Coolier - 新生・東方創想話

天井

2026/03/20 18:18:52
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『天井』

 ここは紅魔館大図書館の奥深く、ホコリっぽい空気と古紙の匂いが充満する一室。何かとすぐヴワることで定評のあるこの大図書館の一室に映し出されているのは、なにやら二つのあやしい影。

 いつものように本の山に埋もれたパチュリー・ノーレッジと彼女の忠実な(?)助手・小悪魔だ。
 二人のそばには、仰々しい黒い表紙の巨大な古書。その本の名は……

「へー。これがかの有名な死者の書ですか? パチュリー様」
「そう。これがかの有名な死者の書よ」

――死者の書。それは外の世界における古代エジプトあたりの国に伝わるという、死後の世界で生きていくためのマニュアルと言われている、由緒正しいという噂の書物みたいなもの……らしいわ。

「へえー。……って、何もかも不確定じゃないですか。……どうやって手に入れたんです? こんなの」
「ツーハンよ」
「ツーハン」
「ええ。ツーハン」
「……なるほど! ツーハンってスゴいんですね!」
「そう、スゴいのよ。私は」
「いえ、パチュリー様じゃなくてツーハンがスゴいんです」
「いえ。ツーハンを使って取り寄せた私がスゴいのよ」
「いえ、スゴいのはツーハンです」

 あくまでもツーハンではなく、自分がスゴいと言い張るパチュリーに、小悪魔は生温い眼差しをむけつつも、死者の書に興味を示す。
 これでも彼女は図書館の住人。珍しい本は一応気になる性分なのだ。

「ねえねえ。さっそくこの本を読んでみましょうよ。パチュリー様」
「ええ、さっそく読んでみましょう」

 パチュリーが恐る恐るその仰々しい表紙を開けようとしたその時。

「そこまでよ!」

 突然の乱入者。

「誰です!?」

 振り向いた二人の目の前には、

 ピンクとも紫ともつかない、なんとも微妙な色のボサボサした髪に、ピンク色のナイトキャップのような帽子を無理矢理かぶり、興奮したように赤い目を見開いて、それは一見すると幼子のように見えるが、その身からにじみ出すオーラは、長い年月をムダに生きてきた証と言えるような、そんな紅魔の君――

 ようするにレミリア・スカーレットの姿が!

「レミィ。どうしたのその姿」

 パチュリーは、レミリアを舐めるように見定めると、静かに言葉を紡ぐ。

「……その明らかに栄養が足りてないボサボサの髪。あたかもナミブ砂漠のごとく干からびた肌。まるで本物の悪魔のように血走った目。何より鼻腔をくすぐるような、そのすえた臭い……。間違いないわね……!」
「パ、パチュリー様!? レミリア様にいったい何が!? ……ハッ! もしや新手のスタンド使いのしわざ!? そんな! まがりなりにも紅魔館の主であるレミリア様をこんなみすぼらしい姿にしてしまうとは何て強力な……! もしかしてグレイトフルデッドですか!? ……でも大丈夫ですよね! きっと百戦錬磨のパチュリー様なら、どんな敵も無敵のロイヤルフレアで一網打尽! ……ああ、パチュリー様の青春にまた1ページ!」
「アナタ変な本の読みすぎ」

 勝手にキャーキャー盛り上がる小悪魔をよそに、パチュリーは訝しそうな顔でレミリアへ告げる。

「レミィ……」
「なに」
「さては……。寝不足ね?」

 パチュリーの問いに、コクンと頷く、かわいらしいレミリア。

「いったい何日寝てないの?」

 パチュリーの問いに、すっとチョキのポーズをつくる、かわいらしいレミリア。

「……そう、二日間も。それはなかなかの重症ね」
「いえ、今のはただのピースサインよ」
「ピースサイン」
「そう。ピースサイン」


「……まぎらわしいわよ?」
「うん。私も思った。間が悪かったわね」
「間の問題じゃないわ。最初からやらないで」
「ええ、次からは気をつけるわ。……ところで何してたの?」
「あぁ……」

