いきなりですが、この作品は某ゲームの敵キャラクターがでてきます。そういうのがお嫌いな方は読まないことをオススメします。それから、壊れています、色々と。
「ねぇ店主~、もっと強い酒無いの~?」
「お客さん、飲み過ぎだよ。内蔵が壊れちゃうよ」
「何言ってんの、鬼は超一流の酒飲みなの。この程度でぶっ壊れるやわなモツは持ってないの」
「わたしのなかではモツって焼き鳥に並ぶ撲滅対象なんだけど……」
自身が鳥なだけにモツという言葉は禁則らしい。
でもでもしっかり注文通りにお酒とつまみを並べるミスティアは店主の鏡かも。
今更ですが、ここは夜雀ミスティアの経営する焼八目鰻屋の屋台。
まぁ、結構繁盛してるようで安心です。
と、そこにまた新たな客が現る。
「こんばんわ~、おっと萃香さんもいましたか」
「お、天狗じゃないの。よっしゃあ! 飲み比べ相手も出来た! 今日は朝まで呑むぞ~!!」
「あ~、じゃあそこまで言うならこの間入荷した新商品を出すね。実はまだ出したこと無い代物なの」
「お、いいねぇ新商品! だけど、ここにいるは鬼と天狗古より伝わりし一流飲兵衛! 果たして太刀打ちできるかなぁ!?」
「おお! これは記事になりそうな予感ですねぇ~」
「よし、聞いて驚け見て笑え~、じゃじゃ~ん!!」
「「おおおおおっ!? こ、これは!?」」
さて、この飲兵衛達がここまで驚いた新商品とは一体!?
―少女泥酔中
「こんばんわ~、お酒下さい……って何が一体あってここはどこ!?」
暖簾をくぐって入ってきた鈴仙・優曇華院・イナバの赤い目がびよーんと飛び出て戻った。
いつもはへにょりな耳もぴーんと直立不動になる。
ミスティアがとてもいい笑顔で鈴仙をお迎えする。
「あ、いらっしゃ~い。今日は新商品が入ったから思う存分楽しんでいってね~♪」
「いや、っていうか何これ!? 何があったの!?」
鈴仙が見たのはやけに上機嫌な萃香と先に来ていたらしい文だった。
しかし、別にそれだけなら目を出してまでリアクションはしない。
一体二人は何をしていたのかというと……、二人して長椅子の上に立って千鳥足で珍妙なダンスを踊っていた。
でもそれだけなら単に酔っているんだろうと思うだけだけど、更にそれだけではない。
「う~ん、ちょっと二人ともできあがっちゃったみたいでね~」
「いやいやちょっとなんてもんじゃないわよ!! っていうか目がやばいっ、やばいって!!」
「さっきの鈴仙の目もなかなかやばかったけどね」
萃香と文の目はどうなっていたのかというと……、一言で言うと点になっていた……。
目は見開かれているのに黒目が点になっていて、端から見るとヒッジョーに危ない。
「そ、それにこの椅子は一体何!?」
「? 普通の長椅子だよ?」
「嘘! こんなグニャグニャした椅子が普通なワケ無いでしょ!!」
「あぁ、それはこの二人の酔いがうつったのかも……」
「そんなわけあるか~!!」
二人が立っている長椅子はどうなっていたのかというと……、一言で言うと波立っていた……。
木で出来ているごく普通の長椅子のハズなのに、端っこから反対側に向けて見事にウェーブしてます。
波高は大体30センチと言ったところだろうか。
しかし、一番凄いのは、そんな有様にもかかわらず長椅子から足踏み外して落っこちたりしない萃香と文だろう。
「うっわ~っ!!! ふ、ふたりの波長がものすごいことになってるぅ~!!!」
あまりの自体に狂気状態な鈴仙。
そんな鈴仙に、萃香と文がようやく気づく。
「お~っとそ~こにいる~のは宇宙~的ラビ~ットのウドンゲじゃないか~」
「鈴仙さ~ん、このしんしょ~ひんいけま~すよ~?」
「ちょ、ちょっと~っ!! こいつら何呑んだのよ!? ミスティア! その新商品とやらは何なの!?」
「あ、鈴仙も新商品希望? いいよ~、沢山いるからお好きなだけ」
「そうじゃなくて! っていうか、今「いる」って言った!? 「ある」じゃなくて「いる」!?」
「じゃあいくよ~鈴仙、しっかりタッチしてね~」
「た、タッチって何……、ちょ、ちょっと待ってぇ~~~~~!!!」
ぴちゅーん……
ぷわ~!!
