Coolier - 新生・東方創想話

うらみてもなほ うらめしきかな

2025/10/15 23:24:18
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 "怨み"とは、自分に危害を与えた相手を憎む念である。私、蘇我屠自古はそんな怨みを持つ亡霊、いわゆる怨霊だ。今日は普段なら滅多に立ち入らない場所である迷いの竹林を真っ昼間から訪れていた。何を目的にわざわざこんな辺鄙で薄暗いところまでやって来たのかという話だが、端的に言えば夕飯の支度のためだ。先日、太子様が旬の食材を使った料理を召し上がりたいとご要望なさった。それを聞いた布都が張り切ってこの竹林へと筍狩りに向かったのだが、見たことがないほどボロボロの土まみれになって帰ってきた。何があったのか聞くとまず、森に足を踏み入れて数刻も経たない内に何者かが仕掛けた落とし穴へと落ちたらしい。その後、何とか落とし穴から這い上がったは良いが、すっかり辿ってきた道が分からなくなってしまったので竹林に放火していたところを自警団に見つかり弾幕勝負に発展したそうだ。最終的には弾幕でコテンパンにされた後にその自警団の人に出口まで送ってもらったのだと言う。まったく何をしているのやら…。そういうわけで落とし穴に掛かることもなく、迷うことも人より少ないであろう身体を持つ私が再び赴くことになった。まあ、身体と言うべきかは怪しいが…。そんなことを考えながら、幼子が容易く入る大きさの籠を背負い鍬を担いでうろついていると思ったよりも早く小さな山のように先端が土から突出している筍を発見した。早速、筍の周辺の土をほぐし、鍬で突いて根を切断する。最後に下から掘り起こせば一丁上がりだ。これまでに何度か経験したことで随分と素早くできるようになったが、最初は足がない体故に力を入れるのが大変でなかなか時間がかかっていたものだ。思い出に浸りながら次から次へと小さな山を切り崩すと段々と空が暗くなり始めていた。
「これだけあれば太子様も喜ぶだろう」
籠いっぱいの筍を見て満足気に呟いた。ぼちぼち帰路に着こうとしたその時、二つのことに気がついた。一つは、すっかり筍を採るのに夢中になってどっちから来たか分からなくなってしまったこと。そしてもう一つは、ぼーっとした様子で空を見上げている人影を少し先に見つけたことだ。なんとなく気になったので声をかけてみることにした。
「どうしたんだ?何もない所を見つめているようだが」
私の声に気がついた彼女はゆっくりとこちらへと視線と身体を向けた。その人の服装は闇のような黒を貴重とした唐風の、それこそ例の邪仙を彷彿とさせるものであった。
「…貴方は、怨霊です?」
私の質問が素通りされたかわりに余りにも率直すぎる質問が私へと投げかけられた。
「ああ、その通りだ」
普通、相手が怨霊と分かれば大抵の人妖は逃げ出すところだが、どうやら目の前の彼女は普通の人妖ではないようだ。そうなると余程の物好きかそもそも人妖に枠に収まらない者か。少しの沈黙の後に彼女が再び口を開いた。
「私の名は純狐。知人との会合のためにこの地へ訪れたのですが、早く到着してしまい退屈していたところです。貴方、少し私の話し相手になってくれませんか?」
一人で帰るのは心細いうえに話し相手がいるに越したことないため、それはこの上なく好都合な提案だった。
「構わないが、移動しながらでも大丈夫か?恥ずかしいことに道に迷ってしまってな」
「分かったわ。むしろ恣意に塗れた提案を承諾してくれたことを感謝する」
了承の意を受け取った私は、なんとなくの勘で彼女のいた場所のさらに先の方に向かって進み始める。

 「さっき貴方は怨霊かと尋ねましたが貴方は怨霊にしては平穏に暮らしてるようね。その様子だと既に恨みは晴らしたのです?」
余りにも唐突な思いもよらない話題に困惑する。先ほどの質問もだが彼女には遠慮というものはないのだろうか。とはいえ、そんなことを初対面の相手に言うのも憚られる。
「あんた、重い話が好きなのか…?」
「別に好きでも嫌いでもないわ。ただ、私はある者を恨み続けている。だから、怨霊であるにも関わらず悠々としている貴方のことが気になった」
なるほど。確かに、それは一理ある。長らくこの状態なので忘れてしまっていたが、よくよく考えてみれば怨霊が筍狩りなんてちゃんちゃらおかしな話だ。
