Coolier - 新生・東方創想話

いつまでも何年も

2025/12/30 07:52:57
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「地霊殿は暖かくて良いわね〜」
「貴方のおかげで少し寒いですが」
 さとりはいつもの様相に方に毛布をかけて、身震いする。
 今まで白玉楼と地上で共に時を過ごしたのであれば、地霊殿を訪れたいと幽々子が言ってきた。
 地熱によって、冬も快適に過ごせると快諾したが、幽々子の振りまく冬が地上の外にいるような寒さを体感させられている。
 用意した温かい紅茶が体に染み渡るのは嬉しい。だが、せっかくの地の利が台無しになるのはこの館の主として喜べるものではない。 
「せっかく変えた気質だもの。それに今は冬だし、春の先取りは野暮よ」
「四季折々を感じられないのは申し訳ないですが、冬にまでそれを持ち込まれるのはあまり良いとは思えないですね」
「寒いということを感じるのは生きている者に与えられた特権だと思います」
「では、あなたは?」
「常に体温が低いけど、気質のおかげで元気です」
「……そうですか」
 ころころと笑われると諦めという名の許しを与えるしかない。
 二人しかいないこの空間で、いつものように堂々としていてほしいという願いに応える必要はない。とはいえ、相変わらず真意が掴めない中でどうしろというのか。
 心を読みたいが、それを他でもないさとりが拒否している。この矛盾は自分でこれから先に幽々子によって幸せが訪れると植え付けられたせいなのだから仕方ない。
 これでは焼きたてのクッキーもだめになってしまう。食い意地が張っているわけではないが、せめて自分だけでもその美味しさを味わおうと客人の前でも無遠慮に摘む。
 温かい。
「どうやら地熱には勝てなかったようね〜」
 さとりは幽々子の嘘くさい台詞に肩をすくめる。
 机の上にまで地熱が届いていたら足元がどうなっているのか、想像するだけで怖いが、見え透いたおとぼけに付き合わず、紅茶を口に付ける。
 程良い温かさになってクッキーの甘みと紅茶の苦味が上手く調和される。
 気質を操るだけでなく、操る場所さえも操るようになったのか。
 亡霊とて死んでも成長することができるというのであれば、死にも一定の価値があるのか、はたまた彼女が死に慣れてしまい、悠久の時に飽きた気紛れなのか。
「色んなことに興味を持ち、惹かれるとそのために動きたいと思うものなのよ」
 好奇的な視線が気付かないうちに彼女へ向けられていたらしく、穏やかな笑みで答えられてしまう。誤魔化すように再度、紅茶を飲む。
(例えば、あなたに喜んでもらいたいとかね)
 器官に紅茶が入ってしまい、むせてしまう。心を読まないようにしていたが、サードアイがあまりに大きな声に反応してしまった。
 あまりにもずるい。
 ありきたりな日常の中に、彼女というスパイスが日々追加されることに、この一年で慣れたはずなのに、心が慣れてくれない。
 嘘をつけない心と連動して、顔が赤くなっている。
 誤魔化すように咳払いをして、幽々子を一瞥すると何も理解していないと無邪気な微笑みを返す。
 非常にたちが悪い。
 これが亡霊の姫君を名乗っているのだから、白玉楼の従者や使いの亡霊達は実に可哀想だ。
 毎日、こんな自由気ままで何を考えているのか分からないお嬢様に振り回されている。一度、従者に会ったが、あのような素直で頭を使うことが苦手な性格だと騙された時も後も大変だろう。
 この主人にして、あの従者ありともいえるが、個人的には凸凹コンビよりもギャップの方が良い。
 もっとも、その対象が自分で、自分が受け入れているのだから笑うしかない。
「冬は地底は忙しいのでは?」
「温泉については、鬼達がきちんとやってくれているので」
「なら、あなたと行けば顔パスで入れるのかしら〜」
