私が配属先で初めて乗ったパトカーは蓮子だった。
私は警察学校を卒業した後、結界の境目を見る能力を買われて特命秘封隊へと配属された。
そこで私のパートナーとして当てがわれたのが、この蓮子だったのだ。
彼女は部隊の中でも特に変わり者で、命令を無視することも度々ある。
実際に初めて蓮子に試乗した時はさんざんだった。
四条の辺りで蓮子は私の言うことも聞かず、勝手に予定のルートを外れて走り出したのだ。
そのせいで後で上司には、勤務中に寄り道とは何事だ、私情を挟むんじゃないとこっぴどく叱られた。
彼女には昔不良だったという噂もある。
確かに彼女の勤務態度はひどいものだ。しかし別にグレていたという訳ではないらしい。
むしろやたらと陽気に私に絡んでくるので、本当に不良だったのか疑わしくなってくる。
つい先日のクリスマスの日には、蓮子が回転灯を光らせて「メリークリスマス、メリークリスマス」と連呼しながら走り寄ってきた。
可愛げがある…と言えなくもないかもしれない。
彼女は最新型だが、所々システムが全時代的だ。
パトカーなのに近年のS-GPSシステムを積んでいない。
彼女曰く、そんなものを使わなくても空を見れば自分の正確な場所と時間が分かるらしい。
どんな特殊能力よ。気持ち悪い。
今夜も私たちは二人で市内をパトロールする。
いつものように、唐突に緊急無線が車内に響く。
《京都本部より上京05、戻橋付近で結界の揺らぎを観測、直ちに現場に急行せよ。》
《上京05了解、直ちに急行する。》
あらら今日も大変そうね。
「蓮子、急いで向かうわよ、ほらサイレン鳴らして!」
「おっけー、メリー!」
〈宇〜〜〜〜〜〉
大晦日の深夜も、私たちは走り続ける。
私は警察学校を卒業した後、結界の境目を見る能力を買われて特命秘封隊へと配属された。
そこで私のパートナーとして当てがわれたのが、この蓮子だったのだ。
彼女は部隊の中でも特に変わり者で、命令を無視することも度々ある。
実際に初めて蓮子に試乗した時はさんざんだった。
四条の辺りで蓮子は私の言うことも聞かず、勝手に予定のルートを外れて走り出したのだ。
そのせいで後で上司には、勤務中に寄り道とは何事だ、私情を挟むんじゃないとこっぴどく叱られた。
彼女には昔不良だったという噂もある。
確かに彼女の勤務態度はひどいものだ。しかし別にグレていたという訳ではないらしい。
むしろやたらと陽気に私に絡んでくるので、本当に不良だったのか疑わしくなってくる。
つい先日のクリスマスの日には、蓮子が回転灯を光らせて「メリークリスマス、メリークリスマス」と連呼しながら走り寄ってきた。
可愛げがある…と言えなくもないかもしれない。
彼女は最新型だが、所々システムが全時代的だ。
パトカーなのに近年のS-GPSシステムを積んでいない。
彼女曰く、そんなものを使わなくても空を見れば自分の正確な場所と時間が分かるらしい。
どんな特殊能力よ。気持ち悪い。
今夜も私たちは二人で市内をパトロールする。
いつものように、唐突に緊急無線が車内に響く。
《京都本部より上京05、戻橋付近で結界の揺らぎを観測、直ちに現場に急行せよ。》
《上京05了解、直ちに急行する。》
あらら今日も大変そうね。
「蓮子、急いで向かうわよ、ほらサイレン鳴らして!」
「おっけー、メリー!」
〈宇〜〜〜〜〜〉
大晦日の深夜も、私たちは走り続ける。
負けました。もう100点でいいよ!!!もってけ!!!!!
宇〜〜〜〜〜じゃないんだわ
オチがいいなあ。こういうの書けるのは羨ましいです。
ご馳走様でした。