「そういうことか。うーん、そうだな…。まず、私がこの身体になった理由から話すべきだな。生前、私は2人の仲間と不老不死を目指していた。そのためにはいっぺん死んでから復活しなくちゃいけなくて、その依代には長く朽ち果てない物が必要だったんだ」
「それは例えばどんな物です?」
「私たちが使ったのは宝剣や皿、壺だったな。んで、いざやるってなった時に仲間の1人が私の用意してた焼けた壺を焼けてない壺にすり替えちまってな。それで術には失敗して見ての通りお陀仏したってわけだ」
そこまで聞いた彼女が感想を述べる。
「…それは許し難い。憎むべきことですね」
その声には決して同情するようなものではなく、ひしひしと燃えたぎるような義憤が込められていたように思えた。
「ああ、誤解しないで欲しいんだが私はもうそいつのことは恨んでないんだ。その2人は最近になってやっと復活してな」
私が喋っている最中にも関わらず彼女は途端に納得したような表情を浮かべながら言葉を遮った。
「なるほど。蘇った仇に復讐を果たしたということね。合点がいったわ。」
「違う!人の話を最後まで聞け!」
危うく雷を落としかけたが、すんでのところで踏みとどまった。怒声を浴びた彼女は自分の推測と違ったためか疑問符を頭上に浮かべていた。深いため息をついてから話を続けることにした。
「それで、その2人は最近になってやっと復活したんだ。今じゃ3人で和気あいあいと暮らしてる。もちろん、私を嵌めた奴に何も思ってないわけじゃないが今はそれよりも3人で昔のようにいられることが嬉しいんだ。ずっと、独りだったからな…」
そこまで話し終えても視界に映る彼女は呑み込めていない様相だった。
「領会し得ないですね。貴方を独りにしたのはその者なのでしょう。ならば報復という思考には至らないのです?」
「それはそうだが、もう過ぎたことをずっと引きずったって仕方ないだろ?それとこの体は思ったよりも便利なことが多くて快適なんだ。だから、その点に関しては感謝さえしてるよ」
なんて語りきった後に、少しキザな台詞だったかと思いちょっと気恥ずかしくなる。ただ、残念ながらその台詞はあまり刺さらなかったみたいだ。
「な、何だって?そんな奇妙なことがあるというのです?やはり私には受容できませんね」
「そうか?結構こういう人間も多いと思うんだがな…。あ、嫌じゃなければあんたの話も聞かせてくれないか?どうしてその相手を恨んでるのかとか知れば何か分かるかもしれないだろ?」
何故、ここまで彼女がそこまで私の珍しくもない考えが解らないのかにある種の興味が湧いてきた。
「なら、そうさせてもらうわ」
そう言うと一呼吸置くこともなく彼女は語り始める。
「私には愛する子がいた。本当に、本当に深く愛していたわ。それこそ、その子のこと以外は何も考えられない程にね。だが、あろうことか私の夫はその子を殺めた」
唖然とした。まさかここまで凄惨な話だとは思いもよらなかった。そしてさっきまでの自分の発言がいかに軽率だったかを反省する。
「それは…すまないことを聞いた」
「私が話したいと思ったのだから気に病む必要はないです」
「…やっぱり、あんたは今でも夫のことを恨んでるんだよな」
「そうですね。既に夫を殺し、復讐は果たしました。しかしこの恨みが尽きる時は永遠に訪れない。今は夫のみに留まらずその妻や、その妻を匿う者全てが不倶戴天の敵となっている。最早この怨念は私にも止めることはできない。無論、止めるつもりも毛頭ないけれど」
自分の命よりも大切と言われる我が子を失う悲しみは私には計り知れない。しかし、一つだけ感じたことがあった。あまりにも浅く、無神経な考えかもしれないが言うべきだと思った。
「どうして、許すことができないんだ…?もう復讐を終えたというなら後はあんた自身の生涯を送ったっていいはずだ」
「そんなこと、私には分かりませんね。それに、今となっては恨むことに理由などないのです。最初の恨みは間違いなく我が子を殺した夫へのものだった。しかし、この恨みは純化されてしまった」
「あんたは自分が恨みそのものだって言いたいのか?」
「そうとも言えるでしょう」
顔色一つ変えずに答えられたその言葉は私の中でとても寂しい音色を奏でた。本当にそんな生き方があっていいのだろうか。彼女は虚しさに足を奪われたまま生きているのではないかと猜疑してしまう。しばらくの間、沈黙が続いた。それなのに、竹林の外へ出られる気配は全くない。

