Coolier - 新生・東方創想話

月の夜の約束

2006/06/01 02:14:29
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※これはまだ東方をよく知らなかった頃に書いた物の投稿です。
 そのため、間違った表現が多々あると思います。その点を考慮した上でお読みになってください。
 それでは、どうぞ………














『宵闇』

「ねえ、お姉様」
「なあに?フラン」
「お姉様は霊夢のところに遊びに行くのに何で私は屋敷の外にお出掛けしちゃいけないの?」
「………フランは覚えていないかも知れないけど、1度外に出たことあるのよ?」
「え!そうなの!?」
「そうよ、あなたと一緒に夜の散歩をしたの」
「外に出たことあるのに何で今は外に出ちゃダメなの?」
「話は最後まで聞いてね、フラン」
「は~い♪」
「その日も今日みたいにあなたが外に出たいと言うから散歩に出掛けたの」
「うん」
「あなたと夜の空を散歩していたら、妖怪の大群が現れたの」
「うん」
「私はあなたを危険な目に合わせたくなかったの。だから少し離れた所に森が在ったからそこにあなたを避難させて私が囮になったの」
「………」
「そして私は弾幕を使い妖怪達と戦っていたの、そしたら………」
「そしたら?」
「何か爆発したような音がしたの。森の方から」
「………」
「私と、戦っていた妖怪達は音源を見たの。そしたら………」
「どうだったの?」
「森が無くなっていたの」
「森が?」
「そう、森が在った所には何も無く、あなたが1人で泣いていたの」
「私………が?」
「そう、その光景を眼の辺りにした妖怪達はすぐさま散って行ったわ。私は急いであなたの元に飛んで行き『どうしたの?』って聞いたら『恐い人達に囲まれて、怖くて眼を閉じたの。少しして眼を開けたら………』とあなたは言ったの」
「私が能力を使った………」
「そうよフラン。あなたが能力を使ったのは私が知る限り初めてだったわ」
「初めて………」
「私はあなたにも何か能力があるとは思っていたの。でも、ここまで凄い能力だとは思わなかったわ」
「………その後どうしたの?」
「私は泣いていたあなたを背負って屋敷に帰ったわ」
「………」
「屋敷に帰ったころが丁度夜が明ける頃だったの。だからあなたを部屋に連れて行き、私も部屋に行って寝ようとしたの。そしたらあなたが………」
「私が?」
「『恐いから一緒に寝てよ、お姉様』って言ったの」
「………恥ずかしいよ~」
「私はその日、あなたと一緒に寝たの」
「うん」
「寝るときに考えたの。フラン、あなたを外に連れ出したら大変なことになる、とね」
「………」
「だからあなたを外に出さないのよ」
「でも今の私は無闇に能力を使ったりしないよ!」
「ん~でも………」
「お姉様は私の事信じてくれないの?」
「………わかったわ。フランももう小さい子供じゃないものね」
「うわ~い♪お姉様だ~い好き」
「でもこれだけは私と約束して、外で絶対に能力を使わないと」
「うん、わかったわお姉様。でも………」
「?」
「咲夜とパチュリーが許してくれるかな?」
「2人には私から話しておくわ」
「やった~それなら今夜一緒に散歩しよ?お姉様」
「いいわよ」
「約束だよ!」
「ええ、約束よ。そしたら夜になったら迎えに来るからそれまで休んでなさい」
「は~い」
「それじゃ私は2人にこの事を話してくるわね」
「お姉様、おやすみなさい」
「おやすみ、フラン」



「咲夜」
「何でしょう?お嬢様」
「パチュリーを私の部屋に呼んで来てくれないかしら?」
「わかりました」


「入るわよ、レミ」
「どうぞ」
「お嬢様、私はこれで………」
「待って、あなたにも話があるの」
「私にも………ですか?」
「そうよ、2人に話があるのよ」
「何かしら?悩み事なら出来る限り手伝うわよ?」
「私も微力ながら………」
「じつは………」


