午前5時
紅魔館の門番、紅美鈴が目を覚ました。ここから美鈴の1日をご覧に入れよう。
紅魔館を出て、日課であるストレッチを始めている。
美鈴さん、朝早いですね。何故、ストレッチを?
「門番は立ち仕事なので、筋トレしないと、体を痛めるので…」
仕事前の努力を欠かせない紅美鈴。ストレッチを終えて、門番の仕事がスタートした。
午前7時
メイド長である十六夜咲夜が朝食を運んできた。
「おはようございます。咲夜さん。」
「おはよう。美鈴、朝食を持ってきたわよ。」
咲夜が美鈴に篭を渡した。スタッフは美鈴に朝食を見せて貰うことに…
「野菜サラダと納豆ご飯…お嬢様のリクエストですか!?」
「……ええ…今日の朝食は…それよ。お嬢様…納豆が大好物なのよね…先週も、納豆の詰め合わせを3箱注文してたわよ。」
紅魔館の主、レミリア・スカーレットは、吸血鬼である。一応、鬼?だと思うが、豆製品の納豆は大丈夫らしい。
「妹様はどうでしたか?」
「地下室から出てこないわよ。納豆の臭いが…館内に充満しているから…美鈴は大丈夫…なのよね?」
「私は平気ですね。臭いは確かに…きついですが…」
苦笑しながら納豆を混ぜている。
「……食べ終わったら、食器は水をつけておいてね。」
「…わかりました…」
黙々と、納豆を食べている。
「……ネギが欲しいですね…」
納豆ご飯を平らげて、野菜サラダを食べている。
「………ご馳走さまでした。」
午前9時30分
紅魔館に訪問者がいないため、暇そうにしている。
「そろそろ、来てもおかしくないですね…」
すると、上空から物凄いスピードで、突っ込んでくる人物がいた。
「邪魔するぜ!中国!」
そう、人間の魔法使い…霧雨魔理沙だ。
「止まってください!」
「断るぜ!マスタースパーク!」
虹色の光線が、美鈴の顔面に命中して、吹っ飛ばされた。
「う…また、咲夜さんに怒られる…」
「美鈴!魔理沙がまた、侵入したわよ!」
咲夜に怒られる美鈴であった。魔理沙は咲夜のナイフで、壁に磔にされました。
午前10時30分
手当てを受けた後、門番の仕事を再開する。仕事中にたまに、ストレッチをしながら、門を守る。
「少し寒いですね…」
12時
昼食の時間は、館内の食堂で妖精メイドが作った野菜スープである。
「暖まります…」
「門番長!私が作ったケーキ食べてくださいよ!」
美鈴は妖精メイドから慕われているようだ。
「……結構甘いケーキ。」
「砂糖を多めに使いました!」
「………もうちょっと、少な目にお願い…」
13時30分
門番の仕事を再開するが、眠そうにしている。お昼を食べた後は、眠たくなるようだ。
「………眠いです。」
「美鈴さん!起きてください。」
目が覚めた美鈴は、目の前にいる橙に挨拶する。
「用事ですか?」
「パチュリーさんにお届け物です!」
橙が持っていたのは、1冊の本とノート5冊だ。本は妖魔本らしい。
「………わかりました。待ってくださいね。」
館内にいる咲夜を呼ぶように、妖精メイドに指示を出した。
「そろそろ、来るそうです。」
咲夜が出てきて、橙から荷物を預かる。
「ご苦労様。お土産に持っていきなさい。」
「ありがとうございます!」
橙は姿を消した。
15時
美鈴は立ちながら寝ている。すると、東風谷早苗が紅魔館に訪れた。
「美鈴さん、寝てます。どうしようかな。」
「早苗。どうしたの?」
フランドール・スカーレットが紅魔館に帰ってきた。何処に行っていたらしい。
「神奈子様からのお裾分けです。人里から大量の野菜の詰め合わせを頂いたので…」
「美鈴は寝てるから…仕方無いね。紅魔館に入って…」
「……いいのかな?失礼します。」
フランと早苗は入っていった。
「美鈴…起きなさい。」
「ん…咲夜さん?」
「寝てたみたいだけど…仕事は?」
「問題ありませんよ。館全体に、気とパチュリー様の結界で、構築しましたから敵意のある者は入れませんよ。近づいたら、私が気づきますから。」
「そろそろ、門番の仕事を終えなさい。博麗神社の方で、宴会らしいから。」
「わかりました。準備を終えてから戻ります。」
美鈴は門に気を施してから館内に戻った。
17時30分
博麗神社の宴会にて、美鈴は宴会料理を作っている。
「霊夢さん!この料理をお願いします。」
「わかったわ。全然休めないわね。」
霊夢が美鈴の作った料理を運ぶ。少し疲れたようで、一休みする。
「仕事以上に大変ですよ…」
「美鈴。休憩しなさい。」
「咲夜さん。ありがとうございます。」
「美鈴の分の料理とお酒を持ってきたから、食べ終わったら泊まってきなさい。霊夢の許可は貰ったわ。」
「わかりました。」
19時
宴会が終わって、体力的に疲労した美鈴は、後片付けをした後、そのまま眠った。
23時
神社の賽銭箱に書き置きをして、紅魔館に帰っていった。
おわり
美鈴が楽しい毎日を過ごしているようで何よりでした