「暇だから家から出てみたけど流石に山に面白いものはないか」
霧雨魔理沙は徐々に高度を下げると川岸に着地し、腕で汗を拭く。夏の暑い日差しは水面で反射し、帽子の下から彼女を照らしあげる。
「川があるってのに涼しいわけでもないし、帰るか。白蓮のところでも寄って行こうかな」
魔理沙は右手の箒に跨るとどんどん上昇していく。どんどん木々が小さくなっていくのを見つつ、里の方に向かう。飛行が安定し始めたとき、右側の方から爆風が吹く。
「なんだこの衝撃は! 川の方から流れてきたぞ?」
彼女は落ちそうになった帽子を押さえつつ、もう片方の手で箒をちゃんと掴む。旋回して山を見下ろすと、川の近くに煙が上がっている。
「煙? 山火事か何かか? でも衝撃の正体にはならない気がする......爆発? いやまさかな」
箒は高度を下げ、煙の方に向かう。着いた頃には煙は落ち着いていている。ただし、あたりの木々は数本倒れていた。
「ほんとに爆発でも起きたんじゃ無いのか。この様子からすると」
魔理沙は川岸に着地して、折れた木々の周りを見渡す。すると自称谷カッパの河城にとりが伸びて倒れていた。
「これは完全に気絶してるな。ほっといても良いけどこいつに話を聞かないと進まないよな」
にとりの横にしゃがみこみ、顔を伺う。焦点は合っていないが、目を少し開き始めた
「おい、起きろって、寝始めるんじゃないぞ」
目を開け始めたにとりはもう一度ぐったりと気絶しそうになる。それを見た魔理沙が彼女の頬を叩き、無理やり叩き起こす。ニトリは唸りながらも目をパチパチと開け始める
「痛い、痛いって。痛いって言ってんだろ、耳ついてるのかよ」
にとりは起きたじめたのにまだ頬を叩く魔理沙に向かって毒を吐く
「さっさと起きないほうが悪いだろ。それでこの有様はなんなんだよ。何があったんだ」
不貞腐れていたにとりだったかが、魔理沙から聞かれると急に立ち上がりあたりを見渡す。
「そういえば、あれは。あれはどうなったんだ!」
「知るか、それが知りたいんだが」
急に騒ぎ出したにとりを魔理沙は怒鳴りながらも落ち着かす。すると後方の方から爆音と、衝撃が流れてくる。
「ああ、やっぱりまだ抑えられてなかった。変なものつくちゃったなあ」
落胆するにとりを横目に魔理沙は後方に振り向く。倒れた木々から誰かが出てくるのが見えると目を細める。出てきた奴は迷彩柄の服に緑色のヘルメットをかぶっていた。足と腕、そして胴が光が反射する銀色のメタルに囲まれていた。
「あれは......山童か? だとしたらあの金属みたいな服はなんだ?」
「服じゃないよ。あれは私が作った、パワードスーツってやつ。でも調整を間違えちゃって、凄く強くなれる代わりに肉体的な代償が大きくなって長時間使用擦ると骨とか臓器が破壊されちゃうけど......あと興奮して暴走気味に.」
にとりは自慢げに話を進めているが、その山童はどんどんとこちらに近づいてくる
「そんなの山童に着せたのかよ。裏切り者だって言っても流石にやりすぎだろ」
「違うって! 名誉のために言っとくけど置いてたら勝手に着てたの!」
魔理沙は山童が近づいてくることに気づかず、苦言を漏らす。にとりは反論するが、呆れて聞いていない。魔理沙は頭をかきながら振り返ると近づいてくるのに気づいた。
「おい、なんかあいつ怒ってないか。こっちに近づいてきてる気がするんだが?」
「暴走気味になるって言ったじゃん。それで私がさっきまで戦ってたんだけど、相打ちになっちゃて」
「さっきの爆発は弾幕の相打ちだったてことか」
そんなやりとりをしている内に山童は近くまで来ていた。彼女の目は睨んできて、戦闘態勢に入っている。
