Coolier - 新生・東方創想話

遅刻の理由

2023/07/05 22:04:40
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 健全な不良サークルの打合せとして、カフェに集まった私達。いつも通り遅刻してきた蓮子と合流し、注文したパンケーキに舌鼓を打ちつつ、共に素敵な不思議に思いを馳せる。生憎とその日は何も決まらず、そのまま映画館で時間つぶし。興味の引かれないラインナップの中から、無作為に選んだラブロマンスを視聴。退屈な展開に欠伸を噛み殺していた私と違って、蓮子は内容に随分とご不満な様子だった。
 曰く、完璧超人のごとく描かれているヒロインの欠点が料理であるのはおかしい。物事には必ずそれに至る理由があるが、このヒロインには料理下手という結論に至るどの理由も当てはまらず、その上で産業廃棄物のごとき作品を生み出すのはある種の怪異であるとのこと。挙句の果てには、そのまま私の家に上がり込んで勝手に夕食を作り、完璧超人でない私だって、レシピを調べて、味見をして、手順通りに真面目に作れば、これくらいはできるなんて宣う始末。蓮子はきっといいお嫁さんになる。
 美味しい料理にお酒も進み、可愛い相棒が机に突っ伏すようにして穏やかな寝息を立て始めたのが数分前のこと。風邪をひかないようにブランケットをかけ、向かいに座る私は、蓮子が作ったお味噌汁を飲み終えて一言。

「毎日飲みたい」

 違う。違わないけどこれじゃなかった。こほん。言いなおし。

「じゃあなんで蓮子はいつも遅刻するのよ」

 私の最も賢い友人曰く、物事には必ず理由があり、それが結果と繋がらない場合は怪異であると。多くの者たちが決められた時間を守り、守れなければ反省してそれを繰り返さないように努める。誰もができることなのに、自称プランク並みの頭脳をもつ宇佐見蓮子はなぜ遅刻するのか。しばらく活動予定もなさそうだし、これをマエリベリー・ハーンの研究テーマとするのも悪くない。



 研究テーマを決めてから数日後のこと。爽やかな朝を切り裂く電子音、毎朝聞いている目覚まし時計のアラームを止めて伸びをする。んぅ……。あらやだ、ちょっと色っぽい声が出ちゃった。もう一回。んぅっ。あれ?なんか違う。もう一回。んんっ!!産気づいた牛みたいな声になった。隣の蓮子を確認。ぐっすり眠っている。どの声も聞かれてなかったようで一安心。穏やかな寝顔を見つめながら、今の時刻を推測する。蓮子が星を見て時刻がわかるなら、私だって蓮子を見て時刻がわかるはずだ。かわいい寝顔をじっと見つめてみる。むむ、むむむむ、色々と見えそう。もうちょっと……。

「なにがもうちょっと?」
「それはもちろん……」
「もちろん?」
「……」

 バッチリと目があった。

「私の顔に何かついておりますかな?」
「おはよう蓮子。素敵な朝ね」
「おはようメリー。それではメリー君の回答を提出願おうかな」
「蓮子の寝顔を見ていたら、今の時刻がわからないかと思って」
「わかったの?」
「だいたい7時くらいかしら」

 蓮子が目覚まし時計を手に取って確認し、それを私に見せる。

「8時半過ぎ。これからは時刻が知りたいときは、私の顔ではなく時計を確認しましょう」
「なるほど。じゃあ蓮子の顔を見るのは暇を潰す時にするわ」
「お金取ろうかしら」

 欠伸をしながらリビングに向かう蓮子を見送り、こちらも着替えをもってバスルームに向かう。軽くシャワーを浴びた後に身支度を整え、そのままの足でリビングに向かう。

「遅かったわねメリー」
「別に遅くはなかったと思うけれど」

 エプロン姿の蓮子が、お皿に乗せたフレンチトーストをもってきたので、一緒に椅子に座って手を合わせる。いただきます。メイプルシロップをたっぷりとかけて、一口。うん、結婚しよう。

「そういえば今日の予定って言ったっけ?」
「式?いや、その前に両親への挨拶?」
「……コーヒーいる?」
「いるー」

 差し出されたコーヒーを口に運ぶ。ミルクとお砂糖のたっぷり入った優しい味が胃を満たしていく。

「目が覚めたなら続けるけど」
「起きていながら夢の話をするのが秘封俱楽部でしょ?」
「メルヘンねぇ。でも偶には現実の話もしましょう」
「どうせ現実なんて辛いことだらけよ」
「そうでもないかもしれないんだなーこれが。少なくても私にとってはね」

 そういって蓮子は携帯端末の画像を見せてくる。

「ちょっと前に学部の後輩の子にデート誘われちゃったのよ」
「へー」
「なのでせっかくメリーの家でお泊りだったんだけど、もうすぐ出かけるわね」
「そうなんだ」
「どうしましょう、一足先に春が来ちゃったかも?」
「行ってらっしゃい」
「……なんか機嫌悪い?」
「ん?」

