前回(その1)の続きになっていますが単品でも割と楽しめるかも?
作者がヘタレなのでちょっとアレですが。
夜の王、紅い悪魔が住まう館 紅魔館の一こま
広大な湖の中心に位置する小島に建つ小さめの館、紅魔館。
外観の大きさとは裏腹に内部は広大な広さを誇り、気が滅入るほど紅い館である。
そんな館に住まうのは夜の王と称される吸血鬼の少女、レミリア・スカーレットその人である(人ではないが)
「さて、今日はどうしようかしらね」
とつぶやくレミリア、住まう主が主なだけに来客はほとんどない館である、一部例外もあるが。
「咲夜はフランと一緒にどっか行っちゃったし、ちょっと図書館の様子でも見に行ってみようかしら」
と適当に目的を決めて歩みだすレミリア、彼女の従者である咲夜の能力で異様なまでに広い館を一人考え事をしながら歩くレミリア。
そんな彼女はこういう一人で考え事をするのが割と好きなのでのんびりと図書館を目指していた。
一方その図書館では紫を基調とした外見に不健康そうな白い肌をした図書館の主であり館の主、レミリアの友人のパチュリー・ノーレッジと階級が低く、名前が無いため小悪魔と呼ばれる従者が居た。
「小悪魔、本の整理は進んでいるかしら」
「はい~、こちらは順調に進んでいますよー」
と主の質問に間延びした声で答える小悪魔、ちょっと天然が入っているため「本当かしらね」と従者には聞こえないようにつぶやくパチュリー、実際順調に見えてもその後に大失敗し、その失敗に自分が巻き込まれる事がよくあるため微妙に不安なのである。
「終わりましたよー」
「そう、お疲れ様」
と報告を済ます小悪魔とそれをそっけない態度で聞くパチュリー。
報告が終わるとご機嫌そうに鼻歌を歌いながら図書館内を飛んでいる小悪魔を尻目に毎度変わらず蔵書を読みふけるパチュリー。
一体どれくらいの時間本を読んでいたのだろうか、と考えた刹那、ノックの音がする。
「どなたかしら」
「私よ、パチェ」
「レミィね、入って」
その言葉と同時に扉を開けるレミリア、パチュリーだからこそ略したあだ名で呼べるわけだがそれ以外の人妖がそんな呼び方をすると間違いなく彼女の逆鱗に触れるのでよしたほうが身のためである。
「しかしまぁ、いつもそういう魔道書読んでるけどよく飽きないわねー、本当に」
「レミィに会うまではずっとこんな生活だからね、今もそうだけど私と本はほとんど一心同体なのよ」
「ふーん、まぁ良いけどね」
「ところでレミィ、新しい合成魔法の実験に付き合う気はない?」
「やめておくわ、前それで私もパチェも大変な目にあってるからね」
「そうだったかしら?まぁ日符がベースになってたからレミィは大変だったのは覚えてるけど・・・・・」
「あの時は大変だったのよー?私は危うく気化しかけるし、パチェは倒れるし、結局咲夜と小悪魔が何とかしたみたいだったけど」
「そういわれればそうだったわね、あの時は悪かったわ」
「もう気にしてないから良いわよ、今日の暇つぶしも出来てるしね」
レミリア本人もたまには友人と砕けた会話をするのも良いかもしれないな、という気持ちをかみしめつつ雑談に興じる、たまに恋愛話まで飛び出したりするがそれはまた別の話。
こんな感じで彼女たちの一日は過ぎてゆく・・・・・・。
幻想郷唯一の人間の里とその守護者の一こま
妖怪がいたるところに徘徊する幻想郷では人間は食われる側に属している。
そんな人間達を護る半人半妖の少女、上白沢慧音は誰かに頼まれたわけではなく、自分の意思でこの里の守護者をやっている。
ここ数年は妖怪の襲撃が無いので彼女も至って平和なときを過ごしている。
「今日も平和な1日になりそうだな」
と一人つぶやく慧音、基本的に争いを好まない彼女はこういった何もない日々に安堵している。
里を見渡すと畑仕事や雑談に興じる里の人間を見ることが出来る、そんな眺望のいい場所に彼女の家は存在する。
そこから里に降りる慧音、そして畑仕事をしている村人に声をかける。
「やぁ、今日も仕事に精が出てるな」
