Coolier - 新生・東方創想話

牢獄の箱庭

2022/03/05 19:23:56
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魔理沙はアリスの家に招かれていた。どうやら、アリスが完成した作品を見てもらいたいらしく、魔理沙を家に招待した。

アリスは魔理沙を中に入れると、家の地下室に案内した。

「魔理沙。これが完成した作品よ。」

地下室には幻想郷を細かく再現した巨大なジオラマが
あった。魔理沙は目を輝かせながら、興味津々に見ている。

「細かいところまで再現したんだな。」

「結構大変だったわ。人里から紅魔館それに、博麗神社まで再現するのに紫にも手伝ってもらったんだから。」

「はあ!?紫も!?」

「幻想郷を再現した物を作りたかったんだもの。」

アリスはジオラマ製作に掛かった時間を思い出しながら、苦笑している。

「どうして、製作したんだぜ?」

「人形作りのために決まってるじゃない!」

「そりゃあ…そうだな。」

魔理沙は考えていたが、考えるのを放棄した。アリスは人形作りを一番に考えているのだ。考えるほどではない。

「でも、このジオラマ。まだ未完成なのよ。ちゃんと完成したら、見せてあげる。」

「そりゃあ…楽しみだぜ!」

魔理沙とアリスは地下室を出て、楽しいお茶会を楽しんだ。

















魔理沙はアリスとのお茶会の後で、眠ってしまったようだ。立ち上がり、アリスを探した。アリスもまた椅子に座って寝ていたようだ。

「疲れて眠ったのか。起こさないようにしないとたぜ。」

毛布を探していると、アリスが目を覚ましてしまったようだ。だが、まだ寝ぼけているのか、しばらく動かない。

「ん?私、寝てた?」

「ぐっすり寝てたぜ。」

「起きてたんなら、起こしてよ!」

「悪い悪い。疲れて寝てるのに、起こすのは悪いだろ?」

アリスは納得していないようで、機嫌が悪い。

「なら、許す代わりに朝まで一緒に寝るわよ!」

「わかったぜ。だから、そんなに怒るなよ。」

「冗談よ。実は魔理沙に渡したいものがあるの。」

アリスが通常の上海人形よりも、少し小さな上海人形を見せる。

「上海人形?少し小さいような。」

「これは通信用。紫と相談して許可をもらって作ったの。外の世界では、けいたいでんわ?を使って遠くにいる人と通信してたみたいよ。」

「良いのか?」

「でも、お試しだから1ヶ月しか持たないけど。」

「嬉しいぜ。ありがとな」

「やっぱり、眠い…魔理沙。一緒に寝よ。」

「わかったぜ。」

魔理沙とアリスは一緒に朝まで眠った。









































魔理沙とアリスは紅魔館に来ていた。アリスの用事できているのだが、魔理沙も暇なので一緒に来た。

「アリスさん。パチュリー様から伺っています。中へどうぞ。」

「美鈴。今日はちゃんと起きてるのね。」

「そんな言い方しなくても…魔理沙さん?も…来てるんですね。」

「ダメだったか?」

美鈴は魔理沙も一緒にいたので、いつもなら落ち込むのだが、様子がおかしい。

「美鈴。私…余計なことしちゃったかしら?」

「え…ま、魔理沙さんは、いつも弾幕をぶつけてきますからね。勘弁してくださいさいよ。魔理沙さん!」

「そうなの!?なんてことを…私が見張ってるから、今日は魔理沙も入れて。お願い…」

「仕方ないですね…」

美鈴はアリスと魔理沙を館内に入れた。

「疲れました…」

図書館に入ると、パチュリーと小悪魔に迎え入れられた。

「アリス。いらっしゃい。魔理沙……も、来てるのね。」

「今日は借りないからな。」

魔理沙は本を借りない宣言している。今日限定だが。そんな宣言の仕方にアリスは魔理沙を叱る。

「本を返していたら、問題ないのに、死ぬまで借りるって、そりゃあ…パチュリーも怒るわよ。」

「私は本読んでくるぜ。」

魔理沙は本選びに本棚に向かう。

「アリス……今日の予定は?」

「え、人形作りに使えそうな魔法を調べに来てるんだけど…パチュリー大丈夫?」

