Coolier - 新生・東方創想話

超スキマ村 ~第五ステージから後日談~

2006/05/15 09:29:30
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第五ステージ:迷宮の竹林
ちゃ~ちゃちゃちゃ~ちゃらららっちゃ~♪
「・・・・紫、私の目がおかしいのかしら?」
「多分おかしくないわ・・・」
霊夢がそんな事を言った理由はその光景を目にすれば誰もが思っただろう。
霊夢の目の前には具体的な表現は避けるが簡単に言えばお嫁に行けなくなってしまったイナバ達が死屍累々と転がっていたのだ。
「なんでこのイナバ達は(ピー)が(ピー)な状態になってるのかしら?」
「さあねぇ?後女の子があんまり(ピー)とか(ピー)って言わない方がいいわよ」
放送禁止用語に丁寧にピー音を入れる紫だが目の前の尋常じゃない光景に少し混乱している。
「ひぎぃ!!!」
「悲鳴!?」
「あっちね!」
悲鳴が聞こえてきた方角に二人は急いで向かう。
そしてそこには地獄が広がっていた。
「ふはははははは!何者も私のcavedからは逃れられん!!」
新たに一名お嫁に行けなくなったイナバを生み出しつつワーハクタク化した慧音が笑い声を上げる。
「・・・・うわぁ・・・」
「・・・・ひぇぇ・・・」
霊夢と紫はそんな光景を少し遠くから見ている。
あまりの恐さに二人とも近寄れないでいる。
「さて!次は貴様だ!ウドンゲ!」
「ひぃ!こ!来ないで!」
腰を抜かしたウドンゲが手で後ずさるが直ぐに竹に邪魔されて動けなくなってしまった。
「くっくっくっくっくっ!」
「ひぃ!助けて師匠!助けててゐ!」
不気味に笑いながら近寄ってくる慧音にウドンゲが助けを求めた。
「てゐとはこいつの事か?」
慧音がウドンゲに向かってぐったりとしたてゐを放り投げる。
「いやぁぁぁぁぁ!てゐ!てゐぃぃぃぃぃぃ!」
「あははははは・・・・」
ウドンゲがてゐを抱きかかえて揺さぶる。
しかしてゐは焦点の定まらない目でただ笑いながら涙を流すだけだった。
「そいつは何度も何度も私の邪魔をしたから念入りにcavedしてやったのさ!ウドンゲはやらせないとか言っていたような気がするがまあどうでもいい」
完全に暴走状態の慧音はただ笑い続ける。
いつもの慧音らしい柔和な笑顔は消え、今は悪魔の様な邪悪な笑みがそこにはあった。
「てゐ・・・ゆるさない!貴方だけはゆるさない!狂夢『風狂の夢(ドリームワールド)』!!!」
ウドンゲがスペカを放つ。
「中々素晴らしいスペカだな!しかし既にお前のスペカの歴史は3秒の時点で私が喰った!」
発動しかけたスペカはあっさりと光を失った。
ウドンゲは既に慧音に捕らわれていたのだ。
「ひぃ!こないで!」