-少女説明中-


「………と言う訳なの」
「………」
「………」
「私も危険なのはわかっているつもりよ。でも、何時までもこのままだといけないと思うの」
「お嬢様………」
「レミがそうしたいと言うなら私は止めないわ」
「パチュリー………」
「パチュリー様………」
「でも」
「「?」」
「もし………もしも妹様の能力が暴走したらどうするの?」
「そ、それは………」
「少なくとも私は知識以外ではサポートできないわよ?咲夜だっていつもレミの側に居る訳ではないんだし」
「たしかに………そうですね」
「咲夜が居なくても何とかするわ」
「………その散歩、確か今夜よね?」
「そうよ」
「たぶんレミは妹様との約束の事で頭がいっぱいかもしれないけど………」

『今夜は満月なの』

「「!!」」
「その様子からして忘れてたわね?」
「………」
「普段のあなたならまだ妹様を止められるかもしれないけど、今夜は違う」
「お嬢様の能力は抑えられてしまう………」
「それならフランだって………」
「そう。レミと同じなら、ね」
「………どう言う事?」
「妹様は長い間地下に住んでいたから月の影響をどんな風に受けるかわからない」
「………」
「レミと同じように能力が抑えられるとする。そんな状態の2人が散歩に行ってもし妖怪にでも襲われたりでもしたらどうするの?」
「………」
「反対に月の影響を受けたとしてもいつかはわからない。屋敷を出てすぐなら私と咲夜で何とか出来かもしれないけどもし散歩の途中だったら………」
「その時は私が………」
「あなたの能力で時を止めてつれて帰って来るとしてもあなた自身が保つかどうか………」
「!」
「どう言う事なの?」
「咲夜の時を操る能力はどんな相手でも時を奪う事ができる。その代わり、相手の能力が強ければそれなりの精神力を使うのよ。咲夜はその事については誰にも言ってないだろうからレミも知らなかったと思うけど」
「そうなの………咲夜?」
「………はい。しかし私は………」
「咲夜!」
「………はい」
「私はあなたの事が好きよ」
「………」
「あなたが居なくなったら私は、私は………だから」
「お嬢様………」
「咲夜………」
「おほん、もしかしたら長い間月の光に当たっていないから月の影響を受けないかもしれないしね?」
「そうなの?」
「可能性として無い事は無いわ」
「そう………」
「それでお嬢様、今夜は………」
「行くわ。フランとの約束を破る訳にもいかないしね」
「レミ………」
「ふわ~~~私も夜まで一眠りしようかしら?夕方になったら起こしに来てね、咲夜」
「わかりました。おやすみなさいませお嬢様」


「どうするんですか?パチュリー様」
「う~ん、誰かに頼むとしても………」
「霊夢は拒否するでしょうし、かと言って魔理沙は………」
「もし妹様が見つけたらまずいし。アリスに頼んだとしても………」
「人形の魔力でばれるでしょうし………」
「どうしましょう?」
「そうだわ!」
「何か良い考えが浮かんだんですか?」
「ええ」



「お姉様、夜の空がこんなにも綺麗だったなんて知らなかった」
「そうね(別段変わったところは無いわね。月の影響なんて受けないしパチュリーの考えすぎだったのよ)」
「ねえお姉様」
「なあに?フラン」
「お姉様はこんなにも綺麗な夜空を独り占めしてたんだね?」
「え?どうしたの?フラン」
「お姉様は他にも楽しい事たくさん知ってる。だけど私は知らない」
「フ、フラン?」
「お姉様だけズルイ」
「(まさか!)フラン!?」
「おねえさまだけズルイ」
「やめてフラン!」
「おねえさま………ズルイ」
「フ………ラン」
「………ズルイ」
(く、苦しい、助けて、咲夜、パチュリー………)



「………さま」
「うっ………」
「………嬢さま」
「ううっ………」
「お嬢様!!」
「………えっ?」
「大丈夫ですか!お嬢様」
「咲………夜?」
「酷く魘されていましたが」
「………夢?」
「私が起こしに来て見たらお嬢様の呻き声が聞こえたので驚きましたよ」
「そう、夢だったのね………」
「お嬢様?」
「こっちの話よ。ところで今何時かしら?」
「え~と、後5分程で18時です。後30分もすれば日没です」
「そう、ありがとう咲夜」


