Coolier - 新生・東方創想話

題名は決まってないけどなんとなく書いてみることにした。   第15話

2024/11/23 22:06:19
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~慧音の家~



少しの間、3人の間に静寂の時間が流れる。俺、何かやっちゃったかなぁ?

来人「あ、そうそう…お前の髪の色、とてもいと思うぞ。そうだな…かわいいって言った方がいいか?それに、もしここでお前の髪色が嫌われているんだったら、慧音も嫌われてるんじゃないのか?」
妹紅「…!かわいいって…」
慧音「ほう…かわいいとな」ボソッ
来人「何か言ったか?」
慧音「いや、何でもないぞ」
来人「ふぅん…まあいいや。それでな、うーんと、まぁ、あれだ。とりあえず、抱え込もうとするな。仲の良いやつに相談しろ。慧音がいるし、何だったらあまり関わりのない俺にはしゃべりやすいことはあると思う」
妹紅「…ありがとう。少し楽になった、気がする」

そういう妹紅の顔には、少しの笑みが浮かんでいた。慧音は俺の方を向き、妹紅に気づかれないように「ありがとう」とつぶやいた。俺はそれに笑顔でうなずく。しばらくすると、妹紅が「もっと銃を見せてほしい」と尋ねてきた。俺はそれに応じて、様々な銃を出す。それを見ている慧音は機関拳銃(サブマシンガン)を持ち上げまじまじと見つめ、妹紅はDH-447スナイパー・ライフルを目を輝かせながら見つめている。少し会話を続けて、気が付くと15時半くらいになっていた。ここに来たのが13時半繰りだったので、話すのに夢中になっていたのだろうか。

来人「そろそろ帰ろうかな」
慧音「お、そうか。玄関まで見送っていくぞ」
妹紅「私も見送るよ」

俺は二人に見送られて、慧音の家を出る。

慧音「また会おうな」
来人「じゃあな」
妹紅「ま、またな…それと、ありがとう」
来人「お礼なんていいよ。またな」

さて、どうしようか…鈴奈庵に行きたいが、人に聞いても迷わずに行けるだろうか…そう思いながら、俺は歩みを進めた。

妹紅「…あいつ、かっこいいな」
慧音「お、なんだ。来人に惚れてしまったか?」
妹紅「ち、違うよ!…なんか、堂々と生きてるなって…自分に自信を持っている、ような眼をしてる。…ちょっと、あこがれたんだよ」
慧音「ふぅん…」
妹紅「…なんだよその顔は…」
慧音「…」
妹紅「やめろよ、まだ惚れてないって!」
慧音「まだ…ね」
妹紅「ああぁぁ!」



~十数分後~


うーん…いったいどこだ?いろんな人に聞いたけど、なかなかつかねぇ…かろうじていつの間にか人里を出てた!ってことはないが、歩き続けている。
俺はもう一度場所を聞こうと思い通りすがりの男に声をかけた。

来人「あの~、すいません」
男「何ですか?」
来人「鈴奈庵を探してるんだが、なかなか見つからなくて…良ければ案内してくれないか?もしあれだったら、道を教えてくれるだけでもいいんで」
男「それくらいなら、案内してやるよ。ってか、すぐそこなんだがな」
来人「ゑ?」

そういって男は目の前にある一軒の家を見せを指さした。なんだ、あるじゃねえか。このまま帰るところだった。…早く本読も。「ありがとう」と男に礼を告げ鈴奈庵に入ろうとすると、男は俺を呼び止め、「これも何かの縁だ、自己紹介をしよう」としゃべりだした。

密微視「俺は密微視(みつびし)という。ま、よろしくな」
来人「俺は十六夜来人。食堂を営んでいる」
密微視「最近ちょっと噂になっているやつか。よろしく」
来人「よろしく」
密微視「じゃ、そろそろ行くか。また縁があったら会うだろうよ」
来人「またな」

…おうおう、またもや大手自動車メーカーの名前のやつが出てきたぞ?いや、今回は電機会社の方かな…めっちゃどうでもいいが、いつかまたあの二人(豊田と台溌)と密微視がつるみそうな気がする。
そんなことを考えながら鈴奈庵にかけられていたのれんを上げ、店内に入る。さすがは貸本屋ということもあって、なかなかの数の本が置いてある。すると、パタパタという足音といくつかの鈴の音とともに、はたきを持った小鈴が現れた。

