Ⅷ【次のニュースです。昨日、人里でエベレスト求にプリティーガールとして有名な稗田阿求さんがウサギさんに咬まれて重体です】Ⅸ」
「どういうことですか? 稗田さん。ウサギさんに咬まれてって」
「いやん。もう、映姫さん。ウサギさんが可愛かったのでつい」
「まあ私もウサギさん可愛いのはわかりますが」
「そうですよね。ウサギさん可愛いですよね」
コマチ・オノヅカ『稗田さん重体だったら。まだ、映姫様と会ってちゃまずいっちゃ』
阿求は見つけたウサギさんが可愛いと、手を伸ばしたら咬まれてその意識は刈り取られてしまった。そして、気が付いたらあの世の裁判所で映姫とご対面だ。
まだだ、まだ転生の準備的な事が出来て居ない。まだここでその命を終わらせるわけにはいかない。なのにウサギさんのせいで予定が狂ってしまった。
「その、そもそもそんな事で重体って。いったいあなたの残りライフ……ヒットポイントは幾つだったのですか?」
人はウサギに咬まれたくらいでは重体というか死んだりはしないだろう。いや傷口から病原菌Xが侵入したらそうとも限らないが、まあ多分即効性は無いんじゃないかな。
(難しい事わかんね)
「幾つって、白黒はっきりしてる映姫さんらしくありませんね。人の命や縁はそんな数値で計れませんよ」
こんなところで、揚げ足取っててもどうにもならない。けれど他に何か出来るわけでも無くてついつい言ってしまう。
「それは能力であって、常に白黒しているわけじゃないですよ」
コマチ・オノヅカ『いやまったくもって全然関係無けどね。映姫は自分の太腿が自慢で白魚のようだって褒められると顔を真っ赤にするっちゃ。可愛いちゃ。今度試してみるっちゃ』
「そうですよね。常に白黒してたら生き辛いですよね」
「そうですよ。わかってくれて良かったです……で、どうします。これから?」
まだ重体っていう事で臨終の際に立ってる状態の阿求だから、まだここで裁判やって天国とか地獄とか転生とかそういうのは白黒つけるわけにもいかない。
だから、どうしたものかと映姫は考えてしまう。
コマチ・オノヅカ『ゥウッピピピピギィ! あ!? 特にこの発言に意味ないよ! ……ちゃ』この地文だかなんだか分からないところでサボってた小町は油断してたらしく、読者に晒されてしまい赤面してどっか行った。
「どうしましょう。あ、そういえば。私を噛んだウサギさんも白黒でしたね。可愛かったですよ」
あのウサギさんは自然に溶け込むカラーではなく可愛さを前面に出した愛玩タイプだった。
可愛さに或る程度抗体を持っている気がする阿求でさえもついつい手を出してしまう程度である。
(可愛さには毎日鏡を見て慣れてると思ってた)
「へー可愛かったんですか」
「そうなんですよ。で、つい手を出しちゃって」
「ガブリですか?」
悔悟の棒の先っちょを手でガブリとする動作をする。それから、なんか理由も無くにやにやしちゃっうんだ。
「いえ、ウサギさんが咀嚼するならハムハムという擬音の方がしっくり来そうです」
「擬音はあまり重要ではないのですが。や、まったく。あなたと来たら……ハムハムですか」
「うぃむ、ハムハム。うぃぃむハムハム」
しかし残念ながら、確かに阿求の容姿はとても可愛いけれど、ウサギの真似して前歯を突き出しハムハムの動作をするのはキモ!