 パチュリーは、いかにも面倒そうにため息交じりで説明をする。
 それを聞いて何度も頷くレミリア。

「……そう。だいたいおおよそ見当はついたわ。ようはヒマつぶしにこの死者の書を読もうとしてたのね。楽しそう。私も混ざっていいかしら」
「寝ろ」
「そんな古の暴君みたいに」
「それはネロ」
「そう。最後はルーベンスの絵の前で天に召されてしまうのよね」
「それもネロ」
「一緒でしょ?」
「残念ながらネロ違いよ」
「そんな寝違いみたいに」
「いいから寝なさい、……寝ろ。とっとと寝ろ!」
「はぁーい……」

 パチュリーの圧に屈したレミリアは横たわって寝始める。……その場で。

 まるで踊る胎児のような体勢で眠りこける彼女の様子に、思わず小悪魔がボソっと。

「……ねえ。さすがにフリーダムすぎません? これ」
「……これでいいのよ」

 パチュリーは、グーグーといびきをかいて寝ているレミリアを諦観すら感じられる眼差しで見やると、再び死者の書に視線を戻す。

「そんなことより死者の書よ」
「はい、間違いありません!」

 二人は寝ているレミリアそっちのけで、死者の書の表紙をまじまじと見つめる。そしてパチュリーが恐る恐る、その仰々しい表紙を開けようとしたその時。

――……その本を開いたら、ヤツが来るわよ。

「え……? パチュリー様、何か言いましたか?」
「いえ? 私はなにも」
「でも確かに聞こえましたよ?」
「私も聞こえたわ」

 さては、と、二人は寝ているレミリアの方を見るが、彼女は寝返りを打って眠ったまま。

「……気のせいね。では、気を取り直して」

 パチュリーは、再び死者の書を開こうと表紙をめくろうとする。そのときだ。

 ZUN! ガッシャァアーーン!!

 図書館の窓ガラスを勢いよく突き破って、何かが一直線に二人の前へツッコんでくる。
 割れたガラスの破片が、キラキラと舞い落ちる中、箒を握った人影が着地し、その瞬間ホコリがヴワッと舞い上がり、古書の山がわずかに震える。

「パチュリー様、なんかきたー」

 パチュリーは気怠そうに本をテーブルに置くと、ジト目で口を△にして侵入者に告げた。

「……窓ガラス代の請求、あとで送っておくからね。トイチで」
「よお! ジャマするぜ!」
「本当、ジャマなんだけど」
「おいおい、そうジャマもの扱いしないでくれよ?」
「今、自分でジャマするぜって言ったじゃない」
「あれはあいさつだぜ!」
「なんにしろジャマね」

 突然の闖入者こと――霧雨魔理沙は箒片手に、あたりをキョロキョロと見回している。

「……で、何しに来たのよ」
「ただのヒマつぶしさ。と、言いたいところだが、あいにく本を探しにちょっとな」
「フツー逆じゃないんですか。それ」
「……そ。あいにくアナタに見せられる本は何一つないわよ。可及的かつ速やかにお引き取り願おうかしら」
「火球的かつ速やかだと……? つまりメテオか!」
「誰が隕石落とせと言った」
「ねえねえパチュリー様パチュリー様。ここはこないだ完成させたトラップ魔法『人間ホイホイ』を使うときでは?」
「あ、それ名案ね」
「おいおい待て待て!? なんだそのどう見ても聞いても不穏当な名前の魔法は……!?」
「読んで字のごとくよ。それじゃあ来世で会いましょう。さようなら」
「うわぁあああああああああああ……!?」

 こうしてパチュリーが魔法を展開させると、辺りの風景が突然収縮し、そのまま魔理沙は飲み込まれてしま――

「……って、あれ? なんともないぞ。風景も変わらんし」
「パチュリー様! これはいったい……?」

 パチュリーは、咳払いをすると目を細めて魔理沙に告げる。

「……そう。……アナタ。とうとう人間やめたのね」
「いやいや待て待て!? 私は何も変わってないぞ……!? 今朝も三食しっかり食べたし」
「朝に三食食べてる時点で半分人間やめてません? それ」
「……ひょっとしてお前さんが魔法失敗したんじゃないのか?」
「そ、そんなわけないでしょ。断じて!」