「どこでそんな言葉を……言っておきますが、お代はいただきますよ……そこをなんとかじゃなくて」
「えー、一人分ぐらい良いじゃない〜」
「駄目です。売上が地霊殿の怨霊管理にも使われているんです」
「地霊殿の主の名が泣くわよ〜」
「地霊殿の主であって、旧地獄の主ではないので」
 ぷっくりと膨らむ幽々子の頬。背格好に相応しくない可愛い所作を見ると思わずその頬をつつきたくなってしまう。
「あなたが鬼と戦って認められれば、顔パスが通用するようになるかもしれませんね」
「ええ〜、さすがに鬼相手は骨が折れるし、下手をすると死んじゃうわよ〜」
「もう死んでいるでしょう」
「そうでした」
 心を読まなくてもわざと言ったと分かる。
 それにしても、いつもよりも構ってほしいという思いが強いように感じる。
 勿体ぶらずにさっさと本音を言ってほしいが、幽々子は言ってくれない。彼女の心を探ろうにも、ここで探って本音を聞こうとするのは、あまりにも野暮。
「そろそろ、この服装でも寒くなってきたので、気質を引っ込めていただけますか?」
「もうちょっとだけお願い」
 そうはっきりされないとますます意図を知りたくなってしまう。秋の一件から幽々子に対しての我慢がそれなりに出来るようになった。だが、覚妖怪としての性か、物事の真意を正したくなってしまう。
 彼女へ向かいそうなサードアイの目線を逸らし、紅茶を口にする。
 温かいままのおかげで体温が少し上がるのが分かる。
 幽々子は一見、気にしていないように目を瞑り、カップを傾けている。だが、よくよく見るとこちらへ肩を若干開いて視界を取れるようにしている。
 覚妖怪ではない彼女が何をしているのか。
 気と耳で様子を確かめている。
 気質を応用した結果、まだ進化をしているのかと感心してしまう。
 一方で、彼女の耳が鋭いという話は聞かない。
「ほぅ……」
 ひとまず、幽々子が求めているであろう反応をしてみせる。
 少し彼女の唇の両端が喜びを表すように揺らいだ。
 あえて何も言わずに再び紅茶を飲む。彼女から安堵したような吐息が聞こえる。
 すぐに彼女から語るに落ちてくれた。
「なるほど、吐息を聞くためですか」
「まったく。あなたという人は」
 さとりは雰囲気の一気に崩れる音が聞こえたような気がした。まるで、かつて読んだことのある外の世界の神話の高い塔が崩れるかのように。
 また、覚妖怪としての悪い癖が出てしまった。
「すみません。黙っているべきでした」
「まぁ、種族故の性分ですからね」
 幽々子は諦めたように肩をすくめる。さとりはもう黙るしかない。
 覚妖怪としての誇りは誰よりも高い。だが、今この場において、彼女から面と向かって言われた。愛する人からのあまりにも冷淡で的確な指摘を、冷静に受け止めることができるだろうか。
 生まれて初めて己の種族を恨んだかもしれない。妹の気持ちを理解できてしまったかもしれない。
 幽々子は嘘をつけないことを理解してくれている。だが、今のは嘘ではない。言わぬが花であったのに、なぜ言葉が漏れてしまったのか。
 すがるように彼女を見る。先程と打って変わってこちらを気にする素振りを見せず、紅茶を飲んでいる。
 温まっていた心さえも寒くなってしまった。震えたくても、気分になれない。身を幽々子へ委ねたくても、雲が降りてきたような暗い雰囲気の中で、そのようなことができるほど無粋ではない。
「申し訳、ございません……」
 どうすれば良いのかも分からず、謝罪の言葉を漏らす。
 より空気が重たくなっていくのが分かる。会話に慣れていない弊害も出てきてしまった。
 唇の内側を強く噛む。出来ることは全てやって、裏目に出てしまった。もうここから元に戻すための手段が思い浮かばない。脳内が渦を巻き、打開するためのひらめきを潰してくる。
 持ち続けていたカップを震える手で置く。両手を膝に置き、強く握る。俯いたまま幽々子の様子を見るのも怖くてできない。
