Coolier - 新生・東方創想話

アカ

2006/03/01 00:42:49
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 かりかりと音が聞こえる。

 何処から分からない。

 かりかり。

 まるで猫が爪とぎをするような音。

 かりかり。

 けどじっと聞いていると段々音が近付いてくる。

 かりかり。

 ああ、まただと思う。

 かりかり。

 私は最近、この音をよく耳にする。

 かりかり。

 恐らくまだあの話が耳に残っているせいだ。

 かりかり。

 じっと聞いていると不安を覚える。

 かりかり。

 音はもうすぐ側。

 かり・・・・・・・・

 そして私はゆっくりと目を開ける。そこには
















 ”それ”を見つけたのはちょっとした偶然だった。

 今となっては日課と言うか常になった月に一度の紅魔館―――正確にはヴワル図書館―――への訪問。

 門番と短い世間話をし、行く途中で出会ったメイド長とも談笑。

 最近はブン屋がせわしなく動いているとか、また宴会をするだとかそんな話をする。

 図書館に入り、扉の近くのカウンターで本の整理を行っていた小悪魔に挨拶。

 友人であるパチュリーが部屋で待ってると聞く。彼女はどうも最近、私の訪問がえらく待ち遠しくなっているとか。

 動かないから誰かが来るのは嬉しいのだろうと思う。その気持ちは分からなくはない。魔理沙は勘弁願いたいが。

 期待されているという気持ちのお陰か私は随分と上機嫌で向かう。

 と、その途中で”それ”を見つけた。

「これってヴォイニッチ?」

 本を置くために置かれているのだろう長机の上に置かれた本の谷の間にぽつんとあったそれを手に取る。

 ヴォイニッチとはいわゆるアブドゥル・アルハザードが著したネクロノミコンの版の一つで、前に魔界に一時帰郷したとき探しても見つからなかったものだったので一度読んでみたいと思っていた。

