幻想郷の実態
ある日、目を覚ました
いつも寝ている場所では無い
そういった、場所では決して無い
いつも見ている景色とは、天と地ほど違う
「…幻想入りか?」
その瞬間、茂みから現れたのは、金髪の少女だった
魔女の帽子に、メイド服らしきものを着こなしている、箒に乗った典型的な魔女だ
横には巫女服を来た黒髪の少女
???「あぁ?お前誰だ?」
金髪の少女に、そう聞かれた
僕は反射的に逃げた
全力で逃げた
ここがどこかも分からない
遠くまで続く宵闇、かすかに感じる気配
全てのものが、僕に牙を向けているようだった
すると次の瞬間、何かが頭上を通り過ぎた
その物体は、僕の額をカスって通り過ぎていった
ナイフだ
ナイフが飛んできたのだ
これは偶然ではない
誰かが命を狙っている
僕は一目散に逃げた
その瞬間、眼の前に大量のナイフと、一人の銀髪の女性
間一髪で避けきった
そこにはメイド服を華麗に着こなし、完璧な身のこなしに見惚れていると
???「メイド秘技『殺人ドール』」
眼の前に、大量のナイフが出てきた
お遊びでは無い
ハイエナやライオン等が獲物を捕獲する目のような鋭さ
完全に殺しに来てる
それも間一髪で避けたように思えた
だが、手の甲と腕に計2本のナイフが刺さり
額にもう一度ナイフがかすった
足首とすね、太ももに計4本のナイフが刺さった
「これはきっと悪い夢だ…」
そう思い、また目を瞑った
そして、起きるといつものところに戻っていた
「良かった。いつもの場所だ」
そう思った
だが、起きた時にはなぜか病院にいた…
そして、先程刺さった場所に激痛が走っていた…
包帯を取ると、あの時見たナイフの刃の形と酷似した穴が空いていた
そして額には、あの時つけられた傷があった…
その事を友達に話した
僕が経験した、擬似的永遠
突如眼の前に大量のナイフが出てきた事
友達からは「そんな事あるわけねえだろ」と笑われた
確かにそうかもしれない
でも、ならこの傷はどう説明するのか?
この大量のナイフで刺されたような傷、額の二つの傷
この傷をつけた者は何処にいるのか?
その瞬間、僕の背筋は凍った…
窓の外には、あの時のメイドが見えたから…
そして、真紅の瞳が僕を睨みつけたのだ…
そして、笑い、消えていった…
あのメイドは誰なのか…?
そして、一気に疲れが、僕にのしかかってきた…
そして、僕はその疲れに潰されるかのようにベットに倒れ込んだ…
気付けば、眠りについていた…
そして、今度は神社に来たのだ…
「…さっきまで病院に居たはず…」
そして、悟る…
あの傷をつけたメイドがいる世界だと…
「…またか…」
そう思った
そして、また目を瞑った…
そして、目を開ける
そこには、いつもの病院の光景が広がっていた…と思った…
「…おかしい…!どうして!どうして!」
そこには、闇夜に広がる美しき灯籠
後ろに広がる宵闇
神社はライトアップされ、後ろでは闇が広がり
僕は押し潰されそうになった…
???「おい、そこで何してる」
僕は振り返る…そこにいたのは
前の金髪の魔女と、黒髪の巫女だった…
その瞬間、汗がたくさん出てきた…
そして、気付けば、病院にいた…
あの幻想はなんだったのか…?
