「うーん...これはこうかな?それからこれは...」
地下室。かの有名な妹様のフランはあることに取り組んでいた。
コンコン
「フラーン?」
「ひょわー⁉」
いきなりドアが開いたが集中していたフランは反応が遅れ変な声を出す。
「何変な声あげてんのよ...」
入ってきたのは姉のレミリアでおかしな表情をしている。
「な...何でもないよ?」
フランは焦りながら不自然に慌てる。
レミリアはそんな妹をしばらくじと目で見ていたが追求しないことにしたらしい。
「咲夜がおやつだって。いきましょ?」
「わ...わーい!」
フランはさっさと出ていく姉のあとを慌てて追いかけた。
「うーん美味しいわー‼さすが咲夜ね。」
「ありがたき幸せ。」
食堂でアフタヌーンティーを味わうレミリアはおやつのケーキに大変満足したようす。
「ねえフラン美味しいわね!...フラン?」
レミリアは向かいでおやつを食べてるはずの妹に声をかけるがフランは聞こえてないようですごいスピードでケーキを平らげている。
いつもならのんびり食べる姉妹なのだが今日だけフランの速度が以上に速かった。
そしてフランはレミリアがまだ半分も食べ終わってないところで食べ終わり
「じゃ...じゃあお姉様!私用事があるから‼」
というとそそくさと食堂を出ていく。
「怪しいわねぇ...」
眉を潜めるレミリアだがどうやら隠し事をされるのが気に入らないようす。
まあレミリアは「世界は私が中心」な考えであることは勿論、なまじっか満更でもなくそのぐらいの実力はあるので仕方のないこと。
「まあまあ...妹様もきっと何かあるんですよ。」
と何とか咲夜が宥める形でお茶会は終わった。
最近妹がおかしい。
私ことレミリアは肘掛け椅子に座ったまま考える。
具体的に言うと避けられている。
声をかけても、お出掛けに誘っても慌てて断り部屋からあまり出てこない。
部屋に入ろうとしたときは思いっきり止められた。
「気に入らない...」
ポツリと呟く。
どうやらフランは何か隠し事をしているようで私にはそれがどうしても気に入らなかった。
何か困っているなら相談してほしい。そんな気持ちでいっぱいだ。
「もしかしてこっそりペットでも飼ってるのかしら?」
動物大好きなフランのことだあるかもしれない。
「それならいってくれればいいのに...怒ったりしないわ。」
ふうっとため息をつく。
「もう数週間たつしそろそろ放っておけないわ。乗り込みましょう。」
私は勢いよく廊下を走りフランの部屋のドアをばーーんと開ける。
「フラァァァン‼」
「うみゅぅぅぅぅ⁉」
部屋にはいるとフランがビクッと跳ねる。
「あなた最近何を隠して...え?」
問い詰めようとしたときフランの前に転がってるものに気づいた。
「人...形?」
フランの前に転がっていたのは私にそっくりな人形だった。
じんわりと目に涙を浮かべたフランはポツポツと話始める。
「私いつもお姉様に遊んでもらってばかりでなんにもできてないから...だからお人形を作ってお姉様にプレゼントするつもりだったの。」
「そう...なの..」
よく見てみれば針と糸が刺さっているし目や口はマジックペンで描いてある。
フランはさらに泣きながら続ける。
「それで作り始めたんだけど...上手くいかなくて...それで..」
「フラン..」
私はフランを抱き締める。
「お姉様..?」
「ごめんねフラン。あなたが私のために隠し事をしているなんて知らなくて..本当にごめんなさい。」
「お姉様..」
抱いている私にすり寄ってくるフランをさらに強く抱き締める。
「このお人形もらってもいいかしら?」
しばらく抱き合っていた私たちは離れ私は人形を手に取る。
「いいけど..失敗しちゃったんだよ?いいの?」
悲しそうな顔のフランを元気付けるように私は笑顔でいった。
「勿論。フランが私のために作ってくれたものなら世界中の何よりも大事なものよ。ありがとう。ずっと大事にするわ。」
私の言葉にぱぁぁっと花が咲くような笑みを浮かべるフラン。
「お姉様だぁい好き‼」
飛び付いてくるフランを抱き返して私も答える。
「私も大好きよ‼」
