム!がんばれ幻想刑事レイム!
EDテーマ(博麗神社をよろしく)歌 霧雨 魔理沙
改造ダブラーの脅威が霊夢に迫る。
この試練を乗り越えるのだ!吼えろ!幻想刑事レイム
次回、幻想刑事レイム「夢想の心 この一撃にすべてをかけて」 おたのしみに
主題歌(幻想刑事レイム)歌 博麗霊夢
第十三話『エイリーン恐怖の実験室 霊夢危機一髪』
ここはマヨヒガの本拠地「マヨヒガ城」。今、一人の女科学者が画面と睨めっこしていた。彼女の名はエイリーン。自称悪の天才科学者である。彼女が見ている映像は、先日行われた「月面爆破作戦」を幻想刑事レイムに阻止されたときの映像だった。この時、この計画を指揮していたのは彼女の部下でもあるバニーダブラーであった。この日のために必死に調整してきただけあって悔しさもひとしおであった。そこでエイリーンはレイムの情報を集めこれに対抗するダブラーを作り出そうとしていた。
「うん、なるほどね。」
エイリーンは深くうなずいた。そこへうさ耳がついた少女が湯飲みを持って現われた。
「師匠、なにかわかりましたか?」
「ええ、うどんげ、何とかやつを倒す方法がわかりそうなの。」
うどんげはみみを動かし笑顔をみせた。
「ホントですか!いや~、それならバニーダブラーも浮ばれますね。」
「とりあえず、今度ぶつけるダブラーは決まったわ。うどんげ、チャイナダブラーを呼んで頂戴。」
「了解しました。」
しばらくしてチャイナ服を着た紅い髪の少女が連れてこられた。
「何か御用ですか?エイリーン博士?」
「ええ、チャイナダブラー、あなたには改造手術を受けてもらいます。」
「えっ!な、なんでですかぁ?それにそんな急に。」
「今度の計画は貴女とレイムを戦わせることが作戦なの。」
「な、何で私なんですか~!?」
「貴女はとても打たれ強いわ。それを改造によりさらに強化し、マヨヒガの天才科学者であるこの私が開発した最強の盾を装備すればレイムと互角以上の戦いができるはずよ。」
「な、なるほど。さすが師匠です!」
「それに、このでかい胸!」
そういってチャイナダブラーの胸を揉む。
「ひゃ!な、なにするですか~!!」
「この胸を見せ付ければ貧乳のレイムの動揺を誘えるし。」
「さすがししょ~!」
「では、早速…。」
「ひ、ひえ~~~!!!」
五時間後…
「ふう、手術終了よ。チャイナダブラー、調子はどう?」
「え、別に変わったところはないですけど?」
「中身を主に変えたからね。打たれ強さとパワーがかなり上がっているはずよ。」
「ふ~ん。そんなもんですか。」
「そんなもんよ。さて、あとは、レイムに偽情報を出しておびき寄せるわよ。」
「はい。」
「そうそう、貴女は今日からメイリンダブラーを名乗りなさい。」
「わかりました。エイリーン博士!」
「さて、今回こそ地に這いつくばってもらうわよ、幻想刑事レイム!」
一週間後、レイムとその相棒マリサは山のふもとの村からかなり離れた所にある屋敷を見張っていた。
ここでマヨヒガの秘密実験があるとの情報を得たのだ。
「ねえ、マリサ本当にここであってるの?」
「ああ、ここで何度かマヨラーが村人に目撃されている。秘密実験じゃなくても何か企んでいるに違いないぜ。」
「しっ、見て、マヨラーよ!屋敷の中に入っていくわ。」
「よし!後を追おうぜ!」
屋敷の前に二人が行くと何処からかマヨラーたちが現われ襲い掛かってきた。
「どうやら待ち伏せされていたようね。」
「全員ぶっとばしゃいいだけだ!いくぜ!」
マヨラーは二人によって次々と倒され数がかなり減っていった。
「レイム、後は私に任せろ!」
「わかったわ!あとよろしく!」
そういってレイムは屋敷の中へと入っていった。
それを監視カメラで見ていたエイリーンは口を歪めてほくそ笑むのであった。
「マヨラーもいないなんて、気味が悪いわね…。」
レイムは薄暗い屋敷の廊下を歩いていた。
「罠の一つや二つくらいありそうなものだけど…。」
すると、奥の部屋から明かりが見えた。
「ん?あそこから光が。」
レイムはドアを思いっきり蹴飛ばした。
「ようこそ、夢想刑事レイム。私たちは貴女が来るのを待っていたのよ。」
「なんですって?」
そこにいたのはエイリーンと赤い髪の少女だった。
エイリーンは用意してあった畳の上に座った。
「歓迎します。なんならマリサさんも呼びましょうか?」
