お前の右腕、中華鍋になってねえ?
少しの肌寒さを感じて茨木華扇は瞼を開いた。その瞼が随分と重たかったが、それがどこか心地よい。
昨日は随分と飲んでしまったことを、華扇は反省した。そういえば久しぶりにはっきりとした夢を見たのだ。
夢の中では分かたれた分身が、自分のことをやたらと批判してきた。やれ仙人の修行をしてもお前には無理だの、己の本分よりも食い気に走っているだの、お前は好きにものを食べられて、花よりも団子なのかだの、言いたい放題を言われ、夢の中で喧々諤々と喧嘩をしていた。ちなみに決まり手は華扇の左ローキックだった。
ごん、と頭に軽い衝撃が走った。
飲みすぎて右腕に変な術式でもかけたかと、華扇は自身の右腕に視線を移した。
右腕が、中華鍋になっていた。
(……??)
一度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、中華鍋のままだった。
(……??、……???)
二度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、中華鍋のままだった。
「なんじゃあこりゃあぁ!」
流石に三度目は無理だった。
酒で灼けたせいだろうか、華扇の叫び声はやたら渋かった。
説明ッ!
涼しい秋のある日のこと、茨木華扇は昔馴染みたちと酒盛りを行った。しばらく前に腕探しのあれやこれやが一段落して、久しぶりに旧交を温めようと思ったり思わなかったりしたのだ。
巫女の神社で暇をつぶしていた一匹、地底から話を聞きつけてこっそりやってきたもう一匹と、クソほど自分の庵で盛り上がった。鬼の飲み方など久しぶりすぎて、あっと言う間に意識は地平線の彼方へすっ飛んでいった。
偶の集まりなのだ。いつもは仙人たろうとする華扇もこの日は自身の鍋を奮い、ときにはクソ鬼どもに鍋を奮わせ、これでもかと飲と食に興じた。
そうして鬼たちの夜は更けていった。そして今に至る。
右には腐れ縁の一匹である伊吹、左には腐れ縁のもう一匹である星熊の寝姿が死体のように転がっている。窓も障子戸も開いているし、使役している家族たちはどこかへ行ってしまったようだ。『酔っぷ』どもの相手など、古今東西老若男女、魑魅魍魎でもしたくないだろう。
記憶は無いが、特に何かをしたわけでもないはず。どうして自身の右腕が中華鍋なのか。どうしても記憶が浮かんでこない。
しげしげと鍋を眺めていたが、一片の疑いもなくそれは中華鍋だった。大きく、重く、そして大雑把だった。それはまさに中華鍋だった。痛覚が通っていないのが、不幸中の幸いなのかもしれない。
そんな中華鍋を眺めていた華扇の視線が下がる。寝ていたはずの鬼の一匹、伊吹萃香は目を覚まして華扇の右腕を眺めていた。
「なあ華扇」
「な、なんですか」
「お前の右腕、中華鍋になってねえ?」
萃香は鼻水を噴き出した。
「かあぁー! なんで! なんで腕が鍋になってんの!? ぶわははは!!」
「エイシャオラア‼」
なんでかはわからないが無性にむかついたので、噴き出した萃香の太腿に、華扇はローキックを打ち込んだ。萃香は『ムサシッ!』と断末魔の叫びをあげて倒れた。その魂は幻想郷の空に昇り、リバプールの風になった。
華扇が後ろを振り向くと、どのタイミングで起きていたのだろうか、クソ鬼の片割れ、星熊も目を覚ましていた。
華扇の腕から生えた中華鍋と伊吹の死体を見て、星熊はここ数十年の中でも群を抜いて面白い状態だと思ったものの、笑わない方がいいのだろうと極力心を落ち着けながら、口を開いた。
「なあ華扇」
「なんですか」
「アンタの右腕、それ」
「エイシャア……」
エイシャア……とはなんなのか。そう突っ込みたくても空気が許してくれない。だけれども突っ込みたい。見逃すことなど鬼として到底無理なので最初から勝負は決まっている。結果として勇儀は『フンーッ、フーンッ』と吐く息に突っ込みたかったり笑いたかったりする気持ちを乗せることしかできなかった。
そんな勇儀の努力をあざ笑うように、華扇はおもむろに中華鍋のついた右腕をリズミカルに振った。
「炒飯を作る人」
「んふっ」
耐えきれなかった。