「ふははははは!!!caved!!!!」
ウドンゲもまたイナバ達の後を追った。
追ってしまった・・・。
「あの慧音が一体なぜこんな事を・・・。それに昼間なのにワーハクタク化してるなんて・・・」
「変ねぇ・・・遊びと真面目の境を少し弄ったけどワーハクタクの境は弄ってないんだけど・・・」
霊夢と紫がそろって首を傾げる。
原因の一部は紫にあるようだ。
「それは私が説明しましょう!」
「「うわぁ!!!」」
突然後ろから声を掛けられて二人は驚きの声を上げる。
振り向いた先には永琳が立っていた。
「実は慧音がワーハクタク化してるのは私が開発した満月薬の効能よ。満月の力を液体に凝縮する事に成功!さらに効果は長持ちで副作用は殆ど無し!!まさに世紀の秘薬ね!!!」
完全に説明モードに入ってしまった永琳は徐々に興奮しながら説明を続ける。
「永琳・・・最後の手向けの言葉よ・・・」
霊夢が後ろに逃げつつ言う。
「志村ー!後ろ!後ろー!」
紫も同じく後ろに逃げつつ言った。
「ああ!!!!私ってやっぱり天才!!!!!って、え!?」
我に返った永琳が後ろを振り向いた。
そして永琳が見たものは・・・。
「妹紅~のた~めならcaved!!!!!♪」
「いやぁ~!笑顔で歌いながらcavedはやめてぇ!!!!!!!」
謎の歌を歌いながら慧音は永琳にcavedした。
「歌は私の専売特許だよ~!!!!」
「caved!!!!!!」
ついでに文句を言ってきた夜雀もcavedされてしまった。
お嫁にいけない人(人じゃないけど)二名追加。
霊夢と紫はただ冥福を祈りつつ自分達が被害に遭わないように逃げるのだった。
「あらあら・・・家のイナバ達が随分とお世話になっちゃったみたいね」
慧音の前に優雅に輝夜が現れた。
「ここは一つ私がお相手いたし・・・」
「五月蝿い黙れ『無何有浄化』!!!」
登場から僅か30秒で輝夜は黒こげにされた。
「ひぃ~ん!やっぱり引き篭もってばっかじゃ駄目なのね~!」
そりゃそうだろうと霊夢と紫も頷いている。
最も二人ともあまり他人の事は言えなかったりするのだが・・・。
「さて・・・それではそろそろcavedさせてもらおうか・・・」
「え・・・エーリンエーリン助けてエーリン♪」
「奴は死んだ!!!!caved!!!!!!!」
輝夜の歌も虚しく慧音にcavedされた。
永遠亭はこれで全滅した。
後この場に残っているのは霊夢と紫だけである。
「さてお次はどいつ・・・ふにゃはらみ~・・・」
突然慧音の角が引っ込むと慧音は謎の声と共に気絶してしまった。
「どうやら満月薬の効能が切れたみたいね・・・」
「結局このステージも駄目駄目ね・・・」
霊夢はとりあえず慧音達をスキマに入れると次のステージへと向かっていくのだった。

