※オリジナル要素が割とバッチリなので、そこのところヨロシクお願いします。
※あと何か暗いです。
逃げろ
逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
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逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!!
とにかく逃げなくては!!!!!!
コイツか!コイツが村の者を攫っていくモノは!!!
皆に!皆に伝えなくては!!!
この村は結構大きい村だ。
人も大勢いるし、規模も大きい。元はいくつもの集落だったらしい、それらが次第に一つになっていったのだ。
俺の誇りでもある、生まれ育った村だ。
だが、半年くらい前から急に村の人々がその数を減らしていた。
先月も村から一人の女の子が消えた・・・・
遊びに行ってから帰ってこない、などで居なくなる事はそりゃあ多々ある。
森へ遊びに行ったはいいが、迷って帰ってこられないという事や、危険な場所へ踏み入ってしまい事故にあった。などだからだ。
もちろん。妖怪や獣に襲われた、という事も考えうるが・・・・・・
それに、妖怪が寄ってこようものなら村総出で退治に赴く、村にはそこそこ力がある者も居る。
獣は基本的に自分の巣からは動かないのでたまにしかないが、妖怪退治の場合の方が頻度は高い。
だが今回、立て続けに人が消えるという事態が起きている。いくらなんでもありえない!
なぜなら最初の数件は普通に消える、と言うのもおかしな話だが、まあ納得のいく消え方をしていた。
だがそれから少しして、夜中にいきなり男の子が消える。という事件が起きた。
子供が寝付きしばらくした後、その両親も寝る支度をし、我が子の顔を見ようとしたら居なくなっていたのだ。
村は総出で男の子の捜索にあたったが、ついには発見できなかった・・・・
ありえない、神隠しにでもあったのだろうか?だが神隠しなどというものがこの世に存在するのだろうか?
人が居なくなり、見つからないからといって「神隠しにあったのだから、どうしようもない。」ではおかしいのだ。
もし神隠しが妖怪等の仕業であれば泣き寝入りもいいとこだ。そんなことは断じてあってはならない!!
妖怪なぞにそう易々と手を出されてはたまらない!我々人間でも出来る事はある!皆で力を合わせ、知恵を働かせれば!
今回のことにしてみてもそうだ!何か手がかりがあるはずだ!人が一人いきなり、しかも短時間に居なくなるなどありえないのだから・・・・・
だが、村の中はもちろん、村を出ての捜索も行ったし、遠い所では山二つ越えた先まで探したのだが・・・・
今でもその子の両親が泣き叫ぶ姿が忘れられない。
可愛い我が子をいきなり奪われた!と泣き叫ぶ両親の姿が・・・・
だがコレは悲劇の始まり、いや、すでに始まっていたのかもしれない。
それから数日が経ち、また一人、一人がぽっと消える。
立て続けに起こる失踪事件だが、なぜかあまり皆は恐怖してはいない・・・・
何故だ!何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ!!!何故なんだ!!!!!
愛する我が子を失った者、愛する人を失った者、かけがえの無い友人を失った者・・・・それこそ大勢居るはずだ!
人と人とは繋がりがある。それも人一人に対して総じて複数存在する。
それが切れるという事は、繋がっていた複数の人になにかしらの影響が出るはずなのだ。
だがこの緊張感の無さはなんなのだ!
人々は「誰々は居なくなった」という事は感知しているが、なぜか「いつ、どう消えたか」等を忘れているのである?
とにかく皆に話を聞いてみても、皆一様に「そんなこともあったなー」位にしか思ってないのである!!!
そんなバカな!つい先月やこの前の話だ!そんな簡単に忘れてしまうモノなものか!!!
異変に気づいているのはどうやら俺と慧音様だけのようだ。
俺は周りの異常に耐え切れなくなり、慧音様に相談した。
慧音様は「皆に余計な心配を与えない方がよいだろう」と言った。
まあ、たとえ話をしたところで、村の者達が覚えていないのだからどうしようもなにのだが・・・・
だが、何か引っかかるのだ。
未だに人が消えることが無くなった訳では無いが、その数は減っている。
だがいきなり人が消える、という事態にも変わりは無い。
その事にしても慧音様には何度も相談したし、慧音様も力になってくれると言った・・・・・
「村の一大事だ、私が頑張らないでどうする」っとも、笑いながら言ってくれた。
それに俺は素直に安心したし、自分も頑張ろうと新たに決意したではないか。
やはり神隠しとは存在するのだろうか?
純粋な神隠し、という言い方も間違っているが、人知の及ばない神の力によって・・・・
その世には謎など死ぬほど転がっているのだから、そんなものがあってもおかしくないのかもしれない。
妖怪など来るはずもないのだから、これは神の力と言わずなんというのだろう。
正直疲れてしまった。いくら探せど消えた人間は見つからず、手がかりも一切無く・・・・・・
だが諦めてはいけない!!!
