__数時間前
~博麗神社~
紫「霊夢」
霊夢「何よ」
紫「レッツ異変解決よ☆」
霊夢「うわぁ…」
~紅魔館~
レミリア「行くわよ、咲夜」
咲夜「分かりました、お嬢様。(キャアアアア!お嬢様カッコイイィィィ!)」
~白玉楼~
幽々子「妖夢~、行くわよ~」
妖夢「はい!今行きます!」
~魔法の森~
魔理沙「アリス!異変だぜ!」
アリス「分かってるわよ…」
__現在
~迷いの竹林~
来人「やっべぇ、ここどこだ?」
俺は竹林の中を当てもなくさまよい続け、歩きっぱなしだった。
そういえばと思い、俺は捕まえたヤツメウナギみたいなやつを取り出す。
来人「お前って名前ないよなぁ?」
「キシャキシャ」 コクコク
来人「名前でも付けてやるか、暇だし。そうだなぁ…『パンゲア大陸』だ!」
「キシャ…」
来人「何で首をかしげるんだよ…じゃあ『ピーーー』でどうだ?」
「キシャシャ!」
来人「何で首を振るんだよ…んじゃあヤツメウナギを略して『ヤナギ』だ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「よし、決まりだな?決定!…案外早く決まるもんだな…そうじゃん!第6感働かせればワンチャン行けんじゃね!?よし、『第6感を100%まで上昇』!」
そういうと、周りからの『気配』がさっきよりも多く感じられるような気がした。それと同時に、この場で立っているのはまずい、と寒気がし、、約3メートルほどその場から離れる。寒気が収まったな、と思った直後、目の前に明るい太い光線が横切り、竹林を一直線に焼き尽くし、塀のようなものが姿を見せた。なんだと思い空を見上げると、そこには魔理沙が飛んでいてその下には霊夢や紫、アリスもいた。
紫「やっぱりね…」
魔理沙「来人じゃないか!こんなところで何してるんだ?」
アリス「あら、こんばんは」
霊夢「どうしたの紫って、来人じゃない。こんなところで…その方にいるキモいやつは何?」
来人「何か合流したな…実はな__」
俺は今日会ったことを全て話し(小鈴のこと以外は。ヤナギのことは拾ったということにした)、今自分が置かれている状況についても説明した。
魔理沙「おまww迷子てwwwしかも方向音痴www」
霊夢「興味ないわnブフォ!」
紫「…www」
アリス「…よく頑張ったわね」
上海「シャンハーイ…」
来人「クッソ、こいつら…!」
めっちゃ笑うじゃねえかマジで…うわ上海人形優しい…!笑っている人たちを止めようとしている…!
紫「それより、ここが異変現況がいる場所よ」
霊夢「そうなのね。さっさと乗り込むわよ」
魔理沙「あぁ、即刻ぶっ飛ばしてやr…ブッww
ww!」
来人「オレ、オマエキライ…イヘンカイケツ、テツダワナイ…」
魔理沙「わ、悪かったよぉ…冗談だから!な?」
アリス「早く行くわよ、魔理沙」
魔理沙「わかった!ほら、行くぞ?」
数十分間の雑談を終えた俺たちはこの屋敷__永遠亭に入った。
永遠亭ん入ってしばらく歩いていると、俺と霊夢が何かを察して霊夢はその場所から避け、俺は『自身の防御を100%上昇』させ、みんなの前で立つ。すると、前から座やk…弾丸の形をした弾幕が飛んできた。それを腕で弾き飛ばし、飛んできた方向に目をやる。その方向からは、「えぇ!?」という声が聞こえる。
魔理沙「ダレナンダマエハ!?」
鈴仙「ハッ!私は鈴仙・優曇華院・イナバ!ここから先は行かせない!」
来人「俺は十六夜来人。好きに呼んでくれ。そして鈴仙、そのポーズは何なんだ?」
鈴仙はイイネの手の形から人差し指を突き出した右手に左手を添える、すなわち銃のポーズをとっていた。だからこそ、あえて聞いたのだ