 ムッとしたようにパチュリーが言い返す。すると小悪魔が。

「ねえねえ。パチュリー様パチュリー様! ここは思い切ってー……」

 嬉嬉とした表情で彼女がパチュリーに耳打ちすると。

「そうね。それ得策かも。それじゃまかせるわね」
「はいー! まかされました!」

 小悪魔はノリノリで何かに取りかかり始める。

「お、おい。いったい何が始まるんだ……ぜ?」
「彼女の考案したトラップを発動させるのよ」
「ぜぜっ!? トラップだと!?」
「そう。その名も『魔理沙ホイホイ』」
「ぜぜぜっ!? しかも私特効かよ!?」
「はーいっ! 完成しました!」
「ぜぇーーっ!? もう出来上がったのか!?」
「えーそれではご覧下さい、楽しんで下さい! 私が考案および開発した霧雨魔理沙専用トラップで『魔理沙ホイホイ』!」

 彼女が胸を張って手のひらで示した先には、大きなザルとつっかえ棒で作られた罠。その中に珍しそうなキノコがちょこんと置かれている。

「……なんだこれは?」
「魔理沙さん専用トラップですよ!」
「私専用……? これが?」

 魔理沙は鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていたが、やがて大声で笑い出す。

「……うわーっはっはっはっは! まったく、どんな大層なトラップかと思って身構えてたら、こんな原始的なワナかよだぜ! まったく、どんだけ人をバカにしてるんだぜ? 今日日こんなトラップなんてチルノですら引っかからないんだぜ? こんなのに引っかかるヤツは妖精以下だぜ?」

 だぜだぜ言いながら魔理沙はゆっくりワナに近づくんだぜぇ。

「それはそうと、これ何のキノコなんだぜ? あまり見たことないキノコだぜ。もしかしてオオキヌハダトマヤタケか? はたまたコガネキヌカラカサタケあたりか。……だぜ?」

 と、彼女がカゴの中をのぞき込もうとしたときだぜぇ。

「えーい!」

 小悪魔がヒモを引っ張るとつっかえ棒が外れ、カゴがドスンと重たい音を立てて床に落ちる。そして魔理沙は、まんまとその中に閉じ込められてしまったぜぇ!

「ぬわーー!」
「……パチュリー様! バイセイコー大成功でーす!」

 嬉しそうにその場で小躍りする小悪魔に、パチュリーは無言でサムズアップ。一方、魔理沙は怒り心頭。顔真っ赤。

「……ぐぬぬぬ。バイセイコーだかバイカンフーだか知らんが、よくもやってくれたな!?」
「いや、だから言ったじゃないですか。あなた特効だって」
「もう怒ったぞ! そっちが特効ならこっちも特攻だ! こんなカゴなんかコイツを使って……!」

 鼻息を荒げさせながら魔理沙は、懐からミニ八卦炉を取り出すと、伝家の宝刀マスタースパークをぶっ放そうとするが、あえなく不発。ケムリも出ない。

「ありゃ? なんだ。八卦炉の調子が悪いのか? ……ったく、こーりんのヤツ、ちゃんとメンテしてくれてるのか? アイツぁ……」
「あ、そうそう! 言い忘れてましたけどー、そのカゴ、特殊フィールドが張られているので、中にいると魔法は一切使えませんよー?」
「ぬぅわんだと!?」
「更に付け加えると、そのカゴは特殊加工されているので、通常のカゴよりも五十倍くらい重いですよー?」
「ぬぉんたーと!?」
「……ま、さながらサナトリウムと言ったところね。いい気味だわ。しばらくそこで隔離されてなさい」

 カゴの中の魔理沙を見やりながら、死者の書を手に取ろうとしたパチュリーだったが……。

「あら? 本がないわ?」
「えっ……!?」

 そう、机の上に置いてあった死者の書が見当たらない。かわりにあったのは食べかけのミカン。思わず二人があっけにとられていたそのとき!

