Coolier - 新生・東方創想話

面影

2026/10/01 20:22:18
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【おまけ】

地下の神社には、今日も静かな時間が流れている。
その中で、ユイマンの手はいつまでも阿梨夜の頬を撫で続けていた。

なでなで。
「……」
なでなで。
「……」

頬を撫でていた手が、今度は目元へと移る。
そのまま輪郭をなぞるように、ゆっくりと指先が動いていく。
阿梨夜は相変わらず、何も言わない。

(ずっと、顔撫でてる……)

その顔には困ったような、照れたような、何とも言えない表情が浮かんでいた。

「随分、その……気に入ってるのね」
「だって、三千年ぶりだよ? 阿梨夜が素顔見せてくれたの」
「……」

「ふふふっ」
視線を逸らす阿梨夜を見つめたまま、ユイマンはどこか蠱惑的な笑みを浮かべる。
けれど、その胸の内にあるのは、不思議なくらい穏やかな気持ちだった。

(阿梨夜が、今の顔も悪くないなーって思えるようになるまでは、私がこうしてようかな──なんて)
(貴方には、とても言えないけども)

──今も昔も変わらない、私の可愛い女神様。
これから先、私がどんなに世界を巡っても、必ず貴方のところに帰るからね。
お祭り用の仮面のイメージは「仮面の女神」という土偶を参考にしています。
名無しの異変敵
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