Coolier - 新生・東方創想話

水無月の乾いた風

2026/07/10 22:25:59
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 静葉は妖怪の山の一角にある大木にもたれて、景色を眺めていた。
 と、言っても、そこから見えるのは、うっそうと立ち並ぶ味気ない木々の群れだけで、更に空は梅雨の鉛色の雲に覆われており、風光明媚などとはとても程遠いものだった。しかし、そんな事はお構いなしに、彼女がその景色を眺めていると、ふと誰かの気配に気づく。彼女がその方へ振り向くと、そこにいたのは――

「……あら、誰かと思えば。ずいぶん珍しいのが来たものね」
「そのセリフ、そのままそっくりお返しするわよ?」

 そう言うとその人物は、怪訝そうな表情で静葉を見やると、「ふう」と一つ息をつく。

「あら、紅葉神が山にいるのは、別に不思議でもなんでもないでしょう」

 静葉が涼しい顔のまま告げると、その人物は一瞬ムッとした表情を浮かべるが、すぐ元の表情に戻る。 

「……で、疫病神さんが私になんの用事なのかしら」

 静葉の問いに、その疫病神こと依神女苑は、憂いを帯びたため息をつき、近くの石に腰かけた。
 よく見ると彼女は、いつものきらびやかな上着や宝石はまとっておらず、かわりに白いワンピース姿をしている。
 質素と言えば質素だが、それでもどこか華やかさが感じられるのは、彼女本来の魅力によるものか。

 女苑は静葉に目を合わせず答える。

「……姉さんのことよ」
「ああ……。いつもうちの穣子がお世話になってるわね」
「いえ、こっちこそ姉さんがいつも……」

 そこまでいうと彼女は目を伏せてしまう。

――そう。最近、穣子と紫苑の距離がやたら近い。どちらかというと紫苑が一方的に穣子を慕っている感じなのだが、単に美味いものにありつけるからか、あるいは……。

 静葉はフッと笑みを浮かべ女苑に尋ねる。

「……心配なのかしら。お姉さんのことが」

 静葉の問いに女苑は答えず、かわりに顔を上げて目を細めさせた。

「……私には上手くやってるように見えるわよ」
「だからこそ心配なのよ」

 女苑の言葉に、今度は静葉が目を細めさせる。 

「……それは彼女が貧乏神だからかしら」
「……姉さんはあなたの妹さんのこと相当気に入ってるみたい」 
「ええ。そのようね」
「でも、それは同時にあなたたちにとって、大きな災いをもたらすことになりかねない」

 静葉は表情を変えずにつぶやく。

「……泣く子も貧する貧乏神ってやつね」
「あなたたちは、姉さんの本当の恐ろしさをまだ知らないわ。だからそんなに余裕でいられるのよ」
「……で、あなたはそれを忠告しにわざわざこんな山奥まで来たというの。ずいぶん優しいのね」
「……さ、散歩のついでよ。散歩してたらちょうど見かけたから」

 湿り気を帯びた風が、二人の間を吹き抜ける。

「……そういえばあなた、その服装。いつもと違うじゃない」
「ああ……。山であんなジャラジャラしたの着てたらさすがに目立っちゃうからね。場に似つかわしくないっていうかさ」
「そう。なかなか似合ってるわよ」
「褒めても何も出ないけど?」
「大丈夫。何も期待してないわ」
「期待されても困るけどね?」
「そういう事ね」

 そう言うと静葉は、フッと笑みを浮かべ立ち上がる。すかさず女苑が怪訝そうに尋ねた。

「あら、もうお帰りなの? 話はまだ終わってないんだけど」
「ええ。知ってるわ。だから場所を変えようと思ってね」
「場所を? ……言っとくけど、あなたの家にはいかないわよ?」
「そうね。お邪魔しちゃかわいそうだものね」

