白猫キティと暮らしはじめて1ヶ月。レミリアは料理の本を片手に首をひねっていた。
「うーんと...ローリエ一枚卵一個と半分...?卵を半分ってどうやるのかしら。」
レミリアがキッチンで困り果てている頃キティは
「にゃ~。」
レミリアの役に立とうとしたのかいろいろひっくり返していた。
「あ‼こらーキティ‼」
気づいたレミリアが目をつり上げて怒ると
「みー...」
キティはすまなさそうにしょんぼりとする。それを見たレミリアは
「っ...こ...今回だけよ。許してあげるわ。」
「にゃ~‼」
この一人と一匹なかなかうまくやってるようである。猫の方が上だが。
「あっ‼しまったわ!お鍋火にかけてるんだった。.....きゃぁぁ‼焦げてる~‼」
レミリア三回目のやり直し。
ところかわって紅魔館。主をなくし意気消沈したものたちが居間に集まっていた。
「お姉様ぁ...帰ってきてよぉ寂しいよぉ...うぇーん‼」
「...お嬢様...」
「レミィ...ちょっと厳しすぎたかしら...」
「もう紅魔館はおしまいですねぇ~。」
「ちょっちょっと落ち着いてください!皆さん‼」
美鈴が慌てながらみんなをなだめるが効果はない。魔女は反省の顔をし、使い魔とメイド長はこの世の終わりのような顔をし、悪魔の妹は泣きじゃくる。一体ただの門番にどう止めろと言うのか。
「お嬢様...大丈夫ですかね...」
抱きついてくる悪魔の妹をなだめながら美鈴は夕焼けぞらを眺めた。
「うーんこの肉じゃがおいしー‼結構上手にできたわ!ねぇキティ?」
「みゃー」
「こらっ‼貴方は食べちゃダメそっちにキャットフードあるでしょう‼」
「みゃああ‼」
「わかったわかったわ!少しあげるから威嚇しないで‼」
「にゃ~♪」
「もう❗ずる賢い猫なんだから‼」
美鈴の心配をよそに楽しくやっていた。
レミリアの隠居生活はまだまだ続く...
「あっこら‼部屋ひっくり返すなぁー‼」
「にゃ~♪」