「大丈夫よ。今日は儀式について聞きたいのよね。生物の魂は余り、手を出したらダメなんだけど。」

溜め息をつきながら、アリスに説明を続けている。

「生存中の魂は本人の肉体が無事な限り、他の入れ物に魂の定着が可能となる。但し、高度な魔法だからそれなりの、魔力消費はしてしまうけど。」

「そうなんだ。持続時間とかは?」

「肉体が無事なのが条件。持っても、最大で半年~1年かしら。アリス。この説明は先月したばかりだと思うのだけど。」

「そうだっけ?最近の忙しかったから…」

「そう…今日の魔理沙は大人しいのね。気味が悪いくらいに……」

パチュリーは本棚で本を選んでいる魔理沙を見て、アリスを睨んでいる。

「パチュリ―。睨まないでよ!」

「私、睨んでたかしら?」

「アリス!そろそろ帰ろうぜ!」

魔理沙は読んでいた本を本棚に仕舞い、アリスを呼ぶ。

「パチュリ―。楽しかったわ。そろそろ帰るわね。」

「気をつけて。特に…大事にしなさいよ。」

「ありがとね。パチュリー」

アリスと魔理沙は紅魔館を出ていった。

「小悪魔。悪かったわね。今日は…」

「大丈夫です。パチュリ様。私はいつまでも、パチュリ様の味方です。」

「ありがとう。」









































魔理沙は自宅で魔法の研究を進めていた。だが、何故か研究が思うように進まない。

「私が帰った後で、アリスはまだ寝てるしな。今日は暇だぜ。」

ジオラマを見せてもらってから魔理沙は、1ヶ月間誰にも会わずに魔法の研究をしていた。外に出ても、研究材料を採取するばかりで、誰にも会っていない。

「流石に疲れたぜ…」

魔理沙はそのまま寝てしまった。




































魔理沙は研究疲れで、朝まで寝てしまったらしい。

「1ヶ月振りに!霊夢に会いに行くぜ!」

魔理沙は箒に乗り、博麗神社に向かった。

















博麗神社には何故か、宴会ではないのに、各勢力のトップが集まっていた。来てないところはあるが。

「どうしたんだ。みんな、集まって。」

博麗神社から霊夢が出てきた。だが、霊夢は身体中怪我をしていて、包帯を巻いている。

「霊夢!?どうしたんだその怪我!?」

「魔理沙…よくそんなことが言えたわね。」

霊夢は魔理沙を睨み付ける。

「霊夢。下がっていなさい。私が話す。」

藍は霊夢を橙に任せて、魔理沙に対峙する。

「魔理沙。君を見損なったよ。霊夢を殺すつもりだったと思わなかったよ。」

「な!?何の事だぜ!?私は1ヶ月間神社には行って…」

「何を寝惚けたことを言っているんだ。君が霊夢を襲うところは、あの文屋に目撃されているんだよ。レミリアにもね。今はいないが…それに、1ヶ月間?笑わせないでくれ。1日しか経ってない。」

「そんな……私は知らない!」

魔理沙は逃げるように博麗神社から離れて自宅に戻った。

「何で…なんだぜ!?」

魔理沙の隣にいつのまにか、アリスが泣いている魔理沙を抱き締めていた。

「魔理沙大丈夫!?これは、夢。ゆっくり休んでれば…大丈夫だから。」

「アリス…ありがとう…」

魔理沙は泣きつかれて眠った。




















あれから魔理沙は、アリスと仲良く博麗神社に行くようになった。

「やっぱり、あれは悪夢だったぜ!」

「魔理沙!霊夢がお茶会をするそうよ!」

「待ってなんだぜ!」

魔理沙はこれからも、この箱庭で幸せな毎日を送ったそうです。


終わり?
解けた人はいるかな?
牢獄の番人
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コメント



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4.90南条削除
何かが起きていることはわかるんですがうまいことしっくりくる答えは得られませんでした
まあでも魔理沙が楽しそうなのでヨシ