「エイシャオラア!!」
噴き出した星熊の太腿に、華扇はローキックを打ち込んだ。星熊は『ホーストッ!』と断末魔の叫びをあげて倒れた。その魂は幻想郷の空に昇り、リバプールの風になった。
鬼の死体が並んでいる中で、華扇は自身の右腕を治すためにあてもなく幻想郷を彷徨うことに決めた。まあどうにかなるだろうと思っているあたり、彼女もまたれっきとした妖怪だった。
その日、博麗霊夢は珍しく昼前まで寝込んでいた。
ここ数日で随分と冷えこんでいたことを感じていたが、冬の足音は早かったらしい。朝起きると霊夢は喉と節々の痛みで自身が珍しく風邪を引いたのだと知った。
年末年始に備えて色々と準備をしなくてはならないが、今日くらいはよいだろうと霊夢はその日を寝て過ごすことに決めた。
だが、人間眠っているだけでも腹は減る。風邪をひいていたとしてもだ。きゅうと可愛らしくなった腹をさすりながら、霊夢は布団から出ようと気合をこめ、そこで玄関に何者かの気配を感じた。
「はぁい……今行きますよ」
軽く端が揺れる視界に現れたのは、いつも小言が五月蠅い茨木華扇の姿だった。
「あら、調子が悪いの?」
「そうよ。だからそのままお引き取り頂けると……」
朝餉も取らずに寝込んでいたからか、軽い立ち眩みを覚えた霊夢を華扇は支える。その身体は、幻想郷という世界を守るにしては不安を感じさせるほどに軽く、少女然としていた。
その時だった、華扇の胸中に電流が走ったのだ。どうして自分の腕が中華鍋になっているのか、彼女はそれを悟ったのだ。そうだ。ここにいる自分が、彼女を救うしかないのだと。ちなみにそれは幻聴だった。
カセン・イバラキは霊夢を再び布団に寝かせると流し場へ向かった。生きることは闘いである。食べることとは幸せでもあるが闘いでもあるのだ。今からここは戦場になる。
時は来た、それだけだ。カセン・イバラキは空気を一つ吐く。
左腕に力を込めて、風を起こす。ご飯の水気を程よく飛ばし、準備は万端だ。鬼、否、仙人の力に不可能は無い。カセン・イバラキがおよそ少女がしてはいけないような顔をして今は中華鍋が接続されている右腕に力を込める。
するとどうだ! なんと独りでに中華鍋が熱を持つではないか!
そこからはあっと言う間だ! 油をぶち込み、熱し、卵を加える! カカカカッとかき混ぜたらご飯をインだ! 塩と胡椒で味を整える。そして、カセン・イバラッキの中華鍋が躍るのだ!
するとどうだ(二回目)! 卵によって黄金を纏った米が中華鍋で廻り踊り、まるで生き物のように動くではないか!そう、それはまるで……!
「これがウチの……ドラゴンズグロウルやぁーッ!!」
炒飯が出来た! 霊夢に見舞った! 美味しかった!
霊夢はカセンの右腕について、何も言わなかった。そういう時もあるのだろうと、カセン・イバラキを受け入れたのだ! その態度の何と大らかなことか! 幻想郷の巫女は、大体なんでも受け入れるのだ!
満足そうな霊夢の顔を見て華扇が微笑んでいると、縁側に来客の姿が見えた。普通の魔法使い霧雨魔理沙は、霊夢への挨拶もそこそこに、華扇の右腕をしげしげと眺める。
「おまえの右腕、中華鍋になってねえ?」
二秒後に魔理沙は噴出して大笑いし、華扇はそんな魔理沙の太腿に『エイシャオラア!!』とローキックを叩き込んだ。魔理沙は『ブアカーオッ!』と叫び、さめざめと泣いた。華扇は炒飯を見舞い、魔理沙は泣きながらも炒飯を食べた。美味しかった。
そうして華扇は幻想郷の様々なところで鍋を奮い、沢山の人妖を笑顔にし、時にローキックを叩き込んだ。とっぷりと日が暮れた頃に自身の庵に戻ると、すでに腐れ縁の鬼たちの姿は無くなっている。
散々な日だと起き抜けには思っていたが、なかなかどうして刺激的な一日でもあった。使役している家族たちの世話をし、華扇は心地よい眠りについたのだった。
次の日、華扇の右腕は中華鍋ではなく寸胴になっていた。
右腕が、寸胴になっていた。
(……??)
一度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、寸胴のままだった。
(……??……???)
