レミリアは館の扉の前にたっていた。今日来る予定のお客様を迎えるために。
そしてすぐに客はやって来た。
「よろしくね慧音。」
「ああ。こちらこそ。全力で妹さんの教育をさせてもらうよ。」
「頼りにしてるわ。」
話は数日前に遡る。その日レミリアは妹フランに勉強を教えていた。フランのことを可愛がるあまり過保護に育てた結果世間知らずな箱入りお嬢様になってしまいスカーレット家のお嬢様がこれではいけないと何年かまえから勉強を教え始めたのだ。王女として厳しい教育を受けてきたレミリアは実はかなり頭がよかった。というか頭がよくないと館の当主なんかできないだろう。ダンスももちろん上手く、レミリアがパーティードレスを着て踊るとどんな人妖もみとれてしまう。(byフラン)マナーもお作法も勉強も。なんかやったらできちゃった。というすごい神に愛されてるような(悪魔だけど)才能を持っていた。対してフランは、...
「お姉様ー...いちたすいちってなにー?」
「ふええええんお姉様ーダンスできないよおー...」
「あっコップ落ちちゃった❗これで2どめだ!」※全て今現在のフランです。
始終この調子だ。もうレミリアは心がおれそうだった。両親がフランを生まれてすぐにほったらかしにし、私だけに愛情を注いでフランは生まれてなかったことにして私を育ててきたのは知ってたが...あいつらは教育もしなかったらしい。そして...今に至る。
「.......今日はここまでにしましょうフラン。」
「うん‼じゃあお姉様遊ぼー‼」
「今日はダメ。また明日ね。」
「えー...」
ぷうっと頬を膨らませるフランを宥め部屋に返す。フランが出ていくとレミリアはソファに座り込み頭を抱えた。もう正直いってあの子に教えることは私じゃできん...でもフランには教養を身に付けてほしい。さんざん悩んだ結果レミリアはいいことを思いつき妖精メイドを一人つれて人里に向かった。
「ということなの慧音。どうかフランの家庭教師になってくれないかしら?」
「ふむ。話はわかった。」
レミリアが考えた思いつきとは人里で教師をしてる半人半獣の慧音にやってもらうことだった。慧音は考え込むように腕を組む。そしてふと気づいたように言った。
「確かお前のところには知識人の魔女がいたじゃないか。そいつには頼まなかったのか?」
そう確か紅魔館には動かない大図書館がいたはずだ。頭もよかったはず。しかしレミリアはその問いに疲れたようにため息をつき答えた。
「もうすでに頼んだわ。でもねあの子最近実験が忙しいみたいで...それにスカーレット家は常に家庭教師をつけていたからね...あなたしか候補はいないのよ。」
そういいきるとレミリアはさらにため息をついた。ほんとに困ってるらしい。納得した慧音は最後に聞こうと思ってたことを聞くことにした。
「お前の妹は気が狂ってるときいたが...そこのところどうなんだ?」
レミリアはちょっと間をおくと静かな声できっぱりとそれを否定する。信じて良さそうだ。と判断した慧音は
「わかった。では喜んで妹さんの家庭教師を勤めさせていただくよ。」
といい、レミリアと慧音は別れた。
「.......気は狂ってないけど...慧音は大変だと思うわ。別の意味で。」
そういったレミリアの言葉を慧音は聞いてなかった。...
