Coolier - 新生・東方創想話

卯酉喫茶

2024/12/30 16:40:33
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 目覚めると、視界に広がっていたのは一面の青だった。
 窓の外に広がるのはどこまでも伸びていく紺碧の海。白い陽の光が、海面に身を任せるようにして気ままに揺れている。どこかから借りてきたようなその風景は不自然に整いすぎていて、その違和感が風景そのものの作り物めいた印象をより一層強めているように感じられた。
 私は小さくため息を吐く。さすがにこう何度も続くと、退屈を通り越してこれといった感情も湧いてこない。ただでさえ、カレイドスクリーンの映し出す歪な美しさは自分の好みからは外れているのだ。それを毎日のように見せつけられもすれば、ため息の一つも吐きたくなる。
 四人掛けのボックス席に座る私がスクリーンから目を離すと、ちょうど、蓮子が客席の通路をこちらへ向かって歩いてくるところだった。当てが外れたとでも言うように口の端を曲げて、やや首を傾げている。私と目が合うと、「おはよう、メリー」とどこか疲れたような笑みを浮かべて、静かに対面の席へと腰掛けた。
「その様子だと、収穫はなかったみたいね」
「まあね」と蓮子は軽く肩を竦めて、「私達以外には誰も乗っていないし、どこまで行っても同じ車両が延々と続いてたわ。かなり先の車両まで行ってみたけど、果てがあるような様子じゃなさそうね」
「カレイドスクリーンは?」
 尋ねると、蓮子はとかぶりを振って、「おんなじよ。どの車両も全部」と言い、それから左右の窓を交互に指指した。
「同じ海、同じ富士。まるで全部同一の鋳型で作られたみたい。夢であっても計算資源は有限ということかしらね」
 どこか皮肉的に吐露する蓮子に対し、そう、と私は気のない返事を返す。元々大して期待はしていなかったから、改めて気落ちするようなこともない。
 まるで録画映像のようにいつまでも似たような風景ばかりを投影し続けるカレイドスクリーン、そして私達以外に、このヒロシゲの車内で動いているものはなさそうに見えた。走行音以外の物音は不自然に鳴りを潜めている。暑くも寒くもない、質感の伴わない室温は、この異様な空間の人工性をより際立たせている。
「——じゃあやっぱり、これがすべての元凶なのね」
 対面に座る蓮子へ向けた視線を少し下げて、私は、それまで見ないふりをしていた目の前の対象へと焦点を移す。
 それは、この不気味なヒロシゲを象った空間の中で唯一、私達のよく知る現実のヒロシゲにはおそらく存在していないものだった。少なくとも、現実で目にした覚えはなかった。
 金属製の一本脚で凛と佇む、白を基調とした円形天板のカフェテーブルの上には、まるで静物画の題材のように品良く添えられた一ピースのタルトタタンが二皿分。加えて、白磁器の無地のポットに、ティーカップが二客。
 砂糖とともに濃い黄金色になるまで煮詰められたりんごが、艷やかな層を成しながら生地の上で身を寄せ合っている。飾られた宝石のように気品のある佇まいは、切り崩すのが惜しいほどだ。自分で買えば、きっとそれなりの値段だろう。
 幸いなことに——むしろ奇妙なことにと言うべきか——私も蓮子も、このお茶会の参加にあたって少しも懐を痛めてはいなかった。さらに言えば、このヒロシゲの乗車運賃だって一銭も払ってはいない。もちろん、何も貧窮の末に無銭飲食や無賃乗車をはたらいているわけではない。
 つまりはそれが問題なのだった。
 私はもう一度、小さくため息を吐く。
 ここ最近の私達は、この無人のヒロシゲで開かれるお茶会の夢に、毎晩頭を悩ませている。


 目に映る風景が赤朽葉に染まり、秋晴れの乾いた空気が頬を撫でる。忍び寄る寒気がやってくる前に抱えた用事を済ませておこうと人々が慌ただしくする中、私はといえば、吹き抜ける木枯らしに身をさらすよりも、アパートメントの自室で良質な睡眠をとることの方に忙しかった。
 月日が巡る中でそう何度も訪れてはくれない快い日和を、睡眠というありふれた生理的欲求へと割り当てる行為は、あるいは私のような身分の者だからこそ浴することの許された数少ない贅沢の一つなのかもしれない。まどろみの中でそんな捻くれたことを考えていたのが遠因にあるのかは定かではないものの、私が奇妙な夢を見始めたのはそんな時分のことだった。
 夢の始まりはいつも決まっている。
 私はヒロシゲの客車のボックス席、その窓寄りに座っている。目覚めてまず視界に入るのは、窓の外——カレイドスクリーンの映し出す、光の粒子が散りばめられた広大な青い海だ。反対側の窓には富士山が映っている。風景にバリエーションはなく、ヒロシゲの走行に合わせて映像も揺れ動きはするものの、どこまでいっても劇的な変化は訪れない。いくら凝視していても東京と京都のどちらへ向かって進んでいるのかすら判然としないため、騙し絵かなにかを見ている気分に近い。
 整然とした車内に人影はなく、水を打ったように静まり返っている。外部へ連絡を取る手段も、時刻を知るすべもない。少し待ってみても列車が駅に着く気配はなかった。ある意味、ヒロシゲという名の牢屋に閉じ込められたという見方もできる。
 眼前には手頃なカフェテーブルが置かれ、その上には洋菓子と温かなティーセット。それらが、かくあるべしといった清潔さと完全さを保って並べられている。なにか問題でも、とでも言いたげな澄ました様子でこちらを伺っているので、むしろ、ただ座っているだけの私の方が若干の居心地の悪さを覚えてしまうくらいだ。
 洋菓子と茶葉は、この夢の空間で日毎に様変わりする数少ない要素といっていい。ただそれも、別に私の意思や嗜好を反映しているわけではないようだった。紅茶は種類まではわからないけれど、大抵は洋菓子にあわせたものが用意される。
 メニューの規則性は全くもって不明な一方、肝心な夢から出る条件はといえば意外なほどに単純明快だった。テーブルに並んだ品々をただ完食すればいい。
 夢を放浪している最中というのは、多少不審な点があっても違和感を覚えないものだ。だから私は当初、躊躇いなく洋菓子に手をつけて舌鼓を打った。数日前の夕飯の献立が記憶から抹消されるのとおおむね同じ理屈で、何を食べたのかはもはや鮮明に思い出せないが、現実世界で普段立ち寄るカフェのそれよりも一段上の味と舌触りであったことは覚えている。
 最初の三日くらいは深く考えずに堪能していたものの、数日立て続けにそんな夢を見れば、気が置けない友人に嬉々として話したくもなる。
 大学の近場にあるカフェで事の次第を説明し終えた後の友人の第一声はといえば、「メリーだけずるい」という理不尽な抗議だった。
「そんなこと言ったって、ただの夢よ」
「そういう問題じゃないの」と蓮子はよくわからないことを言い、「だいたい、メリーの見る夢はただの夢じゃないでしょ」
 不満げに口を尖らせつつ、蓮子は手元のモンブランをフォークで切り崩す。私はといえば、夢で洋菓子を食しているせいか甘味を口にしたい気分ではなかったので、コーヒーのみを注文していた。カップを傾けて一口飲んだ後、私は言葉を続ける。
「ただの夢じゃないとしたら?」
「もちろん、秘封倶楽部の問題ね」
 そんな経緯で、その日の夜から蓮子が私のアパートに泊まりにくるようになった。「メリーと一緒に寝れば私も夢に入れるはず」と根拠のない仮説を彼女は自信ありげに語っていたが、本音はただ甘味の夢にあやかりたいだけだろう。ただ、蓮子がいればなにかわかるかもしれないとも思い、私も特に異を唱えることはしなかった。
 ほかに満足な寝具の用意もなかったので、仕方なく、私達は自室にある唯一のシングルベッドの上に並んで横になった。二人の人間が快適に過ごすには到底及ばない代物ではあったものの、秋の夜の冷気が他人の熱のありがたさを再認識させてくれもした。
 初日の夜、布団に潜り込みながら「メリーのにおいがする」と蓮子が神妙に呟いたので、私はその頭を何度か強めに叩いた。明日からは蓮子のアパートにしようと私は声高に主張したが、寝床を変えたせいで夢を見なくなる可能性を指摘され、紆余曲折の議論の末に廃案となった。
 入眠後、蓮子の仮説は意外なほどに呆気なく立証された。夢の中で目を覚ますと、対面の席には寝ぼけ眼の蓮子が腰掛けていた。果たして、私達は二人揃って無人のヒロシゲ喫茶へと入店したのだった。
「服は寝間着じゃないのね」
 寝起き特有のどこかのんびりとした口調で蓮子はそう呟いた。言われてみると、お互いに大学に行くときの見慣れた普段着の姿だったことに今更気づいた。相手がいて初めて意識される物事というのはこうしたことを指すのだろう。
 蓮子はすぐに調子が戻ってきたようで、私がこれまでにそうしたように、カレイドスクリーンの単調な景色を観察したり車内をうろうろと歩き回ってみたりと忙しかった。私自身、あるいは蓮子ならという期待も少なからずあったが、特に目新しい発見はなかったようだった。蓮子は大人しく席に戻った後、ナイフとフォークを静かに手に取った。その日の菓子はカヌレだった。
 刃の入っていく感触を確かめるように、蓮子はカヌレを丁寧にナイフで切り崩していく。フォークで口に運び、味わうようにゆっくりと咀嚼してから、蓮子はわずかに目を見開いた。
「美味しい」
「でしょ?」
 別に私が用意した品物でもないのだが、自分の夢の中だからだろうか、言い知れない誇らしさが胸に迫った。例えるなら、自分だけが知っている穴場の店に知人を招待して、無事に喜んでもらえた気分に近いものがあった。
 実際、その美味しさに関しては疑う余地がなかった。現実で口にするスイーツよりも味に奥深さがあり、舌触りも妙に魅惑的に感じられた。自分達がおよそ大学生の身分相応の食事とそれに見合う舌しか持ち合わせていないことを承知していたからこそ、普段との差異に尚のこと驚かされた。
 蓮子がカヌレの残りをしげしげと眺めながら「これ、たぶん天然物じゃないかしら」と言い、私もそれに頷いた。半分以上は直感でしかなかったが、なんとなく、合成品の材料で作られたという感じがしない。
 すると、蓮子がこちらを咎めるような不信の目を向けてきたので、「心当たりなんてないわ」と私は容疑を否認するように首を横に振った。どこかから盗んできたものとでも思っているのかもしれない。
「蓮子の方こそ、なにかわかったの?」
「メリーの夢の話が世迷言じゃなかったというくらいかな」
「何もわかってないじゃない、それ」
「そうでもないよ。例えば——」と蓮子は呑気に首を傾げて、「私が来る前から、テーブルの上には二人分のお茶の用意がされていたわけ?」
「いや……一人分だったと思う」
「へえ。なら随分気前のいい夢ね。おかげでメリーとお菓子を取り合いをしなくて済んだわ」
「それがなにか関係があるの?」
「さあね。あるかもしれないし、ないかもしれない」
 はぐらかすように言って、蓮子は再びカヌレに取り掛かり始めた。私はため息を吐いて、同じようにナイフとフォークを手に取って動かし始める。口にすると、香ばしく焼かれた表面のサクサクとした食感に仄かな甘みが見事な調和を伴って口の中へと広がった。
 しばらくしてから、蓮子がぽつりと言う。
「もしも人類全員がメリーのこの夢を訪れたら、全員分のカヌレが用意されるのかしら」
 呆れるほどに間の抜けたその問いに、私は口に含んだ紅茶を飲み込んでから、笑って答えた。
「どう考えたって、ヒロシゲの定員オーバーよ」


 ヒロシゲの夢は文字通り夢のようなティータイムを提供してくれはしたが、それを降って湧いた幸運として行雲流水の態度をとるほど、秘封倶楽部も浅はかではない。故にその後数日にわたって、私達は夢の謎の解明に少なくない時間を費やした。
 はじめ、蓮子はルールの抜け穴を見出すことに腐心していた。すなわち、洋菓子のセットに一切手をつけずに夢から脱出する方法を模索していた。しかしこの案はうまく運ばなかった。奇妙なことに、私達が洋菓子に手をつけなければ、ヒロシゲも頑なに延々と走り続けるのだった。試しに五十三分以上——体感で数時間ほど待ってみても、駅に到着する気配は微塵もなかった。夢の中のヒロシゲでの滞在時間が現実の睡眠時間と相関することも全くなさそうだった。その気になれば夢の中で無限の時間を生きることも叶いそうな勢いだったが、閉ざされたヒロシゲでの暇つぶしの手段というのは存外少なく、退屈に耐えきれなくなった私達は早々に白旗を上げた。
 夢の中では分が悪いとみた秘封倶楽部は、次にその外側から攻め入ることにした。二人で夢に入るようになってから蓮子が夢の洋菓子日記をつけ始めたことで、いつ何を食べたのかが詳細に整理されるようになった。クレープ、プリンアラモード、マカロン、抹茶パフェ、ミルフィーユ、ホットケーキ、エッグタルト……。しかし、その裏に秘匿された規則性を見出そうと頭を捻ってもただお腹が空いてくるばかりで、努力も虚しく徒労に終わった。
 現実のヒロシゲに乗ってみるという案も提起されたが、検証だけのために支払うにはやや悩ましい往復運賃であったことで速やかに棄却された。それでもせめて列車だけは一目見ておこうということで、京都駅で入場券だけを購入し、私達は新幹線ホームで東京へ旅立つヒロシゲを呆然と見送った。これもまた、ヒロシゲが装いを変えたわけでも、ましてや車内販売を開始したわけでもないことを自分達の目で確認したという以外には、特段の成果はなかった。
 心持ちとしては這う這うの体で疲れきった私達は、その日の夜もヒロシゲのお茶会に参加していた。今日のメニューはアップルパイだった。
「考えてみたんだけど」蓮子はフォークの先でパイ生地をつつきながら言う。「私達は、効率化の余白を食べているのかもしれない」
「どういうこと?」
「そもそもだけど、どうしてヒロシゲには車内販売がないと思う?」
 話の筋道が読めず困惑したものの、その問いに答えること自体はさほど難しいものでもなかった。
「必要がないからでしょ」
