Coolier - 新生・東方創想話

白黒と宵闇の交遊日和

2006/05/28 05:01:14
最終更新
サイズ
5.92KB
ページ数
1
閲覧数
646
評価数
3/19
POINT
720
Rate
7.45
「うーむ、理論上これとこれをこれ位の比率で混ぜてやると・・・・っと」

魔理沙は暇、という理由で自宅で魔法薬の調合に勤しんでいる、尤も本人はこの調合作業が割と好きなので霊夢の所に殴り込むとまでは行かないが本人もそれなりに楽しんでいるのである。

・・・・・・・・何を作っているのかは分からないが。

「やっぱりうら若き乙女に傷跡が残るのはアレだしな」
あんたのどこが乙女なのよ、と霊夢が居たらそんな突っ込みが飛んできそうだがあまり気にしてはいけない。
話を聞くかぎり傷薬の類を作っているようである。

薬液を混ぜたり熱したりして数分後。
「さて、薬液も安定してきたようだし一晩寝かせれば完成するだろ」
と不思議な色をした薬液の入っている試験管に栓をして、試験管立てに差しておく。
うん、我ながら良く出来てるぜ、と自画自賛する魔理沙、その直後。

「まりさーっ!あーそーぼーっ」

と明るい声が霧雨邸に響く。
「おーう、今そっち行くから待ってろー」
これはいい遊び相手が来たもんだぜ、と思いつつ玄関先へと向かう魔理沙。
ドアを開けるとそこに居たのはルーミアである。
「よっ、元気でやってたか?まぁ玄関先で立ち話もアレだしな、とりあえず上がっていけよ」
「はーい」
積もる話は中でしようぜ、と付け加える魔理沙と喜びをいっぱいに表に出して家の中へと入っていくルーミア、これらを傍目から見ると少女と親しい近所の姉のような関係が伺える。

「で、そっちはここ最近何かあったか?」
「うーん、ちょっと前に変な天狗に絡まれたことぐらいかなー」
「あー、あの鴉か、あいつは突然現れるからな、私は会いたくないんだが今の所対処が出来ないぜ」
「なんで会いたくないのー?」
「誰にだって人には言えない悩みや秘密はあるもんだ、ただあいつはネタのためだ、とかいって話すまで帰らないとかいった挙句3日ほど玄関前で張り込まれたからな」
「そーなのかー、でもやだなー、それ」
「まぁ結局家の前で弾幕張って追い払ったから良いけどまたいつ来るか・・・・・」
「大変だねー、そっちも」
何気ない雑談であるがその天狗は散々な言われようである、まぁそこまでしてネタを集めていればぼろくそに言われても仕方のないことだろう。

「ところで私は昼飯でも食べようと思うんだがルーミアも食べるか?」
「うん、食べるー」
それを聞いてよし、と行っていつもの帽子をはずして三角巾をつける魔理沙、どこから持ってきたかは知らないが葱を取り出し輪切りにしていく。
私は和食派だぜー、と口ずさみながら今度は豆腐を切っている横でお湯を沸かしている。
「ねぇ、まりさー」
「ん?どうしたー?」
ルーミアの言葉を後ろ向きで返しながら壷に両手を突っ込んでいる魔理沙、漬物でも漬けていたのだろうか、胡瓜やら大根の薄切りやらが出てきて、すぐに小皿に乗る。
「私はさっき話した通りだけどまりさは何をしてたのー?」
「あぁ、私はさっき話した天狗の対処をしてたり図書館に行ったり霊夢のとこで茶飲んだり・・・・・まぁ行き当たりばったりで生活してたな」
「そーなのかー、でも図書館って何?」
「んー、説明するのが面倒だから昼飯食ったら実際に行ってみようぜ」
と紅魔館の住人の迷惑も何もあったものじゃない言葉である、ルーミアは行くー、と無邪気な顔で行っているが彼女に罪を問うことは出来ないと思う、多分。

「「いただきます」」
ルーミアも魔理沙からこういった礼儀の手ほどきを受けたせいか和式での礼儀は多少なりとも心得ているようで手を合わせて浅くお辞儀している。

「むぐむぐ・・・・この漬物おいひーね」
「おいおい、口に物を入れたまましゃべるなって言っただろうが」
「ふぁーい」
「うーん、これはまだまだ教育の余地があるな、うん」
とあいからわず口をもごもごさせながら喋るルーミアと呆れながら笑っている魔理沙、本当に仲がいいようである。

なんだかんだで和やかな食事も終わり、後片付けは面倒だからという理由で魔法で簡単に済ませている、世の中の役には立たない方向で魔法を乱射することが趣味になってきている魔理沙だが自分の役に立つ魔法に関しては熱心である。
自分勝手なのは今に始まったことではないので気にはならないだろうが。




「じゃあそっちの準備は済んでるな?」
「うん、これでしょ?」
と魔理沙の質問にたこ糸とたたんだ風呂敷を見せて確認を取る。
「OKだ、落ちないようにしっかりつかまってろよ」
「おうっ!」
と彼女の影響を多少なりとも受けているのか粗暴な発言が見受けられるルーミア。