「あんたたちがなに企んでるのかしらないけど、私はそんなに暇じゃないの。さっさと終わらせましょう?」
「せっかちね。でも、その余裕をすぐに消してあげる。メイリンダブラーいきなさい!」
「悪いけど、死んでもらうわ!レイム!」
メイリンダブラーの鉄拳がレイムの腹部を捉えた。
その頃、入り口のマリサは、マヨラーをすべて倒し終えていた。
「さて、レイムの加勢でもしにいくか。」
そういって玄関のドアをかけた瞬間、
「きゃああああああ!!!!」
いきなりレイムが吹っ飛んできてマリサに激突した。
「ぐえええええ!!!」
レイムと一緒にマリサも玄関前の道まで飛ばされた。
「いてて、レイムいきなり飛んでくるなよ!」
「しょうがないじゃない!あのダブラーが…。」
「アチョー!!!」
二人が言い争っているとメイリンダブラーが突進してきた。
「きゃあ!」
「おわっ!」
二人が別方向によけるとメイリンダブラーは二人がいた林に突っ込んだ。
「巫女着!」
レイムが空に手をかざすと体を赤と白のメタリックな衣装へと変えた。
「幻想刑事レイム!」
手を前に出しポーズをとる。
幻想刑事レイムがコンバットスーツを巫女着するタイムはわずか0.05秒にすぎない。
では、巫女着プロセスをもう一度見てみよう。
「巫女着!」
空に向かって手を伸ばすと神社にある転送装置が作動する。
「了解。コンバットスーツ転送します。」
光がレイムの頭上から降り注ぎコンバットスーツが巫女着される。
「メイリンダブラー、勝負よ!」
「アチョー!」
林から出てきたメイリンダブラーが体当たりしてきた。
霊夢は捌くことができず飛ばされ、後ろにあった木に激突した。
「かはっ!」
脳が揺れ、意識が少し朦朧となる。メイリンダブラーは容赦なく突撃してくる。
頭より体が反応し間一髪で突撃をよける。そのままメイリンダブラーは、木に突っ込み根元から折ってしまった。
「なんて馬鹿力…。コンバットスーツがなかったら倒れてたわね。」
続けて突進してくるメイリンダブラーに向かって飛び蹴りを使う。
「夢想キック!」
しかし、力負けしてしまいまた吹き飛ばされる。
「くっ、スキマ空間に入ってないのにこんなに強いの?」
「レイム…、よし、サーチスコープを使うぜ!」
マリサはサーチスコープを使い、メイリンダブラーの弱点を探り始めた。
「巫女さん封印ビーム!」
ビームの爆発でメイリンダブラーが少し怯む隙を見逃さず、両手を腰に構えて大麻を取り出す。
「チョイナー!」
メイリンダブラーが青龍刀をだすと共に盾を取り出した。
「アチョー!」
メイリンダブラーは剣を振り回して威嚇する。
「とお!」
レイムの回転切りを盾で受け止め押し返す。
距離が開くと、レイムが大麻を刀のように構えた。
「レーザーお払い棒!」
(レーザーお払い棒のテーマ)
「いくわよ!」
「チャイナー!」
メイリンダブラーの剣撃をかわし、木を利用して軌道を変え一回転し、大麻を振り下ろす。
「レイムダイナミック!」
しかし、メイリンダブラーの体に届くことはなく、盾を真っ二つにしただけであった。
「なっ!」
レイムが言葉を失う。いままでこんなことは一度もなかった。レイムダイナミックは渾身の必殺技である。それを破られてしまった。
「アチョー!」
メイリンダブラーが攻撃を開始しようとしたその時、
「チャイナ!」
メイリンダブラーの体から蒸気が噴出した。
「いけないわ!メイリンダブラー一時撤退よ!」
「チャイナー!」
メイリンダブラーはエイリーンの支持にしたがい、速やかに撤退した。
「レイム!大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫。」
顔を伏せているレイムをマリサが肩に手をかける。
「ねえ、マリサ。」
「なんだ?」
「どうすれば、勝てると思う?」
「しるか。」
いつの間にか日は落ち始め血のように赤い光が二人を照らしていた。
必殺技の効かない改造ダブラー。この脅威をどう乗り越えるのか?
負けるなレイム!がんばれ幻想刑事レイム!
EDテーマ(博麗神社をよろしく)歌 霧雨 魔理沙
改造ダブラーの脅威が霊夢に迫る。
この試練を乗り越えるのだ!吼えろ!幻想刑事レイム
次回、幻想刑事レイム「夢想の心 この一撃にすべてをかけて」 おたのしみに