そして、友達を誘い
それを試してみる事にした…
「本当に出来るのかよぉww」
友達は、まだへらへらしていた…
そして、二人は眠りについた…
そして、起き上がった先に広がっていたのは…
そこには、晴天の青空が広がっていた…
雲一つない晴天の中、森の中にある廃洋館で起きた…
「…ここ、何処だよ…」
友達が、怯えながら言う…
「ここは幻想郷」
そして、友達は恐怖から一変、笑顔になった…
「幻想郷?!ルーミアとかチルノに会えるかな!」
そして、友達はさっそうと廃洋館から飛び出した…
僕は疲れてたので、そこに留まることにした…
友達視点
僕は幻想郷ときくなり、廃洋館を飛び出したんだ
そして、森の中に入っていったんだ
そしたらさ、眼の前に、2mくらいのピエロがいたんだ
そのピエロは、僕に手を振ってきたんだ
そして、僕は恐る恐る、手を取った
その瞬間、僕は恐怖という感情がなくなった…
それと同時に、今まで通っていた全神経の信号がシャットアウトされたんだ…
そして、地面に落ちたんだ…
痛いという感覚の前に
僕の意識は消えてたんだよね…
確か、こういうものを読んだ事があったなぁ…
蓬莱人形のブックレット…それとまったく同じだ…
周りには、何者かの死体が散乱しており
風化により白骨化した死体や武器が転がっていた…
そのまま、叫ぶこともままならないまま、僕は死んでいった…
僕目線
僕は廃洋館の中でくつろいでいた…
でも、下から甲高い笑い声と、生々しい音が聞こえ
全身が凍りつく感覚に襲われたんだ…
そして、僕とピエロの”楽しい夜”が始まった…
僕は静かに隠れた…
そして、ピエロが僕のいるところに歩いてきていた…
僕は必死に息を殺した…
そして、ピエロが部屋に入ってきたんだ
僕は心臓がはち切れそうになりながらも、息を殺していた…
そして、ピエロが部屋から出ていった…
その隙に、僕は部屋から出た…
廊下の軋む音が僕の耳に直接響いていたんだ…
心臓がはち切れそうな感覚になっていたんだ
そして、僕は密かに身を鎮めたんだよ…
前からピエロがやってきたんだ…
ピエロはなんにも疑う事なく通り過ぎたんだ
そして、一つの部屋に入ったんだ
そしたらさ、眼の前に何が広がってたと想う?
友達の死体だよ
惨たらしくなった友達の姿がさ
頭の中いっぱいに広がったんだ
足とか背骨が折られてて
その骨がむき出しになっててさ
肉を裂くように、鎌が刺さってたんだ
その瞬間、僕の神経は一瞬にして凍りついたんだ
怖くて、怖くて、怖かった
とにかく怖かった
その場で泣き出したかった
その場で地面に向かって叫びたかった
でも、そうしたら、きっと僕も
この友達のようになってしまう
僕は悲しみ、恐怖の感情をぐっと押さえ
飲み込んだんだ
そして、僕は出口を探したんだ
道中、たくさんピエロにあった…
でも、僕は持ち前のステルスで逃げ切った…
緊張、恐怖、悲しみで
身体が爆発しそうだった
身体の内部が膨張して
今にも爆発しそうだったんだ
心からそんな感覚になった事のなかった僕は
不可思議な体験と、ありえないという気持ちに
押し潰されそうだった
そして、ようやく出口が見つかった…
そして、廃洋館から出てきた…
そして、次は幻想郷の結界の隙間見つけようとしていた…
その時だった…
背中から感覚が消え、それとほぼ同時に背中に熱い感覚が走った…
その後を追いかけるように、激痛が背中に走る…
ピエロだ…ピエロに背中を斬り付けられたのだ
そのまま、僕はその場に倒れた
そして、頑張って立とうとしていた…
そして、走り出した…
痛みを忘れ、全力で走り出したんだ…
眼の前に民家が見えた
そこに逃げ込んだんだ
ピエロは、何にもできなくなって、帰っていったんだ
とりあえず、生き延びられた
そこは妙に薄暗く
妙に散らかっていた
本が散乱していて
とても不気味だった
でも、僕はとても疲れていた
だから、横になったんだ
気付いたら、朝になっていたんだよね
僕はやっと一息つけた
今日こそ帰ってやると
意気込んでいた
だが、その民家を出て数百メートル付近のところで
僕はとてつもない悪寒と、プレッシャーに襲われたんだ
気付いたら、僕は走り出していたんだ
そして、その後ろから
口が耳にまで届きそうなほどの笑顔で
ピエロが追いかけてきたんだ
僕は怖くて、怖くて
逃げ出したんだ
そして、僕は小石でこけたんだ
そして、ピエロに一気に詰められて
僕は目を瞑ったんだ
そしたら、そこにあったのは
痛いという感覚ではなく
柔らかな何かで包まれた感覚があったのだ
病院だ
病院のベットの上で目が覚めたんだ
僕はもう二度と寝れない身体になってしまった…
死にはしない変わりに、死にたくなるような状態になったんだ
もう一度眠ったら、あの”楽園”に行けるのだろうか…?
