「ふっきのとうーふっきのとうー。食べて楽しいふっきのとおー」
調子っぱずれな歌を歌いながら、上機嫌で春先の山道を歩いている穣子。その手に持つカゴの中には、春の味覚ふきのとうが沢山入っていた。
彼女は、ふきのとうの独特のほろ苦さを味わうことで、毎年春の訪れを実感しているのだ。
「ふっきのとうーふっきのとうー。漢字で書くと蕗の薹……お?」
ふと、道の横の日陰の斜面に、何かがあるのを見つける。
「お。これは……」
それはまるで、地上に咲いた星の上に、丸い袋がくっついたような姿のシロモノ。
「へえ。こんな時期に珍しい」
穣子はそれを一つつまむと、そのまま家に持ち帰った。
「なにこれ」
案の定、静葉はそれを見て訝しむ。
穣子は、採ってきたふきのとうの土を落としながら答えた。
「まんまいだんごよ」
「まんまいだんご」
「そうよ」
「なにそれ」
「きのこよ」
「きのこなのこれ」
「きのこなのよこれ」
静葉は物珍しそうに、まんまいだんごを見ていたが、ふとあることに気づく。
「これ全然丸くないじゃない」
「へ?」
「丸くないわ」
「何が言いたいの」
「これ、まんまいだんごって名前よね」
「そうよ」
「全然丸くないじゃない。だんごじゃないわ。これじゃ、皮むいたみかんの出来損ないよ。名に偽りありね。ミカンノデキソコナイモドキに改名するべきよ」
などと言ってきたので、すかさず穣子は言い返す。
「出来損ないなんてとんでもない。姉さん、こいつはこう見えて高性能なのよ?」
「高性能なの」
「そうよ」
「へえ。あなたと、どっちが高性能なの」
「は……?」
「あなたとこれと、どっちが高性能なの」
「え。そ、それは……。っていうか神様ときのこを比べないでしょ、普通は!」
「ふむ。それもそうね。……で、どっちが高性能なの」
「えー……。そ、そりゃ、私の方が高性能に決まってるでしょ。だって、ほら、私、神様よ? 神様が、きのこなんかに負けるわけないでしょ。ふ、普通は……!」
と、穣子がしどろもどろに答えると。
「ま、別にどっちでもいいんだけどね」
「なによそれ!?」
「だって私はあなたじゃなくて、このきのこに興味あるのよ」
「なら、はじめから聞くなよ!?」
にやりと笑みを浮かべる静葉。気を取り直して穣子は律儀に説明する。
「……えーと。こいつはね。きのこの乾湿計って呼ばれているのよ」
「きのこの乾湿計」
「そう。今はこうやって開いてるけど、乾燥すると、これが閉じて丸くなるの。だからまんまいだんごなのよ」
「あら、そうなの。じゃあ、さっそく囲炉裏で炙ってみましょうか」
「んなことしたら、まんまいだんごが燃えちゃうでしょ!?」
「だって乾燥させなきゃ、わからないじゃない」
「だからって火なんかで炙らないでよ!? せめて火で炙るならイモにしてよ」
「イモもイカもどうでもいいわ。今はまんまいだんごよ」
「はぁ……」
穣子は、めんどくさそうに、まんまいだんごを囲炉裏のそばに置いた。
「ほら、こうやっとけば、そのうち形変わるから」
「そう、それは楽しみね」
そして夕方になって。
「姉さーん。ふきのとうの天ぷら出来たよー……。って、まだ見つめてんの。まんまいだんご」
「ええ。ほら、見て。穣子。少しばかり丸くなってきたと思わない?」
「……うーん。私には変わらないようにみえるけど……」
「ああ、そういえば、あなたの目は節穴じゃなくて芋穴だったものね」
「失礼ね!? ってか、芋穴って何よ!? イグアナの親戚じゃなあるまいし!」
と、その時だ。