「フラン?入るわよ?」
「す~~~んん」
「フラン、もう夜よ」
「んん、あっ、お姉様?」
「もう少ししたら出かけるわよ?」
「どこに行くの?」
「(まだ寝ぼけてるのね)フランが忘れたのならやめようかしら?お散歩」
「………!そうだ、今日の夜お散歩するんだった!」
「フランはまだ眠そうだし、どうしようかな~?」
「行く!行くよ!!」
「そう、私は玄関に居るから準備が出来たらいらっしゃい」
「は~い」


「レミ………」
「大丈夫よパチェ。そこら辺を散歩するだけだから心配しないで」
「くれぐれも無理はしないでね」
「わかってるわ。ところで咲夜は?」
「咲夜はちょっと出掛けてるわ。私が用事を頼んだから」
「そう………」
「お待たせ、お姉様」
「それじゃ行って来るわ」
「いってきま~す」
「いってらっしゃい。2人とも気をつけてね」




「お姉様、夜の空がこんなにも綺麗だったなんて知らなかった。それにお星様が綺麗~」
「そうね」
「ねえお姉様」
「なあに?フラン」
「お姉様はこんなにも綺麗な夜空を独り占めしてたんだね?」
「え?どうしたの?フラン」
(このセリフ何処かで………まさか!)
「お姉様は他にも楽しい事たくさん知ってる。だけど私は知らない」
(な、なんとかしないと!)
「お姉様だけズルイ」
「フラン、何か勘違いしてないかしら?」
「え?」
「たしかに私は夜空を散歩するわ。でも」
「でも?」
「私は独り占めなんてしてないわよ?私の他にも夜雀や蛍、宵闇の妖怪とか色々と飛んでいるのよ?」
「そうなの?」
「そうよ、ほら噂をすれば」
「あ、レミリアだ~………このこ、だれ?」
「私の妹のフランよ」
「初めまして、フランドール・スカーレットです」
「わたしはルーミアだよ。よろしく~」
「ルーミアさん?」
「ルーミアでいいよ」
「ルーミアは月の影響を受けないの?」
「うけてないよ~なんでかはしらないけど………」
「ふ~ん、そうなんだ」
「フランはうけないの?つきのえいきょう」
「うん、今のところは、ね」
「そ~なのか~?」
「ところで何処かに行く途中だったのかしら?今夜はふわふわ飛んでなかったみたいだけど」
「そうそう、みすち~が『やたい』?ていうのをだしたらしいの。それでおさそいがきたからそこにむかっていたところなの」
「ふ~ん、そうなんだ。ところで『やたい』って、何?」
「さあ?」
「ルーミアもわからないのに行くんだ」
「ふわふわとぶのもいいけど、たまにはもくてきにむかってとぶのもいいかな?とおもってね」
「今夜は気をつけなさいよ、無駄に妖怪が活性化してるから」
「ん~だいじょうぶ。なんとかするから。それよりレミリアこそきをつけてね~」
「心配無用よ」
「じゃ~ね~ルーミア」
「またね~フラン」
「ね?私独りじゃないでしょ?」
「うん、お姉様は独り占めなんてしていなかった。私の勘違いだった。ごめんなさいお姉様」
「いいのよフラン。これから色々と知っていけばいいのよ」
「うん!色々とお勉強する~」
「さあ、お散歩続けましょ?」
「は~い」










ここから3つの話に別れます
1、月の影響を受けて能力が抑えられてしまう
2、月の影響を受けない
3、月の影響をまともに受けてしまい………










『暗闇』

1、
「ねえお姉様」
「なあに?フラン」
「夜なのに明るいなんて何か不思議な感じがする」
「月が出ているからよ。月には不思議な能力があるのよ」
「そ~なのか~?」
「もう、フランたら」
「あはは」
「で、話の続きだけど………どうしたのフラン?」
「お姉様、あれ………」
「!妖怪達だわ!逃げるわよ、フラン」
「どうして?逃げるなんてお姉様らしくないよ」
「今夜はちょっと事情があるのよ………」
「大丈夫!安心してお姉様。私が殺っつけて来るから」
「ダメよ!待ちなさいフラン!!」
「そこの妖怪達!私が相手してあげるわ」