「フハハハハハ……! お前さん達が探してる本はコレかぁ!?」

 カゴの中の魔理沙が不敵な笑い声を上げながら取り出したのは、そう、死者の書。

「……なんてこと!」
「そ、そんな!? いつの間に!」
「フハハハ! こんなこともあろうかと思ってすり替えておいたのさ!」
「返しなさい! この盗っ人魔法使い!」

 パチュリーが素早く魔法弾を構築して放つが、あえなくカゴに吸収されてしまう。

「……!? 魔法が……」
「あ、しまった!? パチュリー様! あのカゴに張った特殊フィールドが魔法を吸収しちゃうんですよ!」
「むきゅー。なんてこと……!」
「はーっはっは! ザマーミロなんだぜ。オマエらはそこで私の食べかけのミカンでも食べてればいい! ミカンだけに未完ってな! あ、今、うまいこと言ったと思ったか? それが全然うまくないんだぜ。なぜならそのミカンは、驚くほど酸っぱいからな!! ま、世の中そんなに甘くないってコトだぜ! では私は、この神のゆりかごの中で、夢見心地で本を堪能するとしよう! それでは諸君! アディオスアミーゴ!」

 魔理沙は勝ち誇ったように、ベラベラと言うだけ言うと、本の表紙をゆっくりと開けた。と、そのとき。

――ゲームオーバー。タイムアップね。

 再び例の声が聞こえたかと思うと、次の瞬間。

 バゴォーーーーーーーーン!!

 カゴの中で大爆発。

「ンジャメナーーーーーーーっ!!?」

 まるでチャドの霊圧が消えそうな彼女の断末魔とともにカゴが、まるで夜明けを告げるかのようにドォーンと吹っ飛び、そのまま天井を突き破って、お空のむこうへすっとんでいってしまった。

「なにごとなの……」
「いったい何が……」

 思わず唖然とする二人。するとそこへ近づく影……。

「……やれやれ、終わったわね」
「……ああ。やっぱりアナタの仕業だったのね。……レミィ」

 パチュリーがその影の方へ向くと、服を真っ黒焦げにして頭をチリチリのアフロ状にさせ、真顔でたたずむレミリアの姿があった。

「……どうしたの。その格好」
「爆発に巻き込まれた」
「それはご愁傷様」

 レミリアは、真顔のまま二人の前に近づくと、炭になった本を手ですくう。

「……この本は極めて危険な本だった」
「ええ。そうね。間違いないわ」
「いやー。びっくりですよ。まさか爆発するなんて……。いったい何がどうなってるんですか!?」
「……よく聞きなさい。あなたたちが手に入れた死者の書は、死者の書であって死者の書ではないのよ」

 レミリアを怪訝そうに見る二人。

「……もう一度言うわよ。あなたたちが手に入れたのは死者の書であって死者の書ではないのよ」

 なおもレミリアを怪訝そうに見る二人。

「だーからー! 死者の書じゃなくて死者の書なんだってば! やめて! 二人してその『おまえは何を言ってるんだ?』みたいな表情で私を見るのは!」
「……いやそれって、えーと、結局死者の書じゃないんですか?」
「はぁ……。わかってないわねぇ。仕方ないから、ザルでもわかるように説明してあげるわよ」
「サルじゃなくてザル!?」
「知識がザルってことよ。つまり、あなたたちが手に入れた本は、死者の書は死者の書でも、読んだ者を死者に変える本であって、本来の死者の書ではないの!」
「あー。そういうこと!」
「そう! そういうこと! わかった? 私、間違ったこと言ってないからね?」
「はい! こんどはしっかりハッキリわかりました! ……って、ええーっ!? ニセモノだったんですかあれ!?」
「……そ、そんな!」