「お邪魔しまーす」
「ん? この声は……」
穣子が玄関に行くと、そこにはコートを着た文が立っていた。彼女は、どうやら今日は暇なようだ。
「やっぱり文か。いらっしゃい」
「どうも、穣子さん。こんばんは」
「何しに来たの」
「ちょっと近くを通りかかったんで」
「そんなこと言って、どうせまた夕飯たかりに来たんでしょ」
「あやや。バレたか」
「ほら、やっぱり」
「でも、ただでとは言わないわよ」
彼女はニコニコしながら懐から紙に包まれた何かを取り出す。穣子が広げてみるとそれは
「あら、これは上等そうな肉ね。猪肉?」
「いえ、これは白鼻芯(はくびしん)よ」
「白鼻芯? こんな時期に?」
「珍しいですよね」
「珍しいわね。でもせっかくだからもらうわね。串焼きにでもしようかな」
二人は囲炉裏へとやってくる。静葉は依然として、まんまいだんごと見つめ合っていた。
「姉さーん。文さん来たよ」
「……そう」
「お土産に肉もらったよー。白鼻芯」
「……そう」
「今から焼いて食べようと思うんだけど、姉さんも食べる?」
「……そうね」
「ああ、もう……!」
「……静葉さんどうしちゃったんで?」
「ほら、あれよあれ」
不思議そうな文に穣子は呆れた様子で、囲炉裏のそばのまんまいだんごを指さす。それを見て文は驚いた様子で言う。
「あら、ツチガキじゃない。こんな時期にこれまた珍しい」
文の言葉にすかさず静葉が反応する。
「文。今なんて言ったの」
「え?」
「これをツチガキって言ったわね」
「え、ええ、そうよ」
「これはまんまいだんごじゃないの」
「私たちはツチガキって呼んでるわ」
「ツチガキ。どのへんがツチガキなの」
「え?」
「おそらく漢字だと土の柿と書くのでしょう。でも柿とは似ても似つかない姿だわ」
「あ、えっとそれは……。ほら、よく見ると、下の広がった部分が柿のへたに似てるじゃない?」
「ええ、確かに」
「だから土の柿でツチガキなのよ」
「なるほどね」
二人のやりとりを呆れ気味に眺めつつ穣子は、飯の支度をしている。
「もー……。ツチガキでも干し柿でもいいからさー。早くふきのとうの天ぷら食べようよ。せっかくのごちそう冷めちゃうよー?」
「そうそう。私の持ってきた肉もあるし」
「……ふむ、そうね」
三人は、ふきのとうの天ぷらと白尾芯の串焼きを肴に、酒盛りを始める。そしてほどよく酔いも回ってきた頃。
「あ、そういえば静葉さん知ってる? あのツチガキって食べられるのよ」
「なんですって」
「煮ても炒めても美味しいわよ。前にご馳走になったことあるけど、とろっとしてて美味しかったわ」
「ねえ聞いたでしょ。穣子、さっそくこれを食べるわよ。さあ、準備しなさい」
と、静葉が、まんまいだんご(あるいはツチガキ)を持って高々と掲げたので、すかさず穣子が止めに入る。
「ちょーーーっと待ったぁ! 姉さん! 確かにこいつ食えるは食えるけど、食えんのは傘が開いてないやつだけよ!? こいつはもう成長しちゃってるから食えないよ!?」
「そう。それは残念ね」
「まったく……。あんたが余計なこと言うから」
「あややや……。ごめんなさい」
ばつが悪そうに舌を出して苦笑いを浮かべる文。
そのまま三人は夜通しで酒盛りを楽しみ、明け方に穣子は力尽き、文は満足そうに帰って行った。そして。
「穣子。起きなさい」
「ほふぇ……?」
酔って眠りこけていた穣子は、静葉にたたき起こされる。
「ほら。見て見て」
嬉しそうな静葉が指さしたその先には、皮が閉じてまん丸になった、まんまいだんご(あるいはツチガキ)の姿が。