―少女アル中
そして夜明け―
「それじゃあ~またね~ミスティア~♪」
「またお越しくださいませ~♪」
いい気持ちにできあがってしまったラストのお客、ふらふら鈴仙を見送って、ミスティアは屋台を片づける。
「ゆうべはいい夜だったな~、新商品は大盛況だし、思いっきり歌えたし、しかもお客さんが一緒に踊ってくれたし~」
片づけ終わったミスティアは上機嫌で歌い出す。
「ちゅんちゅんちゅんちゅんワ~ルド~♪ 一羽でちゅん♪ 二~羽でちゅんちゅん♪ さ~んば揃えばちゅんちゅんがちゅん♪」
「そこの通りすがりのご機嫌夜雀さん、ちょいとお時間いいかしら?」
そこにいきなりスキマが開き、ここらではあんまり見かけない顔が姿を現した。
「あ、ボス、おはようございま~す!」
「うむ、元気な挨拶非常によろしい」
ミスティアに「ボス」と呼ばれたのは、他の誰でもない、幻想の境界こと、八雲紫その人だった。
「それで、昨日わたしたあれはどうだったかしら?」
「もう最高、大好評ですよ~。見ててとっても面白かったです」
「そうでしょうね~」
そう言いながら紫がとりだしたのは、一言で言えば毛玉だった。
真っ白くて丸い形で、つぶらな瞳が可愛らしい。
けど、同時にそこはかとなく笑いを誘う容姿でもある。
「こんな愛らしい姿なのに、ひとたびさわると強烈にふらふらになる生き物……」
「外の世界にこんな面白いものがあるなんて、ボス、わたし一生付いていきます!!」
「ええ。では依頼したものはどうなったのかしら?」
「ばっちりです! この日のためにあの天狗の文さんからカメラの使い方を習っていたんですから」
ミスティアは懐からズビャッと何枚かポラロイドと思われる写真を取り出す。
そこには、あのダンスを踊っている萃香、文、そして鈴仙の姿が写っている。
はっきり言うと、かなり恥ずかしい写真と言えるだろう。
実はミスティア、あの三人を酔わせた後、さりげなく夜雀の歌で鳥目にして視界を悪くして隠し撮りをしていたのだった。
ちなみにこの技は紫の直伝で、オリジナルは勿論「スキマから盗撮」である。
「上出来よ、あの萃香がここまで酔ってるところなんてなかなか見られないし、ましてや写真なんてねぇ……。しかも他にも美味しいメンツもいるしね……。これからもあなたとは懇意にさせて頂こうかしら」
「いえいえボス、わたしこそ~。また面白いもの見せてくださいね」
「「ふふふふふ~」」
今日も平和だ幻想郷―。
のちに、ミスティアのスペルカードが幾つか追加されたというけれど、それはまた別の話。
「ねぇ店主~、もっと強い酒無いの~?」
「お客さん、飲み過ぎだよ。内蔵が壊れちゃうよ」
「何言ってんの、鬼は超一流の酒飲みなの。この程度でぶっ壊れるやわなモツは持ってないの」
「わたしのなかではモツって焼き鳥に並ぶ撲滅対象なんだけど……」
自身が鳥なだけにモツという言葉は禁則らしい。
でもでもしっかり注文通りにお酒とつまみを並べるミスティアは店主の鏡かも。
今更ですが、ここは夜雀ミスティアの経営する焼八目鰻屋の屋台。
まぁ、結構繁盛してるようで安心です。
と、そこにまた新たな客が現る。
「こんばんわ~、おっと萃香さんもいましたか」
「お、天狗じゃないの。よっしゃあ! 飲み比べ相手も出来た! 今日は朝まで呑むぞ~!!」
「あ~、じゃあそこまで言うならこの間入荷した新商品を出すね。実はまだ出したこと無い代物なの」
「お、いいねぇ新商品! だけど、ここにいるは鬼と天狗古より伝わりし一流飲兵衛! 果たして太刀打ちできるかなぁ!?」
「おお! これは記事になりそうな予感ですねぇ~」
「よし、聞いて驚け見て笑え~、じゃじゃ~ん!!」
「「おおおおおっ!? こ、これは!?」」
さて、この飲兵衛達がここまで驚いた新商品とは一体!?
