マヨイガ
八雲紫はスキマの中で秘密裏に何かしていた。その様子を見て、藍は面倒な事に巻き込まれるんだろうなと、諦めながらお茶を飲んでいると…
「出来たわ!」
「紫様。今回の思い付きはなんですか?」
「幻想郷に妖怪屋敷を作りたいのよ!」
「妖怪屋敷ですか?建設場所は決まってるんですか?」
「人里に建設するわ。」
紫の衝撃の発言に、藍は飲んでいたお茶を吹き出し、紫の服を掴むと、九尾の狐の本気のマジギレで、睨みながら言い放つ。
「おいスキマババア!人里に妖怪屋敷だ!?随分と面白い冗談を言ってくれるじゃねえか!今からスキマ…」
藍は自分がやらかした事を思い出して、紫を見る。どうでしょう。紫は満面の笑みを浮かべているように見る。だが、徐々に妖力を部屋内に充満させる。
「紫様…」
「藍…誰がスキマババアだ!この馬鹿狐!」
充満されていた部屋内に大量のスキマが出現して、藍に弾幕を浴びせる。数分後、藍は弾幕を浴びせられて、ボロボロになる。
「何も考えずに、人里に妖怪屋敷を建設したいと思うわけないでしょうが!」
「申し訳ございません。でも、どうして妖怪屋敷など…」
「人里にも、妖怪が住めるようになったでしょ?でも、住めるようになったとはいえ、人間には少なからずね。」
「少人数ではありますが、受け入れて貰えていないのも事実です。」
「いっそのこと、妖怪屋敷でイベントをしちゃいましょう計画よ。」
紫の考えた計画を納得して藍は、どんな商売をするのか聞いてみる。
「でも…」
「何個かは、案が出来てるのよ。交渉はする予定だけど。」
紫はフリップを取り出して、企画段階の案を藍に紹介する。
「候補その1!【動物妖怪のふれあい広場】」
「動物妖怪?」
「化け猫の橙、火車のお燐、狛犬のあうん、」
「良いじゃありませんか!お燐の方は、さとりに交渉しなければなりませんが。」
「もう1つ…」
「誰かいましたっけ?」
「化け狸のマミゾウ、九尾の狐、藍のグループよ。」
狸の名を聞いて、藍が豹変した。
「あの腐れ狸が!今すぐ決着をつけ……ぐは!?」
錯乱した藍を弾幕をぶつけて、気絶させる紫。
「藍は放置して、一眠り…」
「は!?私は何を?」
「目覚めるの…早いわね。」
紫は企画紹介を中断して、藍の作った昼ご飯を食べた。メニューは、きつねうどん。藍のお手製である。
「さて、昼も食べたことだし、企画候補を紹介するわ。」
「次はどんなのが…」
「候補その2!【妖怪、マッサージ店!】」
「マッサージ店。予想は出来ますね。紅美鈴ですか。」
藍の発言に、紫は機嫌を損ねる。
「先に言わないでよ!」
「申し訳ございません。美鈴なら、問題は無いと思いますよ。レミリアに交渉ですね。」
「この2つを妖怪屋敷のイベントに組み込む予定なのよ。マッサージはイベントにならないと思うけど…仮企画だけど。」
「その方が良いですね。丁度良さそうです。」
「先ずは候補ね。交渉先は…霊夢、河童、鬼、さとり、レミリア、最後は人里の方にも行かないとね。私は寝るわね。交渉は1か月後にするわ。企画段階の調整しないと。」
「わかりました。紫様。」
「それじゃあ…おやすみ。」
スキマの中で眠った。
「この企画が実現できると思いたいですよ。紫様…」
藍は部屋内の後片付けをして眠った。
企画が終わるところまでぜひ書ききってほしいです
もう少しネタを膨らませて物語に昇華してもらえると読んで楽しいものになるかと思います。