禁忌『レーヴァ………

「あれ?何で出ないの!?」
「フラン!」
「お姉様!レーヴァテインが出ないの!」
「フラン、私たち吸血鬼は満月の元では能力が抑えられてしまうの」
「それじゃ今夜は………」
「そう言う事よ。どうしたものかしら、倒すにしても数が多すぎるわね………」
「ごめんなさいお姉様。私が勝手なことをしたから………」
「しょうがないわよ、。初めての外なんだから」
「お姉様………」
(でもどうする?これだけの数を相手にするのは無理だし、今から逃げ出すにしても1人ならまだしもフランがいるから無理ね)
「お姉様!襲ってきたよ!!」
(どうする!?)

日符『ロイヤルフレア』

「!これは………」
「お嬢様!妹様!ご無事ですか!?」
「咲夜!と言うことは………」
「何とか間に合ったわね」
「パチュリー!!」
「やはり咲夜を向かわせておいてよかったわ」
「どう言う事?」
「私はパチュリー様の命令で迷い家に行っていたんです」
「すきまのとこに?」
「そうです。すきまを借りに」
「すきまを………借りる?」
「そうよ、使い捨てのすきまをね」
「初耳ね。すきまに使い捨てがあったなんて………」
「咲夜に持たせてあなた達の後を追わせたの」
「それで私がお嬢様の危機を察知してすきまを使いパチュリー様を召喚したと言う訳です」
「ストーカー行為に関しては不満があるけど、結果として助けてもらったから文句は言えないわね」
「………」
「どうしたの?フラン」
「ごめんなさいお姉様!」
「どうしたのいきなり?」
「私がお姉様の言う事を守らなかったからお姉様を危険な目に会わせてしまったから………」
「いいのよフラン。結果として私もフランも怪我ひとつしてないんだから」
「お姉様………」
「今度から気をつけるのよ?」
「うん!」










2、
「ねえお姉様」
「なあに?フラン」
「夜なのに明るいなんて何か不思議な感じがする」
「月が出ているからよ。月には不思議な能力があるのよ」
「そ~なのか~?」
「もう、フランたら」
「あはは」
「で、話の続きだけど………どうしたのフラン?」
「お姉様、あれ………」
「!妖怪達だわ!逃げるわよ、フラン」
「どうして?逃げるなんてお姉様らしくないよ」
「今夜はちょっと事情があるのよ………」
「大丈夫!安心してお姉様。私が殺っつけて来るから」
「ダメよ!待ちなさいフラン!!」
「そこの妖怪達!私が相手してあげるわ」

禁忌『レーヴァテイン』

「私の能力に勝てる妖怪なんていないんだから!」
「………」
「お姉様、邪魔者殺っつけて来たよ~」
「………」
「お姉様?」

パン!!

「何するのお姉様!!」
「フラン、私と約束したわよね?」
「約束?………!」
「思い出したようね」
「お姉様、あれは………」
「仕方なかった、と言いたいのね?」
「………」
「私がなんであんな約束をしたかわかる?」
「(ふるふる)」
「あなたが生き物を皆殺しにするとか、この地を辺境にしようがそんな事は関係ない!!あなたの為なのよ、フラン」
「!?私の………為?」
「そう、あなたは満月の光を浴びた事が無かった。だからそんなあなたが満月の元で能力を使う事によって月の影響を受けてしまうかもしれないからなの」
「!」
「幸いあなたは月の影響を受けなかったから良かったけれど、もし月の影響を受けていたら………」
「受けていたら………?」
「狂喜の中で破壊と殺戮を繰り返していたかもしれないわ」
「………」
「そうなったら今の私には………いいえ、普段の私でもあなたを止める事なんて出来ないわ」
「………お姉様」
「なあに?フラン」
「ごめんなさい」
「………」
「お姉様との約束にそんな意味があったなんて知らなかったから………」
(本当は私も忘れていたんだけどね、今夜が満月だって事)
「お姉様?」
「!な、なあにフラン」
「?もう2度とお姉様との約束を破らないから………」
「本当?」
「本当!」
「本当に本当?」
「本当に本当!!」
「………私がフランにちゃんと説明してなかったのが悪かったし………今回だけよ?」
「うん、ありがとうお姉様」