「やはり、私は覚妖怪です」
「そうね」
 返ってくる言葉はやや堅い。それでも、自分の感情に嘘をつけない。
「私には誰かを好きになる資格などないのでしょうか?」
「私はあなたの種族を否定したいのではなく、あなたが私のものとして生きてほしいと望んでしまったのです」
 さとりは驚くままに幽々子へ視線を向ける。彼女の表情は堅いまま、目も真剣で、これから人を殺すような、固い意志を感じられる。
 心を読まなくても分かる。彼女の自分に対する思いは、この一年の長いようで貴重な時間の中で、歪んだ方向へよ進んでしまっているのだと。
 自分も彼女も悪いわけではない。幻想郷で重要な役割を持ち、部下を持つ。自分達の時間は限られている。その中でも共にいたいと時間をやりくりして年に数回しかない出会いの時を楽しんでいる。
 宴会で一緒になる時さえも、周りには部下がいて、関係者が大勢いる。そのような中で、落ち着いて二人で話し合う機会もさほどない。
 だから、こうして二人で出会う度に、そして別れる度にまた次がいつなのか分からない再会に思いを抱く。
 その中で培われたさとりに対する思いが徐々に歪み始めているのだろう。
 興味本位でサードアイを幽々子へと向けてみる。
 数秒の後、甘い想いが口からむせ返るかと思うほどに押し寄せ、椅子に背を預けてしまう。
「少し想いを出し過ぎました」
「いいえ、あなたが謝ることではありません」
 過ちを犯したのは間違いなく自分である。そして、さとりは彼女の甘い想いの中に含まれる一部の黒い感情を見逃さなかった。
 それほどまでに自分と共にいたいのであれば、いっそのこと攫ってくれても良い。この地霊殿を捨てて、どこまでもずっと共に過ごすのに。
 そんな淡い想いを抱き、すぐに無理だと頭を振る。それは与えられた役目から離れる罰ではない。互いが愛の海に溺れて堕落してしまうのが許せない。
「そのような想いを抱かずとも、私はあなたを愛していますよ」
 また口が滑ってしまった。幽々子が悲しげに目を瞑る。今すぐにでも地霊殿の奥にある灼熱地獄に舌を差し出してしまいたい。
『皆まで言うな』
 何度も教えられたはずなのに、いつまで経っても直らない。普段から幽々子といる時間が少なく、覚妖怪として生きて、役目を果たしている時間を圧倒的に過ごしている。愛を教えられながら、長年の生活で染み付いてしまった癖まで直せなかった。
 本物の愛ではなかったからではない。その原因を分かっているからこそ、責めることができない。
「大丈夫。私はどんなあなたも愛します」
 念を押すようにより感情のこもった声が聞こえてくる。
 こんなにも愛されている。これだけ幸せなことがあるだろうか。主として慕われているのとは違う、支配されることへの喜びが全身を駆け巡る。
 音もなく、彼女の体が目の前にやってきた。
「でもね、私、この感情はなかなか止められなくて……」
「構いませんよ。私はどのようなあなたでも受け入れますから」
 幽々子の心中で何か切れる音がサードアイを通じて聞こえた。
 きっとそれはさとりが見せてしまった次の世界への入口の扉が開いた音だろう。先を見せてしまったのであれば、責任を持って導いてあげないといけない。
 さとりは改めて幽々子へと体を向けると両手を広げ、真っ直ぐに目を見つめる。
「……良いの?」
「はい」
 幽々子に縛られたいという邪な欲求なのか、幽々子と共にいたいという純粋な思いなのか。
 本心がどちらでも構わない。
 今の肯定に嘘偽りはないのだから。
 熱い抱擁による圧迫感が上半身を襲う。
 華奢な体をしている自分のことを全く考慮しない腕の力強さ。気質が冬のままのため、体温も低いまま。だが、幽々子から伝わる愛の重さが心地良い。
 誰のものにもさせない。
 さとりは自分のものだ。
 絶対に離さない。
 普段、二手三手先を読み、相手を煙に巻く彼女とは思えない短慮な思考回路。
