鬼人正邪が死んだ。
突然の訃報だった。いや、私以外の皆からしたら吉報なのかな。アイツは誰からも嫌われてたからね。天子や紫苑とタメ張れるんじゃないかな。
まぁ、訃報って言っても、近くに私もいたんだけどさ。
誰だったか忘れちゃったけど、正邪はいつも通り追っ手から逃げ続けてたんだよね。そんなのはいつもの事だから気にも留めないけど。でさ、逃げるって事は敵に背中を向けるって事じゃん。対峙してる人によっては命取りになる行為なんだよね。
高速弾を撃てる人と対峙してる時にやっちゃいけない行為だ、って正邪が言ってた。アイツあれでも自分なりに研究してるから面白いよね。
で、追ってた奴は確か高速弾を撃てたんだよね、しかも凄い太い奴を。じゃあなんで逃げてたかっていうと敵がめちゃくちゃ強い奴だったんだよな、えっと......そうだ思い出した。確か、八坂神奈子に追われてた気がする。そりゃあ逃げるよね、彼女も複雑な気持ちだっただろうけど、正邪は人妖問わず嫌われ者。きっと今頃、邪悪な妖怪を倒した事で信者が増えてウハウハしてるんじゃないかな。
と言っても、正邪が死んだのは完全に事故なんだ。神奈子も私の所に来て謝ってくれた。だから別に恨んたりはしてない。隣で、「あんな命知らずな奴、今まで生きてた事自体が奇跡だよw」とか言って隣でケロケロ笑ってた蛙ヤロウは一生許さんけど。
正邪は逃げてる途中に、樹齢500年を迎えた大木と神奈子のオンバシラに挟まれたんだ。木ってのは歳がたてば物凄く硬い。突進を止めないオンバシラと板挟みになったら自分の身体が先に潰れてしまう。
正邪の死に様はなんとも無惨だったよ。正邪が可哀想だからどんな状態だったかは言わないけど。
...正直に言うとさ、正邪は弱かったけど、どんな時でも死なない奴だと思ってた。それは決して不死身とか言う訳じゃ無く。どんなに死にそうになっても、絶対に這い上がって、醜く映っても構うもんかって。
実際そんなカッコいい奴では無かったし、私の事もどこまで仲間だと思ってたのかも分からない。もしかしたらただの駒としか思ってなかったかもしれない。今は近くても出会いたてはきっとそうだったのだろうし。
でもさ、初めて小人の自分をしっかり見てくれたのって、正邪なんだよ。
レジスタンスが失敗した時は裏切られたかと思ったけど、結局戻ってきたし。行く宛が無いだけかもだけど。色んな実力者に声かけて正邪を襲撃させたのに、正邪は全部掻い潜って逃げ延びてきたじゃん。驚いちゃったよ。10日間も色んな奴から四六時中襲われてたっていうのに、疲れた顔1つ見せず、自分の意見も曲げず、生還しちゃうんだから。
でもさ。
私は人妖を集めすぎた。正邪を倒せなかった事に不満を感じた強者は沢山いたんだ。八坂神奈子はその1人だったと思う。過去にはレミリアや霊夢、魔理沙も複数回襲ってきた。その度に正邪は私を連れて逃げ延びてきた。だから今回神奈子に襲われても大丈夫だと思ってた。
世の中には油断大敵ということわざがある。まさにそうだ。私達は、逃げてるだけなのに自分が強くなっていると錯覚してたのかもしれない。実際はそんな事無かったのに。逃げる事しか出来ない雑魚だったのに。
もつとやりようはあったなぁって。今になって後悔してくる。私が正邪の肩でナビゲートしていれば正邪は挟まれて圧死する事も無かったかもしれない。
今、私は正邪とは別の理由で嫌われている比那名居天子と、依神紫苑と一緒に暮らしている。天子は地上に堕とされた天人で、紫苑は貧乏神。嫌われるのも当然かもね。
何さ、そんな妬ましそうな顔して。別に強者とつるみたかった訳じゃ無いよ。確かに天子も紫苑も強いし、生活は楽になったよ。
でもね、私はやっぱり、正邪と暮らしてた頃が1番好きだったな。正邪は根っからのアマノジャクだから真逆の事をするんだけど、慣れたらただただチョロいんだよね。だから正邪を揶揄うのも楽しかったし。レジスタンスの事を考えるのも楽しかった。幻想郷の弱者で、私達ほど強者に抵抗する事に燃えている人なんていなかったからね。そういう一種の優越感に浸るのも好きだった。生活は1番苦しかったけど、そんなのどうでも良かったよ。