村の一大事だ!慧音様だけに任せては置けない・・・・・・
自分も頑張らなくては!
だが、どうしても、何かが心の奥底で、引っかかっているのだ
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては逃げなくては
逃げなくては逃げなくては
逃げなくては
皆に伝えなくては!!!!
山を駆ける。木々を抜け、追っ手を撒くように走る!
山道は障害物も多く、何度も躓きそうになったが、躓いたら追いつかれてしまう!殺されてしまう!
見てしまった!見てしまった!見てしまったのだ!!!
早く!早く帰らればならない!
村を守るのだ!今守れるのは俺しか居ない!今見た事を村の皆に伝え!俺の村を守るのだ!
だが伝えたところで大丈夫なのだろうか、俺の見立てではもう手遅れだ。
村の者達は事件に関心を示していない上、敵は強大!
だが、守らなくては!やらなくては!
一体何時から?!何故俺や皆は気づけなかった?!
そう!引っかかってはいたのだ!違和感はあったのだ!
わかってしまった!何が引っかかっていたのかが!違和感の正体が!!!
いきなり消える人々、そのことへの記憶や関心が日に日に薄くなっていく残された人々、既におかしかったのだ、俺も皆も。
そんな些細な違和感など、考える余裕が無かったのだ。
もっと早く気づいていれば!何とかなったかもしれないというのに・・・
今更悔やんでもしかたがない。今は前を見て走るしかない!
走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ!!!
そして俺の、俺達の村を守・・・・・・っ?!!!!!
「 捕 ま え た 。」
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・・・・・・・
・・・・
文々。新聞 ○月△日
<特集:人間を守る半獣>
『人間の村の守護者、半獣の上白沢慧音さんに取材を行ってきた。
慧音さんは村が出来た当初よりの守護者らしく、それは長い間妖怪や異変等から村の人間達を守ってきた。
村の事を、我が子のように思っているのだろう。
「私は人間が好きだ。だから守る、それ以上の理由があるかね?」
慧音さんの能力は「歴史を食べる(隠す)程度の能力と、歴史を創る程度の能力。」との事
慧音さんはこの力を人間のため以外には使わないという。
それに慧音さんは幻想郷きっての知識人で人格者。人間の村の守護者とは、これ以上にない人物と言えよう。
( 射命丸 文 ) 』
※あと何か暗いです。
逃げろ
逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
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コイツか!コイツが村の者を攫っていくモノは!!!
皆に!皆に伝えなくては!!!
この村は結構大きい村だ。
人も大勢いるし、規模も大きい。元はいくつもの集落だったらしい、それらが次第に一つになっていったのだ。
俺の誇りでもある、生まれ育った村だ。
だが、半年くらい前から急に村の人々がその数を減らしていた。
先月も村から一人の女の子が消えた・・・・
遊びに行ってから帰ってこない、などで居なくなる事はそりゃあ多々ある。
森へ遊びに行ったはいいが、迷って帰ってこられないという事や、危険な場所へ踏み入ってしまい事故にあった。などだからだ。
もちろん。妖怪や獣に襲われた、という事も考えうるが・・・・・・
それに、妖怪が寄ってこようものなら村総出で退治に赴く、村にはそこそこ力がある者も居る。
獣は基本的に自分の巣からは動かないのでたまにしかないが、妖怪退治の場合の方が頻度は高い。
だが今回、立て続けに人が消えるという事態が起きている。いくらなんでもありえない!
なぜなら最初の数件は普通に消える、と言うのもおかしな話だが、まあ納得のいく消え方をしていた。
だがそれから少しして、夜中にいきなり男の子が消える。という事件が起きた。
子供が寝付きしばらくした後、その両親も寝る支度をし、我が子の顔を見ようとしたら居なくなっていたのだ。
村は総出で男の子の捜索にあたったが、ついには発見できなかった・・・・
ありえない、神隠しにでもあったのだろうか?だが神隠しなどというものがこの世に存在するのだろうか?
人が居なくなり、見つからないからといって「神隠しにあったのだから、どうしようもない。」ではおかしいのだ。
もし神隠しが妖怪等の仕業であれば泣き寝入りもいいとこだ。そんなことは断じてあってはならない!!
妖怪なぞにそう易々と手を出されてはたまらない!我々人間でも出来る事はある!皆で力を合わせ、知恵を働かせれば!