 静葉の言葉に、女苑は思わず小さく舌打ちをする。
 知ってか知らずか、静葉は振り返らずその場を飛び去る。女苑も黙ってそのあとをついていった。

 □

 静葉はひたすら空の上へと昇っていく。女苑もひたすらそれについていく。

 いつしか二人は雲の中へ。
 雲の中は一面濃い霧に覆われており、視界はゼロ同然だった。

「ちょっと! いったいどこまでいくつもりなのよ!? 何も見えないんだけど!?」

 静葉は女苑の問いに答えず、更に更に上へと向かう。

 女苑が静葉の気配をひたすら追いかけていくと、やがて雲を突き抜ける。そして二人の眼下に見えたのは、晴れきった空に浮かぶ石が島のように立ち並ぶ景色――

「……あ、あれって」

 戸惑いと呆れが入り混じったような声で尋ねる女苑に、静葉はさらりと答える。

「そう、天界よ」

 静葉はその桃源郷にゆっくりと近づくと、離れ小島のような所に降り立つ。女苑も慌てて後を追う。

 空は青く澄みわたり、地表には下界では見ないような色とりどりの花が咲き乱れている。

 静葉はふっと笑みを浮かべると、近くの手ごろな石に腰を下ろす。

「あなたも座ったら」

 そう言って静葉が手のひらを向けた先には、同じく座りやすそうな石があり、女苑は促されるままそこに腰を下ろした。

「来るのは初めてかしら」
「……前に来たことはあるわよ。でも、来たことはあるけど、こうやって落ち着いて眺めるのは初めてかもね……?」
「そう。いいところでしょう」

 二人の間を風が吹き抜ける。湿り気などとは無縁な乾いた風だ。

「……ところで、なんでこんなとこに?」
「あなた誰にも見られたくなさそうだったから……」
「へ……?」
「あなた自分で言ったでしょう。山でいつもの格好してたら目立っちゃうって。それはつまり、誰にも見られたくないってことでしょう」
「……だからここへ?」
「ええ、そうよ」
「いやいやいや……。何もこんなところまで来なくても……」
「ま、それだけじゃないけどね」
「はぁ……」
「さて、それじゃ話の続きしましょうか」

 風に髪をそよがせながら告げる静葉に、女苑は思わず呆然としてしまうが、気を取り直してコホンと咳払いをすると、静かに語り始めた。

「……率直に言うと、姉さんはあなたの妹さんに恋心に近いものを持ってると思うのよ」
「ええ。それは薄々感じてるわ」
「でも、姉さんは今までまともに人付き合いした経験なんてないから、相手との距離感を掴むのが苦手なのよ」
「……それも薄々感じてるわ」
「だからきっとあなたの妹さんに迷惑をかけてると思うってのが一つ。もう一つは……」

 女苑は小さく息を吐くと、静葉の顔を見つめながら告げる。

「……さっきあなたが言った通りのことよ」
「貧乏神としての本質……ね」
「貧乏神ってのは単に相手を貧しくするだけじゃない。姉さんの本当に恐ろしいところは――!」

 そのとき女苑は頭上に物騒な気配を感じ、とっさに飛びのける。

 次の瞬間、そこには大きな石がズドンと音を立てて突き刺さり、その衝撃で彼女が座っていた石は粉々に砕けてしまった。

「な、何事よ!? いきなり!?」

 たまげた様子の女苑を尻目に、静葉は目を閉じて言い放つ。

「やっぱり来たわね」
「……へ?」

 女苑が上を見上げるとそこにいたのは、しめ縄をつけた石の上に座り込む、黒い帽子をかぶり青く長い髪を風になびかせる少女。

「……ああっ!? あんたは!」
「なーんだ。誰かと思えば紫苑の妹の疫病神じゃないか。それと……」
「……久しぶりね。天子」

 静葉がフッと笑みを浮かべると、天子もフッと笑みを返す。

「久しいな。静葉」
「あら、お知り合い?」
「ええ。ちょっと昔、縁があってね」
「いかにも! 静葉には前に少しだけ厄介になった事があってな」
 
 そう言いながら天子は、石からさっそうと飛び降りる。
 そのまま華麗に地面へと着地しようとするが、先ほど砕けた石の破片に足をとられて、そのまますてーんと地べたにすっ転んでしまう。