話飛んだね。そんな事言いたくてここに来た訳じゃ無いんだ。
正邪。アンタには感謝してるよ。私に広い世界を見せてくれた。私に世界の残酷さを見せてくれた。他にも私に沢山の事を見せてくれた。教えてくれた。
でも正邪は死んだ。でも私はまだ生きている。正邪の意思も、......私が受け継ごうと思う。レジスタンスは、まだ終わっちゃいないんだ。
なんやかんや言って、天子は正義感はあれど面白そうな事なら手を貸すだろうし、紫苑は天子に着いていくと思う。そもそも紫苑自身、見下されまくっていた人物の1人だから乗ると思うよ。
だからまずは、打ち手の小槌の魔力を回収しないとかな。その為に幻想郷の各地を飛び回らないと。その過程で別の仲間も増えると良いんだけど。
レジスタンスは簡単じゃ無い。きっと、沢山の障壁があるし、私は正邪とは違うからどこかで折れちゃうかもしれない。その時は許してね。
さて、今日は天子と紫苑と一緒に魔法の森に行ってくるんだ。危険だって?大丈夫だよ。天子がいるし。私達も戦えなくは無いし。
......そろそろ時間だ。行かなくちゃ。守谷の巫女さんありがと。降霊術って便利だね。正邪もお礼言っておきなよ?どーせ言わないんだろうけど。
「......さようなら、正邪。そしてありがと。」
突然の訃報だった。いや、私以外の皆からしたら吉報なのかな。アイツは誰からも嫌われてたからね。天子や紫苑とタメ張れるんじゃないかな。
まぁ、訃報って言っても、近くに私もいたんだけどさ。
誰だったか忘れちゃったけど、正邪はいつも通り追っ手から逃げ続けてたんだよね。そんなのはいつもの事だから気にも留めないけど。でさ、逃げるって事は敵に背中を向けるって事じゃん。対峙してる人によっては命取りになる行為なんだよね。
高速弾を撃てる人と対峙してる時にやっちゃいけない行為だ、って正邪が言ってた。アイツあれでも自分なりに研究してるから面白いよね。
で、追ってた奴は確か高速弾を撃てたんだよね、しかも凄い太い奴を。じゃあなんで逃げてたかっていうと敵がめちゃくちゃ強い奴だったんだよな、えっと......そうだ思い出した。確か、八坂神奈子に追われてた気がする。そりゃあ逃げるよね、彼女も複雑な気持ちだっただろうけど、正邪は人妖問わず嫌われ者。きっと今頃、邪悪な妖怪を倒した事で信者が増えてウハウハしてるんじゃないかな。
と言っても、正邪が死んだのは完全に事故なんだ。神奈子も私の所に来て謝ってくれた。だから別に恨んたりはしてない。隣で、「あんな命知らずな奴、今まで生きてた事自体が奇跡だよw」とか言って隣でケロケロ笑ってた蛙ヤロウは一生許さんけど。
正邪は逃げてる途中に、樹齢500年を迎えた大木と神奈子のオンバシラに挟まれたんだ。木ってのは歳がたてば物凄く硬い。突進を止めないオンバシラと板挟みになったら自分の身体が先に潰れてしまう。
正邪の死に様はなんとも無惨だったよ。正邪が可哀想だからどんな状態だったかは言わないけど。
...正直に言うとさ、正邪は弱かったけど、どんな時でも死なない奴だと思ってた。それは決して不死身とか言う訳じゃ無く。どんなに死にそうになっても、絶対に這い上がって、醜く映っても構うもんかって。
実際そんなカッコいい奴では無かったし、私の事もどこまで仲間だと思ってたのかも分からない。もしかしたらただの駒としか思ってなかったかもしれない。今は近くても出会いたてはきっとそうだったのだろうし。
でもさ、初めて小人の自分をしっかり見てくれたのって、正邪なんだよ。
レジスタンスが失敗した時は裏切られたかと思ったけど、結局戻ってきたし。行く宛が無いだけかもだけど。色んな実力者に声かけて正邪を襲撃させたのに、正邪は全部掻い潜って逃げ延びてきたじゃん。驚いちゃったよ。10日間も色んな奴から四六時中襲われてたっていうのに、疲れた顔1つ見せず、自分の意見も曲げず、生還しちゃうんだから。
でもさ。