「おお! 見事に丸くなったわね」
「ええ、これで名実ともに、まんまいだんごだわ」
「そうそう。こうやって乾くと丸くなって風に吹かれて転がっていくのよ。んで雨降ったらまた開くの」
「へえ。不思議ね」
「ようやく 納得できた?」
「ええ、出来たわ。ありがとう穣子」
「やれやれ。どういしたしまして」
これで、ようやく姉の知的好奇心も満たされて、一件落着と穣子は思った。しかし。
「やっほー。二人ともいるかーい?」
「ん? この声は……」
穣子が玄関に行こうとする間もなく、突然、にとりが二人の前に姿を現す。
「うわ!? いきなり現れないでよ!?」
「へっへっへ。今日も光学スーツは好調、好調っと」
「あら、にとり。いらっしゃい」
「二人とも何してんの?」
「この、まんまいだんごの話してたのよ」
「まんまいだんご……? なにそれ」
「あんた知らないの? ほら、これよ」
と、穣子が手に持ったまんまいだんご(あるいはツチガキ)を見るなり、にとりは言った。
「あ、なんだ。何かと思えば、けーころじゃん」
「けーころ?」
「そう、けーころ」
「まんまいだんごじゃないの?」
「私たちは、そう呼んでるのさ」
「へえー。でも、なんでけーころなのよ?」
「こうやって丸くなってる奴を、蹴っ飛ばして遊ぶからだよ」
「へえー。そうなんだ……」
それを聞いた静葉は、まんまいだんご(またはけーころ、あるいはツチガキ)を力強く掴むと高々と掲げて言った。
「よし、聞いたわね。穣子。さっそくけーころで蹴鞠大会するわよ。さあ、準備をしなさい」
思わず穣子は呆れて呟いた。
「……確かに姉さんは、やんごとないわ」
調子っぱずれな歌を歌いながら、上機嫌で春先の山道を歩いている穣子。その手に持つカゴの中には、春の味覚ふきのとうが沢山入っていた。
彼女は、ふきのとうの独特のほろ苦さを味わうことで、毎年春の訪れを実感しているのだ。
「ふっきのとうーふっきのとうー。漢字で書くと蕗の薹……お?」
ふと、道の横の日陰の斜面に、何かがあるのを見つける。
「お。これは……」
それはまるで、地上に咲いた星の上に、丸い袋がくっついたような姿のシロモノ。
「へえ。こんな時期に珍しい」
穣子はそれを一つつまむと、そのまま家に持ち帰った。
「なにこれ」
案の定、静葉はそれを見て訝しむ。
穣子は、採ってきたふきのとうの土を落としながら答えた。
「まんまいだんごよ」
「まんまいだんご」
「そうよ」
「なにそれ」
「きのこよ」
「きのこなのこれ」
「きのこなのよこれ」
静葉は物珍しそうに、まんまいだんごを見ていたが、ふとあることに気づく。
「これ全然丸くないじゃない」
「へ?」
「丸くないわ」
「何が言いたいの」
「これ、まんまいだんごって名前よね」
「そうよ」
「全然丸くないじゃない。だんごじゃないわ。これじゃ、皮むいたみかんの出来損ないよ。名に偽りありね。ミカンノデキソコナイモドキに改名するべきよ」
などと言ってきたので、すかさず穣子は言い返す。
「出来損ないなんてとんでもない。姉さん、こいつはこう見えて高性能なのよ?」
「高性能なの」
「そうよ」
「へえ。あなたと、どっちが高性能なの」
「は……?」
「あなたとこれと、どっちが高性能なの」
「え。そ、それは……。っていうか神様ときのこを比べないでしょ、普通は!」
「ふむ。それもそうね。……で、どっちが高性能なの」