──エンディング──
そして、幻想郷は
唯一の外来人2人を失った…
一人は静かに殺され
一人は無事元の世界に戻った…
だが、たかだかそれだけのことだ
いつも数人消える幻想郷では
それは単なる数値にすぎなかった…
そしてしだいに、それは日常として処理され
彼らの存在は、皆の記憶から
消えていったのだ
そう…
──あの惨たらしき悲惨な死を遂げた者が居たとも知らずに…──
──スタッフロール──
企画:ゆっくりA
構成構築:ゆっくりA
基盤制作:ゆっくりA
制作:Fantasy Paradise
テスト朗読:白夢
原作:蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise
ある日、目を覚ました
いつも寝ている場所では無い
そういった、場所では決して無い
いつも見ている景色とは、天と地ほど違う
「…幻想入りか?」
その瞬間、茂みから現れたのは、金髪の少女だった
魔女の帽子に、メイド服らしきものを着こなしている、箒に乗った典型的な魔女だ
横には巫女服を来た黒髪の少女
???「あぁ?お前誰だ?」
金髪の少女に、そう聞かれた
僕は反射的に逃げた
全力で逃げた
ここがどこかも分からない
遠くまで続く宵闇、かすかに感じる気配
全てのものが、僕に牙を向けているようだった
すると次の瞬間、何かが頭上を通り過ぎた
その物体は、僕の額をカスって通り過ぎていった
ナイフだ
ナイフが飛んできたのだ
これは偶然ではない
誰かが命を狙っている
僕は一目散に逃げた
その瞬間、眼の前に大量のナイフと、一人の銀髪の女性
間一髪で避けきった
そこにはメイド服を華麗に着こなし、完璧な身のこなしに見惚れていると
???「メイド秘技『殺人ドール』」
眼の前に、大量のナイフが出てきた
お遊びでは無い
ハイエナやライオン等が獲物を捕獲する目のような鋭さ
完全に殺しに来てる
それも間一髪で避けたように思えた
だが、手の甲と腕に計2本のナイフが刺さり
額にもう一度ナイフがかすった
足首とすね、太ももに計4本のナイフが刺さった
「これはきっと悪い夢だ…」
そう思い、また目を瞑った
そして、起きるといつものところに戻っていた
「良かった。いつもの場所だ」
そう思った
だが、起きた時にはなぜか病院にいた…
そして、先程刺さった場所に激痛が走っていた…
包帯を取ると、あの時見たナイフの刃の形と酷似した穴が空いていた
そして額には、あの時つけられた傷があった…
その事を友達に話した
僕が経験した、擬似的永遠
突如眼の前に大量のナイフが出てきた事
友達からは「そんな事あるわけねえだろ」と笑われた
確かにそうかもしれない
でも、ならこの傷はどう説明するのか?
この大量のナイフで刺されたような傷、額の二つの傷
この傷をつけた者は何処にいるのか?
その瞬間、僕の背筋は凍った…
窓の外には、あの時のメイドが見えたから…
そして、真紅の瞳が僕を睨みつけたのだ…
そして、笑い、消えていった…
あのメイドは誰なのか…?
そして、一気に疲れが、僕にのしかかってきた…
そして、僕はその疲れに潰されるかのようにベットに倒れ込んだ…
気付けば、眠りについていた…
そして、今度は神社に来たのだ…
「…さっきまで病院に居たはず…」
そして、悟る…
あの傷をつけたメイドがいる世界だと…
「…またか…」
そう思った
そして、また目を瞑った…
そして、目を開ける
そこには、いつもの病院の光景が広がっていた…と思った…
「…おかしい…!どうして!どうして!」
そこには、闇夜に広がる美しき灯籠
後ろに広がる宵闇
神社はライトアップされ、後ろでは闇が広がり
僕は押し潰されそうになった…
???「おい、そこで何してる」
僕は振り返る…そこにいたのは
前の金髪の魔女と、黒髪の巫女だった…
その瞬間、汗がたくさん出てきた…
そして、気付けば、病院にいた…
あの幻想はなんだったのか…?
