「ところで、お姉ちゃんは母国語が英語とかでも悟れるの?」
「え? それは」
「ねぇ、出来るの?」
「動物の気持ちが解かるのだから万国博覧会よ」
『……いただきました。万国博覧会! さて、さとり妖怪は何処まで悟られるのか』
面白そうだって理由で、こいしは金星から金星人を拾って来ていたのだった。
「譁�ュ怜喧縺�」
確かに、金星人は何かを求めているようで、なんか言ってる。いや、違うか。金星に適応するために進化した何かは、地球に住む生物が音と知覚する何かで文字化けしているのだった。
「お姉ちゃん。この子が何言ってるかわかる?」
「……ねえ。これは確かに生き物みたいだけど。何なの?」
そして、それは確かに生き物とわかるシグナルを発していた。けれど、金星人であることを、さとりは悟る事は出来なかった。
「金星人だよお姉ちゃん。この、まだら模様は金星人の特徴じゃない」
「……あぁ、なるほど、金星人なのね。言われてみれば金星人だった。……弱っているようだから気が付かなかった」
金星人は粘液を無駄に分泌して、地霊殿の床を汚して居る。おそらく、こいしにここに連れて来られる間、無駄に粘液を分泌していたのだろう。
こいしがそれを掴んでいたところから、ベタベタのヌルヌルがハイペースで漏れている。
おそらく、魚類が人肌で火傷するような現象がそこで起こって居るに違いない。
という、言い訳を考えて、さとりはこいしの返答を待った。
「ああ、そっか。おい、金星人! 変な擬態するな」
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「ちょ、こいし!」
殴った。金星人を持った反対の手で殴った。
「譁�ュ怜喧縺�!」
なんか訳の分からない何切り声を金星人は発した。
あと、良く分からない分泌物を全身からベタベタビタビタ周囲にまき散らす。
「うるさい、お姉ちゃんが悟れないでしょ! もっと、静かにしなさい!」
金星人に、こいしは更に折檻を繰り返している。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「だから、うるさい黙れ!」
金星人は暴れて、何かを発し続けて居るが、こいしの命令には従わない。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
さとりは、金星人が何を思うかわかってきたような気がする。
「ねえ、こいし」
「なあに、お姉ちゃん? 今忙しいんだけど」
黙らない金星人を黙らせようと、こいしは頑張っている。
「その人? が何を考えて分かったわ」
「え? 分かったの?」
「うん」
「譁�ュ怜喧縺�!」
こいしも金星人も、さとりが分かってくれたと期待のまなざしだ。
「それで、こいつは何を思っているの?」
「……こいしの事が大好きだって!」
「譁�ュ怜喧縺�!」
「え? こいつがそういう事考えてたの?」
「うん」
本当は、そんなことじゃないって事は、さとりは察していた。
金星人の気持ちなんか、さすがに悟り妖怪だって分かってあげるほど、寛容では無かった。
悟り妖怪が万国博覧会で対応しているのは月の石までだっていう事は、アメリカでは常識なんですよ。
それを何だ?金星人だ?
悟り妖怪を何だと思っているのか?
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「わーい! 嬉しい! もっと、遊んであげるからね! そうだ、お友達のフランドールちゃんの所に行って一緒に遊ぼう!」
「ちゃんと、御夕飯には帰って来るのよ」
「うん、お姉ちゃん大好き!」
金星人が何を思い何を言っているかわからないが、目の前にいる、妹が幸せだったらそれでいいと思う姉で有った。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「だからうるさい!」
こいしは、そんな事いいながら、いつの間にかその場にいなく居なった。
お友達の所に遊びに行ったのだろう。
金星人が地球に攻めてくる二日前のことだった。
「え? それは」
「ねぇ、出来るの?」
「動物の気持ちが解かるのだから万国博覧会よ」
『……いただきました。万国博覧会! さて、さとり妖怪は何処まで悟られるのか』
面白そうだって理由で、こいしは金星から金星人を拾って来ていたのだった。
「譁�ュ怜喧縺�」
確かに、金星人は何かを求めているようで、なんか言ってる。いや、違うか。金星に適応するために進化した何かは、地球に住む生物が音と知覚する何かで文字化けしているのだった。
「お姉ちゃん。この子が何言ってるかわかる?」
「……ねえ。これは確かに生き物みたいだけど。何なの?」
そして、それは確かに生き物とわかるシグナルを発していた。けれど、金星人であることを、さとりは悟る事は出来なかった。
「金星人だよお姉ちゃん。この、まだら模様は金星人の特徴じゃない」
「……あぁ、なるほど、金星人なのね。言われてみれば金星人だった。……弱っているようだから気が付かなかった」
金星人は粘液を無駄に分泌して、地霊殿の床を汚して居る。おそらく、こいしにここに連れて来られる間、無駄に粘液を分泌していたのだろう。
こいしがそれを掴んでいたところから、ベタベタのヌルヌルがハイペースで漏れている。
おそらく、魚類が人肌で火傷するような現象がそこで起こって居るに違いない。
という、言い訳を考えて、さとりはこいしの返答を待った。
「ああ、そっか。おい、金星人! 変な擬態するな」
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「ちょ、こいし!」
殴った。金星人を持った反対の手で殴った。
「譁�ュ怜喧縺�!」
なんか訳の分からない何切り声を金星人は発した。
あと、良く分からない分泌物を全身からベタベタビタビタ周囲にまき散らす。
「うるさい、お姉ちゃんが悟れないでしょ! もっと、静かにしなさい!」
金星人に、こいしは更に折檻を繰り返している。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「だから、うるさい黙れ!」
金星人は暴れて、何かを発し続けて居るが、こいしの命令には従わない。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
さとりは、金星人が何を思うかわかってきたような気がする。
「ねえ、こいし」
「なあに、お姉ちゃん? 今忙しいんだけど」
黙らない金星人を黙らせようと、こいしは頑張っている。
「その人? が何を考えて分かったわ」
「え? 分かったの?」
「うん」
「譁�ュ怜喧縺�!」
こいしも金星人も、さとりが分かってくれたと期待のまなざしだ。
「それで、こいつは何を思っているの?」
「……こいしの事が大好きだって!」
「譁�ュ怜喧縺�!」
「え? こいつがそういう事考えてたの?」
「うん」
本当は、そんなことじゃないって事は、さとりは察していた。
金星人の気持ちなんか、さすがに悟り妖怪だって分かってあげるほど、寛容では無かった。
悟り妖怪が万国博覧会で対応しているのは月の石までだっていう事は、アメリカでは常識なんですよ。
それを何だ?金星人だ?
悟り妖怪を何だと思っているのか?
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「わーい! 嬉しい! もっと、遊んであげるからね! そうだ、お友達のフランドールちゃんの所に行って一緒に遊ぼう!」
「ちゃんと、御夕飯には帰って来るのよ」
「うん、お姉ちゃん大好き!」
金星人が何を思い何を言っているかわからないが、目の前にいる、妹が幸せだったらそれでいいと思う姉で有った。
「譁�ュ怜喧縺�! 譁�ュ怜喧縺�!」
「だからうるさい!」
こいしは、そんな事いいながら、いつの間にかその場にいなく居なった。
お友達の所に遊びに行ったのだろう。
金星人が地球に攻めてくる二日前のことだった。
いくら何でも無茶ぶりが過ぎました
どっから連れてきたんでしょう
そしてオチ!
悟り妖怪が万国博覧会で対応しているのは月の石までだっていう事は、アメリカでは常識なんですよ。
それを何だ?金星人だ?
悟り妖怪を何だと思っているのか?
やばい!