Coolier - 新生・東方創想話

十二月一日

2025/12/01 16:31:11
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夏のある日
 穣子が農作業を終えて帰ってきたのは日が落ちた後だった。夏の日没後なのでかなり遅い時間である。
「毎年のことだけれどさ、もっと早く作業を切り上げればいいのに」
 静葉は(ざる)
の素麺を取って汁に浸していた。日が昇っているうちに夕食にしてしまえれば、灯りに使う油がいくらか節約できるのに。直接言うことはしなかったが、明らかにそれも意図したイントネーションだった。
「秋の収穫量が信仰の量よ。妥協はできない」
 穣子はキュウリの浅漬けを頬張った。
 精神的にはともかく、経済的には姉妹にとって今が一番厳しい季節だ。つまり、秋になれば農家からの奉納が入り、それらの一部は保存が利くから続く季節は備蓄を切り崩す生活になるが、当然備蓄がもっとも少なくなるのは秋の収穫期直前。夏とは、秋姉妹にとっては給料日前みたいなものだった。流石にどっかの貧乏神と違い景気の底でもその日の食事にも事欠く有様までにはならないが、この素麺とキュウリの組み合わせから更に食事の品質を上げるのも厳しい、そういうのがここ数週間続いていた。きっと明日の夕食も素麺とキュウリだろう。
「それは結構なことだけれどね。手作業でやるのは辛かろうに」
 穣子の農作業とは神通力を作物や農地に与えるというものである。しかしそれは実態としては肥料や農薬がより形而上学的な何かに置き換わっただけというものだから、普通の農作業と大体同じ作業を要求されることになる。
「姉さんだって手作業じゃん」
「私はいいのよ。木の葉を塗るのはどうせ機械化できないじゃん。でも農作業って機械化できるよね? コンバインくらい買えばいいのに」
 幻想郷にコンバインなんてないだろうと外の世界の人の九割九分は思うだろうが、実はそういう名前の機械が一台だけある。河童の農業部門開発。非常にややこしいことに穀物収穫用ではなくキュウリ収穫用なので、外の世界の定義に従うならば野菜収穫機であるべきものを河童が勝手にコンバインと呼んでいるという代物なのだが……。
「くらい、ってどうせべらぼうに高いじゃん。そんな金ないよ。それとも姉さんが払えると?」
「何円か知らないけれど、まあ無理でしょうね」
「ほらあ。大体私は収穫をするわけじゃないから万一あっても使わないよ」
「私が言わんとするのはね、無理なく楽できるところは楽しましょうってことよ。今どき火を起こすのに火起こし棒を使う人はあまりいないでしょ?」
「あー。流石に木のクワじゃキツイからねえ。鉄のクワを使いましょうか」
「そこからなの!?」



夏の別のある日
 翌日は穣子の農作業がついに鉄器時代に突入した記念すべき一日目だったが、別に穣子の帰りが早くなることはなかった。所詮クワでは限度がある、というのではない。穣子はその技術革新の素晴らしさを熱弁してはいたから、確かに作業速度は上がったはずなのだ。一人あたりの作業速度が倍になったからといって労働時間が半分になることはない。人類がその歴史で何度も辛酸を嘗め続けさせられ続けたこの残酷な真実を、下級神の一人たる静葉もついに思い知ることとなった。
 もっとも、その話を掘り下げてもどうにもならないということは静葉にも分かっているので、全く別の話題をするのだった。
「アリとキリギリスってあるじゃん」
 静葉はズズズと音を立てながら夕食を食べていた。それが何なのかはあえて記載する必要はあるまい。
「うん」
 穣子は言葉の前後でポリポリと鳴らしていた。
「あれ、キリギリスが反面教師扱いされるけれどおかしくない?」
「あー、ちょっと分かる。生き方が違うってだけだよね」
 穣子は部屋の隅にあるイーゼルを見た。静葉のものだ。
 静葉はキリギリスだ。怠惰、ということではない。夏の間、昼間に家にいない穣子に代わって家事の全てをこなしているのは静葉の方だ。ただ、家事を全部こなしてなお穣子が帰るまでにはまとまった時間ができるから、静葉は絵を描いて余暇を過ごしているのだった。この家のキリギリスはヴァイオリンの代わりに絵筆を持つ。
 寓話のキリギリスとて怠惰とは言い切れない。話の中でキリギリスが破滅するのは冬になってからだ。短く見積もっても作中時間は四カ月くらいは経過している。真に怠惰だったならば冬を待たずして餓死するだろうから、あのキリギリスも実はその日を生き延びるために必要なことは話の裏できちんとしていたと考えられる。
「生き方が違うし、さらに言うと同じ生き方はできない。冷静に考えて、キリギリスとアリは全く別種の虫なんだから」