魔理沙「オイオイ来人、今はそんなこと聞かなくていいと思うぜ?」
鈴仙「何のって、銃を撃つポーズだけど…」
来人「銃?銃ってのはさ、こういうもんだろ?」
そういって俺は能力で『ハンドガン』を取り出し、構える。
霊夢「何よ、それ」
鈴仙「何で!?幻想郷の技術はここまでないはず!」
そのまま狙いを鈴仙に定めて、引き金を引く(空砲)。
パァァァンッ‼
銃声が鳴り響く。後ろにいる者たちは呆気に取られている。それに対して鈴仙は尻もちをついていた。
紫「貴方…」
来人「大丈夫です、あんま影響ないようにするんで。…さて、道を開けてくれる?次は弾を込める」
鈴仙「ッ‼…そうはいかないわ!勝負よ!」
鈴仙は勢い良く立ち上がり、恐怖を隠すように大声を上げる。その言葉を聞いて俺は霊夢のほうに振り向く。
来人「そうか。じゃあ霊夢、頼んだ」
霊夢「えぇ…?」
鈴仙「逃げるっていうの?ふん!所詮は人間ね!」
霊夢「あ゛ぁ?」
魔理沙「どおどお…」
来人「んー?別にいいけどさ、次は弾を込めるって言ったよね?」
そういうと、俺はガトリング砲を出し、鈴仙に向ける。
鈴仙「うっ…霊夢といったわね!弾幕ごっこで勝負よ!」
紫「その必要はないわ。出てきてちょうだい、幽々子」
幽々子「はぁい、幽々子よ~」
妖夢「どうも」
紫「私もここに残るから、あなたたちは行きなさい」
霊夢「分かった」
来人「頑張れよー」
幽々子「頑張るわー」
魔理沙「さっさと行くのぜ」
俺たちは二手に分かれ、永遠亭を進むことにした。霊夢と魔理沙、アリスは飛んで奥へと進む。俺は飛ぶことができないので、『脚力と体力を100%上昇』し、3人の後に続いた。ちなみに、そのあとにてゐが出てきて「耳寄り情報を~」だの「ここだけの話~」言ってきて話し方がうざかったため、アリスに相手を頼んでおいた。頭脳派のアリスなら、たぶんてゐの言葉にあんまり耳を傾けないだろう。そしてまたしばらく進んでいると、いきなり通路がバラバラになって疑似的な宇宙空間に投げ出された。そこで待っていたのは、八意永琳だった。
霊夢「これはッ!?」
魔理沙「おぉ、すごいんだぜ…」
来人「やっべぇ、飛べねえからここから動けえねえ。てなわけで霊夢と魔理沙頑張ってー!」
霊夢「えぇ!?」
永琳「フン、所詮はただの人間ね」
そういうと永琳はすごい数の矢の形をした弾幕を大量に俺たちに放つ。霊夢と魔理沙は難なく避けるが、俺はその弾に当たってしまう。痛くはないが、無重力空間なので当たった衝撃でそのまま後ろへと飛ばされ続ける。ここに壁はあるのかなと薄い希望を願っていると、背中が何かにぶつかった。なんだとみてみると、半透明の壁があった。
来人「いだっ…何だ、コレ」
ヤナギ「キシャ!」
来人「お前がこれを?」
ヤナギ「キシャシャ!」
来人「ナイス!詳しいことはわかんねえが、壁を作るってとこか?そのまま出しててくれ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「どうしようか…」
俺は永琳と戦っている霊夢と魔理沙を見て考え込む。永琳は二人に弾幕を放ち、結界で身を守っている。俺は考える。じゃあ結界をぶっ壊そう。…誰だ、脳筋と言ったやつ。まあいい。
来人「いくぞ、ヤナギ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「『脚力を100%上昇』‼」
魔理沙「うおッ!?」
霊夢「来人!?」
永琳「ッ‼」
来人「いくぜ!『腕力を100%上昇』‼」
バキィィィン!