「さて。フランドール。私が君の家庭教師になる慧音だ。慧音先生と呼んでくれ。よろしくな。」
「けーねせんせい?」
フランがピコンっと首を可愛らしく傾げる。あのあとすぐにフランを慧音に引き合わせたレミリアは仕事のため不在だ。
「そうだ。私は君のお姉さんから頼まれて君の家庭教師をすることになった。であるからして...」
慧音は話を続けようとしたがフランがぼーっとしてることに気づき言葉を止める。何か病気にでもかかったか...そう心配しながらフランを観察していると、フランがぶつぶつとなにかをいっていることに気づき耳を澄ませる。
「お姉様...ふふっお姉様が私のために...ああ何てかわいくて優しいの...さすがはお姉様だわ...私のために家庭教師をつけてくれるなんて‼もう...勉強をわからないふりしたかいがあったわ。お姉様。実は昔私に勉強を教えてちゃんと教育してた記憶をきゅっとしてドカーンってしたのよね...ああ...何て可愛いのかしら...もう夜伽いっちゃう?いっちゃう?きゃああああ‼(/▽\)♪もう...素敵...でもお姉様が教えてくれないと嫌だなあ...」
と言う内容だった。慧音は黙って教科書をおく。そして部屋を出るとまっすぐレミリアの部屋に向かった。退職するために...
「すまないレミリア。私には無理だった。」
「デスヨネー...」
次の日からまたレミリアが教え始めたためフランは上機嫌だった。
「もこたん...私心折れそう...なにあの子...」
「ああ...お前はしらなかったんだな。あそこの妹は重度のシスコンなのさ。レミリアでも手を焼くぐらいね...」
慧音はフランの性格のショックと教師なのに教えるのをやめてしまったと言う罪悪感をもってもこたんに泣きついていた。
ちなみにフランがわからないようなふりをしていると言う台詞はレミリアには言わなかった。
レミリアが可哀想だし、知らせたりしたらフランになにされるかわからないから。
慧音は心のなかでレミリアにエールをおくった。
「きょ...今日はここ...まで...」
「やった勉強終わった❗お姉様遊びましょー!昨日は断ったんだから今日は遊んでねー‼」
「うう...疲れてるのにー...」
その日の夜小悪魔が明かりを消しに部屋に入ってくるとフランはぼろぼろになり気絶しているレミリアを抱いて寝ていた。幸せそうな顔で。小悪魔はなにも見なかったことにして心の中で二人目の主人にエールをおくり部屋を出ていった。
そしてすぐに客はやって来た。
「よろしくね慧音。」
「ああ。こちらこそ。全力で妹さんの教育をさせてもらうよ。」
「頼りにしてるわ。」
話は数日前に遡る。その日レミリアは妹フランに勉強を教えていた。フランのことを可愛がるあまり過保護に育てた結果世間知らずな箱入りお嬢様になってしまいスカーレット家のお嬢様がこれではいけないと何年かまえから勉強を教え始めたのだ。王女として厳しい教育を受けてきたレミリアは実はかなり頭がよかった。というか頭がよくないと館の当主なんかできないだろう。ダンスももちろん上手く、レミリアがパーティードレスを着て踊るとどんな人妖もみとれてしまう。(byフラン)マナーもお作法も勉強も。なんかやったらできちゃった。というすごい神に愛されてるような(悪魔だけど)才能を持っていた。対してフランは、...