「パチュリー様、報告いたします」

-少女報告中-

「………以上です」
「妹様は月の影響を受けなかったのね?」
「はい、影響を受けられた様子は見られませんでした」
「そう、やはり永い間月の光を浴びなかったからかしら?それとも………」
「これからどうしましょう。また追い駆けましょうか?」
「もういいわ」
「しかしまた妖怪達に襲われでもしたら………」
「たぶんそれは無いわ」
「?」
「不思議そうな顔をしているわね?何でかはすぐわかるわ」
「すぐに、ですか………」

「「ただいま」」

「そう言う事ですか。お帰りなさいませお嬢様、妹様」










3、
「ねえお姉様」
「なあに?フラン」
「夜なのに明るいなんて何か不思議な感じがする」
「月が出ているからよ。月には不思議な能力があるのよ」
「そ~なのか~?」
「もう、フランたら」
「あはは」
「で、話の続きだけど………どうしたのフラン?」
「お姉様、あれ………」
「!妖怪達だわ!逃げるわよ、フラン」
「どうして?逃げるなんてお姉様らしくないよ」
「今夜はちょっと事情があるのよ………」
「大丈夫!安心してお姉様。私が殺っつけて来るから」
「ダメよ!待ちなさいフラン!!」
「そこの妖怪達!私が相手してあげるわ」

禁忌『レーヴァテイン』

「………」
「フラン?」
「ねえ、お姉様」
「………なに?」
「なんか身体がすごく熱いの。まるで水を浴びているみたいに………」
(まさか!)
「ねえお姉様、あそぼうよ」
「フラン!意識をはっきり持って!!」
「あそぼうよ、お姉様」
(どうする?今戦っても確実に勝てない!どうする!?)
「何なのこの桁違いな能力は?」
「これが月の影響を受けた能力ってやつか?私たちで何とかなるのか?」
「何とかしないと困るわ!もしうちの神社を破壊されたらたまんないわよ!」
「霊夢!?魔理沙!?なんでここに!?」
「私が2人を呼んだのよ」
「パチュリー!?でもどうしてここがわかったの?」
「私がパチュリー様の命令でお2人の後をつけていたんです」
「そうだったの………でもどうやって2人を連れてきたの?」
「そんな事より妹様を先に何とかしましょ?」
「そうね」
「この借りは大きいわよ、レミ」
「私はネクロノミコンとグリモワールでいいぜ」
「考えておくわ」
「みんな私と遊んでくれるの?でも私1人じゃ相手しきれないな~だから………」
「何する気だ?フランの奴」



禁忌『フォーオブアカインド』



「あそんでくれる?霊夢」
「正直あんまり遊びたくないわね。あなたとは」


「あそぼうよ!魔理沙」
「ああいいぜ。フランには悪いが手を抜くことはしないぜ」


「あそべるの?パチュリー」
「今日は薬を飲んできたから少しなら無茶できるわよ?」


「遊びましょ?お姉様」
「フラン………」
「お嬢様お下がりください!妹様、私が相手になります!!」





「今まではほとんど毎日私に会いに来てくれていたのに、あなたが屋敷に来てからはお姉様が私に会いに来る数が減ったわ………」
「それはレミリアが勝手に家に来ているだけで私には否はないわ」
「………お姉様は最近よく話してくれるの」
「話?」
「神社に行ったことばかり話すわ」
「………」
「あなたは私からお姉様を奪った。だから取り戻すの、あなたを殺してね」
「八つ当たりは良くないわよ」




「魔・理・沙♪」
「何だ?フラン」
「私ね?初めて魔理沙に会った時から好きだったの」
「偶然だな。私もフランの事好きだぜ」
「本当!?でも、どれくらい?」
「どれくらいっていきなり言われてもな………」
「私は魔理沙を殺したいほど好きだよ」
「………どうやらいつものフランはいないらしいな」
「私はフランだよ?」
「待ってろフラン、今戻してやるからな!」