派手な音を立てて永琳を囲んでいた結界が破れる。最初は驚いた顔をしていた永琳だが、さすがは月の頭脳と言ったところか、すぐに冷静に判断し弾幕を俺に向かって打つ構えをとる。何もできない俺は腕を顔の前でクロスさせ、待機する。なかなか衝撃が来なかったので目を開けると、そこにはレミリアと咲夜がいた。
来人「ふぅ、あっぶねぇ…」
レミリア「よくやった、お前が奴の結界を破って混乱させたおかげでこの場に登場することができた。ほめてやろう」
永琳「くッ!」
咲夜「たまには紅魔館にいらしてください。妹様が少し不機嫌ですので…」
来人「ん、分かった」
霊夢「アンタたちも来てたのね」
レミリア「フン、暇だから来たのだ。そして、あいつが敵だな」
魔理沙「そうだぜ!」
?「あら、多勢に無勢とはまさにこのことかしら?」
永琳「姫様!」
魔理沙「誰なんだぜ!」
霊夢「増えたわ…」
輝夜「私は蓬莱山輝夜。よろしくね」
来人「あー、どうも…みんな、頼んだ!」
咲夜「人任せですか?」
来人「あぁそうだ。それに、お嬢様のカッコいい姿が見られるぞ?」
咲夜「頑張ってください!お嬢様!」
レミリア「どうした急に…」
まぁいいと永琳たちの方向に向き直ったレミリアは、神槍『スピア・ザ・グングニル』を発動し、永琳たちのほうへと飛び立つ。それに続いて霊夢や魔理沙たちも御札や弾幕などで交戦を始める。
来人「すげえなぁ…」
輝夜「本当ね」
来人「うわっ!いつの間に後ろに…」
輝夜「ふふっ、捕まえた」
魔理沙「あ!来人!」
レミリア「人質か…」
霊夢「そいつを開放しなさい!」
輝夜「どうかしら。永琳を倒したら何か起こるかもね」
永琳「えぇ!姫様!?」
輝夜がそういうと、霊夢たちン弾幕の勢いがさらに増し、永琳が物凄く押されている。別に俺は大丈夫なんだがなぁ…
来人「お前やってることヤバいよ」
輝夜「あら、そう?面白いからいいじゃない」
来人「そうか…てかさ、腕にしがみつくのやめてよ」
輝夜「別に話してもいいけど、どっか飛んで行ってしまうわよ?」
来人「…じゃあ重力を元に戻してくれよ」
輝夜「いやよ、楽しいもの」
来人「なに、俺のこと気に入ってるの?」
輝夜「えぇそうよ。だってあなた、私のような絶世の美女を見ても、何の感情の揺らぎがないもの」
来人「そんだけ?」
輝夜「そんだけ」
そこからあまり会話が起きず、弾幕ごっこを見ていた。次第に永琳の弾幕の勢いが弱くなっていき、霊夢たちの弾幕に被弾してしまった。霊夢たちはそれを確認した後、俺たちのほうへと向かってきた。
霊夢「さぁ、来人を開放しなさい!」
輝夜「いいわよ。でも、私と彼が勝負をして、勝った方のいうことを負けた方が聞いてね」
来人「え、今俺に言った?」
輝夜「言ったわよ」
来人「俺弾幕ごっこできないって…」
輝夜「だから、肉弾戦よ」
魔理沙「…いつまでくっついているんだ?来人」
来人「え?俺のせい?」
輝夜「さぁ、始めるわよ」
輝夜が指を鳴らすと、今まであった疑似的な宇宙空間が消えて、趣が感じられる日本風の屋敷の中庭が目に入った。
輝夜「さ、やるわよ。さっきも言ったとおり、負けた方が勝った方の言う事を聞く、ね」
来人「面倒だな…分かった。でもさすがに人権は守るようなお願いであってくれよ?」
輝夜「気分次第ね」
俺は少し考える特に深いことを考えているわけではないが、大丈夫かな…そういえば、と肩にいるヤナギのことを聞いてみる
来人「うぅん…こいつ使っていい?」
ヤナギ「キシャ」
輝夜「いいわよ」
来人「…はぁ、やるか」
魔理沙「お、頑張れよ!」
レミリア「あまり無様な姿を晒すなよ」
