閻魔の四季映姫は自室で、幻想郷での善行調査報告書を読んでいた。その報告書で気分がいい映姫。
「白が多いですね。感心です。それにしても、小町からの報告をまだ受けてませんね。」
すると、小野塚小町が映姫の自室に入り、仕事の報告をする。
「四季様!今日の仕事終わりました。」
「小町!調査報告を受けてません!提出しなさい。」
「調査報告書!?」(ヤバイ…どうしよう…四季様に怒られちゃうよ…)
「どうしました?」
「実は報告書を忘れてきまして…」
小町が報告書を忘れたため、映姫は頭を抱える。仕方無いため、小町に報告だけでもしてもらう。
「報告だけでも言いなさい。」
「調査結果は黒が断トツでした。」
「黒が!?何で!?」
小町の発言に、驚愕する映姫。だが、映姫を更に悩ませる事態が。
「黒が多いのは、わかりますよ。私も黒ですから。」
「小町も黒なの!?え!?幻想郷は実は、暗黒面に突入してるの!?」
「何ですか?暗黒面?無いですよ。黒は悪ではありませんし…」
「黒は悪ですよ!?」
小町の発言に完全に、閻魔の顔が保てなくなった映姫。
「四季様はどんだけ黒が嫌なんですか?意味わかりませんよ。」
「意味わからないのは私です!?黒が多い意味がわかりかねます!」
「黒も悪くないと思いますがね…」
小町の黒派発言に、真っ向から対立する映姫。
「白が正義ですよ!黒好きは感心しませんね。地獄行きになります。」
「四季様。それは大袈裟ですよ。」
「大袈裟!?黒好きは地獄行きです!?それがわからないのですか!小町!」
「だって、四季様。
黒餡好きが悪なんですか?」
「黒餡………?」
「そうですよ。黒餡好きに悪はいませんよ!」
「小町は善行調査報告書の報告じゃないんですか?」
「私が報告してるのは、白餡か黒餡どっちの調査報告をしていただけなんですよ!」
「私の…勘違い?」
小町が白餡と黒餡を映姫に見せる。
「四季様はどっちにしますか?」
「判決は黒!」
終わり