「キリギリスの寿命って二ヶ月くらいだっけ? あれはあれで天寿を全うしたのだという説もあるよね」
「そのことについて今日考えてたことがあってね。もし作中キリギリスが本来あと数年生きるような特殊個体だったら意味合いは変わったのだろうかと」
「ふうん」
 穣子は気のない返事をしたが、あまり絵を描くときに考えることではないのではなかろうと内心では思っている。創作活動中に何を考えようとも当人の勝手ではあるのだが……。
「結論としては、変わらないの。つまり、寿命以前に、アリとキリギリスでは食性が違う。アリは雑食で植物質のものも食べるから、穀物みたいな保存の効くものを集めて貯蔵する行為に意味がある。けれどもキリギリスは肉食だから夏場に餌を集めても冬になるまでに腐っちゃう」
 一般的な感覚だと食事時に話すことでもないのだが、姉妹は自然の摂理には不浄を覚えないという哲学だった。
「なるほど」
「あの作品の本来の教訓は勤労を尊び怠惰を戒めるなんてそんな薄っぺらいものじゃなかった。あの作品は、農耕民族が狩猟民族を征服していく過程を寓話にしているの」
「うん、その部分はない方がいいね。アリとキリギリスの餌の違いくらいで止めておくくらいでちょうどよかった」
「えー、かっこよくない?」
「天狗の新聞っぽい」
「ひどい!!」
 静葉が抗議するのを聞き流しつつ、穣子は姉の論説から全く別のことを感じ取っていた。肉食な姉さんは物欲しいに違いないのだ。素麺とキュウリだけで腹を満たせ、というのは少食でなかったら厳しい要求なので致し方ない。まあ、肉を食卓に出せるのは秋になってからだろうけれども。



晩秋のある日
 静葉は山の木々に一撃を加えて回っていた。
 秋姉妹は山の強さの序列としては最底辺だと、よくいえば可愛がられ、悪くいえば舐められることが多い。「熊にも勝てなさそう」は山の妖怪の姉妹への認識をもっとも端的に表した言い回しだろう。
 しかし、秋の姉妹は一味違う。いや、妹の方は別に強さは大して変わらず信仰が五割増になるだけだが、姉の静葉の強化幅たるや凄まじいものがある。なんせ、幻想郷中の木々の葉を蹴りのみで落とすのだ。蹴りの威力もさることながら、全域で数十万数百万の単位で生えてるだろう木々の葉を一カ月程で落としているのだから木から木への移動速度も相当なもの。明らかに大体の妖怪よりも強い。
 実際にはそんなことは起こらないのだが、間違って蹴飛ばされたらただでは済まないと認識されているのと、そもそもついてこれるのが鴉天狗の中でも一等速い奴くらいというのとで、静葉の作業に同行者がいることはなく彼女は常に一人で作業をしている。
 孤高に、秋を終わらせることの侘しさを噛み締めながら彼女は作業をしている……ということは特になく、あまりの過密日程に脳を空にして無心で木を蹴っていることがほとんどだ。
 ただ、稀に考えごとをすることはある。この年は自身のキリギリス性について考えていた。
 進んでキリギリスになったわけではない。
 「紅葉は秋の間に色づいて秋の間に散るべきだ」と考えたのは自分ではない。そういう考えが先にあったから、まるで寺子屋の宿題を休みの最終日夜になってから慌てて解き始める子供のように、秋になってから仕事を始める神格であることが強要された。
 そして、これは物凄く勘違いされることなのだが、姉妹に秋の長さを決める権限はない。仮にその権利があったら、「四季の中の秋」という枠組みが崩壊しない範囲で、一カ月くらい秋を長くしてスケジュールに余裕を持たせつつ信仰も荒稼ぎするのにと静葉は考えていた。叶わぬ夢だ。
 幻想郷においても、秋が短いという苦情はしばしば噴出する。勘違いの話で、こうした苦情の一部は秋姉妹の元にも届けられる。今も郵便受けに二通程入っているだろう。だろう、というのはどうせ知ったところでどうにもできないから見る意味がなく、故に確認していないためである。穣子も同じ理由で確認しないだろうから、しばらくした後火付けとして処理されるに違いない。
 閑話休題。キリギリスの話。静葉は、自分はキリギリスであることを他の何かに押し付けられた存在と考えていた。が、そう考えたときに、過去自分がキリギリスについてした考察に襲われることになった。
 つまり、変な話だが、キリギリスもまた、キリギリスであることを自分ではままならぬところから押し付けられたのではなかろうか? キリギリスが夏を遊んで過ごしたのは、一つは自分に残された寿命が冬を越すには短すぎたからであり、一つは肉食昆虫であるキリギリスには冬まで貯蔵できる保存食という概念がなかったからである。ではキリギリスは寿命が数ヶ月であることを望んだか? 肉食であることを望んだか?