輝夜「今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの難題。貴方達に幾つ解けるかしら?」
永夜抄ボス戦の始まりだ。
~博麗神社~
紫「霊夢」
霊夢「何よ」
紫「レッツ異変解決よ☆」
霊夢「うわぁ…」
~紅魔館~
レミリア「行くわよ、咲夜」
咲夜「分かりました、お嬢様。(キャアアアア!お嬢様カッコイイィィィ!)」
~白玉楼~
幽々子「妖夢~、行くわよ~」
妖夢「はい!今行きます!」
~魔法の森~
魔理沙「アリス!異変だぜ!」
アリス「分かってるわよ…」
__現在
~迷いの竹林~
来人「やっべぇ、ここどこだ?」
俺は竹林の中を当てもなくさまよい続け、歩きっぱなしだった。
そういえばと思い、俺は捕まえたヤツメウナギみたいなやつを取り出す。
来人「お前って名前ないよなぁ?」
「キシャキシャ」 コクコク
来人「名前でも付けてやるか、暇だし。そうだなぁ…『パンゲア大陸』だ!」
「キシャ…」
来人「何で首をかしげるんだよ…じゃあ『ピーーー』でどうだ?」
「キシャシャ!」
来人「何で首を振るんだよ…んじゃあヤツメウナギを略して『ヤナギ』だ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「よし、決まりだな?決定!…案外早く決まるもんだな…そうじゃん!第6感働かせればワンチャン行けんじゃね!?よし、『第6感を100%まで上昇』!」
そういうと、周りからの『気配』がさっきよりも多く感じられるような気がした。それと同時に、この場で立っているのはまずい、と寒気がし、、約3メートルほどその場から離れる。寒気が収まったな、と思った直後、目の前に明るい太い光線が横切り、竹林を一直線に焼き尽くし、塀のようなものが姿を見せた。なんだと思い空を見上げると、そこには魔理沙が飛んでいてその下には霊夢や紫、アリスもいた。
紫「やっぱりね…」
魔理沙「来人じゃないか!こんなところで何してるんだ?」
アリス「あら、こんばんは」
霊夢「どうしたの紫って、来人じゃない。こんなところで…その方にいるキモいやつは何?」
来人「何か合流したな…実はな__」
俺は今日会ったことを全て話し(小鈴のこと以外は。ヤナギのことは拾ったということにした)、今自分が置かれている状況についても説明した。
魔理沙「おまww迷子てwwwしかも方向音痴www」
霊夢「興味ないわnブフォ!」
紫「…www」
アリス「…よく頑張ったわね」
上海「シャンハーイ…」
来人「クッソ、こいつら…!」
めっちゃ笑うじゃねえかマジで…うわ上海人形優しい…!笑っている人たちを止めようとしている…!
紫「それより、ここが異変現況がいる場所よ」
霊夢「そうなのね。さっさと乗り込むわよ」
魔理沙「あぁ、即刻ぶっ飛ばしてやr…ブッww
ww!」
来人「オレ、オマエキライ…イヘンカイケツ、テツダワナイ…」
魔理沙「わ、悪かったよぉ…冗談だから!な?」
アリス「早く行くわよ、魔理沙」
魔理沙「わかった!ほら、行くぞ?」
数十分間の雑談を終えた俺たちはこの屋敷__永遠亭に入った。
永遠亭ん入ってしばらく歩いていると、俺と霊夢が何かを察して霊夢はその場所から避け、俺は『自身の防御を100%上昇』させ、みんなの前で立つ。すると、前から座やk…弾丸の形をした弾幕が飛んできた。それを腕で弾き飛ばし、飛んできた方向に目をやる。その方向からは、「えぇ!?」という声が聞こえる。
魔理沙「ダレナンダマエハ!?」
鈴仙「ハッ!私は鈴仙・優曇華院・イナバ!ここから先は行かせない!」
来人「俺は十六夜来人。好きに呼んでくれ。そして鈴仙、そのポーズは何なんだ?」
