「おはようフラン。」
私は欠伸をしながら妹を起こすために部屋にはいる。
しかし私は次の瞬間絶句した。
「「「「にゃーー‼」」」」
いつも通りパジャマ姿の妹...のはずなのだが、
「何で猫が4匹もいるのかしら?」
そう部屋の中にいたのは四人のフランだったのだ。
フランが増えただけならここまで驚きはしない。スペルカードに「フォーオブアカインド」っていうのがあるのはしってるし今までもフランは急に分身を出すこともあったからだ。
ただ猫耳と尻尾をつけているのは予想外だった。
どうやら生えてるらしくピクピクと動いていたりする。
立ち尽くす私のまえでフラン...フニャンたちは元気一杯。
絨毯の上を転がったり、伸びをしたり欠伸をしたり、じゃれあったりなど。猫好きの私にとってこれはもう天国といってもいい光景だった。
「さてそれではお世話しますか!」
「「「「「にゃ~?」」」」
私は目の前でお利口に座っているフニャンたちを見渡す。
先ほどしばらく天国を味わったあとこえをかけると素直に従ってくれた。いい子である。
私は紙袋から4つのプリンをとりだしフニャンたちのまえにおく。
フニャンたちは目を輝かせてプリンに飛び付いた。
「にゃあ‼」
「みー♪」
「......」
「うにゃーー♪」
私はとにかく眺めていた。ああ可愛い...
「咲夜ーいないの?咲...ってこら‼フニャン1スカートに潜り込まない❗咲夜ー‼」
私は4匹のフニャンを連れて館のろうかを歩いていた。しかしいつもならすぐに飛んでくるメイド長がいないのだ。
「おかしいわねー...?」
私は首をかしげながら居間へと続く扉をあける。すると...
「にゃ...」
「み...」
「にゃあぁ♪」
「にゃん?」
「またかよ。」
またまた猫が4匹もいた。まあ誰かはわかる。多分妖精メイド以外の紅魔館メンバーだろう。
「もうこうなったら...私がみんな面倒みるわ!...とりあえずもふもふしてからね❗」
そういって私はみんなに飛び付いた...
ドシンッ
「いたっ...‼」
私は突然に痛みで目を覚ます。
「あれ?」
自分の部屋だった。多分ベッドから落ちたのだろう。
「いたた...夢か...」
私は落ちたときに打ったのかフラフラする頭を抱えながらベッドに這い上がる。それと同時に
「おはようございます。お嬢様。」
といいながら咲夜が入ってくる。
...いつもの咲夜だった。
「はぁ...」
「えぇ‼何でため息つくんですか⁉私何かしましたでしょうか⁉」
おろおろする咲夜をみもせずに私は夢の続きをみようと布団に潜り込むのだった。
「お嬢様⁉どうしてですかお嬢様ーー‼」
その後「お嬢様に嫌われた。」となきながら美鈴に咲夜が抱きつきにいったのは別のはなし。
フランが猫になっていても一瞬で受け入れるレミリアに器の大きさを感じました