「えー……。そ、そりゃ、私の方が高性能に決まってるでしょ。だって、ほら、私、神様よ? 神様が、きのこなんかに負けるわけないでしょ。ふ、普通は……!」
と、穣子がしどろもどろに答えると。
「ま、別にどっちでもいいんだけどね」
「なによそれ!?」
「だって私はあなたじゃなくて、このきのこに興味あるのよ」
「なら、はじめから聞くなよ!?」
にやりと笑みを浮かべる静葉。気を取り直して穣子は律儀に説明する。
「……えーと。こいつはね。きのこの乾湿計って呼ばれているのよ」
「きのこの乾湿計」
「そう。今はこうやって開いてるけど、乾燥すると、これが閉じて丸くなるの。だからまんまいだんごなのよ」
「あら、そうなの。じゃあ、さっそく囲炉裏で炙ってみましょうか」
「んなことしたら、まんまいだんごが燃えちゃうでしょ!?」
「だって乾燥させなきゃ、わからないじゃない」
「だからって火なんかで炙らないでよ!? せめて火で炙るならイモにしてよ」
「イモもイカもどうでもいいわ。今はまんまいだんごよ」
「はぁ……」
穣子は、めんどくさそうに、まんまいだんごを囲炉裏のそばに置いた。
「ほら、こうやっとけば、そのうち形変わるから」
「そう、それは楽しみね」
そして夕方になって。
「姉さーん。ふきのとうの天ぷら出来たよー……。って、まだ見つめてんの。まんまいだんご」
「ええ。ほら、見て。穣子。少しばかり丸くなってきたと思わない?」
「……うーん。私には変わらないようにみえるけど……」
「ああ、そういえば、あなたの目は節穴じゃなくて芋穴だったものね」
「失礼ね!? ってか、芋穴って何よ!? イグアナの親戚じゃなあるまいし!」
と、その時だ。
「お邪魔しまーす」
「ん? この声は……」
穣子が玄関に行くと、そこにはコートを着た文が立っていた。彼女は、どうやら今日は暇なようだ。
「やっぱり文か。いらっしゃい」
「どうも、穣子さん。こんばんは」
「何しに来たの」
「ちょっと近くを通りかかったんで」
「そんなこと言って、どうせまた夕飯たかりに来たんでしょ」
「あやや。バレたか」
「ほら、やっぱり」
「でも、ただでとは言わないわよ」
彼女はニコニコしながら懐から紙に包まれた何かを取り出す。穣子が広げてみるとそれは
「あら、これは上等そうな肉ね。猪肉?」
「いえ、これは白鼻芯(はくびしん)よ」
「白鼻芯? こんな時期に?」
「珍しいですよね」
「珍しいわね。でもせっかくだからもらうわね。串焼きにでもしようかな」
二人は囲炉裏へとやってくる。静葉は依然として、まんまいだんごと見つめ合っていた。
「姉さーん。文さん来たよ」
「……そう」
「お土産に肉もらったよー。白鼻芯」
「……そう」
「今から焼いて食べようと思うんだけど、姉さんも食べる?」
「……そうね」
「ああ、もう……!」
「……静葉さんどうしちゃったんで?」
「ほら、あれよあれ」
不思議そうな文に穣子は呆れた様子で、囲炉裏のそばのまんまいだんごを指さす。それを見て文は驚いた様子で言う。
「あら、ツチガキじゃない。こんな時期にこれまた珍しい」
文の言葉にすかさず静葉が反応する。
「文。今なんて言ったの」
「え?」
「これをツチガキって言ったわね」
「え、ええ、そうよ」
「これはまんまいだんごじゃないの」
「私たちはツチガキって呼んでるわ」
「ツチガキ。どのへんがツチガキなの」
「え?」
「おそらく漢字だと土の柿と書くのでしょう。でも柿とは似ても似つかない姿だわ」
「あ、えっとそれは……。ほら、よく見ると、下の広がった部分が柿のへたに似てるじゃない?」