鈴仙はイイネの手の形から人差し指を突き出した右手に左手を添える、すなわち銃のポーズをとっていた。だからこそ、あえて聞いたのだ
魔理沙「オイオイ来人、今はそんなこと聞かなくていいと思うぜ?」
鈴仙「何のって、銃を撃つポーズだけど…」
来人「銃?銃ってのはさ、こういうもんだろ?」
そういって俺は能力で『ハンドガン』を取り出し、構える。
霊夢「何よ、それ」
鈴仙「何で!?幻想郷の技術はここまでないはず!」
そのまま狙いを鈴仙に定めて、引き金を引く(空砲)。
パァァァンッ‼
銃声が鳴り響く。後ろにいる者たちは呆気に取られている。それに対して鈴仙は尻もちをついていた。
紫「貴方…」
来人「大丈夫です、あんま影響ないようにするんで。…さて、道を開けてくれる?次は弾を込める」
鈴仙「ッ‼…そうはいかないわ!勝負よ!」
鈴仙は勢い良く立ち上がり、恐怖を隠すように大声を上げる。その言葉を聞いて俺は霊夢のほうに振り向く。
来人「そうか。じゃあ霊夢、頼んだ」
霊夢「えぇ…?」
鈴仙「逃げるっていうの?ふん!所詮は人間ね!」
霊夢「あ゛ぁ?」
魔理沙「どおどお…」
来人「んー?別にいいけどさ、次は弾を込めるって言ったよね?」
そういうと、俺はガトリング砲を出し、鈴仙に向ける。
鈴仙「うっ…霊夢といったわね!弾幕ごっこで勝負よ!」
紫「その必要はないわ。出てきてちょうだい、幽々子」
幽々子「はぁい、幽々子よ~」
妖夢「どうも」
紫「私もここに残るから、あなたたちは行きなさい」
霊夢「分かった」
来人「頑張れよー」
幽々子「頑張るわー」
魔理沙「さっさと行くのぜ」
俺たちは二手に分かれ、永遠亭を進むことにした。霊夢と魔理沙、アリスは飛んで奥へと進む。俺は飛ぶことができないので、『脚力と体力を100%上昇』し、3人の後に続いた。ちなみに、そのあとにてゐが出てきて「耳寄り情報を~」だの「ここだけの話~」言ってきて話し方がうざかったため、アリスに相手を頼んでおいた。頭脳派のアリスなら、たぶんてゐの言葉にあんまり耳を傾けないだろう。そしてまたしばらく進んでいると、いきなり通路がバラバラになって疑似的な宇宙空間に投げ出された。そこで待っていたのは、八意永琳だった。
霊夢「これはッ!?」
魔理沙「おぉ、すごいんだぜ…」
来人「やっべぇ、飛べねえからここから動けえねえ。てなわけで霊夢と魔理沙頑張ってー!」
霊夢「えぇ!?」
永琳「フン、所詮はただの人間ね」
そういうと永琳はすごい数の矢の形をした弾幕を大量に俺たちに放つ。霊夢と魔理沙は難なく避けるが、俺はその弾に当たってしまう。痛くはないが、無重力空間なので当たった衝撃でそのまま後ろへと飛ばされ続ける。ここに壁はあるのかなと薄い希望を願っていると、背中が何かにぶつかった。なんだとみてみると、半透明の壁があった。
来人「いだっ…何だ、コレ」
ヤナギ「キシャ!」
来人「お前がこれを?」
ヤナギ「キシャシャ!」
来人「ナイス!詳しいことはわかんねえが、壁を作るってとこか?そのまま出しててくれ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「どうしようか…」
俺は永琳と戦っている霊夢と魔理沙を見て考え込む。永琳は二人に弾幕を放ち、結界で身を守っている。俺は考える。じゃあ結界をぶっ壊そう。…誰だ、脳筋と言ったやつ。まあいい。
来人「いくぞ、ヤナギ!」
ヤナギ「キシャ!」
来人「『脚力を100%上昇』‼」
魔理沙「うおッ!?」
霊夢「来人!?」
永琳「ッ‼」
来人「いくぜ!『腕力を100%上昇』‼」
バキィィィン!