「やる気満々か、しょうがないな」
魔理沙は箒を手にとり、空に舞い上がると緑色の弾幕を山童に発射する。弾幕は正確に直進するが、山童は川辺を走りながらそれらを避けていく。彼女の弾幕は全て当たらずに地面に当たり軽く爆発した。
「当たらないな。まだ高所有利を取れてるだけマシかもしれんが」
その時、山童の姿が一瞬で消えてしまった。川辺から完全にいなくなっていたのだ。
「あれおかしいな。急にあいつ消えたぞ。どこに行った......」
魔理沙は前方を見ると絶句した。山童は消えたのではなく、ジャンプして魔理沙の高度まで来ていた。山童は近くの高さ20メートルはある木々に飛び移る。そして箒は同じ速度で木々を飛び越え始めた。
「な、こいつジャンプしただけでこの高さまできたのかよ。結構な高さで飛んでるってのに!」
魔理沙は山童に向かってもう一度弾幕を放つ。先ほどとは違う星型の弾幕は速度は遅いものの形は大きく、木々を倒しながら山童に直撃し爆発した。
「これぐらいは楽勝だな」
魔理沙は安堵の笑みを浮かべる。しかし爆風から出てきた山童はピンピンしていた。彼女は魔理沙を睨むと、木々を蹴り飛び膝蹴りを魔理沙に喰らわせようとする。急に接近してきた山童に魔理沙は反応できず、バランスを崩してしまった。バランスを崩しては箒から落ちてしまった魔理沙は大きな水しぶきを上げながら川に落ちる。
「比較的川が深い部分で助かったな、やべッ!」
山童がかかと落としをしてくるのを見て、魔理沙は水しぶきを立てながらぎりぎり避ける。腰の高さまで水があるのと同時に、服は水分を含んで動きにくい。山童は川に着地すると魔理沙を目掛けて回し蹴りを放ってくる。魔理沙は体をひねることで避けるが、山童の追撃の拳が彼女の頬を掠める。
「肉弾戦が得意か?」
「......」
「私も魔法を入れ込みながらなら得意なほうだ」
「......」
「何か言ってくれるという点では、山童よりもそこら辺の妖精の方が勝ってるってわけか」
何も喋らない山童に苦言を漏らしながら、空を飛び距離をとる。山童は突進してくるが、魔理沙はそれを体を捻りながらよけ、山童を川に押し倒す。山童は何事もなく立ち上がり魔理沙に向かってくる。
「まあ河童が作ったものだから予想はできてたが、水では壊れないか」
魔理沙が川辺の方に飛んで逃げると、山童は川を出て追ってくる。隙だらけで走ってきていることを確認すると、魔理沙は箒から降りて飛び蹴りを食らわせる。少し怯んだ山童に三つの緑の弾幕を食らわせる。弾幕が当たった後、パワードスーツが火花を散らす。
山童は怯まずに、魔理沙に攻めに行く。魔理沙は箒を棒術のように使って咄嗟に対応する。箒の足払いを軽々避けると、回し蹴りを二回入れ込む。魔理沙は一回は距離をとって避けるが、二発目を避けることは出来ずに箒でブロックする。蹴りは箒に当たった後鈍い音が鳴り響き、先端が折れる。
「うわ。一度も折れたことは無かったのに。気に入ってたのにさ」
先端が折れた方に魔理沙は飛び乗るが、ふらふらとしか飛べずに速攻で飛び降りる。
「肉弾戦じゃ埒が開かない。それでも弾幕は近距離じゃ当たらないか。ふーんまあ少し本気出してやろうか」
「......」
何も話さない山童に頭を掻きながらも、魔理沙はミニ八卦炉を取り出す。彼女は一気に距離を詰めると6発の弾幕を発射する。それをジャンプで避ける山童に対してそれを予測していたかのように、7発の弾を上空に放つ。それに当たった山童は何もできずに前の方に落下する。
