Coolier - 新生・東方創想話

貸本屋の娘と怪しい骨董品屋の店主 前編

2025/07/13 21:19:54
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「うん、やはりこの漫画の話の組み立て方は興味深いな。作者が読者に伝えたい思いを感じる。」と僕はひとり呟く。
僕が今見ているのは外の世界の新聞の端にある漫画だ。
ここ幻想郷には外の世界で忘れさられた物が流れてくる。
ただ、最近は忘れ去られるペースが早く、正直小物に対しては食傷気味だ。
なんなら、菫子君が使っている【ガラケー】と呼ばれるもの物さえ大量に流れてくる始末だ。最初のほうは集めていたが、最近はよっぽど気になる形状の物でなければ拾わないようにしている。
ただ、新聞というのは【ガラケー】の比ではないレベルで流れてくる。
それもそのはず、新聞というのは毎日新しいものに更新される。
ここ幻想郷で作られている新聞は最たる例だ。
毎日、天狗たちが競っているせいで一日できる新聞の数は半端ではない。
しかも内容は大げさで、特にまずいのは大天狗が作っている鞍馬諧報である。
あれは正直言って、物事を只々面白おかしく書いたどうでもいい新聞である。
あれを読むくらいなら大げさではあるものの、考察や知識を深めることができる文々。新聞のほうが読む価値がある。
あの新聞だけは毎日取るようにしている。
ーカランカラッ
「あのーすいません。いらしゃいますかー?」と久しぶりに聞く声が店内に響き渡る。
「ああ、いるよ。久しぶりだね。何をお求めに来たんだい?」
彼女、本居小鈴は来るまでの期間は少し長いもののこの店の常連である。
ただ、里の人間が来るには難しい魔法の森にあるので、正直言って多いくらいだ。
「外の世界の本、または妖魔本はありますか?」
「ああ、外の世界の本は大量にあって、始末に負えないからタダで持っていていいよ。妖魔本は確かあっちの棚に数冊あるはずだ。お茶を入れるから少し待っていてくれ。」
と言い残し、僕はお茶を入れた後数冊の妖魔本を持って彼女の元の戻った。
戻ってみると彼女はさっきまで僕が持っていた新聞を読んでいた。
すると彼女は僕に気がつき、
「すいません!勝手に読んでしまいすいません。少し何を読んでいたか気になってしまい・・・。」
「いやいや、全然いいよ。僕だって君が読んでいたら気になるしね。さて、これが妖魔本だよ」
といいかの机の上に置く。
「ほーこれが先ほど言っていた・・・確かにたしかにビンビンな妖気をゾクゾクするほど感じるわね・・・。」
と言い彼女は一冊ずつ確認し始めた。
「へ~これはあの有名な妖怪画家が書き残したもの・・・これは著名な魔女が残したグリモア・・どれも貴重な滅多にお目にかかれないもので迷う・・・。でも全部は買えないし・・・。」
と彼女が頭を抱えていたので僕は
「僕個人としてはそのグリモアがおすすめだよ。その魔女の自分の魔法に対するこだわりと思いを強く感じられる。最もその本に一番興味を持つのは魔理沙かもしれないけどねそれとその本に書いてある魔法は錬金術や…」
できる限り頑張りましたが、口調のおかしい部分などがあったら教えてください。
岸野洋成
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コメント



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1.50名前が無い程度の能力削除
すごく中途半端なところで区切られてて残念でした。
前編と後編に分けるにしても、もっと区切りいいところで分けたほうがいいと思います!
冒頭の文章を引用すると
作者が読者に伝えたい思いがあまり感じられなかったです。
でも、小難しい感じが霖之助らしさ出ていたので良かったです!
2.90名前が無い程度の能力削除
よかったです
3.90白南風削除
筆者の考えに話を沿わせるというよりは、そこで起きていることをそのまま綴ったような文章、東方projectならではの観測感があって個人的に好きな文章でした。
これは私の霖之助に対する解釈の問題かもしれませんが、小鈴ちゃんが香霖堂の常連であるなら、(恐らく求めるのは毎回妖魔本だろうから)霖之助は「何をお求めに」というよりは「また妖魔本かい?」くらいは言いそうだなと思います。
気になる箇所もありはしましたが、新聞のくだりの原作踏襲や小鈴ちゃんの丁寧な態度、台詞多めで構成された雑談の雰囲気などおおよそ好印象で良いお話でした!