この話は、【巫女と閻魔の休日】の数ヶ月後の話です
博麗神社の縁側で、博麗霊夢と四季映姫の二人が仲良くお茶を飲んで会話していた。
「霊夢は長生きしたくないのですか?」
「ん…人間として、長生きはしたいわよ。妖怪まではね…」
霊夢は紅白饅頭を頬張る。
「私は霊夢には人間以上に長生きして欲しいのですが…」
「閻魔様の発言とは思えないわね。私に仙人をやれとでも?」
「妖怪じゃなくても、神はどうですか?人間、妖怪、妖精…あの二神にまで、好かれている貴女なら神にだって…」
映姫は霊夢の手を握り、長く一緒にいたい気持ちを伝える。
「気持ちは嬉しいわよ…でも、博麗の巫女をしている間は、人間をやめたくはないわね。もし、私が神だと…私を裁けない。神だと、死んだとき…消えちゃうじゃない…」
「……!?霊夢は…私に裁かれたいの…ですか…?」
霊夢は映姫を抱き締めながら、霊夢の思いを伝える。
「私は…博麗の巫女…中立でなければ…ならない。映姫も、同じのはずよ。だから…二人だけの時は…立場を忘れよう…私が死んだとき…私を裁いて…」
「閻魔の立場は確かに中立です。白か黒をはっきりさせます。ですが、今だけは閻魔の立場を忘れたいのです。霊夢の願いはわかりましたが、私自身は諦めません。覚悟しておいてくださいね?」
「閻魔様の本気か…人間やめたくないわね。不老不死はもっと嫌だし…」
霊夢と映姫はお互い気持ちを伝えて、スッキリしたようだ。だが、映姫はとんでもない提案をしてくる。
「霊夢は死神に興味はありませんか?」
「は!?何を言い出すのよ!?」
「霊夢を私の部下にすれば…」
「映姫…後ろ…」
映姫は後ろに振り向くと、
死神の小野塚小町が泣きながら叫んでいる。
「四季様を霊夢に取られた!四季様の部下はアタイなのに…」
「小町!?わ、私の部下は小町だけです!霊夢とは…」
「私は映姫の部下にはならないわ。部下には…」
霊夢は映姫の手を握りる。
「霊夢……今日は泊まっても…」
「良いわよ。前みたいにね……」
霊夢と映姫の会話を聞いて、小町が拗ねる。
「霊夢と四季様…恋人同士みたいな…」
小町に言われて、無言になる。
「嘘ですよね!?四季様!?」
「映姫…逃げるわよ!」
霊夢が映姫の手を握り、走り出す。
「待ってくださいよ!?ちゃんと説明してください!?」
小町は逃げる霊夢と映姫を追い掛けた。
霊夢と映姫の思いは、永遠に繋がっている。
ただ少しだけ小町が薄味で個人的にはもう少しキャラはみんな活躍させてあげて欲しいですかね。
でもすごく良かったという評価に偽りはありません。映姫と霊夢には特別な関係であって欲しいですよね。