「もう夕暮れじゃない!」
藍は言った。夕刻になると、魑魅魍魎が跳梁跋扈するのだ。
「でも藍様がいるから、安心だね!」
橙は言った。藍は紫の式神だから、トップクラスの実力を持っている。
「確かにそうですね。でも、宴会前に騒ぐとなんか勿体無いし、モノが割れてもアレですから、早く行きましょう」
文がそう言った。三人はちょっとだけ足を早めた。
日も落ちたころ、何処かから歌声が聞こえてきた。
「「「この声は・・・」」」
そう、夜雀である。でも、彼女が夕刻から歌っていることは珍しい。「おーい、ミスティアさーん」
文が呼びかけた。さん付けしたのは、彼女が八目鰻屋台の常連でお世話になっており、敬意を示しているからなんだろう、と橙は思った。
程なくして、何処かからミスティアがきた。珍しく、女将服を着ている。おかみすちーだ。
「おお、文さんに紫さん家の式神さんたちじゃないですか!」
紫も屋台に出入りすることは周知の事実なので、誰も咎めなかった。
「女将服って、どこか屋台でも出すんですか?」
橙が聞いた。
「ああ、鬼の萃香さん家に屋台を出すことになってて。どうやら、宴会をやるらしいんですよ。」
三人は顔を見合わせた。
「私たちも萃香に会いに行くんですよ。」
「ええっ!?奇遇ですねー。じゃあ、頑張っておもてなししないと。じゃあ皆さん、また後で!」
ミスティアが去った。どうやら、急いでるらしい。準備がまだなのかな。橙はそう考えた。
「私たちも、急がないとな。待っているだろうし。」
藍がそうい言って、三人は道を進み始めた。
ようやく萃香の家に着いた。もうミスティアが料理しているらしく、香ばしい匂いが漂っている。しかし違和感を感じた。家の中からガッシャンガッシャン音がするのだ。
「とりあえず、はいってみようよ。」
門をくぐるって庭に入るとミスティアと萃香の他に、もう一人誰かがいた。モノブロスのような赤い一本角が生えており、服は紫様がどういう理由かわからないが藍様に着せていた、ブルマというものに似ていた。おそらく鬼だろう。
「藍様、あれだあれ?」
橙が聞くと、青ざめている藍がいた。どうやら、先述のトラウマを思い出したようだ。「私たちもがきいてきましょう」
文がその鬼に近づいていき、会話をして、二人が戻ってきた。
「この人は星熊勇儀。彼女も鬼だよ」
文が紹介すると、勇儀という鬼は元気よく声を出した。
「よろしく!わたしは地獄に住んでる鬼、勇儀だよ!一応萃香の友人なんだ」
ものすごい気さくな鬼だな。橙は思った。
「こちらこそよろしくお願いします。じゃあ、萃香に呼ばれたってことですか?」
「そうさね。萃香が地上の猫耳娘と仲良くなったって聞いたからね。見てみたくなってさ。もしかして、猫耳娘ってこの子かい?」
そういうと勇儀は橙を抱き上げた。というか、持ち上げた。
「ふにゃぁぁぁ!?」
突然持ち上げられて戸惑う橙。藍様に助けてと視線を送るが、橙の色っぽい声に藍様は気を取られていた。文は苦笑して助けようともしない。
「そうみたいだな。いちおう、地下にも同じような猫娘がいるんだぜ」
橙をいきなり持ち上げてごめんな、と降ろした勇儀がいった。
「今度合わせてやろうか・・いてっ!?」
勇儀がダメージボイスをあげた。みると、萃香が何かを探しているようだ。どうやら、後ろにポンポン投げているがらくたのひとつに当たったらしい。「いたた、何やってんだ萃香?」
「探し物みたいですねー」
料理の支度を終えて合流したミスティアが言った。
「上がってみましょうよ」
文が言った。
藍は言った。夕刻になると、魑魅魍魎が跳梁跋扈するのだ。
「でも藍様がいるから、安心だね!」
橙は言った。藍は紫の式神だから、トップクラスの実力を持っている。
「確かにそうですね。でも、宴会前に騒ぐとなんか勿体無いし、モノが割れてもアレですから、早く行きましょう」
文がそう言った。三人はちょっとだけ足を早めた。
日も落ちたころ、何処かから歌声が聞こえてきた。
「「「この声は・・・」」」
そう、夜雀である。でも、彼女が夕刻から歌っていることは珍しい。「おーい、ミスティアさーん」
文が呼びかけた。さん付けしたのは、彼女が八目鰻屋台の常連でお世話になっており、敬意を示しているからなんだろう、と橙は思った。
程なくして、何処かからミスティアがきた。珍しく、女将服を着ている。おかみすちーだ。
「おお、文さんに紫さん家の式神さんたちじゃないですか!」
紫も屋台に出入りすることは周知の事実なので、誰も咎めなかった。
「女将服って、どこか屋台でも出すんですか?」
橙が聞いた。
「ああ、鬼の萃香さん家に屋台を出すことになってて。どうやら、宴会をやるらしいんですよ。」
三人は顔を見合わせた。
「私たちも萃香に会いに行くんですよ。」
「ええっ!?奇遇ですねー。じゃあ、頑張っておもてなししないと。じゃあ皆さん、また後で!」
ミスティアが去った。どうやら、急いでるらしい。準備がまだなのかな。橙はそう考えた。
「私たちも、急がないとな。待っているだろうし。」
藍がそうい言って、三人は道を進み始めた。
ようやく萃香の家に着いた。もうミスティアが料理しているらしく、香ばしい匂いが漂っている。しかし違和感を感じた。家の中からガッシャンガッシャン音がするのだ。
「とりあえず、はいってみようよ。」
門をくぐるって庭に入るとミスティアと萃香の他に、もう一人誰かがいた。モノブロスのような赤い一本角が生えており、服は紫様がどういう理由かわからないが藍様に着せていた、ブルマというものに似ていた。おそらく鬼だろう。
「藍様、あれだあれ?」
橙が聞くと、青ざめている藍がいた。どうやら、先述のトラウマを思い出したようだ。「私たちもがきいてきましょう」
文がその鬼に近づいていき、会話をして、二人が戻ってきた。
「この人は星熊勇儀。彼女も鬼だよ」
文が紹介すると、勇儀という鬼は元気よく声を出した。
「よろしく!わたしは地獄に住んでる鬼、勇儀だよ!一応萃香の友人なんだ」
ものすごい気さくな鬼だな。橙は思った。
「こちらこそよろしくお願いします。じゃあ、萃香に呼ばれたってことですか?」
「そうさね。萃香が地上の猫耳娘と仲良くなったって聞いたからね。見てみたくなってさ。もしかして、猫耳娘ってこの子かい?」
そういうと勇儀は橙を抱き上げた。というか、持ち上げた。
「ふにゃぁぁぁ!?」
突然持ち上げられて戸惑う橙。藍様に助けてと視線を送るが、橙の色っぽい声に藍様は気を取られていた。文は苦笑して助けようともしない。
「そうみたいだな。いちおう、地下にも同じような猫娘がいるんだぜ」
橙をいきなり持ち上げてごめんな、と降ろした勇儀がいった。
「今度合わせてやろうか・・いてっ!?」
勇儀がダメージボイスをあげた。みると、萃香が何かを探しているようだ。どうやら、後ろにポンポン投げているがらくたのひとつに当たったらしい。「いたた、何やってんだ萃香?」
「探し物みたいですねー」
料理の支度を終えて合流したミスティアが言った。
「上がってみましょうよ」
文が言った。