最終ステージ:血染めの悪魔城(紅魔館)
ちゃ~ちゃちゃちゃ~ちゃらららっちゃ~♪
「・・・ま、予想してたけどね・・・」
門の前に出た霊夢が軽く肩をすくめる。
「でもどうやってレミリアに協力してもらったのよ?」
「うふふ・・・企業秘密♪」
霊夢の質問をさくっと流す紫。
「まあいいわ。さっさとあけて頂戴美鈴」
「気付いてたんですか・・・流石ですね」
実は門の影で隠れていた美鈴はあっさり霊夢に見破られていた。
美鈴が門を開けると霊夢は中へ入っていく。
「中はトラップだらけですのでがんばってくださいね。後メイドは基本敵役ではないので攻撃しないでくださいね?」
「分かったわ」
美鈴の忠告を受けた霊夢は最近出番の無かったゲーム用スペカを取り出すとトラップだらけの屋敷に足を踏み入れ・・・。
「・・・一歩目で落とし穴とはね・・・」
落ちる寸前で踏み止まったのだった。
落とし穴を飛び越えると今度はちゃんと歩き始める。
二歩目でギロチンが振った来たが・・・。

「なんていうかものすっごい自棄になってトラップ作ったのね・・・」
霊夢の呟きは至極最もである。
なぜなら一歩ごとと言ってもいいほどにトラップが配置されていたのだ。
霊夢は途中トラップに引っ掛かって血まみれになっていたメイドを何人見ただろうかと考えようとして恐くなって止めた。
実は全然人が来なくて暇を持余したレミリア達が暇つぶしにトラップ製作に勤しんでいたのである。
おかげで一歩歩けばアラームが鳴り、トラバサミに挟まれ、矢がどこからか飛んで来たり、ワープさせられたり、MPを吸われたりと色々大変な目にあった。
・・・主に紫とメイド達が。
霊夢は幾つかトラップを踏んだものの基本的に無害なトラップばかりで無傷である。
勿論霊夢の勘の賜物だ。
「このゲーム終った後誰が片付けるのかしら・・・このトラップ・・・」
天井から降ってきた水をかぶって持っていた本が台無しになったメイド一名を脇に見つつ霊夢が呟く。
「そおねぇ・・・」
その時だった。
ガチンッ!!
紫の足元から不穏な音がした。
「紫、それ地雷だから足上げたら爆発するわよ」
霊夢が音の正体を教える。
「え゛・・・・エーリンエーリン助けてエーリン!」
当然だが永琳はやってこない。
先ほどお嫁にいけなくなったままだし、大体紫の持ちネタではない。
「他人のネタパクッても誰も来ないわよ」
「ヘルプミー藍~~~~~!!!」
己の式を呼ぶ紫。
しかし助けは虚しく響いた。
「普段から主人らしい事しないからよ・・・じゃあね」
その場から動けずに涙する紫を放置して霊夢は先に進むのだった。

「あー咲夜、ここのボスってレミリアよね?当然」
「違うわよ」
道中で空中に浮かんで窓を掃除していた咲夜に出くわした霊夢が質問する。
しかし咲夜はあっさり否定した。
「じゃあ誰なの?まさかパチュリー?」
「妹様よ。誰も来ないから相当苛立ってるわ。がんばってね」
咲夜はそれだけ言うと時を止めて何処かへ行ってしまった。
良く見ればガラスが綺麗に光っているのでどうやら掃除だけはこなして行った様だ。
「フランか~。弾幕ごっこなら自身はあるけどこのゲームのルールで勝てるかしら?それよりあの子ちゃんと理解してるのかしら・・・?」
霊夢がそう言って足を踏み出そうとした時だった・・・。
ズッドォ~~~~ン!!!!
「紫ね。結局爆発しちゃったのね」
恐らく黒こげになったであろう紫を頭に浮かべつつ霊夢は先を急ぐ。
途中でパチュリーがずぶ濡れで倒れていたので近くに居たメイドに渡しておいた。

「ホールに出たわね。レミリア、居るんでしょ?」
「いらっしゃい霊夢。トラップは如何だったかしら?」
椅子に腰掛けて紅茶(血の様に紅い)を飲みながらレミリアが細く笑う。
その隣では咲夜が控えている。
「後であれを撤去するメイドと美鈴に同情しておくわ」
多分美鈴は一番危険なトラップばかり担当させられるであろうと霊夢は予感している。
だって不死身みたいに体頑丈だし・・・。
「まあいいけどね。それとフランの部屋はあっちよ」
鋼鉄製の扉を指さしながらレミリアは紅茶を飲む。
「あの子ちゃんとルール理解してるの?」
「大丈夫よ。あの子は馬鹿じゃ無いもの。ただ面白いか面白くないか。それだけよ」
この口振りから察するに理解はしていそうだ。
最も実行してくれるとはイコールにならないわけではあるが・・・。
「それじゃ行きますか」
霊夢は扉を開けると地下室への階段を下りて行った。

