私がまだ子供だった頃、例えばキラキラ透き通るような石がたまに河原に落ちてるようなのを拾っているアユみたいな頃。
私にだって夢を見ない時期があった。当然すべての生き物は夢を持って生きているわけだから特段私がおかしいということはないのだろうと思うけれど、姉は生きていた。
だから私は姉に「おやすみなさいと言ってみた」と言ってみた。そうしたら足元に寝転がっていた猫が翼を広げて「いってらっしゃい」と言ってくる。とても嬉しくなって姉は駆け出した。
もしかしたら私の勘違いかもしれないから寝転がって目を澄ます。コツコツと私の近寄る足音が聞こえてきて、私の上ですんと止まると姉の上でタップダンスを踊るのだ。つられて姉もフラメンコを踊った。
きっとフラメンコと言うのは存在しないのだろう。だから私は青色の涙を流して走り去る。
「ねえ、いっしょにあそびましょ」
鴉が羽根を啄みながら猫と一つに混ざりあっているときに私の背中が話しかけた。
「いいよ」
姉のお腹が返事した。
想像したらわかった。一頁めくるたびに燃えるような私の髪の毛を毛づくろいする猫はときおり嘔吐きながらむしゃむしゃと私の太ももを食べているから、鴉はそのたびに痛みで声を上げている。
そんなに面白そうにしているから姉もつい目を覚ましそうになってイライラする。
だから私は姉のことを殴るに違いない。
だってポケットに花束をさしてしまったから猫は転んでしまった。
どうしようもないことにいつまでも頭を抱えている私は鴉と口づけを交わしている。
その時私は椅子に首を置いて逆立ちをしていた。でも姉は首が取れないから代わりに猫の首を抱いて鴉が三点倒立をした。もちろん猫はそんなことに興味はないから後ろ向きに歩いていた。
それでも私は大人であるから、もうアリスバンドは割れてしまいました。本当に?
なので姉は帽子を作ります。私は姉を作ります。
2/3はきっと神様が残してくれたものだから1/3だけ作って、残りは全部海へ流しました。ぷかぷかと浮かぶ私達は流されてしまうから、監視する鴉は一晩中パイプをふかさなければなりません。
それでも盗まれてしまった姉は帰ってこなくて、私は朝も昼も夜も姉と遊び続けました。
結局眠りについた姉は階段を降りて外へ向かうのです。なぜなら私は空を落ちていることが当たり前であるように猫はあくびをしました。
じゃああなたはどうなの
私にだって夢を見ない時期があった。当然すべての生き物は夢を持って生きているわけだから特段私がおかしいということはないのだろうと思うけれど、姉は生きていた。
だから私は姉に「おやすみなさいと言ってみた」と言ってみた。そうしたら足元に寝転がっていた猫が翼を広げて「いってらっしゃい」と言ってくる。とても嬉しくなって姉は駆け出した。
もしかしたら私の勘違いかもしれないから寝転がって目を澄ます。コツコツと私の近寄る足音が聞こえてきて、私の上ですんと止まると姉の上でタップダンスを踊るのだ。つられて姉もフラメンコを踊った。
きっとフラメンコと言うのは存在しないのだろう。だから私は青色の涙を流して走り去る。
「ねえ、いっしょにあそびましょ」
鴉が羽根を啄みながら猫と一つに混ざりあっているときに私の背中が話しかけた。
「いいよ」
姉のお腹が返事した。
想像したらわかった。一頁めくるたびに燃えるような私の髪の毛を毛づくろいする猫はときおり嘔吐きながらむしゃむしゃと私の太ももを食べているから、鴉はそのたびに痛みで声を上げている。
そんなに面白そうにしているから姉もつい目を覚ましそうになってイライラする。
だから私は姉のことを殴るに違いない。
だってポケットに花束をさしてしまったから猫は転んでしまった。
どうしようもないことにいつまでも頭を抱えている私は鴉と口づけを交わしている。
その時私は椅子に首を置いて逆立ちをしていた。でも姉は首が取れないから代わりに猫の首を抱いて鴉が三点倒立をした。もちろん猫はそんなことに興味はないから後ろ向きに歩いていた。
それでも私は大人であるから、もうアリスバンドは割れてしまいました。本当に?
なので姉は帽子を作ります。私は姉を作ります。
2/3はきっと神様が残してくれたものだから1/3だけ作って、残りは全部海へ流しました。ぷかぷかと浮かぶ私達は流されてしまうから、監視する鴉は一晩中パイプをふかさなければなりません。
それでも盗まれてしまった姉は帰ってこなくて、私は朝も昼も夜も姉と遊び続けました。
結局眠りについた姉は階段を降りて外へ向かうのです。なぜなら私は空を落ちていることが当たり前であるように猫はあくびをしました。
じゃああなたはどうなの