「いやぁ、慧音さん、自分はこんなことぐらいしか出来ないですしね、この仕事も好きですし」
「それはよかった、これからも頑張ってくれよ」
「食料のことなら任せてください、今年も豊作にして見せますよ」
と胸を叩く村人、それを笑顔で見守る慧音、この姿を見ると里は至って平和である。
村から離れたところにある見張り台を遠くから眺めても見張り同士の雑談に興じているようだ。
里を散策しているうちに日が傾き始めていることに気づく慧音。
「今日も夕日が綺麗だ、これからもこんな日が続くといいな・・・・・」
そして人里の1日が過ぎてゆくのである。
永遠を生きる姫が住まう竹林の館 永遠亭の一こま
ここ永遠亭は基本的には静かな館であり、竹林という立地条件から来客も滅多にない。
そんな館の1日を覗いてみよう。
館の住民達は今日もいつも変わらぬ日々を送っていた、唯一つのことを除けば。
それは姫のこの一言が発端であった。
「永琳、たまには外で食事でもどうかしら?」
と従者の八意永琳に声をかける姫、蓬莱山輝夜。
「それでは何処にしましょうか、姫」
「何処がいいかしらね、永琳、あなたは何処がいいと思うかしら?」
「最近人気のある鰻屋台があるそうですが・・・・・・・どうします?」
「んー、特に行く当ても無いからそこで良いわ、準備と同行する人選は任せたわよ」
「わかりました、こちらでやれることはすべて済ましておきますので姫は日が沈む頃までお待ちください」
とあっという間に行き先が決定し、永琳はその準備をしに軽く挨拶して部屋をでた。
そしてしばらく後、金銭などの準備を整えた後一つの部屋の前で足を止めた。
「ウドンゲ、居るかしら?」
と自分の従者、というより弟子であるウドンゲこと鈴仙・優曇華院・イナバに声をかける永琳。
「師匠?今日は一体どういった御用でしょうか?」
「ちょっと姫と外食に行くんだけど一緒にどう?と思ってね」
「本当ですか?ぜひ同行させてくださいっ!」
「分かったわ、それじゃあ姫には伝えておくから身支度だけして日没の時間になったら玄関前に来て頂戴」
「分かりました、それではまた後ほど」
「ええ、遅れないようにね」
と伝えると彼女は一足先に玄関前へと向かった。
そして日没になり、輝夜、永琳、鈴仙の3人が玄関前に集まった。
「それじゃあ行きましょうか」
と先導して声をかける永琳、そんな彼女についていくようにして移動する輝夜と鈴仙、「どんなところかしらね」と内心楽しみにしている輝夜と「そうですねー」とそれに答える鈴仙、そんな2人を見て微笑む永琳。
そんなこんなで目的の鰻屋台に到着した
「いらっしゃい!見たところ初めてのお客様だねー」
とご機嫌で料理の準備を始めるのは夜雀の妖怪、ミスティア・ローレライである。
「さて、何から頂きましょうか」
と注文表を見て悩むは輝夜と鈴仙、永琳は黙って2人を見て注文を考えている。
「うちの鰻は厳選したものを使っているのよー」と即興の歌を歌いながら鰻をさばきながら熱燗を温めている、ほとんどの客は鰻の串焼きと熱燗を頼むため先読みしての準備である。
「じゃあ手始めに鰻の串焼きと熱燗で」
「私は・・・・・・鰻丼でお願いします」
と輝夜と鈴仙が少しの時間差で注文する。
あいよー、と答えて手馴れた様子で鰻をさばき、火の準備をしながら熱燗を先に出すミスティア、久々の来客のせいか「これはサービスだよ」といって前菜代わりの大根の漬物を出しながら客との雑談をしている。
「お待ちどー様、丼はそっちの兎っぽいので良いんだよね?」
「そうですよ、串焼きはそちらの姫にお願いします」
「あいよー、串焼きのほうはもうすぐできるからちょっと待っててくださいねー」
「分かったわ」
「じゃあこの機会に私も串焼き1本お願いしようかしら」
「あーいよ、そちらの姫さんの分と一緒に焼いてたからすぐに出せるよ」
と賑やかな屋台の中で色々飲み食いしながら夜を明かしてゆく3人。
こうして幻想郷の夜は更けて行くのである。