「薬を飲んだだけで私の相手ができるの?パチュリー」
「ええ大丈夫よ(たぶんね………)」
「パチュリーには今まで外に出ようとして色々と邪魔されたから少しむかついてたの」
「そうだったの?全然知らなかったわ、ごめんなさいね」
「もしかして挑発のつもり?私はそんな手には掛からないよ」
「別にそう言う訳じゃないけど?(やっぱり弾幕ごっこになるのね………)」




「ねえ、退いてくれないかしら?咲夜」
「いいえ、退きません!」
「私はお姉様と遊びたいの」
「いくら妹様の命令でもそれはできません!私の主人はレミリアお嬢様であり、主人を危険な目に合わせる訳にはいきません!!」
「私とお姉様の間に立たないでくれる?所詮人間のくせに!」
「行きますよ!妹様!!」





………………………





「大丈夫?霊夢」
「はあ、はあ、」
「よかった、まだ死なないでよ?これからが楽しみなんだから」
「はあ、はあ、(冗談じゃないわ。今までは何とかなってたけど、これ以上はやられたら洒落にならないわ)」
「覚悟はいいかしら?霊夢」

禁弾『過去を刻む時計』




「どうかな?魔理沙。楽しい?」
「ああ、楽しいぜ………」
「よかった~楽しくなかったどうしようかと思った」
(洒落にならないぜ、弾幕の量、スピード、破壊力、発動の速さ、全ての面においてもうLunatic以上だぜ………)
「(ぺろっ)やっぱり魔理沙の血は美味しい~」
「そんなに、美味しいのか?私の、血は………」
「うん!私もっと飲みたいな~」
「そんな事したら、私が、死んじゃうぜ?」
「安心して、苦しまないように一撃で決めるから」
「そりゃ光栄だぜ!」

禁忌『レーヴァテイン』




水&木符『ウォーターエルフ』

禁弾『スターボウブレイク』

「さすがパチュリーだね。もしかして魔力惜しみなく使ってるの?やっぱり長期戦は無理だからかな?」
「ごほっ、ごほっ、(これまでとは桁違いね………)まあ、それもあるわね」
「魔力があっても身体がもたないんじゃ宝の持ち腐れだね?」
「そうね。そろそろ疲れたから、決めさせて、もらうわ」
「そうだね。私もパチュリーと遊ぶの飽きてきたところだし………殺すね?そしてパチュリーの血をもらうね?そうすればもっと魔力が増えるから」
「未来のことを考える前に現在のことを、考えたら?」
「そうね………じゃバイバイ、パチュリー」

禁忌『恋の迷路』

火水木金土符『賢者の石』




「お姉様を護る為のあなたの能力なんて所詮その程度なんだよ」
「はあ、はあ、(強い、半端じゃない!)」
「もう戦う能力は残っていないはず。もう一度聞くね?退いてくれないかな?」
「退きません!」
「そう………じゃあ死んで!」


禁弾『カタディオプトリック』


(すみませんお嬢様!!)


紅符『スカーレットシュート』


「「!?」」
「いい加減にしなさいフラン!!」
「やっとお姉様とあそべるわ」
「お嬢様ここは危険です!お下がりください!!」
「咲夜、あなたこそ下がって傷の手当をしなさい」
「しかし!」
「これは命令よ!!」
「………わかりました」
「フラン………」
「なあに?お姉様」
「もうやめて!」
「なんで?」
「なんで、ですって!?」
「私はみんなが遊んでくれるって言うから遊んでるだけだよ?お姉様」
「みんなを傷つけて遊ぶのが楽しいと言うの?」
「今まではね。でも今は違うよ、命を賭けて遊ぶの!」
「そう、あなたにはお仕置きが必要みたいね?」
「今のお姉様なんか私の相手にならないよ?」
「それはどうかしら?」
「さあ、遊びましょ。レミリアお姉様!」





「どうしたの?レミリアお姉様。威勢はよかったのにもうお終い?」
「まだ、よ、フラン」
「がんばるね、れみりゃちゃん」
「はあ、はあ、姉を呼称するなんて、舐められたもの、ね(どうする?どうする!?)」















『明夜』

「そろそろお姉様も疲れたでしょ?」
「………」
「だから私が眠らせてあげるから安心してね」
「………フラン」
「おやすみなさい、お姉様」


秘弾『そしてだれもいなくなるか?』


(もうだめ!!)