「じゃあ行くぜっ!しつこいようだが落ちるなよっ」
と地面から少し浮き上がったと思った瞬間ちょうど斜め45度に箒が傾き、その直後爆発音が似合うほどの急加速で飛んでいく2人、前に人がいたら轢き倒す位に。

しばらく後、紅魔館がかすかに見えるか見えないかぐらいの距離に差し掛かったその時何かごすっ、と言うような鈍い音がした直後。
「あれ?まりさー、今何か変な音がしなかった?」
「そうか?きっと気のせいだぜ」
「そーなのかー」
「まぁさらに加速するから3度目の注意だが落ちるなよ?」
「うんっ」
といい終わった直後に飛んでいる箒が急加速し、魔理沙は帽子を片手で押さえながらいっくぜーっ!と叫んでいる。
そんな後ろに居るルーミアは落ちないようにするのでいっぱいいっぱいである。

「ん?一体何の音かしら・・・・・・・・」
門番である中国、じゃなかった、美鈴は音のした方向を眺めながら何か考えている。
キィィィィィィィィィン・・・・・・・・・と空気を切るような音がどんどん近くなってきている、美鈴もああ、あいつか、と完全に予測しきっている。
「今日ばかりは通さ「でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「やっぱり無理ですよ咲夜さぁーーーんっ!」

と毎度お馴染みのように吹き飛ばされる美鈴、今回はマスタースパークではなくブレイジングスターで吹き飛ばされたので物理的な衝撃は計り知れないほどではあるがなにぶん美鈴のため1、2晩もすればすぐに復活するだろう。
戻ってこれるかが問題ではあるが。

しばらく後、図書館にたどりついたはいいもののブレイジングスターで飛ばしていた為、図書館に到着する30秒前から減速を始めていたにもかかわらず最大出力で飛ばしていてスピードを抑えきれず、扉を盛大に吹き飛ばした魔理沙。
その衝撃で相当な減速が出来たので人的被害は少なかったが、扉は見るも無残な姿になってしまっていた。

「本も返さず、扉まで壊して、全く呆れて物も言えないわ」
「いやいや、悪気は無かったんだ、ちょっと出力を上げすぎてな」
「きゅーーっ」
開口一番苦情を言うパチュリーと毎度のごとくふざけ調子で弁解する魔理沙、その2人の後ろで目を回して倒れているルーミア。
「まぁ、まずはこいつの治療からだな」
「そうね」
そう言ってベッド借りるぜー、と言ってはいるがすでにルーミアを寝かしている魔理沙と言うのが遅いわ、別にいいけど、とつぶやくパチュリー。
そのころ気を失っているルーミアはどんな夢を見ていたのだろうか。

それは彼女のみ知ることである。





番外

「うぅ、なんで私が突然轢かれなきゃいけないのよ・・・・・・」
と嘆きながら湖に浮かぶチルノを見てそれは災難だったねー、と慰める大妖精の姿が湖の片隅にあったという(射命丸文:記)
どうも、今回は某人物の小説に触発されて魔理沙とルーミア中心の小説を書いてみました。

まだまだヘタレ全開ですがorz

割と和み+ギャグ的な形式で書いてみましたがどうでしょう?
あと番外はかなり短い上に蛇足かも。

誤字とか文章おかしいぞー、な訂正とか感想があったらご一報ください(何

誤字修正
・最も→尤も
・口に物を入れたまましゃべるなって行っただろうが→言っただろうが

文章修正
・図書館の扉破壊部分にちょっとだけ追記と修正

まだまだ誤字が出てきそうで怖い・・・・、一応見直しはしてるんですが・・・・・orz
紫苑
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.560簡易評価
4.30名前が無い程度の能力削除
とりあえず「最も」→「尤も」じゃなかったっけ?
5.70とらねこ削除
 ルーミアかわいいですね。魔理沙もいいお姉さんしてます。
7.無評価紫苑削除
誤字の見落としがまだまだ起こってますなーorz

もっとよく見なければ誤字脱字を淘汰することは出来ませんね。
観察力や文章力を鍛えないとまずいです、はい。
15.無評価名前が無い程度の能力削除
もう一つ誤字
「口に物を入れたまましゃべるなって行っただろうが」→「口に物を入れたまましゃべるなって言っただろうが」
16.60名前が無い程度の能力削除
ルーミアと魔理沙…なかなかイイ
17.無評価紫苑削除
次からSS書くときは国語辞典片手にやろうかな・・・・・(やりすぎか?

見直しが甘いと改めて理解できる瞬間です、誤字報告は。

ちなみにやけに早いレスなのはあまり気にしない方向でお願いします。
20.無評価Rota削除
 おお、ルミマリSS…。嬉しいのでコメントを記載してみる。


///////
 句読点をもう少し入れても良いかな、と思います。図書館の扉破壊の所とか読みにくかったりしますので。
21.無評価紫苑削除
これで3度目の訂正となります、書いた後にとことんぼろが出てくる・・・・。

>Rota様
触発されたご本人登場・・・・・(´д`;)
色々未熟な文章読んでくださってありがとうございました。

修正入れても読みにくいかもしれませぬorz