 愛のために恥も外聞もかなぐり捨てた彼女を拒絶できない。なぜなら、さとり自身も彼女から聞こえる愛の訴えに溺れてしまっているから。
 押し寄せる波のように顔を出そうとしてもさらに高く覆い被さってくる。それが心地良いのだから仕方ない。
 背中に腕を伸ばしたい。だが、肩を固定されるように抱き締められている。
 今はなされるがままになっているのが良いだろう。
「あ……」
 幽々子は十数秒の後、抱擁の腕を解く。
「ごめんなさい。ご迷惑をかけてしまったわ」
「いえ、大丈夫です」
 珍しく顔を赤くしている。扇子を取り出して顔を隠しているのが微笑ましい。
 こんな彼女を見れるのはおそらく自分だけ。今だけは優越感を感じる。だが、それだけでは満たされない何かが心の穴を埋めてくれない。
 先程の自分の失態を相手の失態で埋めるなど、失礼極まりない。
 今は何も言わずに抱きすくめられた余韻を味わう。
 だが、幽々子は構わずにそっと手を差し出してくる。
「温まりましょうか」
 彼女が一瞥した先にはベッドがある。いつかを願いながら枕を二つ並べている。
「ええ」
 迷うことなく手をつなぎ、ベッドの中へと潜り込む。
 柔肌が暖かい。
 幽々子は死んでいる。故に生を作り上げることはできない。それでも、彼女は温もりを生み出す。たとえ、体温が低くても関係ない。
 さとりは覚妖怪。今は彼女の心を存分に読み、自らの身も心も捧げられるから。
「さとり様、失礼します!」
 お燐がノックも忘れて入ってきた。息を切らしていて、緊急性が高い事案が発生したと分かる。
「どうしました?」
 やや乱れた服装を直しながらベッドから身を起こす。
 聡いお燐は状況を察してやや顔を紅潮させたが、すぐに仕事の表情に戻る。
「怨霊が温泉街で暴れています! 今、こいし様と勇儀姐さんが食い止めているのですが、対処をお願いします」
「……なるほど、ずいぶんと荒れているようね。分かりました」
 幽々子を一瞥する。仕方ないと苦笑いを浮かべてくれた。
(まだ時間もあるので、ここで待ってますよ)
 この日のために一日を空けてくれた彼女へ申し訳ない気持ちを込めて、頭を深々と下げる。服装を整えながらベッドから降りるとお燐の先導で外へと向かう。
「規模は? 五十ぐらいね。具体的な動きは? 温泉街の店の破壊に観光客への襲撃? 観光客なんて来る……なるほど、地上の人間や怨霊に対処できる神ですか。その方たちも対応してくれていると。お燐、場所は分かりましたので、先に向かってこいしと勇儀へ怨霊の対処を優先させるように伝えて。あまり観光客にやらせると後々面倒ですからね」
(おおう、仕事を早く終わらせたいんですね)
「当たり前よ」
 さとりが言わせるなと目を細める。お燐は察したように慌てて猫の姿に化けて猛スピードで駆けていった。
 後を追うようにさとりも足を早める。
 数の割に治安が悪く、これから先を考えていない行動。
 怨霊になったばかりの者達の仕業だろう。
 これだから馴染めない者は困る。見せしめに一つぐらい消滅させておかなければ分からないということか。何度も同じようなやり方で彼らを黙らせてきている。
 だが、肝心のことが分かっていない。
 タイミングを計ったかのような怨霊の暴動は何故起きたのか。
 この一年、怨霊絡みの騒ぎはさほど多くない日々が続いた。その鬱憤が冬に溜まって爆発した。そう考えるのが自然だろう。だが、怨霊が鬱憤を溜めるような事件、事故を記憶を探っても見当たらない。
 単純に考えれば唆した者がいる。あの地上へ行った怨霊が一番怪しいが、あまりにも単調過ぎる。かの怨霊も浅慮ではない。
 目的がこの地霊殿とすればもう少し何かしらの策を考えるだろう。お燐の心を覗いた限り、裏があるようには思えなかった。
 さとりを地霊殿から引っ張り出して、地霊殿を襲撃しようとしてもお空がいる。現地に着けば交代でお燐を地霊殿に戻せる。