 こちらの企みを悟られないようにしていたのだが、どうやら蓮子には機嫌が悪いと勘違いされてしまったらしい。

「そんなことないわよ。お土産よろしく」
「それはどれでどうなのよ……。いや、いいけどさ」

 蓮子は言い澱んだ言葉を飲み込むように、フレンチトーストにはむっと齧りつき、そのままブラックコーヒーで流し込む。あんなに真っ黒なものを胃に入れていたら、いつか腹黒くなってしまうんじゃないかと心配になる。それはともかく、全ては私の計画通り。蓮子をデートに誘ったのは私の友人でもあり、今回の実験の協力者。その子が蓮子を誘って、私は前日から蓮子のあらゆる行動を観察し、遅刻の原因を究明する。我ながら完璧な計画である。

「ご馳走様でした」
「お粗末様です」

 お皿を洗っている間に、着替えと身支度を整えて戻ってくる蓮子は、私の前で楽しそうにくるっと回って、どう?どこかおかしいところはない?なんて笑顔で聞いてくる。強いて言うなら女子大学生の身支度が3分で終わることがおかしい。

「甘いよメリー」
「さっき食べたフレンチトーストとどっちの方が甘い?」
「メリーの方がずっと甘い」

 メイプルシロップよりも甘口なマエリベリーです。ストロベリーにだって負けません。

「時間は有限なのよ。毎日こなす身支度に10分も15分も費やすことがどれだけ無駄なことか。私とメリーの身支度にかかる時間の差を仮に10分とするのなら、1か月で300分。おおよそ5時間の差が生まれる。ならば私はその5時間を有意義に過ごすことを選ぶわ」
「先月に蓮子と出かける際の遅刻は18回。遅刻1回につき平均待ち時間はおおよそ30分程度だから、1か月で9時間。この9時間を有意義に過ごすためにも、私は蓮子と縁を切るべきかしら」
「……現代人は心にゆとりを失ってしまっている。精神的な幸福を求めるのであれば、日々の暮らしの中である程度の余裕は持つべきであり、時間に対して多少は大雑把であることが必ずしも悪いとは限らない」
「言い訳が苦しくない?」
「罪悪感で心が苦しい」
「嘘吐き」
「いつも本当にすいません」
「よろしい」

 深々と頭を下げる蓮子に免じて判決は保留とする。携帯端末を弄りながら、いつも通りかわいいと片手間に告げる。この夏に流行間違いなしのコーデ、今週末からプール開き、夏野菜パフェが今日まで、新作ゲームがまたも延期。目ぼしいニュースは見当たらない。

「じゃあ私はそろそろ行くから」
「うん」
「出かけるから」
「うん」
「赴くから」
「うん」
「……」

 出発を渋る蓮子。気持ちはわかる。京都の夏は暑いもの。……これが遅刻の理由だったらどうしよう。しかしそれは杞憂に終わり、快適なわが家で寛ぐ私を恨みがましく見つめた後、ため息をついた蓮子はやっと諦めたようで。