そこに青白いレーザーを放つ。山童にそれがダイレクトに当たり、川の方に落下する。それを予測していたかのように魔理沙は川に入ると、また上の方に弾幕を放つ。落下して北山童に上段蹴りを当てると、吹っ飛んでいる間にミニ八卦炉をまた出す。
「トドメはこれかもな」
その八卦路からは虹色の特大レーザーが山童に直撃する。彼女は大きく吹っ飛び、木々に直撃する。ビームが通った後には木々が吹き飛んでいた
「これで一見落着か。まあただの力では努力には勝てないってことだな。おい、終わったぞ、あ?どこ行ったんだ?」
魔理沙はあたりを見渡すが、問題を起こしたはずのにとりはパワードスーツをとって、もう既に逃げていた。魔理沙は頭を掻きながら呆れるが、後ろに気配を感じて振り返る
「ッ! なんだ華扇かよ。驚かせないでくれ」
そこにいたのは山に住んでいる仙人の茨木華扇だった。眉間に皺を寄せ、見るからに怒っていた
「この騒動はなんなの? 魔力が暴走したのかしら?」
睨まれた魔理沙は誤解だというように手を振る。
「この木々は全て私がやったわけじゃないからな、言っとくが。逆に私のものを壊されたんだから、被害者の方だ!」
「あなたの弾幕のいくつかが私の屋敷に飛んできたし、音で保護していた動物も逃げちゃったの」
「でもどうせ屋敷になんの被害も起きてないんだろ、それに逃げ出せるぐらいもう十分保護されてたってことだろ。いいじゃないか」
あっけらかんと笑いながら魔理沙は華扇に冗談を言うが、彼女はそれどころじゃないらしい
「いいから来なさい。そこからね話は」
華扇は魔理沙の腰に手をやると逃げれないように片手で拘束し、持ち上げる
「うおッ、わかった、分かったからおろしてくれ、腹の圧迫感が重い」
魔理沙の悲鳴を無視して、華扇はどんどん山に入っていく。熱く差していた日差しも、少しずつ西に傾き始めていた。
霧雨魔理沙は徐々に高度を下げると川岸に着地し、腕で汗を拭く。夏の暑い日差しは水面で反射し、帽子の下から彼女を照らしあげる。
「川があるってのに涼しいわけでもないし、帰るか。白蓮のところでも寄って行こうかな」
魔理沙は右手の箒に跨るとどんどん上昇していく。どんどん木々が小さくなっていくのを見つつ、里の方に向かう。飛行が安定し始めたとき、右側の方から爆風が吹く。
「なんだこの衝撃は! 川の方から流れてきたぞ?」
彼女は落ちそうになった帽子を押さえつつ、もう片方の手で箒をちゃんと掴む。旋回して山を見下ろすと、川の近くに煙が上がっている。
「煙? 山火事か何かか? でも衝撃の正体にはならない気がする......爆発? いやまさかな」
箒は高度を下げ、煙の方に向かう。着いた頃には煙は落ち着いていている。ただし、あたりの木々は数本倒れていた。
「ほんとに爆発でも起きたんじゃ無いのか。この様子からすると」
魔理沙は川岸に着地して、折れた木々の周りを見渡す。すると自称谷カッパの河城にとりが伸びて倒れていた。
「これは完全に気絶してるな。ほっといても良いけどこいつに話を聞かないと進まないよな」
にとりの横にしゃがみこみ、顔を伺う。焦点は合っていないが、目を少し開き始めた
「おい、起きろって、寝始めるんじゃないぞ」
目を開け始めたにとりはもう一度ぐったりと気絶しそうになる。それを見た魔理沙が彼女の頬を叩き、無理やり叩き起こす。ニトリは唸りながらも目をパチパチと開け始める
「痛い、痛いって。痛いって言ってんだろ、耳ついてるのかよ」
にとりは起きたじめたのにまだ頬を叩く魔理沙に向かって毒を吐く
「さっさと起きないほうが悪いだろ。それでこの有様はなんなんだよ。何があったんだ」
不貞腐れていたにとりだったかが、魔理沙から聞かれると急に立ち上がりあたりを見渡す。