 目的が地霊殿でもさとり以下、地底の主要人物でもない。
 さとりの脳内で点と点が線で結ばれ、足が止まる。
 幽々子が一人残されてしまった。
 彼女と関係があり、裏にいる者を考えると一人しか出てこない。
(それほどまでにこの私が気に食わないのかしら)
 はたまた、幽々子のことを親友として見てきたにもかかわらず、自分の下からいなくなるのが辛いのか。
 幽々子とあの者の付き合いが長いことぐらい知っている。だから、あの者は、幽々子の隣は自分よりもふさわしい。そう思っているのだろうか。
 全てを理解し、反射的に引き返したくなる。それでも、さとりは止まれない。彼女の使命は忌み嫌われた妖怪として怨霊を治め、地底の安全を守り、地上の安寧を図ること。
 幻想郷における重要な役割を怠れば、あの者は賢者の権力を行使してくるだろう。
 抗議をしようにも、怨霊騒ぎは地底でよくある話。
 仮に抗議をしたところで、返ってくる回答は目に見えている。
「そんなの偶然じゃない。私がそんなことをけしかけるなんてしないわよ」
 腹を膨らませ、盛大なため息で一気に解放する。
 一見、行っていることに狡猾さが垣間見える。だが、本質と動機があまりにも稚拙。
 怒りと疑問が沸き立つ中、地霊殿から出る。さすがに玄関口から地底の状況は伺えない。行くしかないと分かり、再度ため息を吐く。
「早く終わらせないと」
 飛び立ち、地底の温泉街へと向かう。後ろから見えないなにかに引っ張られる感覚に襲われる。
 幽々子の芯の強さなら大丈夫という確信。
 紫だと乗り越えてくるという不安。
 与えてきた愛と与えられた愛の積み重ね。
 長年の付き合いと知り合って間もない間柄。
 いつまでも会える柔軟な能力と仕事と立地上、なかなか会えない立場。
 不安要素はいくらでもある。
 引き返したい。
「駄目よ……」
 言い聞かせるように飛ぶ速度を加速させる。
 現場に到着すると騒ぎは落ち着いていた。
「勇儀、状況は?」
「おお、さとりかい。何とか鎮めたよ」
 温泉街の元締めたる星熊勇儀が得意げに笑ってくる。青いはだけた着物を見ると少し汚れている。彼女自身も戦ったのだろう。
「状況は……なるほど、いくつかの店で被害があると」
「ああ、盗難被害が出ているが、微々たるものらしい」
「……返すべきところに返さないと」
「また騒動になるねえ。喧嘩は嫌いじゃないが、物が絡むと後味が悪い」
 勇儀は頭をかき、眉間にしわを寄せる。怨霊が起こすために証拠が見つかりにくい地底で取った取らない騒動は解決までに長い時間を要することもある。
 その時間こそ、互いの信頼を落とし、次の騒動の要因となる。
「犯人と思われる怨霊は捕らえているのね。なら、私が直々に聴取しましょう」
「ほう、いつになくやる気だね」
「ええ」
 さとりは一旦勇儀の前に立って、振り返らずに口を開く。
「自分のものは必ず元に戻さないと、心まで荒みますから」
https://coolier.net/sosowa/ssw_l/249/1758625845
こちらの続きです。とりあえず春夏秋冬揃いました
北極星
https://x.com/Polaris1167117
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コメント



0.簡易評価なし
1.90奇声を発する程度の能力削除
良かったです
2.90ローファル削除
面白かったです。
最後の台詞にさとりの強い覚悟が込められている感じがしてよかったです。
>「自分のものは必ず元に戻さないと、心まで荒みますから」
3.100南条削除
面白かったです
あまりにもパワーの強い関係性に押し切られました
もはや気持ちを伝えることに躊躇いもしないふたりが素敵でした
4.90やんたか@タイ削除
初めて読むカップリングだったのですが、中々乙なものですね