作者がヘタレなのでちょっとアレですが。
夜の王、紅い悪魔が住まう館 紅魔館の一こま
広大な湖の中心に位置する小島に建つ小さめの館、紅魔館。
外観の大きさとは裏腹に内部は広大な広さを誇り、気が滅入るほど紅い館である。
そんな館に住まうのは夜の王と称される吸血鬼の少女、レミリア・スカーレットその人である(人ではないが)
「さて、今日はどうしようかしらね」
とつぶやくレミリア、住まう主が主なだけに来客はほとんどない館である、一部例外もあるが。
「咲夜はフランと一緒にどっか行っちゃったし、ちょっと図書館の様子でも見に行ってみようかしら」
と適当に目的を決めて歩みだすレミリア、彼女の従者である咲夜の能力で異様なまでに広い館を一人考え事をしながら歩くレミリア。
そんな彼女はこういう一人で考え事をするのが割と好きなのでのんびりと図書館を目指していた。
一方その図書館では紫を基調とした外見に不健康そうな白い肌をした図書館の主であり館の主、レミリアの友人のパチュリー・ノーレッジと階級が低く、名前が無いため小悪魔と呼ばれる従者が居た。
「小悪魔、本の整理は進んでいるかしら」
「はい~、こちらは順調に進んでいますよー」
と主の質問に間延びした声で答える小悪魔、ちょっと天然が入っているため「本当かしらね」と従者には聞こえないようにつぶやくパチュリー、実際順調に見えてもその後に大失敗し、その失敗に自分が巻き込まれる事がよくあるため微妙に不安なのである。
「終わりましたよー」
「そう、お疲れ様」
と報告を済ます小悪魔とそれをそっけない態度で聞くパチュリー。
報告が終わるとご機嫌そうに鼻歌を歌いながら図書館内を飛んでいる小悪魔を尻目に毎度変わらず蔵書を読みふけるパチュリー。
一体どれくらいの時間本を読んでいたのだろうか、と考えた刹那、ノックの音がする。
「どなたかしら」
「私よ、パチェ」
「レミィね、入って」
その言葉と同時に扉を開けるレミリア、パチュリーだからこそ略したあだ名で呼べるわけだがそれ以外の人妖がそんな呼び方をすると間違いなく彼女の逆鱗に触れるのでよしたほうが身のためである。
「しかしまぁ、いつもそういう魔道書読んでるけどよく飽きないわねー、本当に」
「レミィに会うまではずっとこんな生活だからね、今もそうだけど私と本はほとんど一心同体なのよ」
「ふーん、まぁ良いけどね」
「ところでレミィ、新しい合成魔法の実験に付き合う気はない?」
「やめておくわ、前それで私もパチェも大変な目にあってるからね」
「そうだったかしら?まぁ日符がベースになってたからレミィは大変だったのは覚えてるけど・・・・・」
「あの時は大変だったのよー?私は危うく気化しかけるし、パチェは倒れるし、結局咲夜と小悪魔が何とかしたみたいだったけど」
「そういわれればそうだったわね、あの時は悪かったわ」
「もう気にしてないから良いわよ、今日の暇つぶしも出来てるしね」
レミリア本人もたまには友人と砕けた会話をするのも良いかもしれないな、という気持ちをかみしめつつ雑談に興じる、たまに恋愛話まで飛び出したりするがそれはまた別の話。
こんな感じで彼女たちの一日は過ぎてゆく・・・・・・。
幻想郷唯一の人間の里とその守護者の一こま
妖怪がいたるところに徘徊する幻想郷では人間は食われる側に属している。
そんな人間達を護る半人半妖の少女、上白沢慧音は誰かに頼まれたわけではなく、自分の意思でこの里の守護者をやっている。
ここ数年は妖怪の襲撃が無いので彼女も至って平和なときを過ごしている。
「今日も平和な1日になりそうだな」
と一人つぶやく慧音、基本的に争いを好まない彼女はこういった何もない日々に安堵している。
里を見渡すと畑仕事や雑談に興じる里の人間を見ることが出来る、そんな眺望のいい場所に彼女の家は存在する。
そこから里に降りる慧音、そして畑仕事をしている村人に声をかける。
「やぁ、今日も仕事に精が出てるな」
「いやぁ、慧音さん、自分はこんなことぐらいしか出来ないですしね、この仕事も好きですし」