二度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、寸胴のままだった。
「なんじゃあこりゃあぁ!」
流石に三度目は無理だった。
酒で灼けていなくても、華扇の叫び声はやたら渋かった。
少しの肌寒さを感じて茨木華扇は瞼を開いた。その瞼が随分と重たかったが、それがどこか心地よい。
昨日は随分と飲んでしまったことを、華扇は反省した。そういえば久しぶりにはっきりとした夢を見たのだ。
夢の中では分かたれた分身が、自分のことをやたらと批判してきた。やれ仙人の修行をしてもお前には無理だの、己の本分よりも食い気に走っているだの、お前は好きにものを食べられて、花よりも団子なのかだの、言いたい放題を言われ、夢の中で喧々諤々と喧嘩をしていた。ちなみに決まり手は華扇の左ローキックだった。
ごん、と頭に軽い衝撃が走った。
飲みすぎて右腕に変な術式でもかけたかと、華扇は自身の右腕に視線を移した。
右腕が、中華鍋になっていた。
(……??)
一度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、中華鍋のままだった。
(……??、……???)
二度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、中華鍋のままだった。
「なんじゃあこりゃあぁ!」
流石に三度目は無理だった。
酒で灼けたせいだろうか、華扇の叫び声はやたら渋かった。
説明ッ!
涼しい秋のある日のこと、茨木華扇は昔馴染みたちと酒盛りを行った。しばらく前に腕探しのあれやこれやが一段落して、久しぶりに旧交を温めようと思ったり思わなかったりしたのだ。
巫女の神社で暇をつぶしていた一匹、地底から話を聞きつけてこっそりやってきたもう一匹と、クソほど自分の庵で盛り上がった。鬼の飲み方など久しぶりすぎて、あっと言う間に意識は地平線の彼方へすっ飛んでいった。
偶の集まりなのだ。いつもは仙人たろうとする華扇もこの日は自身の鍋を奮い、ときにはクソ鬼どもに鍋を奮わせ、これでもかと飲と食に興じた。
そうして鬼たちの夜は更けていった。そして今に至る。
右には腐れ縁の一匹である伊吹、左には腐れ縁のもう一匹である星熊の寝姿が死体のように転がっている。窓も障子戸も開いているし、使役している家族たちはどこかへ行ってしまったようだ。『酔っぷ』どもの相手など、古今東西老若男女、魑魅魍魎でもしたくないだろう。
記憶は無いが、特に何かをしたわけでもないはず。どうして自身の右腕が中華鍋なのか。どうしても記憶が浮かんでこない。
しげしげと鍋を眺めていたが、一片の疑いもなくそれは中華鍋だった。大きく、重く、そして大雑把だった。それはまさに中華鍋だった。痛覚が通っていないのが、不幸中の幸いなのかもしれない。
そんな中華鍋を眺めていた華扇の視線が下がる。寝ていたはずの鬼の一匹、伊吹萃香は目を覚まして華扇の右腕を眺めていた。
「なあ華扇」
「な、なんですか」
「お前の右腕、中華鍋になってねえ?」
萃香は鼻水を噴き出した。
「かあぁー! なんで! なんで腕が鍋になってんの!? ぶわははは!!」
「エイシャオラア‼」
なんでかはわからないが無性にむかついたので、噴き出した萃香の太腿に、華扇はローキックを打ち込んだ。萃香は『ムサシッ!』と断末魔の叫びをあげて倒れた。その魂は幻想郷の空に昇り、リバプールの風になった。
華扇が後ろを振り向くと、どのタイミングで起きていたのだろうか、クソ鬼の片割れ、星熊も目を覚ましていた。
華扇の腕から生えた中華鍋と伊吹の死体を見て、星熊はここ数十年の中でも群を抜いて面白い状態だと思ったものの、笑わない方がいいのだろうと極力心を落ち着けながら、口を開いた。
「なあ華扇」
「なんですか」
「アンタの右腕、それ」
「エイシャア……」
エイシャア……とはなんなのか。そう突っ込みたくても空気が許してくれない。だけれども突っ込みたい。見逃すことなど鬼として到底無理なので最初から勝負は決まっている。結果として勇儀は『フンーッ、フーンッ』と吐く息に突っ込みたかったり笑いたかったりする気持ちを乗せることしかできなかった。
そんな勇儀の努力をあざ笑うように、華扇はおもむろに中華鍋のついた右腕をリズミカルに振った。
「炒飯を作る人」
「んふっ」
耐えきれなかった。
「エイシャオラア!!」