「そうでしょうね。乗客からしたらあって困るものでもないでしょうけれど、一時間足らずで到着するヒロシゲにその需要が見込めるかと言われたら、答えは明白よね」
「そのことが、夢の話となにか関係があるの?」
 尋ねると、蓮子は「ちょっと調べてみたのよ」と前置きしてから続けた。
「昔の旅客鉄道には食堂車や車内販売があった。乗車時間が長かったというのもあるし、携行できる飲食物が限られていたというのもあるんでしょうね。でも、技術の発展による高速化や移動手段の多様化が進んで、次第に役割分担が明確化していった」
 私は小さく頷く。それが彼女の言う効率化の指すところだろう。蓮子は話を続けた。
「で、そう考えると、今の私達のこの状況って、ずっと前に失われたものなのよ。つまりは効率化によって失われた余白ね」
「それがどうして、私の夢に紛れ込んだのかしら」
「さあ、そこまでは」と蓮子は肩を竦める。「メリーの能力の影響か、あるいは単純に、この忙しない科学世紀の中で余白がある人間だと思われたんじゃない?」
「どうせなら余裕がある人間と言ってほしいけれど」
 そもそも、同じオカルトサークルに属している時点でお互い様だろうとも思う。誰に言われるでもなく、世界に取り残された余白を探し回っているのだから。
「このパイも過去の記憶だったりして……」
 目の前に置かれた一ピースのアップルパイをじっと見つめながら呟くと、蓮子は「そうかもね」と曖昧に同意した。
「ここはヒロシゲだし、実際に過去に提供されていたかはわからないけれど」と蓮子は言い、一口分に切ったパイをフォークで口に運びながら続ける。「思えば、レトロなメニューも多い気がするし」
「レトロブームなんて、もう何度も回ってるから何がレトロな食べ物かなんて誰もわからなくなってるじゃない」
「もしかしたら、そのうちヒロシゲもレトロイベントだとかで車内販売をやりだすかもね。知ってる? 昔は新幹線の中で物凄く硬いアイスを食べるのが風流だったのよ」
「なによそれ」
 それから議論が雲散霧消して、しばらくとりとめもない会話が続いた。話題が一段落したところで、今更といったようにふと疑問が浮かんだ。
「……結局、この夢はいつまで続くんだろう」
「食欲の秋が終わるまでじゃない?」と蓮子は理も非もなく言って、「私としてはいつまでも続いてくれて構わないけどね。お財布にも優しいし」
「まあ、それもそうね」
 実際、経済的側面においては蓮子の言う通りだった。普段の私達なら近場のカフェで談笑しているはずだが、最近はその場所が夢の中のヒロシゲ喫茶になっていた。おかげでカフェ代がかなり浮いていた。
 ただ、欲をかくと逃げられるのが世の常とでも言えばいいのか、それから数日経って間もなく、洋菓子の夢を見ることはなくなった。それでも夢とはいえ数週間ほど無償のお茶会の恩恵にあずかれた点では、秘封倶楽部の活動において珍しく役得といっていい幸運といってよかった。ただ、その代償はのちに意外な形で顕在化した。事件は私のアパートの一室で起こった。
 自室で一人、冬の到来に備えて引っ張り出してきた衣服に窮屈さを覚えて恐る恐る体重計に乗ったとき、私はその年一番の悲鳴を上げた。


先日所用で新幹線に乗った際、乗車前に飲み物を買い忘れたせいでうっかり干からびかけたので、車内販売ってないと意外と困るなぁと感じました。
依志田
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コメント



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1.90奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
2.100東ノ目削除
質量を持った夢(体重的な意味で)。美しく読者に謎を突き付けていくタイプの秘封俱楽部として九割進めているからこそのオチの俗さが、軽妙さを生んでいて見事でした
3.100名前が無い程度の能力削除
良かったです。シンカンセンスゴイカタイアイスも車内販売なくなっちゃいましたし、何となく寂しいです。
4.100ヘンプ削除
美味しそうな洋菓子たちでしたね。中々二人で寝ているのを見ると少しクスッと笑えてきました。役得でも代償はあったんですね……
5.80名前が無い程度の能力削除
浮遊感が心地よい作品でした。落ちが好きです。
6.100南条削除
面白かったです
夢の中の事なのにしっかり身に付いているメリーに笑いました
二人が仲良さげでとてもよかったです
7.90ローファル削除
余裕を余白と変えるだけで受ける印象が全然違う。
二人のやりとりのテンポがよくて読みやすかったです。