「結局、私達は似たものどうしなのかしらね」
 静葉はぼそりと呟いた。キリギリスに聞かせようという意図が多分無意識下にはあったが、それは叶わぬことだった。晩秋の節ともなれば、キリギリスはもう寿命を迎えている。代わりに北風が吹いて葉を揺らす音が聞こえた。日はもう釣瓶に落ちたからその様は見えないし、つまりもう作業終わりの時間ということだ。
「風で勝手に全部落ちてくれたらちょっとは楽なんだけれどね」

 炊き込みご飯と串焼きの肉(鹿か何かだろう)が同時に食卓に並ぶのだから少し前までからすると信じがたいくらいの懐の余裕だ。懐の余裕は心の余裕でもあり、穣子は姉の帰りが遅かったがために灯りを余分に使わねばならなくなったということを特に気にしている様子でもなかった。
「秋の収穫はもう全部終わったの?」
「終わったよ」
「となると、あんたはもうオフシーズン?」
「まあね。農家さんの方は収穫したものの貯蔵とか加工とか色々あるらしいけれどその辺は私の領分じゃないし」
「だとすると暇じゃない?」
 静葉は部屋の隅を見た。イーゼルと白紙のキャンバスの組み合わせが一対置いてある。置いておいたら妹が勝手に使ってくれないかというのを期待し、なんなら数日前に使っていいのだということを本人に直接言いもしたのだが、何かが描画されている気配はない。
「のんびりするのもいいものよ。あと今日は干し柿を作ってて、裏口に干してたんだけれど見なかった?」
「見てないね。裏口側は通らないし、あとこの暗さだし。明日出るときに見とくわ」
 穣子はアリだな、と静葉は思った。そして、キリギリスは望んでなるのではなくそうならざるを得ないものなのに対して、アリであるのは完全に自分の意思だ。仕事が農業という食料生産の人が余暇にやることが食料備蓄の作成。社畜の鑑。
「ちゃんとのんびりしてる?」
「干し柿作りなんてのんびりの極みでしょ? まさか姉さんにそれを聞かれるとはね。ここ数日随分忙しなくしてるじゃない。過労で死んじゃうよ?」
「私は今だけだからそれでいいのよ。あんたも夏のときの私みたいに……」
「だからやってるじゃない、ドライフルーツの創作。私が言いたいのはね、姉さんはもっと一日の仕事時間を短くするべき。そうすれば……」
「あー、灯りのお金。ごめんて」
「じゃなくて、秋がもっと長くなる」
「……。ちゃんとのんびりしてるようで安心したわ」



師走、一日
 この日、秋姉妹は日が昇ってからも布団の中に引きこもっていた。
 この日は二人にとって一年で一番嫌な行事がある日だった。何かというと、使わなくなった霜月のカレンダーを破り師走のものにするというものである。
 そう、普通の人にとってはこれは大したことではない。数秒、不器用な人であっても数十秒あれば終わる、「今日こなした家事」の一つとしてわざわざ数えることもしないような取るに足らないことだ。
 だが、この姉妹にとっては名実ともに秋が終わるという死刑宣告であり、もっと穏当な言い方をしても「敗訴」の二文字だった。とてもやりたくないことであり、そうでなくても師走に入るとなるとそもそも寒すぎるので、布団に籠城を決め込み、自分の代わりに相方がやってくれないかと待ち続けていた。
 しかし、救援が来ない籠城は兵糧切れか外敵の侵入かで確実に敗北する運命にある。
 自分自身の使命感からなのだとしたら兵糧切れのようなものだ。自身の意思関係なく世界はそういうものだから、という方に動機を求めるなら外敵の侵入だ。静葉は布団から出たが、どちらなのかは自分でも分からなかった。
 静葉はカレンダーを横目で見つつ、そのために起きたのではないと心のなかで毒づき近くに置いてあるおにぎりだけを持って外に出た(大方姉を朝食で釣ろうという魂胆で昨晩のうちに仕込んだのだろう。浅ましい)。