 隣を歩く彼女の語った話が頭の中をぐるぐると巡る。自分一人ではすっきりと解決できそうにないこの感情をどうにかしたいと考えていたその折、どこからともなく白い長髪の少女が眼前に現れた。その服装は上半身はありきたりな真っ白な上着だったのだが、下半身には明るい赤色の指貫袴を着けており高貴なのか微妙に分からないものだった。
「お前ら、もしかしなくても迷子だな?」
すっかり純狐の過去の話に心を囚われていた私は、自分が早く帰らなければいけないことを今さら思い出した。
「そうだが、あんたは?」
「私は藤原妹紅。この竹林の自警団をやってるんだ」
自警団という言葉を聞いてふと嫌な予感が頭をよぎる。
「あー…変なことを聞くんだが先日、私と同じようなものを被ってて上から下まで繋がった白い服を着た放火魔が来たりしなかったか?」
「あー、そういえばそんな奴が3日前くらいに来たな。やめろって言っても聞かねえから弾幕で伸してやったが、それがどうした?」
嫌な予感は見事に的中してしまったようだ。
「すまない!多分そいつ私の友人だ!本当に申し訳ない!!」
「そうだったのか。まぁ幸い火事にはなる前に私が見つけたから良かったがしっかり叱っておいてくれよな?」
「もちろんだ。しっかり雷を据えておく」
「それはおっかないな。…さて、自警団としてお前らを出口まで案内してやらなくちゃな。どれ、私についてきな」
言われるがままに慣れた足取りの彼女に二人でついていく。夕暮れに包まれた鬱蒼とした竹林に足音と鳥の鳴き声だけが響いている。静けさが訪れるとどうしてもまた純狐の話を思い出してしまう。また1人で頭を抱えそうになったが、せっかくなので妙ちきりんな格好の自警団にも話を聞いてみることにした。したのだが、私の質問が口から出ることはなかった。なぜなら、私よりも先に隣を歩く哀しき母親が妹紅に向けて話し始めたからだ。
「貴方もきっと人を恨んだことがあるでしょう」
「…ああ、そうだな」
私の時とは異なり、たじろぐ様子も見せずに彼女は小さく呟いた。
「ならば、その事について尋ねてもいいです?」
この問いへの返事もまた、私とは異なるものだった。
「うーん、悪いがあんまし答えたくないかな。それに自分の話をするのは好かん」
「そう。強要はしないわ」
彼女が強要しなくともどうしても誰かに諮問したかった私は何とか会話を繋ぎ止めようと試みた。
「それなら、差し支えなければでいいんだが私たちの過去の話を聞いてくれないか?それで、あんたの考えも聞かせてほしい。もちろん、あんたが話してもよければだが」
そう言って純狐の方へ視線をやる。
「私は構わないです」
彼女がそう答えると妹紅も二つ返事で了承してくれた。そういうわけで再び私は自分の身の上話を冗長になり過ぎないように語り、続いて純狐の痛ましい話をあらためて静聴した。私達の話を、彼女は真剣な顔つきで言葉一つ発することなく頷きながら聴いていた。純狐が話し終えたところで妹紅は再び口を開いた。
「なるほどな。お前らはそれぞれ過酷な道を歩いてきたんだな。それで、意見ってのは何を言えばいいんだ?感想か?」
私は本題を切り出す。
「私もさっきこの話は聞いたばかりなんだ。」
「この話ってのはそこの黒いののか?」
そこで何かに気がついた様子のその黒いのが口を挟む。
「そういえば私達は名乗っていませんでしたね。私の名は純狐です」
なるほど。確かにこちらへの自己紹介はまだ済ませていなかった。
「私は蘇我屠自古だ」
慌てて私も名前を伝える。
「ほぼ他人だろうに律儀な奴らだな」
そう言って彼女は半笑いを浮かべていた。
「それで、話を戻すんだが私は純狐の話を聞いた時に思ったんだ。どうして今も恨みが無くならないのかって。当然、私に許すことを強要する理由も権利もあるわけ無いんだが、ずっと憎み続けるのは彼女自身が辛いんじゃないかって…」
私の意見を聞き、白髪の娘は難色を浮かべた一方で漆黒を身に纏った彼女は眉ひとつ動かすことなくそんな妹紅の方を凝視していた。数秒、考えたであろう後に彼女の口から待望の見解が発せられた。
「純狐、だったか?これは私の推察でしかないんだが、お前が夫を永劫に許すことができないのはお前の中のそいつがそこで止まってるからなんじゃないか?」
「…なぜ、そのように考えたのです?」