「恐るべきはヴワル・・・・ね」

 改めて思うがこれほど広い図書館に私が読みたい本はどれぐらいあるのだろうかと考えたら少し立ちくらみがした。

「と」

 足元がふらつき、長机に手を付いた。ヤバイ、思った以上に想像が重かったわ。本の重量とかも含めて。

「・・・・・・あとでパチュに聞いてみようかしら」

 リストを渡して全部あると答えられたらそれこそ私は倒れる。というか、住居をこっちに移転したいわ。

 などと考えてちらりと机の方を見る。

「ん?なにかしら・・・これ」

 本と本の間に薄い何かが挟まっていた。注意深く見なければ気付かないほど薄い何か。

 気になってそれを手に取る。

「あら?アリスじゃない。来てたのね」

 と、その前にパチュリーが本を取りにきたのか現れた。

「こんにちわ、パチュリー」

「ええ、こんにちわ」

 何時ものように挨拶を交わす。

「ところで何かあった?」

「私にとっては凄いことが」

 ヴォイニッチを手に取り、パチュリーに見せる。

「ああ、それね。随分と前に読んだ記憶があるから貸してもいいわよ」

「そ、それならあり難く。と、ところでなんだけどね」

 それから私はヴワル図書館で何も無い時間を過ごした。

 帰り際に作成したリストをパチュリーに見せたら倒れた。ごめん、近いうちに日用品持ってこっちに来るかもしれない。








 それから一ヵ月後。

 私は再びヴワル図書館に来た。

 先月借りたヴォイニッチを含めた魔道書を返しに行くついでの平和なひと時を楽しむために私は訪れた。

 先月と何変わり無い門番との談笑、メイド長との世間話、小悪魔との会話、そしてパチュリーの部屋に行く途中。

 何ら姿の変わっていない本の谷を見つけて奇妙な違和感を感じた。

「あ」

 すっかり忘れていたことをパチュリーが邪魔したお陰で手にすることが出来なかった何かを取るために私は長机に近寄った。

「あった」

 まだ残っててよかった、と安堵し今度は耳音を立てる。

 ・・・

 ・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 よし、何ら音はしない。

 と邪魔が入らないことを確認し、それを手に取る。

 それは薄っぺらい本のようだった。

 年期ものなのか随分と黄ばんでおり、ところどころシミがある。オマケに何かにおう。

 と、奥のほうから足音が聞こえた。恐らくパチュリーだろう。

 私は慌ててそれをリュックの中に入れた。




 今思えば何で私はパチュリーのことを邪魔だとか思ったのだろうと思った。

 そして、それについて何でパチュリーに聞かなかったのだろうと私は・・・・・







 家に帰り着き、留守番をしていた人形たちにただいまと告げる。

 今日、借りた魔道書とあれが入ったリュックを居間のソファーに置いて入浴の準備をする。

 ヴワル図書館に行く度、夕食を向こうでご馳走になってしまい、つくづくお嬢様が食べるレベルを感じてしまい一人暮らしの寂しさを感じる。いいじゃない、自分が満足できれば。

 けどやっぱ向こうに住もうかなぁと考えながら私は自宅での娯楽の一つである入浴という楽しみを味わった。

 お風呂からあがり、髪を拭きながらソファーに座る。

 ふと、リュックを見る。

 何故か周囲を見て、誰も見ていないと確認をしてしまう。

 人形たち以外誰も居ないことを確認するとリュックを手元に引き寄せる。

「って私意外誰も居ないの当然じゃない」

 何をやってるんだか、と思いながらそれを取り出す。

 改めてみると随分と汚らしいものだ。これが何故ヴワルにあったのかが分からない。というか、パチュリーや小悪魔がこんなに酷く扱うだろうかと思いながら読み始める。


 ・

 ・・・

 ・・・・・

 ・・・・・・・

 読み終わると同時にため息をつく。

 結果、なんてことは無いただのファンタジーの絵本だった。

 ところどころボロボロになっており、解読するのに時間がかかったがそれだけ。

 あるところに綺麗なお姫様がいて突然悪者にさらわれてそれを勇者様が助けに行く、という王道中の王道ものだった。

 ただ印象深かったのは最後に勇者が悪者と相打ちになったことで、その勇者が紅い鎧を着ていたということだった。

 普通なら白い白馬の王子様みたいなイメージが私にはあるが何故紅いのか分からなかった。

 ちなみに結末は勇者様のことを悼んでお姫様が勇者様の鎧をイメージして紅いドレスに紅いマニキュア、と全身を紅く染めたのだ。それでおしまい。

 絵本にしては珍しく、バッドエンドよりではあったが解読が面白かったのでまぁそれでいいかなと思った。

 そして読み終わったそれを本棚にしまう。来月、返しに行こう。完全に確信犯だけどパチュリーなら笑って許してくれるだろうと思いながら私はベッドに入った。



















 かり

 ふと聞きなれない音で目が覚める。

 かり

 なんだろうと思いながら妙にすっきりとした頭でベッドから起き上がりきょろきょろと周囲を見る。

 かり

 変わった音だ、と思いながらも聞き覚えがあった。

 かりかり

 ああ、そう言えば橙がやっていたわね。猫の爪とぎのときの音だと思った。あの後藍に怒られたけど。

 かりかり

 けど変だなと思った。私の家では勿論、猫は飼っていないし、橙が泊まっているわけでもない。

 かりかり

 それに、何故か近くで聞こえる気がする。

 かりかりかり

 なんだろう、酷く気味が悪い。家の中は真っ暗。外は無風。ゆえに私の家の中は無音のはず。なのに

 かりかりかりかり

 ずっと聞こえているそれは段々と私に近付いてきているような気がした。

 かりかりかりかりかり

 体が震える。こんなこと、恐怖でもなんでもないはずなのに。頭の中が酷く冷静だ。だというに体が震え、耳がそれを捉える。

 かりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかり

 喉がカラカラに渇き、耳元にひゅーひゅーと音が聞こえる。その音が自分の呼吸だと気付くのに随分と時間がかかった。

 かり

 と、音が止んだ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 それと同時に後ろから誰かが見ている気がしてきた。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ただじっと見ている。見てはいけない。見ちゃ駄目だ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 無言。ひゅーひゅーと音が聞こえる。そして私はついに我慢が出来なくなり振り返った。そしてそこには