「またね、メリー」
「はいはい、行ってらっしゃい。楽しんでおいで」

 蓮子が出かけるとすぐさま時計を確認する。時間はわかるけどそれだけ。やはり見るなら蓮子にかぎる。現在時刻は9時半前。デートの約束の時間は12時、待ち合わせ場所までは10分足らずと言ったところ。……いくらなんでも早すぎやしないだろうか。私と過ごす朝のひとときよりも、他の人とのデートが大事なのかしら。しかしやきもちを焼く暇はない。急いでサングラスとマスクを身に着けて、蓮子を追跡する。
 寝坊もなく、身支度も早く、そもそも出発時間はかなりの余裕がある。いよいよ本格的に怪異っぽくなってきた。宇佐見蓮子はどのようにして、2時間もの時を消してしまうのか。私は今まさに、科学世紀最大の超魔術を目の当たりにするのかもしれない。地下鉄事故?バスジャック?これから貴女の身に何が起こるの?少し楽しくなってきた。
 追跡開始から、すぐに蓮子は見つかった。休日の午前はいつもより人が疎らな最寄り駅、蓮子は人の波に飲まれることなく素通りしていく。流石は蓮子、自分はその他大勢の凡夫とは違うとでも言いたげに……あれ?地下鉄使わないの?頭に疑問符を浮かべる私を他所に、バスのロータリーまでスルー。ど、どういうことだ宇佐見蓮子。何のための公共交通機関だ。私たちの血税によって支えられている文明の恩恵を蹴ってまで、自らの足で目的地に赴くことに何の意味があるというのか。私の悲鳴はもちろん届かず、やはり蓮子は徒歩で目的地に向かうようだ。慌てて携帯端末を開く。目的地までおよそ6km。徒歩にして1時間以上。現在7月、天気は快晴、気温は32℃。ダイエットなの?私は少しくらいふくよかでも、抱き心地がよくて好きだから気にしなくてもいいのに。
 始めてしまった調査を投げ出すわけにもいかず、午前中の予定がウォーキングに決定した。こんなことならもっと歩きやすい靴を履いてくればよかった。私の馬鹿。いや私は悪くない、だってこんなに歩くって知らなかったもん。蓮子の馬鹿。蓮子は馬鹿じゃない。誰だ、蓮子のこと馬鹿って言ったの。私か。なら許そう。なぜなら私はメイプルシロップよりも自分に甘いマエリベリー。炎天下での徒歩移動も、蓮子が隣ならデートになるのに。残念ながら相棒は前を行く。そうやって貴女は、いつだって振り返らずに私の先を行くのね。でも私だって、そんな貴女を見失わないようにちゃんとついていって……あら?蓮子どこ?迷子?寸劇している間に見失った?……やばいやばいどうしましょう。私メリー、さっきまで貴女の後ろにいたの。
 わたわたと焦っていると、蓮子がファーストフード店から出てきた。手には何か飲み物を持っているように見える。ずるい。私も欲しい。蓮子が出てきたお店に入り、さっきの子と同じものを、と注文する。ホットコーヒーだった。噓でしょ蓮子。同じ値段で冷たいストロベリーのシェイクが買えるじゃない。今日の貴女は誤った選択肢しかしてない。今さら注文を取り消すわけにもいかず、受け取って慌てて蓮子を追いかける。よかった、今回は見失っていなかった。

 その後、蓮子は道すがらウィンドウショッピングを続ける。アパレルショップに行って空色のワンピースを試着してみたり、帽子屋でハンドメイドの麦わら帽子を被ってみたり、靴屋で大人っぽいヒールを試してみたり。どれも買うことはなかったようだが、なかなかに似合っていたので私が全部買った。まさか事前にほしいものをチェックして、今日のデート中に貢がせるつもりなのだろうか。意外と悪女ね。蓮根はアクが強いものね。何の話だ。落ち着こう。コーヒーを一口。コクとキレがあって、まろやかかつマイルドで、えっと、それから……。携帯端末で調べたコーヒーのおいしさの表現方法を並べてみるが、なんだか抽象的でよくわからない。とりあえず、道すがら買ったミルクとお砂糖をたっぷり入れてもう一口。甘い。美味しい。今度蓮子といっしょにいこう。以上。肝心の蓮子はといえば、色々と寄り道しつつも、ちゃんと目的地には向かっている。迷子というわけでもなさそうだ。スリル溢れるショッキングなサスペンスはないが、こうやって蓮子を観察しているだけでもなんだか楽しい。そういうゲームほしいな。蓮子なら作れないかしら。
そんなことをぼんやりと考えていると、蓮子は点滅している信号を早足で渡り切っていた。黒のロングスカートからちらりと見える細い足首がなんだか官能的だ。違う、そうじゃない。いや、蓮子はとてもセクシーだけど、今はそうじゃない。模範的な大学生たる私は、信号無視などできようはずもないので、仕方なく青に変わるのを待つ。行き交う車の隙間から見える蓮子の背中が遠ざかっていく。このままではまた見失ってしまう。仕方ない、ついに私の本気を出す時がきたようだ。軽く準備体操をしつつ、クラウチングスタートの構えをとる。……だめだ、スカートだ。仕方なくスタンディングスタートの構えに切り替える。隣で信号待ちするお爺ちゃんがこちらを見つめる。愛想よく会釈して返す。挨拶は大事。お爺ちゃんが連れていた犬に吠えられる。舐められたら負けなので目で威嚇する。困惑される。そうしているうちにも、車道側の信号が黄色から赤に切り替わるのを確認し、集中力を高める。今から蓮子までの距離を、そこに到達するための時間を限りなく0にする。我こそは魔術師メリー。時と空間の支配者。信号が青に変わった瞬間に走り出す。周囲の景色が後ろに流れていく。買いすぎた荷物が、両脇でがさがさと揺れるのも無視して。まるで風になったようだ。私は走る、友のために。許さんぞセリヌンティウス。だめだ、しんどい。普段からそんなに運動してないもん。今日は走る格好をしてないもん。既にそれなりの距離歩いたもん。本当に運動が必要だったのは私?横断歩道を渡り切ったあたりからスピードは落ち始め、次第に速度は0となる。膝に手をついて、肺に足りない酸素を送り込む。胸が苦しい。蓮子にはない豊満な胸が苦しい。助けて蓮子。