「……うわダサっ」

 思わず言葉をもらす女苑に、天子はノロノロと起き上がりながら言い放つ。

「黙れ! こんなとこにこんな石ころがあるのが悪いのよ! 誰よ!? ここに石なんてばらまいたのは!」
「あんたよあんた。あんたがそのタケノコで壊した石の破片よ」
「タケノコって言うな!? これは要石と言って……!」

 思わずムキになる天子に静葉が告げる。

「天子。あなたを待ってたのよ」
「私を……?」
「ええ。そうよ。……ね。女苑」

 静葉はフッと笑みを浮かべて女苑を見やる。
 女苑は一瞬あっけにとられるが、すぐに察して苦笑いを浮かべると思わずつぶやいた。

「あー……そういうことね」

 □ 

「……ふむふむ。なるほど! かいつまむと紫苑の交友関係について深掘りをしていたのだな! それで関係が深ーい私が来るのを待ちわびていたというわけか!」
「……うーん。そうだっけ?」

 首を傾げる女苑に対し静葉は涼しい顔で天子に告げる。

「ええ、だいたい合ってるわ。それじゃ、さっそくあなたから見た紫苑の姿を教えてくれるかしら」
「よかろう!」

 天子はさっき地面に突き刺した要石にあぐらをかいて座り込み、腕を組んでふんぞり返りながら語り始める。

「そうだな……。一言で言えば、一緒にいて楽しい奴だな。おそらくこれまでろくに人付き合いをしたことがないんだろう。他人との距離感ってのを上手くつかめないのか、くっついては離れてを繰り返している感じだ。きっとこうやってそのうちお互いの適切な距離感ってのをつかめるようになっていくんじゃないかと思うぞ」
「……へえ、なるほどね。つまり紫苑はあなたを通して人との付き合い方を覚えている最中ってことね」
「その通り!」
「……ふーん。それはいいんだけど、エラそうなこと言ってる割には、あんた最近、姉さんと会ってないみたいじゃないのよ?」

 女苑の言葉に、天子は思わず引きつったような笑みを浮かべながら答える。

「そ、それは。……今は離れてる時期って奴なのよ。だって現にアレなんでしょ? なんか近頃は穣子とも仲いいっていうし……」
「ええ、そうね。最近はひっきりなしにうちに来てるわ。それこそ元々うちの住人だったんじゃないかって錯覚するくらいにはね」
「そうか! それは結構なこと! あいつには私以外の人とも付き合ってもらわないとな」
「……それは人生経験ってやつ?」

 女苑の問いに天子は胸を張って答える。

「いや。違う! 私より相性いい奴なんてこの世に存在しないって事を証明するためよ!」
「……大した自信ですこと」

 思わず呆れ気味に半眼を向ける女苑。二人のやりとりを見ていた静葉がゆっくりと口を開く。

「……ふむ。でも一理あるわね。聞いた話によると、あなたは紫苑の能力の影響をまったく受けないそうじゃない」
「いかにも! なにせ私は無敵の天人だからな!」
「つまり、あなたはこの世界広しと言えど、唯一、紫苑と純粋に付き合える稀有な存在と言えるのよ」
「……確かにそうね。大抵の人は姉さんと付き合う前に、不幸のオーラでやられちゃうもんね。その点、あんたは姉さんとまともに付き合えてるって意味では相性いいんでしょうねー。……ま、その点は妹として感謝するわ」
「そうだろう? もっと褒めてもいいんだぞ? わっはっはっは!」

 まさに有頂天な様子で高笑いを上げる天子。
 それに対し再び半眼を向ける女苑だったが、ふと何かに気づいたように一瞬目を見開くと、静葉の方を向いて尋ねた。

「……ねえ。そう考えると、あなたの妹さんはどうして姉さんと一緒にいられるのかしら?」
「確かに! いくら神様同士といえど、あいつの負のオーラの影響は少なからず受けるはず! それでもどうして一緒にいられるのかは私も興味ある!」