「お姉様ー...いちたすいちってなにー?」
「ふええええんお姉様ーダンスできないよおー...」
「あっコップ落ちちゃった❗これで2どめだ!」※全て今現在のフランです。
始終この調子だ。もうレミリアは心がおれそうだった。両親がフランを生まれてすぐにほったらかしにし、私だけに愛情を注いでフランは生まれてなかったことにして私を育ててきたのは知ってたが...あいつらは教育もしなかったらしい。そして...今に至る。
「.......今日はここまでにしましょうフラン。」
「うん‼じゃあお姉様遊ぼー‼」
「今日はダメ。また明日ね。」
「えー...」
ぷうっと頬を膨らませるフランを宥め部屋に返す。フランが出ていくとレミリアはソファに座り込み頭を抱えた。もう正直いってあの子に教えることは私じゃできん...でもフランには教養を身に付けてほしい。さんざん悩んだ結果レミリアはいいことを思いつき妖精メイドを一人つれて人里に向かった。
「ということなの慧音。どうかフランの家庭教師になってくれないかしら?」
「ふむ。話はわかった。」
レミリアが考えた思いつきとは人里で教師をしてる半人半獣の慧音にやってもらうことだった。慧音は考え込むように腕を組む。そしてふと気づいたように言った。
「確かお前のところには知識人の魔女がいたじゃないか。そいつには頼まなかったのか?」
そう確か紅魔館には動かない大図書館がいたはずだ。頭もよかったはず。しかしレミリアはその問いに疲れたようにため息をつき答えた。
「もうすでに頼んだわ。でもねあの子最近実験が忙しいみたいで...それにスカーレット家は常に家庭教師をつけていたからね...あなたしか候補はいないのよ。」
そういいきるとレミリアはさらにため息をついた。ほんとに困ってるらしい。納得した慧音は最後に聞こうと思ってたことを聞くことにした。
「お前の妹は気が狂ってるときいたが...そこのところどうなんだ?」
レミリアはちょっと間をおくと静かな声できっぱりとそれを否定する。信じて良さそうだ。と判断した慧音は
「わかった。では喜んで妹さんの家庭教師を勤めさせていただくよ。」
といい、レミリアと慧音は別れた。
「.......気は狂ってないけど...慧音は大変だと思うわ。別の意味で。」
そういったレミリアの言葉を慧音は聞いてなかった。...
「さて。フランドール。私が君の家庭教師になる慧音だ。慧音先生と呼んでくれ。よろしくな。」
「けーねせんせい?」
フランがピコンっと首を可愛らしく傾げる。あのあとすぐにフランを慧音に引き合わせたレミリアは仕事のため不在だ。
「そうだ。私は君のお姉さんから頼まれて君の家庭教師をすることになった。であるからして...」
慧音は話を続けようとしたがフランがぼーっとしてることに気づき言葉を止める。何か病気にでもかかったか...そう心配しながらフランを観察していると、フランがぶつぶつとなにかをいっていることに気づき耳を澄ませる。
「お姉様...ふふっお姉様が私のために...ああ何てかわいくて優しいの...さすがはお姉様だわ...私のために家庭教師をつけてくれるなんて‼もう...勉強をわからないふりしたかいがあったわ。お姉様。実は昔私に勉強を教えてちゃんと教育してた記憶をきゅっとしてドカーンってしたのよね...ああ...何て可愛いのかしら...もう夜伽いっちゃう?いっちゃう?きゃああああ‼(/▽\)♪もう...素敵...でもお姉様が教えてくれないと嫌だなあ...」
と言う内容だった。慧音は黙って教科書をおく。そして部屋を出るとまっすぐレミリアの部屋に向かった。退職するために...
「すまないレミリア。私には無理だった。」
「デスヨネー...」
次の日からまたレミリアが教え始めたためフランは上機嫌だった。
「もこたん...私心折れそう...なにあの子...」
「ああ...お前はしらなかったんだな。あそこの妹は重度のシスコンなのさ。レミリアでも手を焼くぐらいね...」
慧音はフランの性格のショックと教師なのに教えるのをやめてしまったと言う罪悪感をもってもこたんに泣きついていた。
ちなみにフランがわからないようなふりをしていると言う台詞はレミリアには言わなかった。
レミリアが可哀想だし、知らせたりしたらフランになにされるかわからないから。
慧音は心のなかでレミリアにエールをおくった。
「きょ...今日はここ...まで...」
「やった勉強終わった❗お姉様遊びましょー!昨日は断ったんだから今日は遊んでねー‼」
「うう...疲れてるのにー...」
その日の夜小悪魔が明かりを消しに部屋に入ってくるとフランはぼろぼろになり気絶しているレミリアを抱いて寝ていた。幸せそうな顔で。小悪魔はなにも見なかったことにして心の中で二人目の主人にエールをおくり部屋を出ていった。
レミリアは完全に妹の掌の上ですね