今回のことにしてみてもそうだ!何か手がかりがあるはずだ!人が一人いきなり、しかも短時間に居なくなるなどありえないのだから・・・・・
だが、村の中はもちろん、村を出ての捜索も行ったし、遠い所では山二つ越えた先まで探したのだが・・・・
今でもその子の両親が泣き叫ぶ姿が忘れられない。
可愛い我が子をいきなり奪われた!と泣き叫ぶ両親の姿が・・・・
だがコレは悲劇の始まり、いや、すでに始まっていたのかもしれない。
それから数日が経ち、また一人、一人がぽっと消える。
立て続けに起こる失踪事件だが、なぜかあまり皆は恐怖してはいない・・・・
何故だ!何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ!!!何故なんだ!!!!!
愛する我が子を失った者、愛する人を失った者、かけがえの無い友人を失った者・・・・それこそ大勢居るはずだ!
人と人とは繋がりがある。それも人一人に対して総じて複数存在する。
それが切れるという事は、繋がっていた複数の人になにかしらの影響が出るはずなのだ。
だがこの緊張感の無さはなんなのだ!
人々は「誰々は居なくなった」という事は感知しているが、なぜか「いつ、どう消えたか」等を忘れているのである?
とにかく皆に話を聞いてみても、皆一様に「そんなこともあったなー」位にしか思ってないのである!!!
そんなバカな!つい先月やこの前の話だ!そんな簡単に忘れてしまうモノなものか!!!
異変に気づいているのはどうやら俺と慧音様だけのようだ。
俺は周りの異常に耐え切れなくなり、慧音様に相談した。
慧音様は「皆に余計な心配を与えない方がよいだろう」と言った。
まあ、たとえ話をしたところで、村の者達が覚えていないのだからどうしようもなにのだが・・・・
だが、何か引っかかるのだ。
未だに人が消えることが無くなった訳では無いが、その数は減っている。
だがいきなり人が消える、という事態にも変わりは無い。
その事にしても慧音様には何度も相談したし、慧音様も力になってくれると言った・・・・・
「村の一大事だ、私が頑張らないでどうする」っとも、笑いながら言ってくれた。
それに俺は素直に安心したし、自分も頑張ろうと新たに決意したではないか。
やはり神隠しとは存在するのだろうか?
純粋な神隠し、という言い方も間違っているが、人知の及ばない神の力によって・・・・
その世には謎など死ぬほど転がっているのだから、そんなものがあってもおかしくないのかもしれない。
妖怪など来るはずもないのだから、これは神の力と言わずなんというのだろう。
正直疲れてしまった。いくら探せど消えた人間は見つからず、手がかりも一切無く・・・・・・
だが諦めてはいけない!!!
村の一大事だ!慧音様だけに任せては置けない・・・・・・
自分も頑張らなくては!
だが、どうしても、何かが心の奥底で、引っかかっているのだ
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山道は障害物も多く、何度も躓きそうになったが、躓いたら追いつかれてしまう!殺されてしまう!
見てしまった!見てしまった!見てしまったのだ!!!
早く!早く帰らればならない!
村を守るのだ!今守れるのは俺しか居ない!今見た事を村の皆に伝え!俺の村を守るのだ!
だが伝えたところで大丈夫なのだろうか、俺の見立てではもう手遅れだ。
村の者達は事件に関心を示していない上、敵は強大!
だが、守らなくては!やらなくては!
一体何時から?!何故俺や皆は気づけなかった?!
そう!引っかかってはいたのだ!違和感はあったのだ!
わかってしまった!何が引っかかっていたのかが!違和感の正体が!!!
いきなり消える人々、そのことへの記憶や関心が日に日に薄くなっていく残された人々、既におかしかったのだ、俺も皆も。
そんな些細な違和感など、考える余裕が無かったのだ。
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そして俺の、俺達の村を守・・・・・・っ?!!!!!
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文々。新聞 ○月△日
<特集:人間を守る半獣>
『人間の村の守護者、半獣の上白沢慧音さんに取材を行ってきた。
慧音さんは村が出来た当初よりの守護者らしく、それは長い間妖怪や異変等から村の人間達を守ってきた。
村の事を、我が子のように思っているのだろう。
「私は人間が好きだ。だから守る、それ以上の理由があるかね?」
慧音さんの能力は「歴史を食べる(隠す)程度の能力と、歴史を創る程度の能力。」との事
慧音さんはこの力を人間のため以外には使わないという。
それに慧音さんは幻想郷きっての知識人で人格者。人間の村の守護者とは、これ以上にない人物と言えよう。
( 射命丸 文 ) 』
この手の作風が好きな俺は極めて異端
慧音が里を守るのは、農場主が鶏小屋を守るようなものか。
そう言う意味か。
怖ぇぇよぉ(((゜д゜;)))
タイトルを見た後だと、これ程ゾッとする言葉も無い……
次回作も楽しみにしています。