「そういえば、あれは。あれはどうなったんだ!」
「知るか、それが知りたいんだが」
急に騒ぎ出したにとりを魔理沙は怒鳴りながらも落ち着かす。すると後方の方から爆音と、衝撃が流れてくる。
「ああ、やっぱりまだ抑えられてなかった。変なものつくちゃったなあ」
落胆するにとりを横目に魔理沙は後方に振り向く。倒れた木々から誰かが出てくるのが見えると目を細める。出てきた奴は迷彩柄の服に緑色のヘルメットをかぶっていた。足と腕、そして胴が光が反射する銀色のメタルに囲まれていた。
「あれは......山童か? だとしたらあの金属みたいな服はなんだ?」
「服じゃないよ。あれは私が作った、パワードスーツってやつ。でも調整を間違えちゃって、凄く強くなれる代わりに肉体的な代償が大きくなって長時間使用擦ると骨とか臓器が破壊されちゃうけど......あと興奮して暴走気味に.」
にとりは自慢げに話を進めているが、その山童はどんどんとこちらに近づいてくる
「そんなの山童に着せたのかよ。裏切り者だって言っても流石にやりすぎだろ」
「違うって! 名誉のために言っとくけど置いてたら勝手に着てたの!」
魔理沙は山童が近づいてくることに気づかず、苦言を漏らす。にとりは反論するが、呆れて聞いていない。魔理沙は頭をかきながら振り返ると近づいてくるのに気づいた。
「おい、なんかあいつ怒ってないか。こっちに近づいてきてる気がするんだが?」
「暴走気味になるって言ったじゃん。それで私がさっきまで戦ってたんだけど、相打ちになっちゃて」
「さっきの爆発は弾幕の相打ちだったてことか」
そんなやりとりをしている内に山童は近くまで来ていた。彼女の目は睨んできて、戦闘態勢に入っている。
「やる気満々か、しょうがないな」
魔理沙は箒を手にとり、空に舞い上がると緑色の弾幕を山童に発射する。弾幕は正確に直進するが、山童は川辺を走りながらそれらを避けていく。彼女の弾幕は全て当たらずに地面に当たり軽く爆発した。
「当たらないな。まだ高所有利を取れてるだけマシかもしれんが」
その時、山童の姿が一瞬で消えてしまった。川辺から完全にいなくなっていたのだ。
「あれおかしいな。急にあいつ消えたぞ。どこに行った......」
魔理沙は前方を見ると絶句した。山童は消えたのではなく、ジャンプして魔理沙の高度まで来ていた。山童は近くの高さ20メートルはある木々に飛び移る。そして箒は同じ速度で木々を飛び越え始めた。
「な、こいつジャンプしただけでこの高さまできたのかよ。結構な高さで飛んでるってのに!」
魔理沙は山童に向かってもう一度弾幕を放つ。先ほどとは違う星型の弾幕は速度は遅いものの形は大きく、木々を倒しながら山童に直撃し爆発した。
「これぐらいは楽勝だな」
魔理沙は安堵の笑みを浮かべる。しかし爆風から出てきた山童はピンピンしていた。彼女は魔理沙を睨むと、木々を蹴り飛び膝蹴りを魔理沙に喰らわせようとする。急に接近してきた山童に魔理沙は反応できず、バランスを崩してしまった。バランスを崩しては箒から落ちてしまった魔理沙は大きな水しぶきを上げながら川に落ちる。
「比較的川が深い部分で助かったな、やべッ!」
山童がかかと落としをしてくるのを見て、魔理沙は水しぶきを立てながらぎりぎり避ける。腰の高さまで水があるのと同時に、服は水分を含んで動きにくい。山童は川に着地すると魔理沙を目掛けて回し蹴りを放ってくる。魔理沙は体をひねることで避けるが、山童の追撃の拳が彼女の頬を掠める。
「肉弾戦が得意か?」
「......」
「私も魔法を入れ込みながらなら得意なほうだ」