ハムハム ハム ムハ ハムハム
ハモハモ
ハム ハムハム ハム ハム ハムハム
映姫「いや、そのふふふ、何それふふキモいキモい」〔素が出てる様相〕
ハムハム ハムハム ハム ハム
しかし、その動作はウサギの的を得ていた。咬まれているところを安易に面白おかしく想像させるには十分の威力を持って居たのだった。
「ウサギさんの咀嚼でした」
「いや全く可愛いですね。可愛いは罪です」
「あちゃー、じゃあ私は黒じゃないですか。まだまだ、道半ばなのに可愛いせいで裁かれてしまいますね」
自身が美少女だって自覚を持っていた阿求は裁かれても当然だ。こりゃあ一本取られたって手を叩いた。
「いや、今の可愛いのは、稗田さんじゃないですよ」
「え?」
しかし、残念ながらさっきの動作のせいでその魅力はウサギ以下となってしまってたのであった。
「ウサギさんが可愛いって事ですよ。……意外って顔しないで下さいよ」
阿求が次転生する時はウサギになるって決めた瞬間だとは思うまい。この良く分からない状態からぴゅーっと脱出した後、人里でウサギ系妖怪と一緒に居るところをよく見かけるようになるのだった。
「どういうことですか? 稗田さん。ウサギさんに咬まれてって」
「いやん。もう、映姫さん。ウサギさんが可愛かったのでつい」
「まあ私もウサギさん可愛いのはわかりますが」
「そうですよね。ウサギさん可愛いですよね」
コマチ・オノヅカ『稗田さん重体だったら。まだ、映姫様と会ってちゃまずいっちゃ』
阿求は見つけたウサギさんが可愛いと、手を伸ばしたら咬まれてその意識は刈り取られてしまった。そして、気が付いたらあの世の裁判所で映姫とご対面だ。
まだだ、まだ転生の準備的な事が出来て居ない。まだここでその命を終わらせるわけにはいかない。なのにウサギさんのせいで予定が狂ってしまった。
「その、そもそもそんな事で重体って。いったいあなたの残りライフ……ヒットポイントは幾つだったのですか?」
人はウサギに咬まれたくらいでは重体というか死んだりはしないだろう。いや傷口から病原菌Xが侵入したらそうとも限らないが、まあ多分即効性は無いんじゃないかな。
(難しい事わかんね)
「幾つって、白黒はっきりしてる映姫さんらしくありませんね。人の命や縁はそんな数値で計れませんよ」
こんなところで、揚げ足取っててもどうにもならない。けれど他に何か出来るわけでも無くてついつい言ってしまう。
「それは能力であって、常に白黒しているわけじゃないですよ」
コマチ・オノヅカ『いやまったくもって全然関係無けどね。映姫は自分の太腿が自慢で白魚のようだって褒められると顔を真っ赤にするっちゃ。可愛いちゃ。今度試してみるっちゃ』
「そうですよね。常に白黒してたら生き辛いですよね」
「そうですよ。わかってくれて良かったです……で、どうします。これから?」
まだ重体っていう事で臨終の際に立ってる状態の阿求だから、まだここで裁判やって天国とか地獄とか転生とかそういうのは白黒つけるわけにもいかない。
だから、どうしたものかと映姫は考えてしまう。
コマチ・オノヅカ『ゥウッピピピピギィ! あ!? 特にこの発言に意味ないよ! ……ちゃ』この地文だかなんだか分からないところでサボってた小町は油断してたらしく、読者に晒されてしまい赤面してどっか行った。
「どうしましょう。あ、そういえば。私を噛んだウサギさんも白黒でしたね。可愛かったですよ」
あのウサギさんは自然に溶け込むカラーではなく可愛さを前面に出した愛玩タイプだった。
可愛さに或る程度抗体を持っている気がする阿求でさえもついつい手を出してしまう程度である。
(可愛さには毎日鏡を見て慣れてると思ってた)
「へー可愛かったんですか」
「そうなんですよ。で、つい手を出しちゃって」
「ガブリですか?」
悔悟の棒の先っちょを手でガブリとする動作をする。それから、なんか理由も無くにやにやしちゃっうんだ。
「いえ、ウサギさんが咀嚼するならハムハムという擬音の方がしっくり来そうです」
「擬音はあまり重要ではないのですが。や、まったく。あなたと来たら……ハムハムですか」
「うぃむ、ハムハム。うぃぃむハムハム」
しかし残念ながら、確かに阿求の容姿はとても可愛いけれど、ウサギの真似して前歯を突き出しハムハムの動作をするのはキモ!
ハムハム ハム ムハ ハムハム
ハモハモ
ハム ハムハム ハム ハム ハムハム
映姫「いや、そのふふふ、何それふふキモいキモい」〔素が出てる様相〕
ハムハム ハムハム ハム ハム
しかし、その動作はウサギの的を得ていた。咬まれているところを安易に面白おかしく想像させるには十分の威力を持って居たのだった。
「ウサギさんの咀嚼でした」
「いや全く可愛いですね。可愛いは罪です」
「あちゃー、じゃあ私は黒じゃないですか。まだまだ、道半ばなのに可愛いせいで裁かれてしまいますね」
自身が美少女だって自覚を持っていた阿求は裁かれても当然だ。こりゃあ一本取られたって手を叩いた。
「いや、今の可愛いのは、稗田さんじゃないですよ」
「え?」
しかし、残念ながらさっきの動作のせいでその魅力はウサギ以下となってしまってたのであった。
「ウサギさんが可愛いって事ですよ。……意外って顔しないで下さいよ」
阿求が次転生する時はウサギになるって決めた瞬間だとは思うまい。この良く分からない状態からぴゅーっと脱出した後、人里でウサギ系妖怪と一緒に居るところをよく見かけるようになるのだった。