―少女泥酔中
「こんばんわ~、お酒下さい……って何が一体あってここはどこ!?」
暖簾をくぐって入ってきた鈴仙・優曇華院・イナバの赤い目がびよーんと飛び出て戻った。
いつもはへにょりな耳もぴーんと直立不動になる。
ミスティアがとてもいい笑顔で鈴仙をお迎えする。
「あ、いらっしゃ~い。今日は新商品が入ったから思う存分楽しんでいってね~♪」
「いや、っていうか何これ!? 何があったの!?」
鈴仙が見たのはやけに上機嫌な萃香と先に来ていたらしい文だった。
しかし、別にそれだけなら目を出してまでリアクションはしない。
一体二人は何をしていたのかというと……、二人して長椅子の上に立って千鳥足で珍妙なダンスを踊っていた。
でもそれだけなら単に酔っているんだろうと思うだけだけど、更にそれだけではない。
「う~ん、ちょっと二人ともできあがっちゃったみたいでね~」
「いやいやちょっとなんてもんじゃないわよ!! っていうか目がやばいっ、やばいって!!」
「さっきの鈴仙の目もなかなかやばかったけどね」
萃香と文の目はどうなっていたのかというと……、一言で言うと点になっていた……。
目は見開かれているのに黒目が点になっていて、端から見るとヒッジョーに危ない。
「そ、それにこの椅子は一体何!?」
「? 普通の長椅子だよ?」
「嘘! こんなグニャグニャした椅子が普通なワケ無いでしょ!!」
「あぁ、それはこの二人の酔いがうつったのかも……」
「そんなわけあるか~!!」
二人が立っている長椅子はどうなっていたのかというと……、一言で言うと波立っていた……。
木で出来ているごく普通の長椅子のハズなのに、端っこから反対側に向けて見事にウェーブしてます。
波高は大体30センチと言ったところだろうか。
しかし、一番凄いのは、そんな有様にもかかわらず長椅子から足踏み外して落っこちたりしない萃香と文だろう。
「うっわ~っ!!! ふ、ふたりの波長がものすごいことになってるぅ~!!!」
あまりの自体に狂気状態な鈴仙。
そんな鈴仙に、萃香と文がようやく気づく。
「お~っとそ~こにいる~のは宇宙~的ラビ~ットのウドンゲじゃないか~」
「鈴仙さ~ん、このしんしょ~ひんいけま~すよ~?」
「ちょ、ちょっと~っ!! こいつら何呑んだのよ!? ミスティア! その新商品とやらは何なの!?」
「あ、鈴仙も新商品希望? いいよ~、沢山いるからお好きなだけ」
「そうじゃなくて! っていうか、今「いる」って言った!? 「ある」じゃなくて「いる」!?」
「じゃあいくよ~鈴仙、しっかりタッチしてね~」
「た、タッチって何……、ちょ、ちょっと待ってぇ~~~~~!!!」
ぴちゅーん……
ぷわ~!!
―少女アル中
そして夜明け―
「それじゃあ~またね~ミスティア~♪」
「またお越しくださいませ~♪」
いい気持ちにできあがってしまったラストのお客、ふらふら鈴仙を見送って、ミスティアは屋台を片づける。
「ゆうべはいい夜だったな~、新商品は大盛況だし、思いっきり歌えたし、しかもお客さんが一緒に踊ってくれたし~」
片づけ終わったミスティアは上機嫌で歌い出す。
「ちゅんちゅんちゅんちゅんワ~ルド~♪ 一羽でちゅん♪ 二~羽でちゅんちゅん♪ さ~んば揃えばちゅんちゅんがちゅん♪」
「そこの通りすがりのご機嫌夜雀さん、ちょいとお時間いいかしら?」
そこにいきなりスキマが開き、ここらではあんまり見かけない顔が姿を現した。
「あ、ボス、おはようございま~す!」
「うむ、元気な挨拶非常によろしい」
ミスティアに「ボス」と呼ばれたのは、他の誰でもない、幻想の境界こと、八雲紫その人だった。
「それで、昨日わたしたあれはどうだったかしら?」
「もう最高、大好評ですよ~。見ててとっても面白かったです」
「そうでしょうね~」
そう言いながら紫がとりだしたのは、一言で言えば毛玉だった。
真っ白くて丸い形で、つぶらな瞳が可愛らしい。
けど、同時にそこはかとなく笑いを誘う容姿でもある。
「こんな愛らしい姿なのに、ひとたびさわると強烈にふらふらになる生き物……」
「外の世界にこんな面白いものがあるなんて、ボス、わたし一生付いていきます!!」
「ええ。では依頼したものはどうなったのかしら?」
「ばっちりです! この日のためにあの天狗の文さんからカメラの使い方を習っていたんですから」
ミスティアは懐からズビャッと何枚かポラロイドと思われる写真を取り出す。
そこには、あのダンスを踊っている萃香、文、そして鈴仙の姿が写っている。
はっきり言うと、かなり恥ずかしい写真と言えるだろう。
実はミスティア、あの三人を酔わせた後、さりげなく夜雀の歌で鳥目にして視界を悪くして隠し撮りをしていたのだった。
ちなみにこの技は紫の直伝で、オリジナルは勿論「スキマから盗撮」である。
「上出来よ、あの萃香がここまで酔ってるところなんてなかなか見られないし、ましてや写真なんてねぇ……。しかも他にも美味しいメンツもいるしね……。これからもあなたとは懇意にさせて頂こうかしら」
「いえいえボス、わたしこそ~。また面白いもの見せてくださいね」
「「ふふふふふ~」」
今日も平和だ幻想郷―。
のちに、ミスティアのスペルカードが幾つか追加されたというけれど、それはまた別の話。
てか、紫さん…あんたどっから見つけて来たんだソイツw
てか、紫さん…あんたどっから見つけて来たんだソイツw
ノ
時々そのせいで谷底へと落ちていった人
ノ
タマゴ構えながら落ちていった人
ノ
ジャンプで無理やり触ろうとしてちょくちょく落ちた人
ノシ
昔、ボンボンの増刊か何かの四コマで、育児ノイローゼになったヨッシーがヤケ酒ならぬヤケワタ○ーで
ヘベレケになって全てを忘れる作品があったなァ・・・と唐突に思い出してみたり
>タマゴ構えながら落ちていった人
ノ
何度辛酸をなめさせられた事やら…(泣)
懐かしすぎるw
七色恐竜隊を苦しめた泥酔毛玉。懐かしい………