 地面を踏むと雪が足で押しのけられる音と霜が折れる音がした。この時期は雪と霜が同居できる。半月後には雪が強くなって霜は姿を消すだろう。
 山の木にはまだ一割強ほど葉が残ってる。全ての葉を落とせとは要求されていないが、木一本に残った葉の枚数が容易に数えられるくらいにまでは落とさないといけない。
 愚妹に現実を見せてやりたいと静葉は思った。あいつは落葉が遅くなれば秋が続くと思っていたようだが実際にはこうだ。そんなの関係なく冬は来て、その差は秋の側に宿題として押し付けられる。
「精が出るわね」
 木に僅かに積もった雪諸共葉を蹴り落としていると、声をかける人がいた。雪女、レティ・ホワイトロックだ。
「ああん?」
 静葉は凄んだが、そこに全盛期の木端な妖怪なら瞬殺しただろう「韋駄天の落葉」の姿はない。文字通り季節に取り残された敗北者の姿がある。
「あんたが雪降らせるからこっちは寒い中作業しなきゃいけないんじゃないの」
「冬の始まりを決めてるのは私じゃないよ。まず冬があって、冬になったから私が出てるの……。文句垂れる余裕があるってことは繁忙期は過ぎたのね」
「はいはいよく分かってるじゃない。そこまで分かってるなら落葉も代わりにしてほしいのだけれど?」
「だーめ。それも私の管轄じゃあない。神様が一番ご存じのことでしょう?」
 レティはそのまま静葉の仕事についていった。宣言通りに一切手伝ってはくれないし、それどころかいるだけで気温を下げてくるということには心底閉口せざるを得なかったが。
「なんとなく分かった。童話のキリギリスはこんな感じで死んでったのね」
「うっさいよ」
「計画通りに仕事すればよかったのよ。そうすれば雪に追われるなんてことは」
「計画通りにした結果がこれなの!! さっきも言ったけれど、雪が来るのが早すぎるのがいけないんだって」
「あー、その気持ちちょっと分かる。こっちも雪残ってるのに春告精が飛んできてさあ」
「ほら、やっぱどこもそうじゃん」
「でも雪は放っといても溶けるから」
「自慢?」
「うん」
 気温が下がるのはついでにテンションまで下がりそうになるが、話し相手がいるというのは意外とそれを打ち消して余りある利点だった。レティは静葉の神経を逆なですることによって、逆に彼女のストレスを緩和している。
「まあ、こんなもんでいいんじゃない?」
「あんたに言われると逆に癪に障るけれど、同感ではあるね」
 二人は山を巡り、夕方前には平均して一本あたり葉が数枚という密度になった。レティの性格の悪さからして姑のごとく葉の残りを指摘してくるかとも静葉は思ったが、そこは寛容ないし適当らしかった。
「とはいえ、残念なことに他の場所にも木があるというね。今日も日が落ちるまで帰れるか怪しいなあ」
「あらそう。頑張ってね」
「ついてこないの?」
「ついてきてほしかった?」
「……いや」
「そ。私はこのあと予定があってね」
 レティはあっさりと離れていった。静葉はしばし立ち尽くしていたが、見た目の背丈が半分くらいにまで遠ざかったところで半ば反射的に声をかけた。
「じゃあね」
「じゃあね、おやすみなさい」

 静葉はその後しばらく仕事を続けたが、結局宣言に反して日が落ちる前に帰宅した。どうにも身が入らなかったというのもあるし、結局残りの作業量を考えると今日頑張ろうと頑張るまいとあと一日が必要であるということは変わらないのだ。
 今日は家の裏口が見える経路で帰った。干し柿は黒くなり粉をふいている。もうそろそろ取り込まれるだろう。というより、雪も降っているしもう回収されてしかるべきなのだが、穣子は若干ルーズなところがある。
 働きアリ全体のうち二割にはサボリ癖があるという。穣子はアリとキリギリスの比較だとアリだが、二割の側のアリなのかもしれない。