私は人妖を集めすぎた。正邪を倒せなかった事に不満を感じた強者は沢山いたんだ。八坂神奈子はその1人だったと思う。過去にはレミリアや霊夢、魔理沙も複数回襲ってきた。その度に正邪は私を連れて逃げ延びてきた。だから今回神奈子に襲われても大丈夫だと思ってた。
世の中には油断大敵ということわざがある。まさにそうだ。私達は、逃げてるだけなのに自分が強くなっていると錯覚してたのかもしれない。実際はそんな事無かったのに。逃げる事しか出来ない雑魚だったのに。
もつとやりようはあったなぁって。今になって後悔してくる。私が正邪の肩でナビゲートしていれば正邪は挟まれて圧死する事も無かったかもしれない。
今、私は正邪とは別の理由で嫌われている比那名居天子と、依神紫苑と一緒に暮らしている。天子は地上に堕とされた天人で、紫苑は貧乏神。嫌われるのも当然かもね。
何さ、そんな妬ましそうな顔して。別に強者とつるみたかった訳じゃ無いよ。確かに天子も紫苑も強いし、生活は楽になったよ。
でもね、私はやっぱり、正邪と暮らしてた頃が1番好きだったな。正邪は根っからのアマノジャクだから真逆の事をするんだけど、慣れたらただただチョロいんだよね。だから正邪を揶揄うのも楽しかったし。レジスタンスの事を考えるのも楽しかった。幻想郷の弱者で、私達ほど強者に抵抗する事に燃えている人なんていなかったからね。そういう一種の優越感に浸るのも好きだった。生活は1番苦しかったけど、そんなのどうでも良かったよ。
話飛んだね。そんな事言いたくてここに来た訳じゃ無いんだ。
正邪。アンタには感謝してるよ。私に広い世界を見せてくれた。私に世界の残酷さを見せてくれた。他にも私に沢山の事を見せてくれた。教えてくれた。
でも正邪は死んだ。でも私はまだ生きている。正邪の意思も、......私が受け継ごうと思う。レジスタンスは、まだ終わっちゃいないんだ。
なんやかんや言って、天子は正義感はあれど面白そうな事なら手を貸すだろうし、紫苑は天子に着いていくと思う。そもそも紫苑自身、見下されまくっていた人物の1人だから乗ると思うよ。
だからまずは、打ち手の小槌の魔力を回収しないとかな。その為に幻想郷の各地を飛び回らないと。その過程で別の仲間も増えると良いんだけど。
レジスタンスは簡単じゃ無い。きっと、沢山の障壁があるし、私は正邪とは違うからどこかで折れちゃうかもしれない。その時は許してね。
さて、今日は天子と紫苑と一緒に魔法の森に行ってくるんだ。危険だって?大丈夫だよ。天子がいるし。私達も戦えなくは無いし。
......そろそろ時間だ。行かなくちゃ。守谷の巫女さんありがと。降霊術って便利だね。正邪もお礼言っておきなよ?どーせ言わないんだろうけど。
「......さようなら、正邪。そしてありがと。」
メアみょん様っ、伝わってないなんてことはありません!!
正邪と針妙丸はあまり自分で掘り下げたことがなかったので新鮮でしたし、とても切ない感じがしてよかったです。
書いてくださってありがとうございます!!針妙丸がんばれ!!
針妙丸も前を向いていけそうでよかったです
挑戦作品でしたが中々良かったようで安心出来ました!
この作品の正直な感想は、正邪の死因がグロすぎる事だけで、他はとてもおもしろかったです。グロ表現の仕方によれば、18禁もしくは20禁になる可能性があるので、これはギリギリな方ですね…
これからも、面白い小説おまちしております‼
あと、これからも幻想大決戦、にゃんにゃん幻想郷、幻想神社を宜しくお願いします。
私の作品で投稿されている「あ」ですが、なりすましでした。編集キーが一致しないのと、私があんな短い小説?は描かないからです。東方の事では、誰よりも真面目なので…東方の事になれば、犯罪に手を染めても良いと思っている程です‼
それを承知の上で、今後とも応援して下さると幸いです‼
これからも、不定期ながらも小説投稿していきますので、宜しくお願いします‼
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