そう聞き返した純狐の声の温度は零度より低く、その場にいるだけで凍てつくかの様にすら思えた。しかし、その冷たさに臆することなく彼女は答える。
「私にも昔、激しく恨んだ相手がいたんだ。んで、そいつに復讐しようとしたんだが全然見つからなくてな。その間はどれだけの時間が経とうとも私の恨みの炎は消えなかった。」
「じゃあ、あんたは復讐を果たせていないままってことか?」
そう尋ねると少し困ったような顔をしつつも再び言葉を紡ぎ始める。
「あー…できたっちゃできたのかな?色々あって私はついにその怨敵を見つけられたんだ。それから、そいつとはずっと殺し合ってる」
つまり、復讐の真っ只中というわけか。......いや、何かおかしい。さも平然と語っているため一瞬気がつかなかったが一度、せいぜい二度も人間が殺し合ったならその時点で普通はどちらかが亡き者となっているはずだ。
「この人間はあり得ない程の死穢を纏っている」
「死穢…?」
突然、純狐が言い放った言葉の意味も意図も全く理解できず、つい鸚鵡返しをしてしまう。すると、私の疑問を更に増やした張本人はこちらに振り返り徐に掌を妹紅へと向けた。次の刹那、その掌から放たれた弾幕が隣を歩いていた妹紅の体を貫いた。ついさっきまで話していた案内人が魂が抜けたかのように地に伏す。
「おい!あんたどういうつもりだ!?」
胸ぐらを掴み雷を落とそうとしたその矢先、彼女のうめき声がかすかに聞こえた。数秒前に死んだように見えた彼女のうめき声が。
「うぅ…。説明のためだとしてもいきなり人を殺すことはないだろ、おばさん」
起き上がりながら妹紅が軽く純狐を睨みつけるが彼女は無視して私に説明を始めた。
「貴方も今ので理解できたでしょう。彼女に死は訪れない」
諦めたような声色で妹紅が補足する。
「まあ、お前の言う通り私は不老不死ってやつだ。まさか見抜かれるとは思わなかったが語るに落ちたかな」
愕然とする私を置いて2人は何事もなかったかのように再び歩き始めた。
「それはさておき、輝夜…私の宿敵も不老不死で殺しようにもできなかった。それでも憎んで憎んで憎み続けていたから何度も殺そうとした。時には殺し、時には殺されながらな」
不思議とその声には恨みの感情はなく、むしろ少し楽しそうにすら聞こえた。
「そうやって殺し合ってる内に気がついたんだ。彼女を憎んでいた私自身の幼さと私が同じ時間を永遠に共にできる輝夜こそがもはや自分の一番の友人になっていたことにな」
今まで目の前の永久不変の少女が謎の塊のような存在に感じていたが、最後の話だけはすんなりと理解することができた。
「それがあんたの考えの根拠ってわけか」
「ああ。私やお前の恨みの炎が掻き消されたのはその後の相手を知ったからとも言えるな」
ずっと胸中にあったモヤモヤがすっかり取れたような気がした。"腑に落ちる"とはまさにこのことを言うのだろう。黄金色の髪の彼女も納得はしていたようだった。
「成程。私が夫を恨み続けるのは、彼が私の呪った者として亡くなったからというのは蓋し間違っていないでしょう。だけど、そうなれば果然、私は彼を恨み続けるでしょう。私があの顔を目にする機会は生生世世に到来し得ないのですから」
そう、その結論は私の疑問を解決した一方で彼女の恨みを鎮める手段は絶対に手の届かない所にあることを示していた。
「再度伝えますが、貴方が私を憂慮する必要は一切ありません。根元が何であれ、既に私の散ることの無い怨恨の花は咲き誇ったのです。」
具現化された恨みが無情に私に告げたのだった。

 いつの間にか私たちは迷いの竹林を抜けていた。
「ほれ、着いたぞ。迷うって分かったんだから今度からはあんま無闇に立ち寄るなよな?」
「あぁ、ありがとう」
「貴方も、私の退屈凌ぎに付き合ってくれて感謝するわ」
「別に、何もしてないさ」
本当に、何もできてなどいない。
「気をつけて帰れよー」
竹林の番人に別れを告げられ、太子様との待ち合わせ場所へ向かい始める。なんとなく横を見ると今も恨みを抱え続ける彼女はいなくなっていた。きっと彼女も友人との待ち合わせ場所に向かったのだろう。不意に彼女に投げかけられた最初の質問が頭をよぎる。あの時、なぜ私は怨霊なのにこうも平穏な日々を送っているのかという問いに、もう布都を恨んでいないからと答えた。しかし、よくよく考えてみれば布都を恨んでなかったのなら私は怨霊にはならなかったのではないか?