「......」
「何か言ってくれるという点では、山童よりもそこら辺の妖精の方が勝ってるってわけか」
何も喋らない山童に苦言を漏らしながら、空を飛び距離をとる。山童は突進してくるが、魔理沙はそれを体を捻りながらよけ、山童を川に押し倒す。山童は何事もなく立ち上がり魔理沙に向かってくる。
「まあ河童が作ったものだから予想はできてたが、水では壊れないか」
魔理沙が川辺の方に飛んで逃げると、山童は川を出て追ってくる。隙だらけで走ってきていることを確認すると、魔理沙は箒から降りて飛び蹴りを食らわせる。少し怯んだ山童に三つの緑の弾幕を食らわせる。弾幕が当たった後、パワードスーツが火花を散らす。
山童は怯まずに、魔理沙に攻めに行く。魔理沙は箒を棒術のように使って咄嗟に対応する。箒の足払いを軽々避けると、回し蹴りを二回入れ込む。魔理沙は一回は距離をとって避けるが、二発目を避けることは出来ずに箒でブロックする。蹴りは箒に当たった後鈍い音が鳴り響き、先端が折れる。
「うわ。一度も折れたことは無かったのに。気に入ってたのにさ」
先端が折れた方に魔理沙は飛び乗るが、ふらふらとしか飛べずに速攻で飛び降りる。
「肉弾戦じゃ埒が開かない。それでも弾幕は近距離じゃ当たらないか。ふーんまあ少し本気出してやろうか」
「......」
何も話さない山童に頭を掻きながらも、魔理沙はミニ八卦炉を取り出す。彼女は一気に距離を詰めると6発の弾幕を発射する。それをジャンプで避ける山童に対してそれを予測していたかのように、7発の弾を上空に放つ。それに当たった山童は何もできずに前の方に落下する。
そこに青白いレーザーを放つ。山童にそれがダイレクトに当たり、川の方に落下する。それを予測していたかのように魔理沙は川に入ると、また上の方に弾幕を放つ。落下して北山童に上段蹴りを当てると、吹っ飛んでいる間にミニ八卦炉をまた出す。
「トドメはこれかもな」
その八卦路からは虹色の特大レーザーが山童に直撃する。彼女は大きく吹っ飛び、木々に直撃する。ビームが通った後には木々が吹き飛んでいた
「これで一見落着か。まあただの力では努力には勝てないってことだな。おい、終わったぞ、あ?どこ行ったんだ?」
魔理沙はあたりを見渡すが、問題を起こしたはずのにとりはパワードスーツをとって、もう既に逃げていた。魔理沙は頭を掻きながら呆れるが、後ろに気配を感じて振り返る
「ッ! なんだ華扇かよ。驚かせないでくれ」
そこにいたのは山に住んでいる仙人の茨木華扇だった。眉間に皺を寄せ、見るからに怒っていた
「この騒動はなんなの? 魔力が暴走したのかしら?」
睨まれた魔理沙は誤解だというように手を振る。
「この木々は全て私がやったわけじゃないからな、言っとくが。逆に私のものを壊されたんだから、被害者の方だ!」
「あなたの弾幕のいくつかが私の屋敷に飛んできたし、音で保護していた動物も逃げちゃったの」
「でもどうせ屋敷になんの被害も起きてないんだろ、それに逃げ出せるぐらいもう十分保護されてたってことだろ。いいじゃないか」
あっけらかんと笑いながら魔理沙は華扇に冗談を言うが、彼女はそれどころじゃないらしい
「いいから来なさい。そこからね話は」
華扇は魔理沙の腰に手をやると逃げれないように片手で拘束し、持ち上げる
「うおッ、わかった、分かったからおろしてくれ、腹の圧迫感が重い」
魔理沙の悲鳴を無視して、華扇はどんどん山に入っていく。熱く差していた日差しも、少しずつ西に傾き始めていた。
戦っている魔理沙はカッコよいものです
ふっとんで目を回しているにとりもかわいらしくてよかったです