「ええ、確かに」
「だから土の柿でツチガキなのよ」
「なるほどね」
二人のやりとりを呆れ気味に眺めつつ穣子は、飯の支度をしている。
「もー……。ツチガキでも干し柿でもいいからさー。早くふきのとうの天ぷら食べようよ。せっかくのごちそう冷めちゃうよー?」
「そうそう。私の持ってきた肉もあるし」
「……ふむ、そうね」
三人は、ふきのとうの天ぷらと白尾芯の串焼きを肴に、酒盛りを始める。そしてほどよく酔いも回ってきた頃。
「あ、そういえば静葉さん知ってる? あのツチガキって食べられるのよ」
「なんですって」
「煮ても炒めても美味しいわよ。前にご馳走になったことあるけど、とろっとしてて美味しかったわ」
「ねえ聞いたでしょ。穣子、さっそくこれを食べるわよ。さあ、準備しなさい」
と、静葉が、まんまいだんご(あるいはツチガキ)を持って高々と掲げたので、すかさず穣子が止めに入る。
「ちょーーーっと待ったぁ! 姉さん! 確かにこいつ食えるは食えるけど、食えんのは傘が開いてないやつだけよ!? こいつはもう成長しちゃってるから食えないよ!?」
「そう。それは残念ね」
「まったく……。あんたが余計なこと言うから」
「あややや……。ごめんなさい」
ばつが悪そうに舌を出して苦笑いを浮かべる文。
そのまま三人は夜通しで酒盛りを楽しみ、明け方に穣子は力尽き、文は満足そうに帰って行った。そして。
「穣子。起きなさい」
「ほふぇ……?」
酔って眠りこけていた穣子は、静葉にたたき起こされる。
「ほら。見て見て」
嬉しそうな静葉が指さしたその先には、皮が閉じてまん丸になった、まんまいだんご(あるいはツチガキ)の姿が。
「おお! 見事に丸くなったわね」
「ええ、これで名実ともに、まんまいだんごだわ」
「そうそう。こうやって乾くと丸くなって風に吹かれて転がっていくのよ。んで雨降ったらまた開くの」
「へえ。不思議ね」
「ようやく 納得できた?」
「ええ、出来たわ。ありがとう穣子」
「やれやれ。どういしたしまして」
これで、ようやく姉の知的好奇心も満たされて、一件落着と穣子は思った。しかし。
「やっほー。二人ともいるかーい?」
「ん? この声は……」
穣子が玄関に行こうとする間もなく、突然、にとりが二人の前に姿を現す。
「うわ!? いきなり現れないでよ!?」
「へっへっへ。今日も光学スーツは好調、好調っと」
「あら、にとり。いらっしゃい」
「二人とも何してんの?」
「この、まんまいだんごの話してたのよ」
「まんまいだんご……? なにそれ」
「あんた知らないの? ほら、これよ」
と、穣子が手に持ったまんまいだんご(あるいはツチガキ)を見るなり、にとりは言った。
「あ、なんだ。何かと思えば、けーころじゃん」
「けーころ?」
「そう、けーころ」
「まんまいだんごじゃないの?」
「私たちは、そう呼んでるのさ」
「へえー。でも、なんでけーころなのよ?」
「こうやって丸くなってる奴を、蹴っ飛ばして遊ぶからだよ」
「へえー。そうなんだ……」
それを聞いた静葉は、まんまいだんご(またはけーころ、あるいはツチガキ)を力強く掴むと高々と掲げて言った。
「よし、聞いたわね。穣子。さっそくけーころで蹴鞠大会するわよ。さあ、準備をしなさい」
思わず穣子は呆れて呟いた。
「……確かに姉さんは、やんごとないわ」
あ、好き……ってなりました。
昔話のようなオチまでの流れもきれいで好きでした。
新たな知見を得られました
日常的に夕飯をたかりにくる射命丸がとてもよかったです