小鈴「いらっしゃいませ!私はここ、鈴奈庵の店主本居小鈴と申します!お客さんは初めてですね?説明します。ここは貸本屋、本を借りる場所です!本を借りるなら、期限までには返してくださいね!それと、ここでも読んでいいですよ!」
来人「…小さいのに頑張っててすごいなあ…」
小鈴「よく言われます!後、ここで何かわからないことがあったら私を呼んでください!」
来人「分かった」
小鈴「それと、ここには妖魔本という危険な本が混ざっているかもしれませんよ?ま、冗談ですけどね!」
来人「ははは、気を付けるよ」

そういい俺は店内を見回す。構造自体は図書館と同じかな?さて、どんな本があるのか…ん?この本、周りのとは少し違うな…?これあれか?もしかしてほんとに妖魔本か?
俺はその本を手に取る。

来人「なあ小鈴?この本って…」
小鈴「どうしましたかー…ってあぁ!その本は!誰かがその本を読んだ瞬間に触手が伸び、本に触っている人にかみついて精神を乗っ取る本です!離してください!」

よくあんな早口で言えたな。俺でなきゃ聞き逃しちゃうよ…それにしても、何でここにあるんだ、この本。あぶねえだろ。とりあえず『精神攻撃の耐性を100%に上昇』しておけばいいかな?

「キシャアアアアア‼」
小鈴「キャッ!出たぁ!」
来人「うわキッショ…」

…見た目えぐいな…なんていうかなぁ…肉塊のヤツメウナギみたいな見た目してる。いかがわしい本に出てきそうな…
そう考えこんでいると、その触手が「キシャッ!」と鳴き声のようなものを発しながら俺の腕にかみついてきた。

小鈴「あぁ!」
「キシャァァァ…」
小鈴「どうしよう…霊夢さんにどやされる…!」
来人「そこは俺の心配じゃないんかい」
小鈴「…え?」
「キシャ?」
来人「痛てーな、ちょっと血が出てんじゃん…」

俺は触手を反対の腕でつかみ、噛みつかれている腕から引き離す。小鈴に透明な入れ物を頼み、そこに触手を入れる。

来人「やっぱり今日は帰ろうかな」
小鈴「あ、ちょっと待って!その腕のけが、どうするんですか?私、応急処置ならできますよ!」
来人「うーん、じゃあお願いしよう」
小鈴「分かりました。私についてきてください!」

そうやって謎に張り切る小鈴に言われ、奥の部屋へと進む。どこからか持ってきた医療キッドの中から消毒と包帯を取り出し、器用に処置をしている。応急処置とはいえ、なかなかの丁寧さだ。包帯を巻き終わったのを見て、小鈴に話しかける。

来人「ありがとね、治療してくれて」
小鈴「いえいえ!あの触手みたいなやつを捕まえてくれたお礼です!…それと、霊夢さんにはこのことを言わないでください…」
来人「ま、いいけど…そういやコイツどうしようかな?」
「キシャッキシャッ!(殺さないでぇ!)」
小鈴「なんか殺さないでって言ってる気がします」
「キシャッ!」
来人「おぉ、うなずいてる…ペットにでもするか?」
「キシャシャ!(死なないならそれで!)」
小鈴「死なないならそれで、とか言ってそうですね」
「キシャッ!」
来人「またうなずいた…じゃ、こいつは俺が連れていく。…暴れんなよ?」

触手を見つめながらそう言うと、その触手はせわしなく顔の部分のようなところを上下に動かす。俺はそれを確認し、ビンを片手で持ち、立ち上がる。小鈴に感謝と別れの言葉を言い、部屋を出た。鈴奈庵を出るとき、小鈴は少し名残惜しそうな眼をしていたが、この触手にそんな興味があったのかな?

来人「よし、帰るか!さすがに帰りぐらいは道案内もいらないだろう!…いらないよな?」
(フラグ建設)


~数時間後~


来人「…よし、ここはどこだ?」

あれからしばらく歩いていたが、いつの間にか竹林の中にいた。誰かに聞くとしてもだいぶ夜だしなぁ…可能性があるとしても妹紅かなぁ…

来人「おっ幻想郷で見るからかしらんが、きれいな満月だなぁ!」

そういいながら、竹林を彷徨う俺だった。
書けた…なんでか知らないけど14話の閲覧数が500いってる…
今更ですがこんな作品を読んでくれてありがとうございます!
多分次から始まりますねぇ、永夜抄!千年幻想郷いいですよね!限界を超えるトランペットがたまんない…
何か間違いとかありましたら、温かい目で見守る、もしくはご報告を。
冷たい目と言葉で評価する場合は、限度を守ってビシバシ言ってもらえば。
それじゃあ、おいしいごはんが食べれる毎日に祈って!
グットラック!
海鮮丼丸です
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