噴き出した星熊の太腿に、華扇はローキックを打ち込んだ。星熊は『ホーストッ!』と断末魔の叫びをあげて倒れた。その魂は幻想郷の空に昇り、リバプールの風になった。
鬼の死体が並んでいる中で、華扇は自身の右腕を治すためにあてもなく幻想郷を彷徨うことに決めた。まあどうにかなるだろうと思っているあたり、彼女もまたれっきとした妖怪だった。
その日、博麗霊夢は珍しく昼前まで寝込んでいた。
ここ数日で随分と冷えこんでいたことを感じていたが、冬の足音は早かったらしい。朝起きると霊夢は喉と節々の痛みで自身が珍しく風邪を引いたのだと知った。
年末年始に備えて色々と準備をしなくてはならないが、今日くらいはよいだろうと霊夢はその日を寝て過ごすことに決めた。
だが、人間眠っているだけでも腹は減る。風邪をひいていたとしてもだ。きゅうと可愛らしくなった腹をさすりながら、霊夢は布団から出ようと気合をこめ、そこで玄関に何者かの気配を感じた。
「はぁい……今行きますよ」
軽く端が揺れる視界に現れたのは、いつも小言が五月蠅い茨木華扇の姿だった。
「あら、調子が悪いの?」
「そうよ。だからそのままお引き取り頂けると……」
朝餉も取らずに寝込んでいたからか、軽い立ち眩みを覚えた霊夢を華扇は支える。その身体は、幻想郷という世界を守るにしては不安を感じさせるほどに軽く、少女然としていた。
その時だった、華扇の胸中に電流が走ったのだ。どうして自分の腕が中華鍋になっているのか、彼女はそれを悟ったのだ。そうだ。ここにいる自分が、彼女を救うしかないのだと。ちなみにそれは幻聴だった。
カセン・イバラキは霊夢を再び布団に寝かせると流し場へ向かった。生きることは闘いである。食べることとは幸せでもあるが闘いでもあるのだ。今からここは戦場になる。
時は来た、それだけだ。カセン・イバラキは空気を一つ吐く。
左腕に力を込めて、風を起こす。ご飯の水気を程よく飛ばし、準備は万端だ。鬼、否、仙人の力に不可能は無い。カセン・イバラキがおよそ少女がしてはいけないような顔をして今は中華鍋が接続されている右腕に力を込める。
するとどうだ! なんと独りでに中華鍋が熱を持つではないか!
そこからはあっと言う間だ! 油をぶち込み、熱し、卵を加える! カカカカッとかき混ぜたらご飯をインだ! 塩と胡椒で味を整える。そして、カセン・イバラッキの中華鍋が躍るのだ!
するとどうだ(二回目)! 卵によって黄金を纏った米が中華鍋で廻り踊り、まるで生き物のように動くではないか!そう、それはまるで……!
「これがウチの……ドラゴンズグロウルやぁーッ!!」
炒飯が出来た! 霊夢に見舞った! 美味しかった!
霊夢はカセンの右腕について、何も言わなかった。そういう時もあるのだろうと、カセン・イバラキを受け入れたのだ! その態度の何と大らかなことか! 幻想郷の巫女は、大体なんでも受け入れるのだ!
満足そうな霊夢の顔を見て華扇が微笑んでいると、縁側に来客の姿が見えた。普通の魔法使い霧雨魔理沙は、霊夢への挨拶もそこそこに、華扇の右腕をしげしげと眺める。
「おまえの右腕、中華鍋になってねえ?」
二秒後に魔理沙は噴出して大笑いし、華扇はそんな魔理沙の太腿に『エイシャオラア!!』とローキックを叩き込んだ。魔理沙は『ブアカーオッ!』と叫び、さめざめと泣いた。華扇は炒飯を見舞い、魔理沙は泣きながらも炒飯を食べた。美味しかった。
そうして華扇は幻想郷の様々なところで鍋を奮い、沢山の人妖を笑顔にし、時にローキックを叩き込んだ。とっぷりと日が暮れた頃に自身の庵に戻ると、すでに腐れ縁の鬼たちの姿は無くなっている。
散々な日だと起き抜けには思っていたが、なかなかどうして刺激的な一日でもあった。使役している家族たちの世話をし、華扇は心地よい眠りについたのだった。
次の日、華扇の右腕は中華鍋ではなく寸胴になっていた。
右腕が、寸胴になっていた。
(……??)
一度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、寸胴のままだった。
(……??……???)
二度、縁側に目をやった。開かれた障子戸から覗く山の紅葉は、微かな涼しさを運んでくれている。
右腕に目を戻した。
右腕は、寸胴のままだった。
「なんじゃあこりゃあぁ!」
流石に三度目は無理だった。
酒で灼けていなくても、華扇の叫び声はやたら渋かった。
炒飯が出来た! 霊夢に見舞った! 美味しかった! ←勢い好き
きれいな3度見でした