今日は星屑に出会いました。
地底の奥底の洞窟で倒れる星屑さんは意識が無いようでした。
「おーい、星屑さん? 起きて?」
私はゆさゆさと星屑さんを揺らしました。
うぅんと、星屑さんはゆっくりと身体を起こしました。
「う……誰だ……」
痛そうに身体を起こし、座り込みました。
「あぁ、こいしか……どうしたんだ?」
「それはこっちのセリフ。星屑さんはどうしてこんなところで倒れてるの?」
「星屑……洒落た名前だな。なら、お前は無意識さん、か」
重そうな身体を揺らした星屑さん。金の髪を揺らしてきらきらと反射していた。綺麗。まるで御伽噺のような髪だと思った。
「ふふ、無意識さんはいいね。改めて星屑さんはどうしてここにいるの?」
「嫉妬さんにボコボコにされたんだよ。ボロボロになって飛んでたら疲れて飛べなくなってさ。バレないように奥で寝たんだよ」
にこっと思い出して笑う星屑さん。
「ふふ、星屑さんはおっちょこちょいだなあ。こんなところでて寝てたら怖い鬼さんに連れ去られてしまうよ?」
「その時はマスタースパークで消し飛ばしてやるよ」
カカカと大笑いする星屑さんは楽しそうだった。
「私が連れていこうかしら。ねえ、星屑さん?」
私も笑って答えた。星屑さんの髪は飾っておきたいくらい綺麗だ。なら私の手の中に入れたいと思った。
「おっ、無意識さんもそう思うのか。それは勘弁だな。私にはしたいことが沢山あるんだ」
よいしょ、と星屑さんは元気よく立ち上がった。それにつられて私も立ち上がった。
「よし、私は帰るか」
「待ってくれるかしら。星屑さん、地の底の殿に来ない?メイドとして」
「嫌だね。メイド服はいいが、メイドという立場はやだね。紅い館で散々体験したさ」
不満そうな星屑さん。
「ええーいいじゃない、虹色の吸血鬼さんは楽しそうにやってたのに」
「……その吸血鬼さんはどっちだって、妹の方か」
「当たり前よ。虹色だもの」
くすくすと私は笑った。当たり前じゃない、私が好きなのは虹色の吸血鬼さんだもの。
「吸血鬼さんはね、楽しそうにうきうきでしていたよ? 星屑さんもしないのかしら」
「だから私はやらんって、言ってるだろ。メイドは大変なんだから。銀時計さんを尊敬するよ。本人には言わないけど」
「へえーっ、尊敬してるんだ? また言おうかな?」
「あっ、おい、やめろよ! 恥ずかしいんだからな!」
「うふふ、またポロって出るかもね」
私はタッと洞窟から駆け出した。それを追いかけてくる星屑さん。
「あはは、捕まえてみなさいな」
「待てーっ!」
振り返って見た星屑さんは恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
お姉ちゃん、今日は私、星屑に出会ったのよ。
地底の奥底の洞窟で倒れる星屑さんは意識が無いようでした。
「おーい、星屑さん? 起きて?」
私はゆさゆさと星屑さんを揺らしました。
うぅんと、星屑さんはゆっくりと身体を起こしました。
「う……誰だ……」
痛そうに身体を起こし、座り込みました。
「あぁ、こいしか……どうしたんだ?」
「それはこっちのセリフ。星屑さんはどうしてこんなところで倒れてるの?」
「星屑……洒落た名前だな。なら、お前は無意識さん、か」
重そうな身体を揺らした星屑さん。金の髪を揺らしてきらきらと反射していた。綺麗。まるで御伽噺のような髪だと思った。
「ふふ、無意識さんはいいね。改めて星屑さんはどうしてここにいるの?」
「嫉妬さんにボコボコにされたんだよ。ボロボロになって飛んでたら疲れて飛べなくなってさ。バレないように奥で寝たんだよ」
にこっと思い出して笑う星屑さん。
「ふふ、星屑さんはおっちょこちょいだなあ。こんなところでて寝てたら怖い鬼さんに連れ去られてしまうよ?」
「その時はマスタースパークで消し飛ばしてやるよ」
カカカと大笑いする星屑さんは楽しそうだった。
「私が連れていこうかしら。ねえ、星屑さん?」
私も笑って答えた。星屑さんの髪は飾っておきたいくらい綺麗だ。なら私の手の中に入れたいと思った。
「おっ、無意識さんもそう思うのか。それは勘弁だな。私にはしたいことが沢山あるんだ」
よいしょ、と星屑さんは元気よく立ち上がった。それにつられて私も立ち上がった。
「よし、私は帰るか」
「待ってくれるかしら。星屑さん、地の底の殿に来ない?メイドとして」
「嫌だね。メイド服はいいが、メイドという立場はやだね。紅い館で散々体験したさ」
不満そうな星屑さん。
「ええーいいじゃない、虹色の吸血鬼さんは楽しそうにやってたのに」
「……その吸血鬼さんはどっちだって、妹の方か」
「当たり前よ。虹色だもの」
くすくすと私は笑った。当たり前じゃない、私が好きなのは虹色の吸血鬼さんだもの。
「吸血鬼さんはね、楽しそうにうきうきでしていたよ? 星屑さんもしないのかしら」
「だから私はやらんって、言ってるだろ。メイドは大変なんだから。銀時計さんを尊敬するよ。本人には言わないけど」
「へえーっ、尊敬してるんだ? また言おうかな?」
「あっ、おい、やめろよ! 恥ずかしいんだからな!」
「うふふ、またポロって出るかもね」
私はタッと洞窟から駆け出した。それを追いかけてくる星屑さん。
「あはは、捕まえてみなさいな」
「待てーっ!」
振り返って見た星屑さんは恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
お姉ちゃん、今日は私、星屑に出会ったのよ。
二人して可愛かったです。
ちゃんと合わせてくれている魔理沙もそうですし、会話と表情だけで成立した文章の煌きがとても愛おしい。面白かったです。
即興でしっかり合わせる二人の軽快な掛け合いが素敵でした。
星屑さん無意識さんと呼び合う二人がおしゃれでした