『嘘つきは、大嫌い』
私はこの言葉が今でも頭から離れない。
後悔をしてももう遅い。
それでも後悔をしてしまう。
きっとこれからも後悔し続けるだろう。
つまらないかもしれないわ。けど、
私のお話聞いてくれるかしら?
とても臆病で愚かな吸血鬼のつまらない恋物語を...ね。
その昔、そうね私が300才くらいのときだから200年ぐらい前かな?
その時私には恋人がいたの。
あら以外?ふふっでもね本当よ。
当時私は王女様だった。
吸血鬼だということはかくして人間の王として国を治めていたの。
...お父様がね。
それで王宮にいたくなくなると私はメイドを一人つれていつもこっそり抜け出してたわ。
何どめの脱走だったかは忘れたけどある日逃げた先で私は恋をしたの。
恋の相手は人間だった。
笑顔が優しくてかっこよくて、イケメンというほどじゃなかったけどそれでもかっこよかったわ。
ふふっ恋をすると例え平凡な見た目でもかっこよく見えちゃうものよ。
私はそれから毎日のように王宮から抜け出しては彼に会いに行った。
彼は勿論私が王女だと知っていたけど普通に接してくれたわ。
そんなところにも惹かれたのかもね。
そして通いはじめてから三ヶ月ぐらいかな?彼が告白をしてきたの。
その時の私?それはもう嬉しかったわよ。だって両想いになれたんですもの。
でも私は悩んだ。
それもそのはず私は『人間の少女』として彼にあっていたの。
だから彼は当然私を普通の少女だと思っていたわ。
私は悩んだ結果告白に「はい」と返したけど吸血鬼だということを告げるのはやめておいた。
その当時吸血鬼は狩りの対象だったし、嫌われていたから。
全て告げたらもう二度と彼と会わないとそのぐらいの覚悟で隠した。
心の中で『嘘つきな私を許して』
と呟きながら。
それからは幸せだったわ。
お父様は人間のことが好きでもないけど嫌いじゃなかった。
だから私たちは王様公認って感じになっていたの。
だから堂々と付き合えた。
デートしたり食事したり、いい雰囲気だったらキスまでもしちゃったり...
それはもう幸せで一杯だったわ。
でもね、幸せは長くは続かなかった。
よく考えたら生きるためとはいえたくさんの人間を殺してきた私に幸せなんて許されるはずなかったわ。
その日は満月だった。
彼とデートをしての別れ際彼がふとこんなことをいったの。
「レミリア。君は僕になにか隠してないか?君はとても美しい。しかしその美貌は人間ではあり得ない。君は本当に人なのかい?」ってね。
私はドキッとしたわ。
彼は真剣な顔で私を見ていた。
ふふっ今思えばあのとき素直に告白してれば結末は違ったのかもね。
臆病な私は言えなかった。
告白してれば...なんて考えてももう遅い。
私は嘘をついた。
「私は人間よ。きれいな理由はわからないわ。」ってね。
彼はそれを信じたみたいでそれからは聞いてくることはなかった。
そして彼と付き合って二年後ぐらいかな。
私は覚悟を決めたの。
そう吸血鬼だということを伝える覚悟。
私たちは既に体の関係まで結んでいた。
そのぐらい愛し合っていたからきっと受け入れてくれると思ったの。
でも甘かったわ。
ある日彼を呼び出した私は告白したわ。
自分は吸血鬼だって人間じゃないんだってね。嘘をついてごめんなさいとも。
彼は暫く黙ったあと私にせをむけて歩き出した。
慌てて止めた私に彼は今まで聞いたことのないような冷たい声で告げたわ。
『嘘つきは、大嫌い』ってね。
私が呆然としている間に彼は帰っていってしまった。
それからはもう会えなかった。いや会わなかった。
だって彼は嘘つきは大嫌いなんだもの。
私は後悔したわ。
きっと最初に告げておいたら彼は受け入れてくれたでしょうね。
でも臆病な私は言わなかった。
愚かよね。
自業自得だわ。って自分に言い聞かせた。
それでもやっぱり悲しくて。
私は暫くの間泣いて暮らしたわ。
毎日のように彼に言われた『嘘つきは、大嫌い』という言葉を思い出しては泣いていた。
数週間後私は泣くのをやめた。
いえ泣けなかったかしらね。
吸血鬼だとばれた私たちは遠くの別荘がわりの館に逃げたから。
その間戦闘ばっかで泣いてる暇なんてなかった。
無事逃げ隠れた私は生活してるうちに彼に新しい彼女ができたことを風の噂で知ったわ。
胸がズキズキと痛んだから忘れようと思った。
でも忘れられなかった。
それから何百年もたった今。
私はやっと立ち直ることができたけど、それでも時々あの言葉がフラッシュバックする。
『嘘つきは、大嫌い』
この言葉が...ね。
どうだった?つまらなかったでしょう?
そう。それでいいのよ。
だってこの話は本当に臆病で愚かな吸血鬼だね。って言うお話だもの。
つまらないのが当たり前よ。
誰も愚かな吸血鬼の話なんて聞きたくないでしょう?
私は愚かだとか臆病だとか何て言われようがいいわ。
カリチュマって言いたければ言えばいいし、幼女って言いたきゃ言えばいい。
私は怒ったりしないわ。でもね
『嘘つき』と『大嫌い』この二つだけは言うのを許さない。
自業自得だけれど自分勝手だけれどこの言葉だけは嫌なの。
だってあのときの彼の冷たい目を思い出してしまうから。
私はこの言葉が今でも頭から離れない。
後悔をしてももう遅い。
それでも後悔をしてしまう。
きっとこれからも後悔し続けるだろう。
つまらないかもしれないわ。けど、
私のお話聞いてくれるかしら?