地下室。かの有名な妹様のフランはあることに取り組んでいた。
コンコン
「フラーン?」
「ひょわー⁉」
いきなりドアが開いたが集中していたフランは反応が遅れ変な声を出す。
「何変な声あげてんのよ...」
入ってきたのは姉のレミリアでおかしな表情をしている。
「な...何でもないよ?」
フランは焦りながら不自然に慌てる。
レミリアはそんな妹をしばらくじと目で見ていたが追求しないことにしたらしい。
「咲夜がおやつだって。いきましょ?」
「わ...わーい!」
フランはさっさと出ていく姉のあとを慌てて追いかけた。
「うーん美味しいわー‼さすが咲夜ね。」
「ありがたき幸せ。」
食堂でアフタヌーンティーを味わうレミリアはおやつのケーキに大変満足したようす。
「ねえフラン美味しいわね!...フラン?」
レミリアは向かいでおやつを食べてるはずの妹に声をかけるがフランは聞こえてないようですごいスピードでケーキを平らげている。
いつもならのんびり食べる姉妹なのだが今日だけフランの速度が以上に速かった。
そしてフランはレミリアがまだ半分も食べ終わってないところで食べ終わり
「じゃ...じゃあお姉様!私用事があるから‼」
というとそそくさと食堂を出ていく。
「怪しいわねぇ...」
眉を潜めるレミリアだがどうやら隠し事をされるのが気に入らないようす。
まあレミリアは「世界は私が中心」な考えであることは勿論、なまじっか満更でもなくそのぐらいの実力はあるので仕方のないこと。
「まあまあ...妹様もきっと何かあるんですよ。」
と何とか咲夜が宥める形でお茶会は終わった。
最近妹がおかしい。
私ことレミリアは肘掛け椅子に座ったまま考える。
具体的に言うと避けられている。
声をかけても、お出掛けに誘っても慌てて断り部屋からあまり出てこない。
部屋に入ろうとしたときは思いっきり止められた。
「気に入らない...」
ポツリと呟く。
どうやらフランは何か隠し事をしているようで私にはそれがどうしても気に入らなかった。
何か困っているなら相談してほしい。そんな気持ちでいっぱいだ。
「もしかしてこっそりペットでも飼ってるのかしら?」
動物大好きなフランのことだあるかもしれない。
「それならいってくれればいいのに...怒ったりしないわ。」
ふうっとため息をつく。
「もう数週間たつしそろそろ放っておけないわ。乗り込みましょう。」
私は勢いよく廊下を走りフランの部屋のドアをばーーんと開ける。
「フラァァァン‼」
「うみゅぅぅぅぅ⁉」
部屋にはいるとフランがビクッと跳ねる。
「あなた最近何を隠して...え?」
問い詰めようとしたときフランの前に転がってるものに気づいた。
「人...形?」
フランの前に転がっていたのは私にそっくりな人形だった。
じんわりと目に涙を浮かべたフランはポツポツと話始める。
「私いつもお姉様に遊んでもらってばかりでなんにもできてないから...だからお人形を作ってお姉様にプレゼントするつもりだったの。」
「そう...なの..」
よく見てみれば針と糸が刺さっているし目や口はマジックペンで描いてある。
フランはさらに泣きながら続ける。
「それで作り始めたんだけど...上手くいかなくて...それで..」
「フラン..」
私はフランを抱き締める。
「お姉様..?」
「ごめんねフラン。あなたが私のために隠し事をしているなんて知らなくて..本当にごめんなさい。」
「お姉様..」
抱いている私にすり寄ってくるフランをさらに強く抱き締める。
「このお人形もらってもいいかしら?」
しばらく抱き合っていた私たちは離れ私は人形を手に取る。
「いいけど..失敗しちゃったんだよ?いいの?」
悲しそうな顔のフランを元気付けるように私は笑顔でいった。
「勿論。フランが私のために作ってくれたものなら世界中の何よりも大事なものよ。ありがとう。ずっと大事にするわ。」
私の言葉にぱぁぁっと花が咲くような笑みを浮かべるフラン。
「お姉様だぁい好き‼」
飛び付いてくるフランを抱き返して私も答える。
「私も大好きよ‼」
話の筋道がしっかりしていてとても読みやすかったです
フランがかわいらしかったです