 思わずよろけるパチュリーにレミリアが近づいて尋ねる。

「ねえ。パチェ。あなた、コレどうやって手に入れたんだっけ」
「どうやってって……。ツーハンよ」
「そう。外の世界のモノを取り寄せられる特殊技法ツーハンを使ったのよね。で、ツーハンにも色々な種類があるわよね? パチェ」
「ええ、そうよ。その中で今回、私はメルカリの魔法を使った」
「それはどうしてかしら?」
「他のと違ってコストが低くて、発動させるのが楽だったからよ」
「そう。それが大きなミステイクだったのよ!」
「どういうことよ……?」
「ツーハンの中でもメルカリは信頼性が低いの。同じツーハンなら多少手間でもラクチンとかミツリンの方がまだ安全だったわ」
「えーと、つまり。今回パチュリー様は面倒くさがって信頼性の低いツーハンを使ったので、ニセの死者の書を掴まされてしまった。ということです?」
「ええ、そのとおり。察しが良くて助かるわ!」
「そ、そんな……うまくいったと思ったのに……」
「もう、そうやってすぐ億劫がるからですよ。パチュリー様」
「まったくだわ。動かない大図書館にしても、動かなすぎるのも困りものね。パチェ」
「ぜ、ぜんそくの調子が悪かったのよ。仕方ないじゃない。それに……」
「それに?」
「最近本の出費が酷いから抑えなさいってアナタに言われたから……」

 そう言ってジト目をレミリアに向けるパチュリー。
 当のレミリアは「あれ、私そんなこと言ったっけ……?」と言った具合に困惑の表情を浮かべる。何やら場が妙な空気になりそうだったので、すかさず小悪魔が空気を読んで間に入る。

「そ、それでレミリア様には『視』えていたということなんですか? こうなる未来が」
「おふこーす。モチのロンよ!」

 と、雷様頭でドヤ顔のレミリア。

「……ああ、そういうこと。全て繋がったわ。それで最悪の結果を防ごうとしたのね。あなたが二日も寝ていなかったのも、わざわざここで寝ようとしたのも、私たちの近くにいることで、この惨劇を防ぐためだったということね。まあ、防げなかったけど……」
「いえ。面白そうだから、そばで見ててやろうと思ってね」
「ふざけんな」

 真顔で言い放ったレミリアに、真顔でツッコミを入れるパチュリー。
「まったくどうしてくれるのよ……。天井に穴開いちゃったし。しかも屋根も突き破って空まで見えてる始末……」

 ため息交じりに思わず天を仰ぐパチュリー。すると小悪魔が。

「まあまあパチュリー様。そんなに気を落とさないで下さいよ。ほら天井よく見てください」

「天井……? ……あ」

 パチュリーが目を凝らすと、穴のあいた天井からポッカリと青い空が。

「ねっ。どうです? 図書館から青空が見えることなんてめったにないですよ? これはこれでいいと思いません?」

 レミリアが続く。

「ええ。彼女の言うとおりよ。辛気くさい図書館から見える青い空もなかなか洒落オツなものでしょう? ……そう、これが本当の青天井なーんてね!」
「……ん? なんか見えるわね」
「なんでしょうか? だんだん近づいてきてるような……?」
「ちょっと! 無視なの!? ガン無視なの!?」

 ドヤ顔のレミリアを無視して、二人が青空に目をこらすと……

「あ……!」
「あ」
「あぁっ……!?」
「オマエらぁーー! よくもやってくれたなぁー!? 私の怒りを食らいやがれぇー!」

 そのまま怒髪天の魔理沙とともに、通常より五十倍くらい重いカゴがメテオのごとく紅魔館に『怒ォーーーーン!』と音を立てて墜落し、三人はめでたくその爆発に巻き込まれたのだった。
「……やっぱりアイツも人間じゃないわ」
バームクーヘン
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1.90奇声を発する程度の能力削除
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2.100みやび削除
パチュリーとレミリアが冗談混じりで親しい仲である事が伝わりました。寝たフリをして誰1人死者を出さずに怖さが抜けたレミリアも良かったです。
3.100名前が無い程度の能力削除
おもしろーい!