「それはよかった、これからも頑張ってくれよ」
「食料のことなら任せてください、今年も豊作にして見せますよ」
と胸を叩く村人、それを笑顔で見守る慧音、この姿を見ると里は至って平和である。
村から離れたところにある見張り台を遠くから眺めても見張り同士の雑談に興じているようだ。
里を散策しているうちに日が傾き始めていることに気づく慧音。
「今日も夕日が綺麗だ、これからもこんな日が続くといいな・・・・・」
そして人里の1日が過ぎてゆくのである。
永遠を生きる姫が住まう竹林の館 永遠亭の一こま
ここ永遠亭は基本的には静かな館であり、竹林という立地条件から来客も滅多にない。
そんな館の1日を覗いてみよう。
館の住民達は今日もいつも変わらぬ日々を送っていた、唯一つのことを除けば。
それは姫のこの一言が発端であった。
「永琳、たまには外で食事でもどうかしら?」
と従者の八意永琳に声をかける姫、蓬莱山輝夜。
「それでは何処にしましょうか、姫」
「何処がいいかしらね、永琳、あなたは何処がいいと思うかしら?」
「最近人気のある鰻屋台があるそうですが・・・・・・・どうします?」
「んー、特に行く当ても無いからそこで良いわ、準備と同行する人選は任せたわよ」
「わかりました、こちらでやれることはすべて済ましておきますので姫は日が沈む頃までお待ちください」
とあっという間に行き先が決定し、永琳はその準備をしに軽く挨拶して部屋をでた。
そしてしばらく後、金銭などの準備を整えた後一つの部屋の前で足を止めた。
「ウドンゲ、居るかしら?」
と自分の従者、というより弟子であるウドンゲこと鈴仙・優曇華院・イナバに声をかける永琳。
「師匠?今日は一体どういった御用でしょうか?」
「ちょっと姫と外食に行くんだけど一緒にどう?と思ってね」
「本当ですか?ぜひ同行させてくださいっ!」
「分かったわ、それじゃあ姫には伝えておくから身支度だけして日没の時間になったら玄関前に来て頂戴」
「分かりました、それではまた後ほど」
「ええ、遅れないようにね」
と伝えると彼女は一足先に玄関前へと向かった。
そして日没になり、輝夜、永琳、鈴仙の3人が玄関前に集まった。
「それじゃあ行きましょうか」
と先導して声をかける永琳、そんな彼女についていくようにして移動する輝夜と鈴仙、「どんなところかしらね」と内心楽しみにしている輝夜と「そうですねー」とそれに答える鈴仙、そんな2人を見て微笑む永琳。
そんなこんなで目的の鰻屋台に到着した
「いらっしゃい!見たところ初めてのお客様だねー」
とご機嫌で料理の準備を始めるのは夜雀の妖怪、ミスティア・ローレライである。
「さて、何から頂きましょうか」
と注文表を見て悩むは輝夜と鈴仙、永琳は黙って2人を見て注文を考えている。
「うちの鰻は厳選したものを使っているのよー」と即興の歌を歌いながら鰻をさばきながら熱燗を温めている、ほとんどの客は鰻の串焼きと熱燗を頼むため先読みしての準備である。
「じゃあ手始めに鰻の串焼きと熱燗で」
「私は・・・・・・鰻丼でお願いします」
と輝夜と鈴仙が少しの時間差で注文する。
あいよー、と答えて手馴れた様子で鰻をさばき、火の準備をしながら熱燗を先に出すミスティア、久々の来客のせいか「これはサービスだよ」といって前菜代わりの大根の漬物を出しながら客との雑談をしている。
「お待ちどー様、丼はそっちの兎っぽいので良いんだよね?」
「そうですよ、串焼きはそちらの姫にお願いします」
「あいよー、串焼きのほうはもうすぐできるからちょっと待っててくださいねー」
「分かったわ」
「じゃあこの機会に私も串焼き1本お願いしようかしら」
「あーいよ、そちらの姫さんの分と一緒に焼いてたからすぐに出せるよ」
と賑やかな屋台の中で色々飲み食いしながら夜を明かしてゆく3人。
こうして幻想郷の夜は更けて行くのである。
なんちゅう基本的な誤字かましてるんだ自分orz
まだあるぞオラー、な誤字があったらご一報ください。