「暇だわぁ。...」
ある日レミリアは人里を歩いていた。
理由はそのまま。暇だったので何か面白いことはないかと館を飛び出してきたのだ。
妹のフランが「ついていきたい‼」と駄々をこねたがなんとかなだめ透かしてやっと解放してもらったのだ。
「ほんと暇ねぇ...異変のひとつや二つ起きないかしら?」
そんなことをぼやきながらふらふらと人里を歩いていると
「レミリアおねえちゃーん‼」
とけたたましい声が響いた。反射的にレミリアは振り向く。そこには...
「久しぶりレミリアお姉ちゃん‼」
といいながらにこにこしている大きな黒い帽子を被ったさとり妖怪の女の子、こいしがいた。
「あら。誰かと思えばふわふわの空気ちゃんじゃない。私に何かようかしら?」
レミリアは突然ふらっと現れてはふらっと消えるこいしのことを『ふわふわの空気ちゃん』と呼んでいた。
こいしはにこにこ顔のままレミリアに告げた。
「レミリアお姉ちゃんアイドルやってみない?」
「...は?」
レミリアは思わずあんぐりと口を開けたがすぐはしたないと気づきあわてて服の袖で口元を隠す。それでも驚いたような瞳は隠しきれなかったが。こいしは笑顔でこちらをみている。アイドルというのはレミリアも一応知ってはいた。興味はなかったが...確かステージの上で歌って踊る女の子のことをそういうんだっけ...とぼんやりと思いながら先程のこいしの言葉を考える。
(私がアイドルねぇ...最近は仕事も落ち着いてるしやるのはいいんだけど...私みたいなちんちくりんでいいのかしら...)
「もちろんレミリアお姉ちゃんで大丈夫よ❗きっと売れっ子になるわ❗」
「...貴方って心の瞳閉ざしたんじゃなかったの...?」
さらっと心が読めないという原作設定が逃げ出すようなことをするこいしにレミリアはあきれる。そしてアイドルのことは断り続けてたが...
「...あぁーもうっ‼わかった‼わかったわやるわよ‼」
断る、誘われるを繰り返すこと15分実に250回め。
ついに根負けしたレミリアはアイドルになることを承知した。
早速明日からレッスンを開始することになった。
そしてレッスン開始から1ヶ月今日はレミリアの初舞台だった。
「レミリアお姉ちゃんだいじょーぶ?...じゃないか...」
衣装に着替えたレミリアは控え室のすみに座り込んでいた。
やっぱりやだやだと駄々をこねてると
「本番です。レミリアさんお願いしまーす。」
と声がかかる。
「...ふふっ...」
なんかいろいろ吹っ切れたレミリアは八つ当たりぎみにステージに飛び出す。
最初の一言はこいしが決めた。
そしてレミリアはステージの明かりがつくと恐ろしいほど可愛い笑みでこう叫んだ。
「うー⭐みんな今日はありがとー❗盛り上がっていこうねー?乗ってくれないとたーべちゃーうぞぉー⭐」
『わぁぁぁぁぁ‼』
瞬く間にレミリアが幻想郷中の人気アイドルになったのは言うまでもない。
ちなみにフランはレミリアが人気アイドルになってからできたファンに嫉妬心を抱き握手会やライブなどできゅっとしてドカーンをしようとしたのでしまいにはお仕置きとしてお部屋に閉じ込められたが「これは放置プレイね‼」といいながらはしゃいでいるので特に意味はなくお仕置きにはならなかったそう。
むしろ逆効果だったらしい。と後に紅魔館のメイド長は語った。
ある日レミリアは人里を歩いていた。
理由はそのまま。暇だったので何か面白いことはないかと館を飛び出してきたのだ。
妹のフランが「ついていきたい‼」と駄々をこねたがなんとかなだめ透かしてやっと解放してもらったのだ。
「ほんと暇ねぇ...異変のひとつや二つ起きないかしら?」
そんなことをぼやきながらふらふらと人里を歩いていると
「レミリアおねえちゃーん‼」
とけたたましい声が響いた。反射的にレミリアは振り向く。そこには...
「久しぶりレミリアお姉ちゃん‼」
といいながらにこにこしている大きな黒い帽子を被ったさとり妖怪の女の子、こいしがいた。
「あら。誰かと思えばふわふわの空気ちゃんじゃない。私に何かようかしら?」
レミリアは突然ふらっと現れてはふらっと消えるこいしのことを『ふわふわの空気ちゃん』と呼んでいた。
こいしはにこにこ顔のままレミリアに告げた。
「レミリアお姉ちゃんアイドルやってみない?」
「...は?」
レミリアは思わずあんぐりと口を開けたがすぐはしたないと気づきあわてて服の袖で口元を隠す。それでも驚いたような瞳は隠しきれなかったが。こいしは笑顔でこちらをみている。アイドルというのはレミリアも一応知ってはいた。興味はなかったが...確かステージの上で歌って踊る女の子のことをそういうんだっけ...とぼんやりと思いながら先程のこいしの言葉を考える。
(私がアイドルねぇ...最近は仕事も落ち着いてるしやるのはいいんだけど...私みたいなちんちくりんでいいのかしら...)
「もちろんレミリアお姉ちゃんで大丈夫よ❗きっと売れっ子になるわ❗」
「...貴方って心の瞳閉ざしたんじゃなかったの...?」
さらっと心が読めないという原作設定が逃げ出すようなことをするこいしにレミリアはあきれる。そしてアイドルのことは断り続けてたが...
「...あぁーもうっ‼わかった‼わかったわやるわよ‼」
断る、誘われるを繰り返すこと15分実に250回め。
ついに根負けしたレミリアはアイドルになることを承知した。
早速明日からレッスンを開始することになった。
そしてレッスン開始から1ヶ月今日はレミリアの初舞台だった。
「レミリアお姉ちゃんだいじょーぶ?...じゃないか...」
衣装に着替えたレミリアは控え室のすみに座り込んでいた。
やっぱりやだやだと駄々をこねてると
「本番です。レミリアさんお願いしまーす。」
と声がかかる。
「...ふふっ...」
なんかいろいろ吹っ切れたレミリアは八つ当たりぎみにステージに飛び出す。
最初の一言はこいしが決めた。
そしてレミリアはステージの明かりがつくと恐ろしいほど可愛い笑みでこう叫んだ。
「うー⭐みんな今日はありがとー❗盛り上がっていこうねー?乗ってくれないとたーべちゃーうぞぉー⭐」
『わぁぁぁぁぁ‼』
瞬く間にレミリアが幻想郷中の人気アイドルになったのは言うまでもない。
ちなみにフランはレミリアが人気アイドルになってからできたファンに嫉妬心を抱き握手会やライブなどできゅっとしてドカーンをしようとしたのでしまいにはお仕置きとしてお部屋に閉じ込められたが「これは放置プレイね‼」といいながらはしゃいでいるので特に意味はなくお仕置きにはならなかったそう。
むしろ逆効果だったらしい。と後に紅魔館のメイド長は語った。
せっかくの大掛かりな出来事なので、早足にならず過程を描写してもよかったかなと思います。舞台に立つまでの一ヶ月間、そこには彼女の血のにじむような努力が……!
15分実に250回、つまり3.6秒ごとに勧誘するとは、マシンガン勧誘ですね
といってもですねうちのレミリアはやれば何でもできちゃう感じの設定ですから特に苦労はしなかったそうですよ。歌も踊りも元々得意だったので。
トントン拍子に話が進んでいくところが特に面白方です
これからの話はレミリアがアイドルをやっていること前提で進める予定というのがいいですね