派手な音を立てて永琳を囲んでいた結界が破れる。最初は驚いた顔をしていた永琳だが、さすがは月の頭脳と言ったところか、すぐに冷静に判断し弾幕を俺に向かって打つ構えをとる。何もできない俺は腕を顔の前でクロスさせ、待機する。なかなか衝撃が来なかったので目を開けると、そこにはレミリアと咲夜がいた。
来人「ふぅ、あっぶねぇ…」
レミリア「よくやった、お前が奴の結界を破って混乱させたおかげでこの場に登場することができた。ほめてやろう」
永琳「くッ!」
咲夜「たまには紅魔館にいらしてください。妹様が少し不機嫌ですので…」
来人「ん、分かった」
霊夢「アンタたちも来てたのね」
レミリア「フン、暇だから来たのだ。そして、あいつが敵だな」
魔理沙「そうだぜ!」
?「あら、多勢に無勢とはまさにこのことかしら?」
永琳「姫様!」
魔理沙「誰なんだぜ!」
霊夢「増えたわ…」
輝夜「私は蓬莱山輝夜。よろしくね」
来人「あー、どうも…みんな、頼んだ!」
咲夜「人任せですか?」
来人「あぁそうだ。それに、お嬢様のカッコいい姿が見られるぞ?」
咲夜「頑張ってください!お嬢様!」
レミリア「どうした急に…」
まぁいいと永琳たちの方向に向き直ったレミリアは、神槍『スピア・ザ・グングニル』を発動し、永琳たちのほうへと飛び立つ。それに続いて霊夢や魔理沙たちも御札や弾幕などで交戦を始める。
来人「すげえなぁ…」
輝夜「本当ね」
来人「うわっ!いつの間に後ろに…」
輝夜「ふふっ、捕まえた」
魔理沙「あ!来人!」
レミリア「人質か…」
霊夢「そいつを開放しなさい!」
輝夜「どうかしら。永琳を倒したら何か起こるかもね」
永琳「えぇ!姫様!?」
輝夜がそういうと、霊夢たちン弾幕の勢いがさらに増し、永琳が物凄く押されている。別に俺は大丈夫なんだがなぁ…
来人「お前やってることヤバいよ」
輝夜「あら、そう?面白いからいいじゃない」
来人「そうか…てかさ、腕にしがみつくのやめてよ」
輝夜「別に話してもいいけど、どっか飛んで行ってしまうわよ?」
来人「…じゃあ重力を元に戻してくれよ」
輝夜「いやよ、楽しいもの」
来人「なに、俺のこと気に入ってるの?」
輝夜「えぇそうよ。だってあなた、私のような絶世の美女を見ても、何の感情の揺らぎがないもの」
来人「そんだけ?」
輝夜「そんだけ」
そこからあまり会話が起きず、弾幕ごっこを見ていた。次第に永琳の弾幕の勢いが弱くなっていき、霊夢たちの弾幕に被弾してしまった。霊夢たちはそれを確認した後、俺たちのほうへと向かってきた。
霊夢「さぁ、来人を開放しなさい!」
輝夜「いいわよ。でも、私と彼が勝負をして、勝った方のいうことを負けた方が聞いてね」
来人「え、今俺に言った?」
輝夜「言ったわよ」
来人「俺弾幕ごっこできないって…」
輝夜「だから、肉弾戦よ」
魔理沙「…いつまでくっついているんだ?来人」
来人「え?俺のせい?」
輝夜「さぁ、始めるわよ」
輝夜が指を鳴らすと、今まであった疑似的な宇宙空間が消えて、趣が感じられる日本風の屋敷の中庭が目に入った。
輝夜「さ、やるわよ。さっきも言ったとおり、負けた方が勝った方の言う事を聞く、ね」
来人「面倒だな…分かった。でもさすがに人権は守るようなお願いであってくれよ?」
輝夜「気分次第ね」
俺は少し考える特に深いことを考えているわけではないが、大丈夫かな…そういえば、と肩にいるヤナギのことを聞いてみる
来人「うぅん…こいつ使っていい?」
ヤナギ「キシャ」
輝夜「いいわよ」
来人「…はぁ、やるか」
魔理沙「お、頑張れよ!」
レミリア「あまり無様な姿を晒すなよ」
輝夜「今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの難題。貴方達に幾つ解けるかしら?」
永夜抄ボス戦の始まりだ。