「あ!霊夢だ~!もしかしてもしかして霊夢がゲームの挑戦者?」
霊夢がフランドールの部屋に入るとボロボロになった人形を放り投げてフランドールが駆け寄ってきた。
相当退屈していたのであろう事がボロボロになった人形の数を見れば良く分かる。
その人形は霊夢人形だった。
恐らく紫の取引は霊夢人形を渡す事だったのだろう。
姉妹共々霊夢に御執着なのは言うまでも無い。
負け知らずのスカーレット姉妹を完膚無きまでに叩き潰したのは霊夢ただ一人だからだ。
「そうよ。このゲームのルールは理解してるかしら?」
霊夢はフランドールの頭を撫ぜている。
フランドールは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「うん!弾幕じゃなければいいんだよね?それぐらいならいつもやってる事だから大丈夫だよ」
日常茶飯事に破壊をしているフランドールならではの台詞である。
「いいわよ・・・それじゃあ始めましょうか」
霊夢の表情が微笑から真剣なものへ変わる。
「うん・・・楽しもうよ!霊夢」
フランドールの満面の笑みが悪魔のそれへ変わる。
一瞬にして二人は距離を取る。
「私はルールに則ってこのスペカだけを使用するわね!飛行は無しよ!」
「私はレーヴァテインだけを使うわね!私も飛行しないわ!」
霊夢はスペカを、フランドールはレーヴァテインを構える。
二人の視線がぶつかり合う。
次の瞬間フランドールが仕掛けた。
全力で霊夢に飛び掛るフランドール。
霊夢はそれを後ろに大きく跳んでかわしながらダガーを打ち出す。
フランドールはそれらをレーヴァテインで叩き落す。
霊夢は連続してダガーを打ち出すが3発しか打ち出せないために大きな隙が出来てしまう。
フランドールはその隙を逃さず一気に霊夢に迫った。
「くっ!」
「そこね!」
逃げ切れない霊夢にフランドールが切りつける。
バギィィン!!!
物凄い音をたてて防御の御札が結界を展開した。
フランドールは大きく弾き飛ばされる。
御札は効力を失うと燃え尽きた。
「今よ!」
霊夢が体勢を崩したフランドールにダガーを放つ。
しかしフランドールは辛うじて避けきった。
その時だった。
ハラリッ!!
「えっ!?きゃっ!」
結界の展開が一瞬だけ遅く霊夢の服が切れてしまったのだ。
慌てて服を抑える霊夢。
このままではドロワーズ姿を晒す事になってしまう。
「いや・・・切れてる・・・ドロワーズも切れてる・・・」
霊夢は今非常に危険な状態に陥ってしまった。
服はおろかドロワーズまで切れてしまった。
つまりそれは手を離せば最も恥ずかしい姿を晒す事になる。
それだけは避けたい。
しかし手を離さなければダガーを放つ事は出来ない。
「どうする私・・・どうするの!『逃走』『棄権』『続行』『生恥』」
そんなカードを頭に浮かべつつ霊夢はフランドールを睨む。
フランドールも霊夢を睨んだまま止まっている。
そして霊夢はカードを切った!

「優勝は霊夢で~す!」
所々焦げた紫が霊夢の優勝を宣言する。
霊夢は現在藍が取ってきた予備の服を着ている。
あの後どうなったのかと言うと・・・。

「スキマカメラはそこか!」
霊夢は勘で中継しているスキマを発見するとそこに向かって自分の切れた服を投げつけた。
中継用のスキマは大きくなかったので霊夢の服で全部が覆えた。
そして霊夢の突然の行動に驚いているフランドールを素早く倒し、服を回収したのだ。
これでフランドール以外の者に生恥を晒す事無く優勝できたわけである。
その時の霊夢の格好はサラシにドロワーズだけと危ういところだった。
ドロワーズは辛うじて落ちなかった。

「そう言えば紫。優勝賞品は一体なんなの?」
「分かってるわよ。橙~!こっちにいらっしゃ~い!」
紫が橙を呼ぶ。
「紫様・・・この服歩き難いのですけど・・・」
ドレス姿の橙が歩き難そうに霊夢の元へやってくる。
頭につけられた大きなリボンがなんだかプレゼントのリボンに見えなくも無い。
「優勝賞品の橙で~す!」
というかプレゼントのリボンそのものだった。
「異議あり~~~~~~~~!!!!!!!!!!橙は私の式ですよ!!!!!勝手な事しないで下さい!!!!!!」
当然のごとく藍が猛反対する。
「だってぇ。あのふぁみこんって式の優勝賞品はお姫様だったし~。私の物は私の物、私の式の物も私の物って事で許してね?」
「うわ最悪だよこのユカリズム的発想!」
ブリッコする紫を見て藍が叫ぶ。
「私は橙でいいわよ。猫は好きだし式の一匹くらい持ってもいいかな~なんて思ってたしね~」
既に霊夢は橙に頬擦りしている。
橙は訳が分かっていないようだが霊夢に頬擦りされて気持ち良さそうに目を細めている。
「分かりました!今日限りで貴方の式を止めて霊夢の式になります!!」
藍が紫に背を向けて霊夢の方へと歩いていく。
「ちょっと!それ困るわよ!私の御飯は誰が作るのよ!」
「知りません!!!!!」
藍は紫の勝手な言い分に冷たく返事をする。
「私はいいわよ~。掃除とか色々手伝ってね?全部任せたりはしないから。私の生活リズムってのもあるしね」
「霊夢のが主向きですね」
「酷い~~~~~~!!!!」
滝の様に涙を流す紫を放置したままお開きになったのは言うまでも無い。


