「いい加減にしなさぁぁい‼」
昼間、紅い悪魔の館に怒声が響き渡る。
鬼のような顔をして仁王立ちするレミリアの前には愛妹が正座をさせられていた。
いや今回は妹だけではなくなぜか妖精たちもいる。
言わずと知れた三妖精、氷精、大妖精である。
ルナ、スター、サニーはこの館にはいったことを後悔していた。
チルノはわかっておらず大妖精は真っ青になっていた。
レミリアは妖精と妹を見渡し思わずため息をつく。
なぜこうなったかそれは数時間まえのこと...
「ちょっとサニーやめましょうよ。」
「そ...そうよ。ここ悪魔の城じゃない!私たち食べられちゃうわ。」
「何をいってるのよルナ、スター?私たちにはさいきょうの力があるじゃない!」
「そうだけど...レミリア様に通じると思う⁉」
ルナは黙して語らず。でもプルプルはしていた。
サニーは呆れたようにスターを見ると大丈夫と言い切った。
「お前らーー?何してるんだー?」
そこにチルノが割り込んでくる。
後ろからはチルノのお目付け役として有名な大妖精がついてきていた。
大妖精がおとなしいことを知っているスターとルナは早速すがり付く。
「聞いてよ大ちゃん!サニーが悪魔の館に入るって言うの‼」
「危なくないかな?ねえ大ちゃん!」
「えええ‼ダメだよレミリアさんに怒られちゃう❗」
大妖精は思った通り反論するがチルノもノリノリだったせいで押しきられてしまう。
三妖精の能力を使いこっそりと館へ侵入し探検をしようとしたその時、
「あー!侵入者だー‼いけないんだー‼」
後ろから可愛らしい声が聞こえてきた。
びっくりした妖精たちはそっと振り替えるとそこには紅いドレスを着てぬいぐるみを抱いている女の子がいた。
「「うわぁぁぁ‼」」
「ちょっ...ルナ‼スター‼待っておいてかないでー‼」
「おいきゅうけつき‼あたいとしょうぶしろ‼」
「黙って逃げるよチルノちゃん!」
即座に危険と噂な妹の方だと気づいた妖精たちは一斉に逃げ出す。
一瞬キョトンとしていたフランはすぐに鬼ごっこだと思い込み追いかけ始めた。
こうして館には壊れる音や爆発音などが響き全員怒ったレミリアに捕まったと言うわけだ。
「さてどうしましょうか...」
レミリアは考えながら妖精たちを見下ろす。
妹はあとでお仕置きするからと部屋に返した。
お仕置きと聞いて嬉しそうだったのはなぜかは問わない。
「殺さないでください殺さないでください殺さないでくださいー‼」
泣きそうな大妖精。
「ふん!あたいにかかればれみりあなんていちころy...ぎゃああ‼」
たった今投げたグングニルが突き刺さったまま気絶しているチルノ。
「サニーのせいだよ!」
「なによ暇だって騒いだのはスターじゃない!」
「食べないでくださいー‼」
喧嘩するサニーとスター、某フレンズのアニメの主人公と同じことを言うルナ。
カオスとも言える光景にレミリアは頭を抱えた末、おやつを渡して返したのだった。
実はレミリアは子供と言うかこういう可愛いこが大好きなのだった...
吸血鬼にビビってる妖精たちと状況を理解していないチルノのギャップがよかったです
しかしレミリア甘い
でもそこがいい