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東方時空郷 エピソード3 〜 とある従者の物語

2025/11/17 01:54:38
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※こちらは、東方二次創作物語です
 原作とは一切関係ありませんのでご了承下さい

私は…なんで生まれたの…?

東方時空郷 エピソード3 〜 とある従者の物語 START

私は、名前もなしで生まれたわ
いっつも、父親からの虐待
母親からの催促
兄弟からの暴言暴力
それに悩まされてた

でもある日、ある人が私の家を訪ねてきた…

???「ごめんくださ〜い」
母親「は〜い」

ザシュッ

その音が、家の中に響いたの
皆は怖がっていた
でも、私は不思議と怖くなかった

???「よう、嬢ちゃん」

貴方は、私に問いかけてくれた
初めて感じた、温かい気持ち

父親「お、おい!そいつはうちのガキだ!離れろ!」
???「ちょいとお宅の娘さん借りますわ」
兄「は、はぁ!?ふ、ふざけるな!」
???「それがふざけてねぇんですわ」

一瞬で、私の家族は死んだ
その表現が正しかったわ
だって、もうすでに息をしていなかったもの

???「さあ、行こうか」
私「え…?」

あなたは、私の手を引いて
外へ出た
初めて感じた優しさ
初めて感じた温かさだった

私「えっと…あなたは…?」
???「俺か?俺は…」
RAN「RANだ」
私「RANさん…」
RAN「お前は?」
私「え…?」
RAN「もしかして、名前ねえのか?」
私「…はい…」
RAN「そうか…」

あなたは、黙って私の手を強く握った
そして、私は小さな古民家へ連れて行かれた

RAN「ここが俺の家だ」
私「ここが…?」

そこは元々住んでいた家より少しボロボロだった
でも、妙に暖かかった

RAN「ぼろぼろだけど、まあゆっくりしていってくれよな」

私は初めて、こんな対応してもらえて
涙がこぼれてた

RAN「…相当辛かったんだろ…?」
私「…はいっ…!私っ…!」
RAN「落ち着けよ…誰も咎めも催促もしねぇからよ…」

そして、私はRANさんと過ごすことに

RAN「そういや、お前の名前決めてなかったな」
私「私…の…?」
RAN「う〜ん…」

そして、あなたは真剣に私のことについて考えてくれた

RAN「咲夜!どうだ?」
私「咲夜…」
RAN「夜に咲く一輪のすみれの意味でつけたんだ」
私「…良い…大好き…!」
RAN「そりゃ良かった!」

そして、私の名前は
「咲夜」に決まったわ

RAN「俺の苗字と合わせたら最高じゃねえか!」
咲夜「…?」
RAN「十六夜咲夜!」
咲夜「十六夜…咲夜…」
RAN「俺は、十六夜藍っていうんだ」
咲夜「…凄い…きれいな名前…」
RAN「まあな」

ぐぅぅ

咲夜「はわっ…!///」
RAN「はっはっは!腹減ったか!」
咲夜「…はい///」
RAN「よし!待ってな!美味え飯作ってやる!」

そして、私は初めて温かいごはんを作ってもらった

咲夜「はわわぁ…!」
RAN「さあ!食え!」

そして、私は初めてこんなに美味しいご飯を食べた

咲夜「…美味しかった…!」
RAN「ふぅぅ!食った食った!」

そして、温かいおふとんで眠った

そんな日常が数カ月続いた頃…

RAN「…咲夜に言わないといけないことがある…」
咲夜「?何でしょう、RAN様」
RAN「…今日で出ていってくれないか?」
咲夜「!?」

私は、どうしてか分からなかった

RAN「お願いだ…出ていってくれ…」
咲夜「…承知しました…」

そして、私は荷物をまとめて
この家を後にした

私が出て直後…

ドカーン

RAN様が居た家が、爆発した

咲夜「…まさか…!」

私は、すぐ戻った

咲夜「RAN様!RAN様!!」

中からの応答がなかった
そして、消化隊がやってきたわ

咲夜「…どうして…」

中から見つかったのは、RAN様の焼死体
そして、私が初めてこの家に来た時の
思い出の写真…

咲夜「…ッ!!!」

私はその場で号泣した…

なんにも考えられなかった…

そんな時、一人の吸血鬼と出会った…

???「あなた、一人?」

私は、咄嗟にRAN様から習った
護身術で倒そうとした
でも、もちろん敵うはずもなかった

そして、起きると…

???「あなた、ヴァンパイア・ハンターね?」
咲夜「…」
???「そんな怖い顔はしないで」
レミリア「私はレミリア・スカーレット」
咲夜「…」
レミリア「ここの主よ」
咲夜「…主…?」
レミリア「あなた、相当の腕前の持ち主ね」
咲夜「…別に…」
レミリア「あなた、帰るお家は?」
咲夜「…」
レミリア「…ないわね」
咲夜「…」
レミリア「泊まっていきなさい」

私は、何故かここが心地よいと感じた
RAN様の家には劣るけれど

レミリア「あなた、ちょっといいかしら」
咲夜「…?」
レミリア「うちの、メイド長になりなさい」
咲夜「…メイド…長…?」
レミリア「えぇ、そうよ」
咲夜「…なんで…」
レミリア「なんとなくよ」
咲夜「…」
レミリア「私達の運命がそうさせたの」
咲夜「…運命…」
レミリア「で、あなた、名前は?」
咲夜「…咲夜…十六夜咲夜…」
レミリア「咲夜…いい名前ね」

そうして、私は何故かここに住む事になった

美鈴「あぁ!違うよ!ここはこうでぇ…」
咲夜「…ふむふむ…」

パチュリー「咲夜〜?こっちに来て本読みましょ〜?」
咲夜「…?」
小悪魔「パチュリー様!だめですよ!」

次第に、辛い過去から抜け出せれてる気がする
あの事は今でも鮮明に残ってるけれど
徐々に前を向けるようになったような気がする

そして、数年後…

咲夜「…お嬢様…」
レミリア「ん?どうしたの咲夜?」
咲夜「…本当にありがとうございます…私を迎え入れてくれて…」
レミリア「あれは運命よ」
咲夜「運命だとしても…まぐれだとしても…ありがとうございます…」
レミリア「良いのよ」

こうして、私は紅魔館のメイド長として、今日も頑張ってるわ

…見てくれてる…?
天国にいる、RAN様…
…いや…

─お父さん…

私は、ふとそう問いかけた
その時、微かに
あの頃と同じ温もりが感じられた

咲夜「…やっぱり辛いよ…お父さん…!」

私は天国にいるお父さんに向かって
微笑んだ
自然と涙が出てきたけれど
お嬢様が私の肩をそっと抱きしめてくれた
今はこんなに素敵な家族に囲まれてるよ
だからもう、安心して眠ってね

─安らかに…お父さん…
どうも!RANことゆっくりAです!
いやはや、小説は書くのが楽しいですね!
本当に大好きです
僕脚本家とか向いてそう()
とまあ、そういうジョークはさておき
最近はCDを作ったり、弾幕エンジン作ったり、バイクや車作ったりで忙しいですね
どうにかならぬものか…
ゆっくりA
[email protected]
https://www.youtube.com/channel/UCoq-Z683eeuGLKzpILenlgw
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