後日談

紫の思いつきから既に一週間が経過した。
「藍、掃除が終ったら休憩にしましょう」
「分かりました」
巫女服(普通の物)を着て神社の境内を箒で掃いていた藍が霊夢に返事を返す。
霊夢は神社の中を掃除していたようで手に水の入った桶と雑巾を持っている。
「お茶は私が準備するから藍はお茶菓子を用意してちょうだい」
「はい、霊夢様にはまだお茶の入れ方では敵いませんから」
藍が苦笑する。
「その霊夢様ってのはやめてよ。なんだかくすぐったいわ」
霊夢も苦笑して返す。
最も霊夢は藍が礼節を重んじる事は知っている為に強く言わない。
「藍~!私が悪かったわ~!帰ってきて~!」
「残念ですが紫さんと私はもう何の関係も有りませんのでお引取り願います」
「他人口調が余計に冷たく感じる~!」
スキマから顔を覗かせて涙を流す紫を藍は冷たくあしらう。
もう既に博麗神社の日常と化してしまった紫の嘆きだった。
「たっだいま~!」
「お帰りなさい橙。お使いご苦労様」
同じく巫女服(こちらも普通の物)を着た橙が買い物籠を片手に帰ってきた。
「今日ね!新鮮な卵が安かったから沢山買ってきちゃった!」
「それはよかったな橙。今日は卵料理を沢山作る事にしよう」
橙の頭を撫ぜながら微笑む藍。
それを見て微笑む霊夢。
そして滝の様に涙を流しながらスキマに引っ込む紫だった。
「それじゃあお茶にしましょ。その後橙の修行ね」
「うん!早く藍様や霊夢様みたいになるんだ!」
「ほほう、それは楽しみだな」
すっかり博麗藍と博麗橙になっている式二人。
楽しそうに笑う博麗ズと対象に紫は一人寂しそうに涙を流すのだった。

一方こちらは紅魔館。
「まだトラップは片付かないのかしら?」
「はい・・・片付けようとしたメイド達がトラップに引っ掛かりその救助の為のメイド達もトラップに引っ掛かるという悪循環でして・・・」
まだトラップの片付かない紅魔館では日々メイド達が怪我をしては運ばれていくと言う事態を繰り返している。
「現在一番危険なトラップは中国の尊い犠牲の元全て片付けられましたがまだ幾つか危険なトラップが残っている為に作業は難航しています」
咲夜が申し訳なさそうに言う。
最もトラップを大量に仕掛けたのはレミリア自身なので彼女に落ち度は無い。
ちなみに中国は全治六ヶ月の大怪我をおってしまい使い物にならない。
「そう、パチェの容態は?」
「風邪が肺炎まで悪化して生死の境を彷徨ったまま帰って来ません」
トラップに引っ掛かったパチュリーはあの後風邪を引いてしまいそれが肺炎まで悪化して寝込んでいるのだ。
ちなみにどんな状態かと言うと・・・。
「パチュリー様!しっかりして下さい!」
「ああ・・・桜が見える・・・ここは白玉桜?」
「パチュリー様~~~~~~!!!!」
っといった状態である。