 そんなユメを見た気がした。

 天井が視界に入る。

 体中が汗まみれなのに気がつくまでじっと天井を見ていた。

 何も無い。何も無かった。

 そう、あれはただのユメ。

 はぁと息をつき、体を起こす。カーテン越しに日光を感じる。

 今日もいい天気だと思いカーテンを開ける。

 何故か窓が開いていた。

「え?」

 そして開いていた窓に赤い手の後がべっとりとついていた。











 それから私は毎日のように夢を見続けた。

 夜中、突如として音に目覚め、ずっとかりかりと音を聞いている。

 その音が鳴り止むと後ろに誰かが居るのを感じる。そして振り向くと目覚める。

 そして部屋の何処かに必ず赤い手がある。一度視界から外れるとそれは無くなっている。それがずっと続いた。

 なんでそんな夢を見るのだろうかとずっと考えているが気がつくと夜になっている。

 一日中何をしていたのか曖昧で、モノを食べたのかさえ分からなかった。そして私は夢を見る。












 かりかり

 この音で目覚める。

 かりかり

 最近はこの音が酷く気になる。

 かりかり

 何故か嫌いになれなかった。

 かりかり

 この時は何故か意識がハッキリとしている。

 かりかり

 体を起こす。

 かりかり

 この音が何処から聞こえてくるのかさえ分からない。

 かりかり

 だというにずっと近くで音が聞こえる。

 かりかり

 どれぐらい経ったのかさえ分からない。

 かりかり

 ただこの時だけ感じることがある。

 かりかり

 あの紅くなったお姫様は幸せになれたのだろうかと。

 かり

 そして何時のものように音が止み、誰かの視線を感じる。

 ・・・・・・・・・

 だが今日は違った。

 ・・・・・・・・・・・・・・

 うっすらと、それを私は視界に納めた。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 正面。何かが居た。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 こちらをじっと見ている視線を感じる。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こちらも見返しているが形ははっきりしているのに姿が朧で何も分からない。

 ・・・・・・・・・・・・・・

 それがこっちに近付いてくる。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 音は無い。ただゆっくりと。

