Coolier - 新生・東方創想話

洩矢諏訪子の休日

2022/06/02 14:23:02
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守矢神社の屋根に座っている洩矢諏訪子は、今現在暇なのである。何して過ごそうか悩んでいると、東風谷早苗に呼ばれた。

「どうしたの早苗?」

「諏訪子様。暇なのでしたら、散歩に行かれてはどうでしょうか?」

「散歩に?」

「良い天気ですから、どうなのかなと…」

諏訪子は空を見て、散歩に行くことを決めると、早苗からお金を貰うと、カエルの財布に入れる。

「お昼代も入っていますので…」

「そうかい。うーん…夜までには戻るね~」

諏訪子は一旦部屋に戻ると、タンスから青のワンピースと赤色の帽子を出して、着替え始める。

(人里を散策するからね。服と帽子を違うのにしてと…)

着替え終わると、鏡で服装をチェックする。

(帽子は深く被って…伊達眼鏡合ったかな…)

伊達眼鏡を見つけると、鏡で確認する。出掛ける準備をしてから、守矢神社を出発した。

(人里に散策するのは、良いけれど…何処にするか?)

人里を散策する諏訪子は団子屋を発見したので、立ち寄ることにした。

「三色団子とみたらし団子。」

「ちょっと待ってな。」

諏訪子は三色団子とみたらし団子を貰うと、店内に入り適当に空いている席に座った。

(甘くて美味しい~)

団子を食べながら、この後の予定を決める。

(どうしようかな…暇なんだよね。今の私の服装なら、神様だと気づかれないよね。)

諏訪子の今現在の服装は、青のワンピースと赤の帽子と伊達眼鏡、青のズボンの格好である。誰も神様だと、気づかないだろう。

(うーん。どうしようかな…)

団子を食べ終えると、お金を置いて店から出る。

(暇潰しに、広場に行ってみようかな。)

目的地が決まると、のんびりと歩きながら、向かうことに。

「良い天気だね~」

広場に到着すると、ボールが諏訪子の方に転がってきた。広場にいた少年が走ってくると、ボールを少年に渡した。

「気をつけてね。」

「ボールありがとう。」

少年は広場に戻った。諏訪子はベンチを見つけると、腰を下ろして座る。

(子供は元気が良いね。)

暫く広場を眺めていると、少年が近づいてきた。

「ん?どうしたの…?」

「一緒にボール遊びしない?」

「そうだね…」(子供と間違われたかな?)

諏訪子は立ち上がると、少年とボール遊びをすることに。

「何するの?」

「蹴り遊びだけど…どうかな?」

少年が蹴って、ボールを渡すと諏訪子が、足でホールを止める。

「やろうか。」

少年にボールを蹴り渡すと、諏訪子にボールを飛ばしてきた。そのボールを足で止めると、蹴鞠の要領で蹴り続けるが、数回した後でボールを落とした。

「難しいね。」

すると、人里内に音が流れた。

「12時だね。君はどうするの?」

「そろそろ帰るよ。じゃあね!」

「気をつけて、帰るんだよ。」

諏訪子は少年と別れると、昼食を食べるために、広場を出て、人里を歩きながら、お店を探す。

(昼は何するかな…昼だから、ガッツリ食べたいよ…)

暫く歩いていると、うどん屋を発見したが、そのお隣に飯屋を発見する。

(うどん屋と飯屋…悩むぞ…。)

30分くらい考えて、飯屋に入るようだ。店内は昼時なので、お客で満席だ。店員が来て、相席を提案された。

「相手が良いなら相席で…」

「畏まりました。少々お待ちください。」

諏訪子はメニュー表を見ながら待っていると、店員が戻ってくる。相席なら問題ないようなので、諏訪子は相席をお願いした。席に案内されると、相席相手が食事中の霧雨魔理沙だ。

「相席良いぜ!」

「ありがとう…」(気づいてないね。)

諏訪子は席に座ると、メニュー表を開いて、選び始める。

(やっぱり、丼物が多いね。酒もある!)

諏訪子が悩んでいると、魔理沙は食べ終わったようで、お酒を注文している。

(お!?天ぷら定食がある。値段も…予算以内で大丈夫みたい。これにするかな。お酒は…やめておこう。)

メニューが決まると、店員を呼んで、天ぷら定食を注文する。すると、店員はカードの入った木箱を出した。

「え!?」

「期間限定でお客様にお配りしているカードです。好きなカードを1枚どうぞ。」

木箱には、幻想郷に存在する妖怪や妖精等のコレクションカードが入っていた。

(何で、妖怪や妖精が描かれたカードがあるの!?守矢神社のカードまであるし…)

「どれにしますか?」

「そうだね…」

「ちなみに私のおすすめは、博麗神社のカードだぜ!」

「そうなの?どれにするかな…このカードください。」

早苗が描かれたカードを貰うと、懐にしまった。料理が来るまで、水を飲んで待っていると、魔理沙に話し掛けられた。

「店内で帽子は行儀が悪いぜ。」

「えー!?ダメなの?」

「この店に来るのは、はじめてなのか?」

「はじめて。」(声聞いても、私だと気づかないのか?魔理沙は。)

暫くして、諏訪子が注文した天ぷら定食が来た。さつまいも、ネギ、玉葱、オクラの天ぷらが2つずつと、ネギのお味噌汁、ご飯が付いた定食だ。

(天ぷら多い!?)

天ぷらを食べ始める。目を輝かせながら、黙々と食べ進める。

(美味しい~サクサクだよ!ビール飲みたい…どうしようかな。神様だとわからないような服装にしたから、子供だと思われるかも…)

ご飯も食べて、お味噌汁を食べ終える。天ぷらは残りが、4つ残っている。

(ご飯と天ぷらが残った…もう無理!お酒注文する!)

メニュー表からお酒を選んで、店員を呼んだ。

「ビールください。」

「ビールですね?畏まりました。」

店員がビールを取りに厨房に戻る。すると、魔理沙が諏訪子を見て、目を見開いた。

「酒…飲めるのか!?」

「まだ、気づかないのかな?魔理沙は…」

「まさか……諏訪子か!?服装が違うからわからなかったぜ。」

「そうなの!?あ、ビール来た!」

諏訪子はビールを飲んで、満面の笑みを浮かべる。

「ビールうま!」

残りの天ぷらとご飯を平らげると、ビールを飲みながら、メニュー表を見ている。

「どうしようかな…よし、すみません!ビールと枝豆ください。」

「まだ飲むのか!?」

「たまには、良いよね。」

ビールと枝豆が来て、今度はゆっくり飲みながら、枝豆を頬張る。

「ビールと枝豆うまー!宴会だと、静かに飲めないからね~流石に3杯目はやめとくよ。」

枝豆を食べ終えて、ビールを飲み干す。

「やっぱり、ビールは最高だね~ご馳走さまでした。魔理沙。また、今度ね~」

諏訪子は会計をすると、店を出ていった。時間は午後2時だ。

「そろそろ、帰ろうかな。」

諏訪子は人里を出ると、空を飛ぼうとしたが、気が変わったようだ。

「たまには、歩いて帰ろっと。」

歩いて守矢神社に帰っていった。
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コメント



0.150簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
ほんわかしました。良かったです。
4.100南条削除
応援してます!
5.60名前が無い程度の能力削除
もうちょっと話にメリハリがあると更に良かったと思います!