 二人の視線を浴びつつ静葉は口に手を当てて少し考える素振りを見せる。

 やがて、笑みを浮かべて口を開いた。

「……そうね。色々と考えられるけど、一番の理由は――」
「理由は?」
「理由はなんだ? 早く言え!」
「……あの子が彼女のことを放っておけないからだと思うわ」

 思わずあぜんとしてしまう二人にかまわず静葉は続ける。

「……知っての通り、あの子は豊穣の神。故に恵みを素直に受け取ってくれる者は喜んで受け入れる。かたや、あなたの妹さんは、貧乏神。故に恵みをもらえるなら喜んで受け入れる。そういう意味では二人は相思相愛と言えるでしょう」
「……なるほどねえ。確かに両者の利害関係が一致してるわ。まさにウィンウィンってやつね」
「むぅー。それはいいけど静葉。穣子はどうして紫苑の負のオーラが平気なんだ? 私が知りたいのはそこなんだけど?」
「ふふ、こだわるわね。あなたも」
「当たり前でしょ! だって私は自分より相性いい奴なんていないってことを、あいつに身をもって知ってもらいたいのよ! それなのに……」

 歯がゆそうな様子の天子に、静葉は思わずクスリと笑って答える。

「はいはい。わかったわ。そうね。結論から言うと『平気ではない』わよ。普通に負のオーラの影響受けてるわ。私も穣子もね」
「例えば……?」
「前より食べ物が腐りやすくなってるし、建屋が傷むのが早くなってきてるし」
「……それ、単に今が湿気多い季節だからなんじゃなくて?」

 傍で聞いていた女苑のツッコミに、静葉はすかさず答える。 

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないわ」
「なによそれ」
「物事の因果関係なんてそうそうはっきりわかるものじゃないのよ。ただ一つ言えるのは、去年よりも今年はその傾向が強いってこと」
「……つまり日に日に姉さんの影響が色濃くなってるってことね」
 
 思わず複雑そうな表情を見せる女苑。
 すると突然、天子が身を乗り出すようにして真顔で静葉に尋ねる。

「ねえ! 静葉! 正直に言って!? あいつのこと迷惑だと思わないの!?」
「……そうね。正直に言うと、実はそこまで迷惑でもないかなって思うわ。何故なら――」
「なんでよ!? だって食べ物腐っちゃうんでしょ? 家、壊れちゃうんでしょ? そんなの迷惑以外の何物でもないじゃないのよ! もしかして、やせ我慢してるんじゃないの!? あいつを傷つけないようにさ! そんなのはお互い不幸になるだけよ!?」

 いつにもなく真剣な表情でまくし立てる天子に、思わず静葉は微かに目を見開くが、すぐにいつもの表情に戻ると、彼女に優しく諭すように告げた。

「……天子。神様は一定の信仰さえあれば、別にものを食べなくても生きていけるのよ。だから食料は必ずしも必要なものではないの。それに家が壊れたとしても、お世話になってる大工さんにまた直してもらえばいいだけの話よ。だからやせ我慢なんてこれっぽっちもしてないわ。そもそも付き合うのに我慢なんてしてたら、とっくの昔に仲違い起こしてるでしょうし」
「うっ……。確かに……」
「あーあ、論破されちゃったわねー?」 
「う、うるさいわよ……っ! 疫病神のぶんざいでっ!」

 からかうように告げた女苑に、天子はムスッとした表情で言い返すと、思わず下を向いてしまう。すかさず静葉が告げる。

「……ま、もっとも、穣子からすれば、お気に入りの食材の足がはやいのは結構問題みたいだけどね。いつもぼやいてるわ」
「あら、良かったわね? ちゃんとデメリットも生じてるみたいよ? その点ではあなたの方が一歩リードしてるんじゃない?」
「……そんなのなぐさめにもならないし……」