そして、友達を誘い
それを試してみる事にした…
「本当に出来るのかよぉww」
友達は、まだへらへらしていた…
そして、二人は眠りについた…
そして、起き上がった先に広がっていたのは…
そこには、晴天の青空が広がっていた…
雲一つない晴天の中、森の中にある廃洋館で起きた…
「…ここ、何処だよ…」
友達が、怯えながら言う…
「ここは幻想郷」
そして、友達は恐怖から一変、笑顔になった…
「幻想郷?!ルーミアとかチルノに会えるかな!」
そして、友達はさっそうと廃洋館から飛び出した…
僕は疲れてたので、そこに留まることにした…
友達視点
僕は幻想郷ときくなり、廃洋館を飛び出したんだ
そして、森の中に入っていったんだ
そしたらさ、眼の前に、2mくらいのピエロがいたんだ
そのピエロは、僕に手を振ってきたんだ
そして、僕は恐る恐る、手を取った
その瞬間、僕は恐怖という感情がなくなった…
それと同時に、今まで通っていた全神経の信号がシャットアウトされたんだ…
そして、地面に落ちたんだ…
痛いという感覚の前に
僕の意識は消えてたんだよね…
確か、こういうものを読んだ事があったなぁ…
蓬莱人形のブックレット…それとまったく同じだ…
周りには、何者かの死体が散乱しており
風化により白骨化した死体や武器が転がっていた…
そのまま、叫ぶこともままならないまま、僕は死んでいった…
僕目線
僕は廃洋館の中でくつろいでいた…
でも、下から甲高い笑い声と、生々しい音が聞こえ
全身が凍りつく感覚に襲われたんだ…
そして、僕とピエロの”楽しい夜”が始まった…
僕は静かに隠れた…
そして、ピエロが僕のいるところに歩いてきていた…
僕は必死に息を殺した…
そして、ピエロが部屋に入ってきたんだ
僕は心臓がはち切れそうになりながらも、息を殺していた…
そして、ピエロが部屋から出ていった…
その隙に、僕は部屋から出た…
廊下の軋む音が僕の耳に直接響いていたんだ…
心臓がはち切れそうな感覚になっていたんだ
そして、僕は密かに身を鎮めたんだよ…
前からピエロがやってきたんだ…
ピエロはなんにも疑う事なく通り過ぎたんだ
そして、一つの部屋に入ったんだ
そしたらさ、眼の前に何が広がってたと想う?
友達の死体だよ
惨たらしくなった友達の姿がさ
頭の中いっぱいに広がったんだ
足とか背骨が折られてて
その骨がむき出しになっててさ
肉を裂くように、鎌が刺さってたんだ
その瞬間、僕の神経は一瞬にして凍りついたんだ
怖くて、怖くて、怖かった
とにかく怖かった
その場で泣き出したかった
その場で地面に向かって叫びたかった
でも、そうしたら、きっと僕も
この友達のようになってしまう
僕は悲しみ、恐怖の感情をぐっと押さえ
飲み込んだんだ
そして、僕は出口を探したんだ
道中、たくさんピエロにあった…
でも、僕は持ち前のステルスで逃げ切った…
緊張、恐怖、悲しみで
身体が爆発しそうだった
身体の内部が膨張して
今にも爆発しそうだったんだ
心からそんな感覚になった事のなかった僕は
不可思議な体験と、ありえないという気持ちに
押し潰されそうだった
そして、ようやく出口が見つかった…
そして、廃洋館から出てきた…
そして、次は幻想郷の結界の隙間見つけようとしていた…
その時だった…
背中から感覚が消え、それとほぼ同時に背中に熱い感覚が走った…
その後を追いかけるように、激痛が背中に走る…
ピエロだ…ピエロに背中を斬り付けられたのだ
そのまま、僕はその場に倒れた
そして、頑張って立とうとしていた…
そして、走り出した…
痛みを忘れ、全力で走り出したんだ…
眼の前に民家が見えた
そこに逃げ込んだんだ
ピエロは、何にもできなくなって、帰っていったんだ
とりあえず、生き延びられた
そこは妙に薄暗く
妙に散らかっていた
本が散乱していて
とても不気味だった
でも、僕はとても疲れていた
だから、横になったんだ
気付いたら、朝になっていたんだよね
僕はやっと一息つけた
今日こそ帰ってやると
意気込んでいた
だが、その民家を出て数百メートル付近のところで
僕はとてつもない悪寒と、プレッシャーに襲われたんだ
気付いたら、僕は走り出していたんだ
そして、その後ろから
口が耳にまで届きそうなほどの笑顔で
ピエロが追いかけてきたんだ
僕は怖くて、怖くて
逃げ出したんだ
そして、僕は小石でこけたんだ
そして、ピエロに一気に詰められて
僕は目を瞑ったんだ
そしたら、そこにあったのは
痛いという感覚ではなく
柔らかな何かで包まれた感覚があったのだ
病院だ
病院のベットの上で目が覚めたんだ
僕はもう二度と寝れない身体になってしまった…
死にはしない変わりに、死にたくなるような状態になったんだ
もう一度眠ったら、あの”楽園”に行けるのだろうか…?
──エンディング──
そして、幻想郷は
唯一の外来人2人を失った…
一人は静かに殺され
一人は無事元の世界に戻った…
だが、たかだかそれだけのことだ
いつも数人消える幻想郷では
それは単なる数値にすぎなかった…
そしてしだいに、それは日常として処理され
彼らの存在は、皆の記憶から
消えていったのだ
そう…
──あの惨たらしき悲惨な死を遂げた者が居たとも知らずに…──
──スタッフロール──
企画:ゆっくりA
構成構築:ゆっくりA
基盤制作:ゆっくりA
制作:Fantasy Paradise
テスト朗読:白夢
原作:蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise