しあわせ姉妹

ある夜。

レミリアは妹であるフランを寝かしつけていた。ほとんど年齢は変わらないのにも関わらず、フランはレミリアに読み聞かせしてもらったりお休みのキスをされないと寝られないのだ。そしてやっと妹が寝るとまだ目が冴えていたレミリアはじっとフランの寝顔を見つめた。
「可愛いわねえ.......」
とレミリアは呟くとフランのもちもちしたほっぺをつついた。
「うにゅ....」
とフランが微かに身じろぎする。レミリアは起こしてしまったかと思ったが、相変わらずフランは可愛らしいかおで眠っている。レミリアは安堵し頬をつつくのをやめ髪を手で撫でた。
「フランの髪はさらさらねえ...羨ましいわ...」
とレミリアはため息をつく。もちろんレミリアの髪もそれなりにきれいなのだが少し父親ににて癖毛なためここまでさらさらではないのだ。そのてんフランは母親ににていて羨ましいぐらいまっすぐなさらさらのストレートなのだ。
「ほんとさらさらねえ...」
とレミリアはもう一度ため息をつくとフランの柔らかい髪を手でといていく。レミリアと違い引っ掛かることなくスムーズに手が動く。レミリアは妹の髪の感触が気に入ったのか微笑みながらしばらく撫で続けていた。レミリアが撫でるたびにメイド長お手製の甘いシャンプーの香りがふわっと香る。そして髪を撫でるのに満足したレミリアはまたフランをじっと眺める。フランは幸せそうなかおで静かに寝息をたてていた。レミリアはそうっとフランに覆い被さるとそのままフランを抱き上げる。レミリアは起きてしまうかなと思ったがフランは相当よく寝付いているらしく起きなかった。レミリアは可愛らしい寝息をたてる妹をいとおしそうに抱きしめ、赤ん坊をあやすように前後に揺する。時々頭を撫でてあげながら。寝ているフランの幸せそうな顔がさらに幸せそうになった。寝ているのにこんな風に顔を変えるだなんて本当は起きているのかな？と思いながらレミリアはフランをあやし続けた。しばらく抱いてからまたそうっとフランをベッドに戻しタオルケットをかける。それからはレミリアは何もせず時々頭を撫でてあげながらじっとフランの寝顔を見つめていた。そうしてるうちに眠くなってきたレミリアはフランの隣に潜り込みフランを抱きしめた。そして耳元で
「フラン大好きよ。」
と囁くと悪魔なのに天使のようにかわいい妹ををさらに強く抱きしめ姉妹は一緒に眠りについた。





「はあ...全くお二人はホントにそっくりですねえ...」
とお互いに抱きしめあって寝ている姉妹の幸せそうな顔をしばらく見つめると、明かりをけしにきた小悪魔は静かに微笑みそっと部屋を出ていった。
姉妹の幸せな空間を壊さないために...

はいこんにちはねこふらんです。
今回はお姉様がお姉様するお話です。
本当にフランちゃんが起きていたのかどうかはお任せします。
ただ幸せな空間を作りたかったんです。