 ・・・・・・・・・・・・・

 そして前に来た。

 ・・・・・・・・・・・・

 目の前にいるはずなのに誰であるかという姿が分からない。目ではそれを感じ取れているのだが分からない。

 ・・・・・・・・

 それが手を伸ばしてきた。白く綺麗な手。

 ・・・・・・・・・・

 それに見惚れていると手が私の首に

















 朝になった。

 日光を感じる。

 日差しが暖かく、気持ちがよい。

 体を起こす。何ら違和感は無く、気分は悪くは無い。

 ふと首に手を当ててみる。

 そこに何も感じない。大丈夫、アレは夢だった。そう思い、顔を洗うため洗面台に向かった。

 鏡を見て感じたのは自分の髪が酷くぼさぼさでこんなに寝相悪かったっけ?と第一印象があり、その後誰?と思った。

 答えは自分、アリス・マーガトロイド。大正解でーす。と下らない展開を拭い去り、顔を洗おうと蛇口をひねる。

「え?」

 私の目に映ったのは透明な水ではなく、紅いどろどろとした液体。

 そして急に首に違和感を感じ、鏡を見る。

 そこにはあかいてでくびをしめられているわたしがいた。



















 気がついたとき、私は紅魔館の前に居た。

 ここまで来るに自分自身に何があったか分からない。

 ただ自分の息が荒い。

 だが何故か何時も会話している門番の姿が無い。

 しかし今の自分にそんなことを気にしている暇は無い。

 館の中に入る。

 何時もならメイド長に会い、談笑するのだが何故か会わない。

 そして私はヴワル図書館に到着した。

「パチュリー!」

 友人の名を叫ぶ。

 中に入ると小悪魔が話しかけてくるがそれがない。

「パチュリー!」

 もう一度叫ぶ。

 図書館の中に私の声がむなしく響く。

 聞こえてないだけ。そう、ただそれだけだ。

 そう思い、パチュリーの部屋に向かう。




 そしてその途中。それを見つけた。




「あ」

 それが視界に入ると足が止まった。

 未だに整頓されていない本の谷。その丁度真ん中。それがあった。

「なん・・・・で」

 家の本棚に入れていたはずのそれがそこにあった。

 それをみてふと思い出す。今日はこれを持ち出した日から丁度一ヶ月。

 そして持ち出してからあの夢を見始めたのだと気付いた。

 本がめくれた。

 ぱらぱらと風も無いのに。

 本は読んだときよりも厚くなっており、辞書のように厚くなっていた。

 そして止まった。

 読めと言うのだろうか、私はこんなところで立ち止まっている暇がないと言うのに読まなくてはと駆り立てられた。





 おひめさまはゆうしゃさまがしんだことをかなしみ、わすれないようにかみを紅くそめ、どれすを紅くし、つめを紅くそめました。
 ですがそれだけではわすれてしまうとおもいおひめさまはおしろを紅くしました。
 でもおひめさまはふあんでした。
 ですからおひめさまはぜんぶ紅くすればいいとおもい、まずはおうさまを紅くそめておきさきさまも紅くそめました。
 ですがたりません。
 おひめさまはだいじんを紅く、へいしを紅く、ともだちを紅く、まちを紅く、たみを紅く、そらを紅く、つきを紅く、紅く、紅く、紅く、紅く、紅く、紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く殺し紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く殺し紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く殺し紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く殺し紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く殺し紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く紅く!












「ひっ!」

 本を投げ飛ばす。

 持ってきたのが間違いだった。

 今になってあの本が絵本に見立てた呪詛を圧縮し、この本の中に封じたもの。

 あれは、世に出てはならないものだ。

 そう思ったときだ。





 かり





 聞こえた。

 夢であるはずの音が。






 かりかり






 図書館の中にその音は響いてきた。

 何故誰も居ないのだろうかと、今更になって気付いた。

 だって今は夜なのに。







 かりかりかりかりかりかりかり






 近付いてくる。

 ただ何処から分からない。

 だが”それ”は







 かり








 ふと、音が聞こえなくなった。

 次の展開を思い出し、周囲を警戒する。

 あの本には呪詛と同時に魔物を封じている。

 魔物は何処かにあったであろう国を紅く染めた。

 紅く染めた爪で。

 それが何処かに居る。

 ひゅーひゅーと音が聞こえる。

 汗が出てくる。

 喉がカラカラに渇く。

 と誰かに足を掴まれた。

「え?」

 下を向くとそこには

























 目が覚めた。

 私は
















 全部アカく染まっていた。
染めてみました。
煌庫
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コメント



0.1690簡易評価
3.50反魂削除
うほっ、いい洋物ホラー。
どことなく月姫的な雰囲気も感じたり感じなかったり。
8.無評価名前が無い程度の能力削除
染められました
9.60月影蓮哉削除
怖すぎだぜ……。正直マジで怖かった。
11.60名前が無い程度の能力削除
読んでて真っ青になりました。
17.70MIM.E削除
作者からのメッセージに救われた感じです。
危うくアカい世界に引きずり込まれてました。コワカタヨ。
18.60名前が無い程度の能力削除
これは怖い上に救いが無い話ですね。字面による演出がちょっとアレでしたが。
20.50aki削除
ホラーだ。この時間に読むとちょっとしたスリル。
反魂氏の意見に大賛成。

…わけわからん感想ですみません。
23.60ティアー削除
恐い恐い恐い恐い恐い恐い!!!!
26.70かわうそ削除
投げっぱなしだが、それも良い。
28.80削除
うぁーん、夜に読んじまったよ夢に出たらどうしよー恐いよー恐いよー後ろ見れねーよー
29.無評価煌庫削除
感想多謝です。
元々ホロウの初っ端の怪談を元にして改悪アレンジしたのがこれです。
ぶっちゃけ書いてる途中でなんつーもん書いてるんだと自分自身でビビりました。で、怖かったのが寝るときでした。
久し振りに見えないことに恐怖しました。
ともあれ感想ありがとうございました。
32.70君には感謝している削除
コワッ!! しかし主人公がアリスではなかったら逆にここまで怖くなかったかと。 ベストチョイスだと思います。
36.70名前が無い程度の能力削除
コワカタヨ・・・・
41.70名無しさん削除
丑の三刻に見ちゃったです
なんか想像すると怖いを越えてますね。読んだ後に後ろに本当に気配や視線を感じます。