そして慧音の家。
「・・・妹紅、あいつらは来ていないか?」
「・・・大丈夫みたい」
窓の外をそおっと二人は覗く。
なにやら凄く警戒している様子だ。
辺りをしきりに窺っている。
「ふぅ・・・今日は大丈夫そう・・・」
「慧音!来たよ!」
安心した慧音だったが直ぐに妹紅の声が緊張させた。
「「「「慧音おねぇさま~!(はぁと)」」」」
「いやぁ~~~~~~!!!!」
慧音の視線の先には大量のイナバ達がはぁとまぁくを飛ばしながら突撃してくる姿が映った。
そう、あのゲーム以来慧音に惚れ込んだイナバ達が毎日押しかけて来るのだ。
しかし慧音はなぜそうなったのか覚えていない。
「く、来るな~~~~~!!!!」
「「「「慧音おねぇさま~!(はぁと)」」」」
慧音の静止も聞かずに迫るイナバ達。
「待ちなさい貴方達!」
それをてゐが止めた。
何をしに来たのかと言えば・・・。
「慧音様は私のものよ!」
てゐもすっかり惚れているのだ。
ああだこうだと言い争うてゐとイナバ達。
「慧音様・・・私にどうかcavedを・・・」
「ウドンゲ!抜け駆けはさせないわよ!」
いつの間にか慧音の傍に来てスカートを脱ごうとしていたウドンゲにてゐが突撃する。
イナバ達もそれに続いて取っ組み合いの喧嘩が始まった。
「今のうちに・・・」
「あら?どこへ逃げようというのかしら?私をこんなにしてしまった責任、取ってもらうからね」
逃げようとした先には永琳が居た。
手にはあの満月薬が握られている。
そしてその頬は真っ赤に染まっている。
「私はもう貴方のcavedなしには生きられないのよ!」
「ひぃ!来るな~~~~!!!!」
慧音は天井を突き破って逃げ出した。
「いらっしゃ~い(はぁと)慧音!私をcavedしてぇ!」
「拝啓慧音様~♪私をcavedして下さい~♪」
そこには輝夜と夜雀が居た。
二人共頬を真っ赤に染めて半脱ぎで迫ってくる。
「う・・・うわ~~~~~~~~!!!!!!!!」
それを見た慧音が全速力で逃げ出した。
「「「「「慧音様~!私をcavedしてぇ~~~!!!!(はぁと)」」」」」
それを全員で追いかける。
後には妹紅だけが残された。
「慧音・・・必ず私が助けるからな!」
実はイナバ達の喧嘩に巻き込まれてイナバ達の足跡だらけの妹紅が拳を握って誓うのだった。

一応アリス宅
「霊夢~!私は諦めてないわよ~!」
「シャンハーイ(少しは懲りてくれればいいのに・・・)」
「ホラーイ(諦めろ・・・)」
全身包帯だらけで上海人形と蓬莱人形に看病されつつ呆れられながらアリスは吠えるのだった。

終わり
これにて終了です。お付き合い頂き感謝します。色々なネタを織り込んでみました。
儚夢龍也
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コメント



0.520簡易評価
2.50名前が無い程度の能力削除
霊夢はハッピーエンドですね。
主催者である紫様が一番不幸ですね♪(慧音もですね。。苦笑
それにしてもやっぱりお約束はあるんですね。(無ければこのゲームじゃないか。ぉぃ
ともあれ、完結お疲れ様でした♪
7.80削除
レヴァーテインって何さ。    レヴァーテインって何さ。
あと「白桜玉」はわざと?
面白かったけど、こういうところが気になりもしました。
10.無評価儚夢龍也削除
あ・・・寝ぼけて書いててまずいミスを・・・
修正しときます・・・
13.70名前が無い程度の能力削除
書く毎に面白くなったので、良かったです。
最後まで書き上げた事に好感が持てました。
また読める事を楽しみにしています。
15.50名前が無い程度の能力削除
きちんと完結させたところが非常に良いと思いました
22.60名前が無い程度の能力削除
二歩目でギロチンが振った来たが・・・。

振ってもしくは降って、かな?