「今日は私が料理を作るわ!」
「「は?」」
ある日の休日暇をもて余したわたしは暇潰しを探していた。
すると妖精メイドが休憩中に霧の湖で釣ったという魚をたくさんいれたかごを持っているのに出くわしたのだ。
その妖精メイドによると
「メイド長に調理してもらいますぅー♪」
ということだった。そこで私は天才的なことを思い付いたのだ。
『たまには手料理を振る舞おう‼』と。
とりあえず「咲夜に渡しとくから。」と言いくるめ魚のはいったかごをゲットし普段は入ることのない厨房に持っていった。そして咲夜とおまけにフランを呼び宣言したのだが...
「いやいやいや‼もう一度考え直してくださいお嬢様!料理なんて私たち使用人がやるもの!高貴なあなた様はやるべきではないのです‼」
「お姉様のお料理?やったわ!お姉様ついに私のお嫁さんになってくれるのね⁉」
「お嬢様...お願いですからお止めください。お嬢様が料理なんて作ったらお腹を壊す方g...いえ!汚れてしまいますし怪我してしまうかもしれませんのでっ‼」
「じゃあお姉様...料理を食べたら夜伽にいきましょうね...‼」
...すごい必死に止められた。若干一名変なこといってるが...
咲夜には止められたが私は負けず嫌い。ということで無視をし厨房に向かった。
勿論ついてくるなと釘はさしといた。
「さて...んでこれどうやって捌くのかしら?」
私はエプロンを身に付けまな板の上に乗っている魚をにらむ。
産まれて500年。小さいときから蝶よ花よとしずかれ大切に育てられてきた箱入りお嬢様の私には料理なんて勿論できない。
ただ知識はある。私は包丁を握りしめる。
「たしか包丁で三枚に...」
呟くと同時に魚めがけて包丁を振り下ろす。
鈍い音がし、キッチンと私が血に染まる。
これぞほんとのスカーレット・デビル。
「ああっお嬢様!もう私心配でみてられません‼」
聞きなれた声がして振り向くと咲夜が飛び込んできた。
むぅ...来るなといったのに...
結局私は咲夜の泣き落としにより料理するのを諦めた。
その後は咲夜が見事な魚料理を作り上げた。
私はもう二度と料理をしない。
だって食べる方が好きだから‼
張り切っちゃうレミリアがかわいらしくてよかったです