「ぼくのめがねが見当たらないんだ。こいしちゃん、どっかに隠したでしょ」
「え、『君の頭に乗ってるでしょ』だって?あれ、本当だ。ばかだなあ、まるでおじいちゃんみたいだ」
「これでよし。こいしちゃんのお顔がよく見えるよ」
「それとね、こいしちゃん、電池見なかった?テレビが見たいんだけど、リモコンの元気がないみたい」
「ここの引き出しは探したんだよ。でも入ってなかったんだ」
「電池って必要なときになくなっちゃうから困るよね」
「こいしちゃん!勝手に引き出し見ないで!」
「『これなに?』って……。たからものだよ」
「それはパパが買ってくれたミニカーで、こっちがママの折り鶴。あれはクラスのみんなの寄せ書きだよ」
「みんなたからものだけど、今はたからものじゃなくて電池がほしいの」
「『そのボタンでお姉さん呼べばいいじゃないの?』って?押したらお姉さんびっくりさせちゃうよ。それに、お姉さん呼ぶとこいしちゃんいなくなっちゃうじゃん」
「……うーん、テレビはもういいや。こいしちゃんとお話できるから」
「お外はまだ寒いのかな。見て、あそこの人たちみんなマフラーや手袋してる」
「一回でいいからマフラーと手袋してみんなで雪合戦したかったなあ」
「リモコンみたいにぼくも電池をかえれば元気になればいいのにね」
「それでね、前にこいしちゃんのこと、『他の人にはナイショにしてて』って言ってたじゃない?でもね、ママに言っちゃったの」
「ううん。ママとお話してたらバレちゃったの。そしたら、『ごめんね』って言ってすごく悲しい顔してた」
「いや、こいしちゃんは悪くないよ。ママもお姉さんたちもこいしちゃんのこと知らないみたいなの」
「え?こいしちゃん、ぼくにしか見えないの?そっかあ、それならママもびっくりしちゃうよね」
「ぼく、友達がいないの。幼稚園入る前からずっとここにいたから」
「だからね、こいしちゃんが来たときはすごく嬉しかった」
「こいしちゃんとお話してるとね、嬉しくて、心があったかくなるんだよ」
「あったかくなって、なんだか眠たくなってきちゃった。でも寝ちゃうとお話ができなくなっちゃう」
「そうだ!明日もお話ししてくれる?」
「あれ?こいしちゃんどこ?もういなくなっちゃったの?しょうがないなあ」
「こいしちゃん、またね。おやすみ」
『さよなら、おやすみ』
「え、『君の頭に乗ってるでしょ』だって?あれ、本当だ。ばかだなあ、まるでおじいちゃんみたいだ」
「これでよし。こいしちゃんのお顔がよく見えるよ」
「それとね、こいしちゃん、電池見なかった?テレビが見たいんだけど、リモコンの元気がないみたい」
「ここの引き出しは探したんだよ。でも入ってなかったんだ」
「電池って必要なときになくなっちゃうから困るよね」
「こいしちゃん!勝手に引き出し見ないで!」
「『これなに?』って……。たからものだよ」
「それはパパが買ってくれたミニカーで、こっちがママの折り鶴。あれはクラスのみんなの寄せ書きだよ」
「みんなたからものだけど、今はたからものじゃなくて電池がほしいの」
「『そのボタンでお姉さん呼べばいいじゃないの?』って?押したらお姉さんびっくりさせちゃうよ。それに、お姉さん呼ぶとこいしちゃんいなくなっちゃうじゃん」
「……うーん、テレビはもういいや。こいしちゃんとお話できるから」
「お外はまだ寒いのかな。見て、あそこの人たちみんなマフラーや手袋してる」
「一回でいいからマフラーと手袋してみんなで雪合戦したかったなあ」
「リモコンみたいにぼくも電池をかえれば元気になればいいのにね」
「それでね、前にこいしちゃんのこと、『他の人にはナイショにしてて』って言ってたじゃない?でもね、ママに言っちゃったの」
「ううん。ママとお話してたらバレちゃったの。そしたら、『ごめんね』って言ってすごく悲しい顔してた」
「いや、こいしちゃんは悪くないよ。ママもお姉さんたちもこいしちゃんのこと知らないみたいなの」
「え?こいしちゃん、ぼくにしか見えないの?そっかあ、それならママもびっくりしちゃうよね」
「ぼく、友達がいないの。幼稚園入る前からずっとここにいたから」
「だからね、こいしちゃんが来たときはすごく嬉しかった」
「こいしちゃんとお話してるとね、嬉しくて、心があったかくなるんだよ」
「あったかくなって、なんだか眠たくなってきちゃった。でも寝ちゃうとお話ができなくなっちゃう」
「そうだ!明日もお話ししてくれる?」
「あれ?こいしちゃんどこ?もういなくなっちゃったの?しょうがないなあ」
「こいしちゃん、またね。おやすみ」
『さよなら、おやすみ』
こいしイマジナリーフレンドネタとして面白かったです