 要石の上で体育座りの格好をして頭を垂らしすっかり落ち込んでしまった様子の天子を尻目に、今度は女苑が口を開く。

「……ねえ。静葉。私からも質問していいかしら?」
「何かしら」
「……さっき言いかけてたことなんだけど、姉さんの本当の恐ろしさってのは……」
「不幸のオーバーフローのことかしら」
「……あ、知ってたんだ?」
「ええ。前に文が教えてくれたわ。そうね。何かしらのきっかけで彼女のそれが発動してしまったら、いくら私や穣子と言えど、流石にただじゃ済まないでしょうね」
「……率直に聞くわよ。もし、そうなったらどうする? 姉さんの力が、その何かしらのきっかけで暴発して、あなた達に甚大な損害を与えたとしたら」

 先程の天子のように身を乗り出して真剣な表情で尋ねる女苑に、静葉は目を閉じて答えた。

「……そうね。もし、それが起きたとして、そこで縁が切れたら、そこまでの縁だったってことよ。それでも繋がったままなのなら、それを私は否定しないわ。私にできるのは二人を傍から見守るだけだもの」

 そう言い放つと静葉はフッと笑みを浮かべる。
 その笑みを見た女苑は、まるで毒気を抜かれてしまったように思わず、静葉の顔を見つめた。

 □

「……ふう。ちょっと居座り過ぎちゃったわね」
「……ま、まさか夜を通り越して朝になってるとは……」

 あれから二人が地上へ戻ると、辺りはすっかり朝焼けに包まれていた。

「天界にいると、ついつい時間の感覚が分からなくなるのよね。ごめんなさいね」
「……それにしてもいいの? あの天人、きっとあなたの家に乗り込んでくるわよ?」
「ええそうね。結果的に焚きつける格好になってしまったわね。……ま、でも、いいわ。来たら来たで、それはきっと楽しいことになるでしょうし」

 そう言ってニヤリと不敵な笑みを浮かべる静葉に、あきれた様子で女苑が告げる。

「まったく。……ま、案外、その図太いメンタルが、姉さんとうまく付き合えてる秘訣なのかもしれないわね」

 静葉はフッと笑みを浮かべ、ゆっくりと女苑に告げた。

「……以前、紫苑が言ってたわ。貧乏神はどうあがいても最後は不幸になる存在。だからどんなに幸せを感じても、それは不幸への始まりなんだって」

 女苑は目を細めて思わず独りごちる。

「……ま、それが姉さんの宿命だものね」
「そしてそれに対して、穣子はこう言ったみたい。今が幸せなら、それはきっと幸せってことなのよ。少なくとも私の所に来てる間くらい、あんたは幸せになりなさい。そして幸せが足りなくなったら、また私のとこに来なさい……。って」
 
 その言葉を聞いた女苑は、思わず目を細めて虚空を見つめ、ぼそりとつぶやく。

「……どんだけ。どんだけ優しくて、残酷なのよ。あなたの妹」
「……それがあの子という存在なのよ。あの子はあくまで豊穣神として紫苑を喜ばせてあげたいんでしょうね。……それがどんな結果になるにせよ」

 そのとき二人の間を乾いた風が吹き抜ける。

 この時期に似つかわしくない、まるで秋を感じるような、冷たくてどこか心地よい乾いた風に、思わず静葉は苦笑しながらつぶやいた。

「……もしかして呼ばれたかしら」
「案外そうかもね?」

 そう言って女苑は、含み笑いを浮かべると、朝焼けの空を見上げた。
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コメント



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天子は穣子と紫苑が仲良くしてる事が気になってる様子が伝わりました。天子と穣子がいる限り、女苑が気にしてる発動はせずに紫苑も幸せになって欲しいものです。
3.90奇声を発する程度の能力削除
良かったです
4.100名前が無い程度の能力削除
おもしろーい!