「やぁ、屠自古。筍狩りご苦労だったね」
考え事に囚われて目前に太子様がいることにさえ気づいていなかった。
「あ、太子様!わざわざ迎えに来てくださってありがとうございます!」
「仙界に出入りするためには私が出向かねばどうにもならないだろう?」
そう言った主が差し伸べた手を握ると一瞬で周りの景色が移り変わった。
「屠自古よ、"恨み"というものは二種類あるのですよ」
ふと太子様が語り始めた。その内容は間違いなく私の心の声を聴いたものだった。
「一つは自身に不利益をもたらした者を憎む気持ち。そしてもう一つは、この世の不条理や理不尽を嘆き悲しみ、残念に思う気持ちです」
何一つ口に出していなくとも全てをお見通しのようだ。やはり、私は怨霊である。敬愛するあなたが望む世界が未だ訪れないことを、その景色を共に見れていないことを恨む、怨霊だ。
初投稿になります。人と生きる以上うらみは切り離せなくて辛いですね。私はいつも振り回されています。
いと
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コメント



0.簡易評価なし
1.80東ノ目削除
恨みという共通項で繋がってる主要登場人物三人ですが、文字通り「怨霊」なのは屠自古だけなんですよね。その違いを分かつのが必ずしも恨みの問題だけではないとはいえ(なんせ怨霊でない側の一人は死ぬことすらできないのですから)、なかなか興味深い題材だなと思いました

技術的な話として、原則として数字は漢数字で統一した方が見やすいです(特に縦書きの場合、このサイトの仕様上アラビア数字は横向きに表示されてしまうので漢数字にしてしまった方が可読性は上がります)。
あと、地の文は段落分けした方がいいですね。段落分けはかなり個人の感覚を要求する作業でありますが、推敲の段階にでも見やすくなるように試行錯誤してみてください
2.90奇声を発する程度の能力削除
良かったです
3.80福哭傀のクロ削除
なんとなく律儀な作品だなという印象。恨みについては三者三様であまりにも前提条件が違うから、そこから導き出される結論も、お互いの恨みに対して抱く感想も違うし、それを聞いたところで今更自分の考えが変わるわけじゃないという書き方はすごく納得がいきました。なのでその三人の考えに優劣や正誤を付けない(と少なくても私は読み取った)書き方は、この短さならいいなと思いました。ただ個人的にはもうちょっと説明省いたほうがすっきり読めるのと、ちょっと結論は流れから飛んだような感じがしたのが気になりました。
4.100名前が無い程度の能力削除
この三人組相性いいですね。面白かったです。
5.100南条削除
面白かったです
恨みで繋がる3人がそれでもそれぞれ違う考えを持っていて読んでいて楽しかったです
6.100のくた削除
この三人がナチュラルに話を続けていくのが凄い良いと思いました。
7.90ローファル削除
面白かったです。
(多分)純狐と妹紅の絶対に埋まらないであろう価値観の差を
一応恨みに対して心の整理が済んでいる屠自古の視点で見る、というのがいい描き方だったように思います。