とても臆病で愚かな吸血鬼のつまらない恋物語を...ね。
その昔、そうね私が300才くらいのときだから200年ぐらい前かな?
その時私には恋人がいたの。
あら以外?ふふっでもね本当よ。
当時私は王女様だった。
吸血鬼だということはかくして人間の王として国を治めていたの。
...お父様がね。
それで王宮にいたくなくなると私はメイドを一人つれていつもこっそり抜け出してたわ。
何どめの脱走だったかは忘れたけどある日逃げた先で私は恋をしたの。
恋の相手は人間だった。
笑顔が優しくてかっこよくて、イケメンというほどじゃなかったけどそれでもかっこよかったわ。
ふふっ恋をすると例え平凡な見た目でもかっこよく見えちゃうものよ。
私はそれから毎日のように王宮から抜け出しては彼に会いに行った。
彼は勿論私が王女だと知っていたけど普通に接してくれたわ。
そんなところにも惹かれたのかもね。
そして通いはじめてから三ヶ月ぐらいかな?彼が告白をしてきたの。
その時の私?それはもう嬉しかったわよ。だって両想いになれたんですもの。
でも私は悩んだ。
それもそのはず私は『人間の少女』として彼にあっていたの。
だから彼は当然私を普通の少女だと思っていたわ。
私は悩んだ結果告白に「はい」と返したけど吸血鬼だということを告げるのはやめておいた。
その当時吸血鬼は狩りの対象だったし、嫌われていたから。
全て告げたらもう二度と彼と会わないとそのぐらいの覚悟で隠した。
心の中で『嘘つきな私を許して』
と呟きながら。
それからは幸せだったわ。
お父様は人間のことが好きでもないけど嫌いじゃなかった。
だから私たちは王様公認って感じになっていたの。
だから堂々と付き合えた。
デートしたり食事したり、いい雰囲気だったらキスまでもしちゃったり...
それはもう幸せで一杯だったわ。
でもね、幸せは長くは続かなかった。
よく考えたら生きるためとはいえたくさんの人間を殺してきた私に幸せなんて許されるはずなかったわ。
その日は満月だった。
彼とデートをしての別れ際彼がふとこんなことをいったの。
「レミリア。君は僕になにか隠してないか?君はとても美しい。しかしその美貌は人間ではあり得ない。君は本当に人なのかい?」ってね。
私はドキッとしたわ。
彼は真剣な顔で私を見ていた。
ふふっ今思えばあのとき素直に告白してれば結末は違ったのかもね。
臆病な私は言えなかった。
告白してれば...なんて考えてももう遅い。
私は嘘をついた。
「私は人間よ。きれいな理由はわからないわ。」ってね。
彼はそれを信じたみたいでそれからは聞いてくることはなかった。
そして彼と付き合って二年後ぐらいかな。
私は覚悟を決めたの。
そう吸血鬼だということを伝える覚悟。
私たちは既に体の関係まで結んでいた。
そのぐらい愛し合っていたからきっと受け入れてくれると思ったの。
でも甘かったわ。
ある日彼を呼び出した私は告白したわ。
自分は吸血鬼だって人間じゃないんだってね。嘘をついてごめんなさいとも。
彼は暫く黙ったあと私にせをむけて歩き出した。
慌てて止めた私に彼は今まで聞いたことのないような冷たい声で告げたわ。
『嘘つきは、大嫌い』ってね。
私が呆然としている間に彼は帰っていってしまった。
それからはもう会えなかった。いや会わなかった。
だって彼は嘘つきは大嫌いなんだもの。
私は後悔したわ。
きっと最初に告げておいたら彼は受け入れてくれたでしょうね。
でも臆病な私は言わなかった。
愚かよね。
自業自得だわ。って自分に言い聞かせた。
それでもやっぱり悲しくて。
私は暫くの間泣いて暮らしたわ。
毎日のように彼に言われた『嘘つきは、大嫌い』という言葉を思い出しては泣いていた。
数週間後私は泣くのをやめた。
いえ泣けなかったかしらね。
吸血鬼だとばれた私たちは遠くの別荘がわりの館に逃げたから。
その間戦闘ばっかで泣いてる暇なんてなかった。
無事逃げ隠れた私は生活してるうちに彼に新しい彼女ができたことを風の噂で知ったわ。
胸がズキズキと痛んだから忘れようと思った。
でも忘れられなかった。
それから何百年もたった今。
私はやっと立ち直ることができたけど、それでも時々あの言葉がフラッシュバックする。
『嘘つきは、大嫌い』
この言葉が...ね。
どうだった?つまらなかったでしょう?
そう。それでいいのよ。
だってこの話は本当に臆病で愚かな吸血鬼だね。って言うお話だもの。
つまらないのが当たり前よ。
誰も愚かな吸血鬼の話なんて聞きたくないでしょう?
私は愚かだとか臆病だとか何て言われようがいいわ。
カリチュマって言いたければ言えばいいし、幼女って言いたきゃ言えばいい。
私は怒ったりしないわ。でもね
『嘘つき』と『大嫌い』この二つだけは言うのを許さない。
自業自得だけれど自分勝手だけれどこの言葉だけは嫌なの。
だってあのときの彼の冷たい目を思い出してしまうから。
なんか深かったです。
しんみりと過去を振り返るレミリアに大人っぽさを感じました