「スポーツ飲料でいい?」
「……」
「ほらゆっくり呼吸整えて」

 背中をさすられながら呼吸を整え、受け取ったペットボトルから半透明の液体を口に流し込む。よく冷えたスポーツ飲料が身体を潤していくのを感じる。

「それで?私に何か言うことは?」
「暑い時期に冷たいものを取りすぎると、胃腸の機能の低下につながり、それが夏バテの原因にもなる」
「じゃあこれはもういらない?」
「ほしい」

 もう一口。のどがごくりごくりと音を立てる。我ながらCMに出れそうなくらいの飲みっぷりだ。今日は甘いものしか接種してない気がする。だから甘いのかマエリベリー。

「じゃあ落ち着いたところでもう一度。私に言うことは?」
「ご機嫌よう蓮子。今日も素敵ね」
「うれしい回答だけど、それでは赤点、不合格と言わざるを負えないかな」
「あーえーっと……ほら、研究よ。世の中の不思議を暴くことこそ我らが秘封俱楽部の活動内容。私はただただ真面目に部活動に励んでいただけで、何も悪いことはしておりません」
「私がデートに誘われることがそんなに不思議と申すか」
「む?」
「これでも私って結構モテるのよ?頭脳明晰、容姿端麗、天真爛漫。引く手あまたの優良物件」

 事故物件の間違いではないだろうか。物好きに惹かれそうな部分がそっくりだし。とりあえず、何やら勘違いが発生しているような気がするが、なんとなく許してもらえそうな空気を感じるので、あえて訂正する必要もない。時には流れに身を任せるのも大事。

「それではもう一度。私に言うことは?」
「尾行するような真似をしてすいませんでした」
「うん、まあそれも大事よね」
「それも?」
「……それだけ?」
「……?」

 そんなに怒っている様子はないし、謝罪も済ませた。しかし蓮子教授はこれでも合格点をくれないらしい。こういう偏屈な教授ってたまにいるよね。特に理系。ほら蓮子、何が欲しいのか言ってごらんなさい?言わないか、そうか……。私が蓮子に言うべき言葉。今言うべき言葉。

「蓮子もモテるかもしれませんが、私も結構モテます」
「存じております。なんで謎の対抗意識を持ち出してきたのよ」
「伝えておいた方がいいかと思って」
「だからもう……そうじゃなくて」

 蓮子は私の手を握る。否、握ろうとした手は先ほど走っていた私のように、少しずつ勢いがなくなっていき、私の袖口をちょこんと摘まむような形になる。

「メリーが止めてくれないと、他の人とデートに行っちゃうよ……?」

 俯き気味なせいで表情は帽子に隠れて見えないが、最後の方は消え入りそうなほど小さくなった声を聴きながら、あの映画のヒロインもこんな感じだったなぁなんて。えーっと、あー……うー……だめだ。どうやら私の脳はフリーズしちゃったようだ。再起動まで少し時間がかかる。えーっと、えーっと……。

「結局、私一人では謎は解明できなかったみたいなのよ」
「……うん」
「でも、1人ではできなくても、私達2人ならきっと解明できると思うの」
「うん」
「……今から一緒に謎を解明しに行かない?」
「……行く」

 なんとか留年は免れたらしい。袖を摘んでいる蓮子の手を捕まえて、そのままゆっくりと歩きだす。

「それで、謎ってどんなの?」
「蓮子がなんで遅刻するのか」
「……それってそんなに気になるようなこと?」
「待たされるのは私だからね」
「すいません」
「それに、蓮子のことだし」

 やはり私は蓮子の後ろではなく、隣の方が落ち着く。このままカフェにでも入って、根掘り葉掘り聞いてみようか。マエリベリー・ハーンの単独調査はここまで。ここからは不良オカルトサークル、秘封俱楽部の活動だ。
待ちぼうけさせてしまった友人には、後日焼肉を奢りました。
福哭傀のクロ
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コメント



0.200簡易評価
1.90奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
2.90POYOMOTI削除
>蓮子はきっといいお嫁さんになる。
映画への愚痴を聞かされてこの反応は間違いなくのろけ
お砂糖たっぷりのコーヒーよりメイプルシロップより甘い蓮メリと
微妙に変態的なメリーの思考が見れてよきです
4.100名前が無い程度の能力削除
良かったです。ずっとかわいい。ちょこちょこ出てくるメリーのワードセンスが好きでした。
6.100南条削除
面白かったです
メリーの言動があまりにも奇妙で読んでいて楽しかったです
8.90東ノ目削除
基本甘い百合で、百合が書けない人間としてはこういう空気感が書けるだけで羨ましくあるのですが、メリーの思考や発言の珍妙さが適度にフラグをへし折っていて甘いだけで終わらない独特な読後感になっているのが面白かったです
9.100ローファル削除
面白かったです。
メリー視点の地の文が読んでて楽しかったです。
11.90ひょうすべ削除
良かったです!