 そのアリ、じゃなくて穣子だが、なぜか異常にテンションが下がっていた。
「どしたの」
「姉さんさ、雪女に会わなかった?」
「今日? 会ったけれど」
「そのときに倒しておけばあんなことには……」
 レティ関係で何かあったらしい。確かに全盛期だったらボコボコにしてやったのにと思うことは何度もあったが、今は到底無理だし、そもそも個人的心情を抜きにすれば倒さねばならないほどの有害性があるようには静葉には思えなかったのだが……。
「少し前にここに来たのよ」
「そりゃ意外ね。で、あんたは無謀にもつっかかって完膚なきまでに叩きのめされた、と」
「そうじゃない、互いにそこまで険悪な感じではなかった。けれども、帰り際に……」
「冷害で置いてたカボチャが駄目になった、と」
「違うって、カボチャはそんなにヤワじゃない。姉さんはそそっかしいのよ。じゃあそそっかしい姉さんのために結論を見せてあげるね。これを見なさい」
 穣子が震える指で指した先はカレンダー。ただし、「そうあるべき」霜月のものではなく師走が表面に来ている。
「あの人の心がない雪の魔王は……『十二月になったんだから替えないと駄目でしょ』って……」
 結局、キリギリスだろうがアリだろうが冬には勝てない。それが自然の摂理だった。
 二人は慟哭した。
「紅葉した葉に雪がついている」は秋の情景なのか冬の情景なのか、どっちなんでしょうね
東ノ目
https://x.com/Shino_eyes
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コメント



0.100簡易評価
1.90奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
2.90福哭傀のクロ削除
神様もご飯食べますよね。(おそらくこの作品では)穣子が人里あたりに素麺を買いに来てるのか、夏場に毎年来るなこの神様、やっぱ秋以外はひもじいのかとか思われてるのかな。どことなく質素というか昔話とかに出てくるおじいさんおばあさんっぽいというか、人々の身近にいた昔ながらの神様、人恋し神様……いや、そういう意味ではないか。アリとキリギリスの解釈好きでした
3.100くろあり削除
心地のよい終わり方でした。
群れに支配され共同体の実益と幸福のためにひた走る働きアリと、世の意向に付き従い孤高に美しさと悲哀へとひた走るキリギリスの例えが、秋姉妹それぞれの生きざまと確かに一致していて息を呑みました。
自分たちの季節に限ってどちらも忙しすぎて自慢できない哀れな秋姉妹もかわいいですね。
肉食なら畜産やればいいのにという社畜アリ根性がみっともないヤボであることは読んでいるうちに気が付きました。
キリギリスに思い深いために姉さんはおにぎりや干し柿に嫌悪したものと思いますが、どうにか伝えることはできないものでしょうか。彼女もキリギリスのことを愛しているし、一緒に暮らしたいし、心配なんだと。
6.100南条削除
面白かったです
季節が巡る度にこんなことをやっているのかと思うとほっこりしました
幻想郷全一の蹴りを見せる静葉様がとてもよかったです
7.100のくた削除
シーズンインした静葉様がとても怖い
8.90竹者削除
よかったです
9.100名前が無い程度の能力削除
キリギリス性という概念について哲学している静葉がなんだかよかったです。冬は強い。
10.90やんたか@タイ削除
アリとキリギリスに対する考察に関心させられました。まさか農耕民族の優位性を説いた寓話だったとは。キリギリス性というのも良い。とても面白かったです。
11.100ローファル削除
面白かったです。
レティがいい性格しててとても好きです。