霊符『夢想封印』
魔符『スターダストレヴァリエ』
月符『サイレントセレナ』


「!?(もしかして)」
「遅くなってごめんねレミリア。少してこずっちゃって」
「本当に少しか?あれを相手に2冊ってのは割に合わないぜ」
「今夜が終わったらしばらくはゆっくり読書をしたいわね」
「3人とも………」
「不思議そうな顔してるわね?」
「安心しろ、ちゃんと倒して来たからな」
「目の前にいるのが本物ね?」
「1人でなんとかなったんだから4人で相手すれば問題ないはずだ」
「そうね」
「いくわよ、レミ」
「ええ!」
「みんなが相手になってくれるんだ?それなら私も本気でいくよ!」



………………



「どうしたのかしら?」
「1人で戦っていた時に比べれば確かに楽なんだが………」
「でもなんで?」
「あれを見て!」
「!ああ、そう言う事か」
「フランの魔力も少しずつ弱まってるのね」
「そう、そして………」
「フラン!今助けてあげるからね!!」
「もう月がないからレミリアの魔力が回復した訳か」
「そう言う事」
「なんで?なんで魔力が弱くなっていくの?もうあそべないの?そんなの嫌!!」
「もうお遊びは終わりよ、フラン………」
「嫌だよ!もう1人は嫌!!」
「お、おい、フランの様子がおかしくないか?」
「!急速に魔力が高まってる!?」
「もしかして………」
「1人になるくらいなら………みんな死んじゃえ!!」


『QED「495年の波紋」』


「おい!こんなの避け切れないぜ!?」
「もう札ないわよ!?」
「私も魔力が………」


『レッドマジック』


「レミ!」
「後は私にまかせて!今助けてあげるからねフラン!!」


『紅色の幻想郷』


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」















「ん、うん、」
「!気がついたようね」
「あれ?ここは?」
「妹様の部屋よ」
「あれ?たしか私はお姉様と一緒に夜の空をお散歩していたはず………それにどうしたの?みんなボロボロだけど?」
「あ~その~なんだ、ちょっとみんなで弾幕りあってな」
「ずる~い!わたしひとりだけ仲間はずれなんてひど~い」
「今度弾幕る時はちゃんと誘うから、な?」
「ぶ~約束だよ?」
「フラン?」
「あ!お姉様」
「本当にフランなの?」
「?何言ってるのお姉様?私以外にフランはいないよ?」
「よかった」
「うわ!どうしたのお姉様?いきなり抱きついたりして?」
「色々とあったのよ、色々とね」
「ところでお姉様」
「なあに?フラン」
「お散歩をしていたはずなのになんで私の部屋にいるの?」
「そ、それは………」
「なんで?」
「私が説明します。お嬢様から聞くところによるとスペカを使われたそうですね?」
「うん、妖怪達がいたから」
「その時妹様も月の影響を受けていたらしく、魔力があまり無い状態で使われた為に身体に無理が生じてしまい倒れてしまわれたと思います」
「そうなんだ………」
「そこにちょうど私が通りかかったので妹様を連れて帰った、と言う訳です」
「………ごめんなさいお姉様!」
「えっ!?」
「私がお散歩に行きたいって言っておきながら私が倒れちゃって………」
「いいのよフラン。あなたが無事なら、また今度行きましょ?夜のお散歩」
「うん!」






























もうひとつのおはなしです………………






























『明夜 ~Another Story Bad End~』

「ただいま~」
「おかえり~どうだった?」
「楽しかったよ~魔理沙も楽しんでくれたみたいだし、それに血も美味しかったよ」
「いいな~」
(なっ、魔理沙がやられた!?)
「ただいま~」
「「おかえり~どうだった?」」
「今まで1番頑張ってたと思うよ。私はね?でも………」
「「でも?」」
「すっごい魔力のある血だったの、だから今も魔力があり余ってるよ」
(!パチュリーが魔法で負けた!?)
「た~だいま~」
「「「おかえり~どうだった?」」」
「おもしろかったよ、恐怖で歪んでいく顔を見るのは楽しかったよ」
「あれ?霊夢は殺さなかったの?」
「そんな訳ないよ。ちゃんと殺ったよ♪」
(!!霊夢が殺られた!?博麗の巫女が!?)
「血はどうだった?」
「う~ん?おいしかったけど………」
「けど?」
「なんか普通の血と違ってた」
「どんな?」
「う~ん?言葉じゃ言い表せないな~」
「気になるな~」
「でももう1人に戻る訳だし」
「そうだね」


「3人の血が混ざってる………どうかな?お姉様」
「………」
「どうしたのお姉様?黙ったまんまで?」
「………もう疲れたわ」
「そうなの?私はまだまだ大丈夫だけど?」
「疲れたからいっしょに眠りましょ?フラン」
「お姉様、魔力が戻ってきたのね?でも私には勝てないわ!」
「大丈夫、怖くないから………」
「さようなら、お姉様」


『QED「495年の波紋」』


「怖くない、怖くないから………」
「なんで?なんでなの!?被弾してるのに、なんで!?」
「ほ~らフラン」
「なっ!」
「つかまえた」
「嫌、離して!離して!!」
「大丈夫よフラン。1人で怖くても2人なら怖くないから………」
「嫌だ!離してお姉様!!」
「おやすみ………フラン………」

















































『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』





















































あとかく?

まずは謝罪から、ごめんなさい。
この話を書き始めた頃はまだ東方の人(?)達を見たぐらいで書き始めた為、このような作品になっています。
本来は満月の時には力が強まり、新月の時に弱まるのですが………何を間違ったのかこの様なおかしいな設定に………


この話を書いていて思った。普通にAnother Storyのようになる事は無いですよね?
そして、分岐③とAnother Storyの終わり方が無理やりです。すみません。


話はかわり、紅魔館の方達で話を作るのは楽しいです。何か魅力的な物があるのだと思います。

テーブルにて紅茶を楽しむレミとパチェ。
お菓子を持ってくる咲夜。
本を抱えている小悪魔。
鬼ごっこをする美鈴とフラン。

こんなほのぼのな紅魔館を希望(と言うか願望)


色々とすみません。いろんな指摘をお願い致します。できればコツなどを………
それでは、また………



水氷ふぶき
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コメント



0.220簡易評価
1.-10名前が無い程度の能力削除
まず一言
「気付いてるんなら直せよ」

文中の『満月』を『新月』に変えれば、あとは「夜なのに明るい」みたいな
明らかな矛盾ポイントを少数改訂するだけでどうにかなったのでは?
11.20俺変態でかまわない削除
恐らくですが、作品にとても愛着を持っているのではないかと思いました。
楽しく書けて完成した一つの大切な結晶。
ですが、先のコメントの方もおっしゃっている通り、それを直す事、読み直して少しずつ修正する事はとても大切な事です。
勇気と向上心を持って、面倒がらずに、大切なものに手を加えていってさらに良いものにしてください。

ストーリーの骨組みはしっかりしているし、見せ場も用意されていると思いました。
ただ、三つもあるのは書く分には楽しいですが、読むほうとしてはどれか一つ一番思い入れのあるものをもっと盛り上げて書いて欲しかったと思いました。

全編会話文のみですが、地の文を書かないことにこだわりがあるのでなければ、地の文で登場人物の表情や動作、背景などを表現してみると良いと思います。
会話文のみで説明しているので、普通に俺やあなたが他人と会話する時には言わないような回りくどい、説明くさい台詞が多いように思います。
声に出して、その場のキャラになったつもりで読んでみたら、違和感に気がつくかもしれません。

勝手な想像でえらそうな事を書いたことは謝ります。
ですが、これからもっともっと上手くなって、より楽しく作品を書かれる事を期待しています。
一ファンとしての意見でした。
(ぶっちゃけ、あとかく?に惚れました)
12.無評価水氷ふぶき削除
すみません、ごもっともです。

言われる通りに『満月』を『新月』に変えようとは思ったのですが、それはそれで矛盾が出来てしまうと思いまして………

時間があれば少しずつでも訂正をしようと思います。
28.10名前が無い程度の能力削除
楚廼土居鵜歯見途痲痲諸迂
藻津戸弁虚卯氏堆蚊螺蚊胃手駈堕鎖射