Coolier - 新生・東方創想話

お姉様と一緒にお祭りにいこう❗

2020/08/07 11:37:35
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「お姉様ー‼お祭りにいきましょー‼」
「.......え?」


私.......お姉様の可愛くて自慢の妹であるフランはお姉様の部屋に来ていた。理由は.......
「ねえねえ❗お姉様お姉様、お祭り行こうよー‼」
そう。愛するお姉様と一緒に人里のお祭りにいきたいから!
「...えー?ずいぶんと急ね...いつ?何時からやるの?」
「今日!あと一時間後よ❗」
「ふーん...あと一時間...一時間っ⁉」
あれれ?いつも冷静なお姉様が驚いたような顔してる...可愛いなあ...お姉様のこんなかお滅多に見れないよね...あっ‼しまった‼...カメラ部屋においてきちゃった...くそう...せっかくの珍しい顔が...
「?フラン?フラーン‼フーラーンーちゃーんー‼」
「...はっ❗お姉様どうしたの?」
「いや...なんか急にかたまってぶつぶついい始めたからどうしたのかなあーと...大丈夫?具合悪いの?」
「ううん‼全然大丈夫だよお姉様!」
「?そう?それならいいけど...」
ふう...危ない危ない...お姉様が可愛すぎるのとカメラを忘れた自分の不甲斐なさに我を忘れていたわ...あのままだったらきっと問答無用で永遠帝につれていかれてお祭りどころじゃないもの...ほらその証拠にお姉様がすごく心配そうな顔してる。私はこいしちゃんのお姉ちゃんじゃないけど今のお姉様の心のなかは結構わかるわ...お姉様分かりやすいから...ってそうじゃない‼そうじゃなくて...
「お姉様!そんなことよりお祭り行こう❗」
そう。本来の私の目的であるお姉様とお祭りデートだ。理由は主に二つ。
一つ 純粋にお姉様とお祭りにいきたい。
二つ お姉様の浴衣をみたい。
実は浴衣の方が理由の9割をしめてたりする。
「うーん...うん❗別にいいわよ。お仕事も一段落したし可愛い妹の頼みは聞いてやらなきゃね。」
お姉様は少し悩んだあと満面の笑みでそういうと私の頭を撫でてくれた。嬉しい。じゃあ早速...
「咲夜ー❗浴衣の準備ー❗」
「...え?浴衣?」
私は怪訝な顔をするお姉様を見ずに声高らかにメイドを呼びつけるのだった。



それから私は咲夜に浴衣を着付けてもらって紅魔館のロビーにたっていた。それにしてもこの館のロビーってほんと広いわよね...正面にはロビーに降りてくる螺旋状の大きな階段があり、天井にはシャンデリアが3つ...はたしてこんなに広いロビーいるのかしら?とそんなどうでもいいことを考えていると、
「フラーン?準備できたわよー‼」
とお姉様の楽しそうな声が聞こえてきた。急いで後ろを振り向くと...
「ねえどうかしら?似合う?」
と言いながらニコニコと笑いながらくるりと一回転してるお姉様が。もちろん浴衣だった...
「.......」
「ちょっと?フラン?」
お姉様が声をかけてくるが私は聞いてなかった...だって...だって...浴衣が可愛すぎるんだもんーーー❗
え?ちょなにあれ?あの人本当に私のお姉様なの⁉思ったより似合ってるお姉様の浴衣姿...鼻血出ちゃいそう...あっダメか...鼻血は咲夜の専売特権だもんね.......
「違いますよ?妹様‼」
何であのメイド心読めるんだ...って言うのはおいといて...
「お姉様すっごく可愛い...」
「そう?ありがとフラン。」
とお姉様は嬉しそうに微笑む。うーん可愛い。今お姉様が来てる浴衣は薄目のピンクを基調としたもので紫色でコウモリが描かれている。ちなみに私は赤色を基調としていてピンクの花が描かれている。お姉様は裾が長くて大人っぽいのに何で私は丈が短くて子供っぽいのか、後に咲夜に聞いてみたらどうやら私はよく跳び跳ねたりしてはしゃぐかららしい。まあ間違ってはいないけどね。
「じゃあお姉様!行こうか‼」
「ええそうね。いきましょうか。」
「いってらしゃいませ。お嬢様、妹様。」
笑顔の咲夜に見送られて私たちは出発した。ちなみに咲夜は今回は留守番だ。咲夜曰くやることがあるらしい。パチュリーたちは気が向いたらいくとのことで美鈴は門番なのでと断ったらしい。とにかく今回はお姉様と二人きりだ。忌々しい猫もいない。嬉しいなあ。
「ちょっとフラン、そんなにくっつかないで歩きにくいわ。」
おっとどうやら嬉しすぎて無意識にくっついてたらしい。でも...
「えへへー♪だって楽しいんだもん❗いいでしょう?」
と可愛らしくおねだりしたらもうしょうがないわね。と笑って許可してくれた。これが妹の力である。

そしてしばらく歩くと...屋台が見えてきて人妖のかずも増えてきた。そう。お祭り会場に到着したのだ‼
「あっ林檎飴だー♪わたあめもある‼かき氷も!」
「こらこらフランもう少しおしとやかにしなさい。」
お姉様が呆れた顔でそういうがまあ誰も聞かないよね。お祭りでおしとやかにしろなんて。ということで私も聞かなかった。お腹もすいてたしね。ということでお姉様の手を引っ張り早速屋台に向かう。一番始めに買ったのは林檎飴だ。実は私の好物でもある。お姉様がお金を払ってる隣で早速林檎飴にかじりつく。飴がカリカリでおいしい。
「フランおいしい?」
「うん❗とってもおいしいよ❗」
「そう。それならよかったわ。」
とお姉様は優しい笑みを浮かべながらこちらを見ていた。そしてものの数分で食べ終わってしまうと私たちは次の屋台に向けて歩き出した。その時。
「フランちゃーん‼」
と後ろから元気な声が聞こえてきた。聞き覚えのある声に振り向くと、そこには予想通り友達のこいしちゃんがたっていた。こいしちゃんも姉と来ていたらしく、片方の手をを姉と繋ぎ片方の手をこちらにふっていた。
「こいしちゃーん‼」
とこちらも手をふる。そしてすぐにこいしちゃんが姉のさとりを引き連れてやって来た。
「フランちゃん久しぶりだね❗会いたかったよー‼」
「うん私も会いたかったよこいしちゃん‼」
と私たちが手をぱちんと打ち合わせているとき
「お久しぶりですレミリアさん。」
「あらさとりじゃない。久しぶりね。元気にしてた?」
「はい。私もペットたちも元気ですよ。」
「そう。それならよかったわ。」
「レミリアさんも元気にしてましたか?」
「ええ。ご心配なく。私もフランも元気一杯よ。」
「そうですか。それはよかったです。」
とお姉様たちははだいぶ堅い挨拶を交わしていた。まあ二人とも幻想郷のパワーバランスの一角を担っているという大物同士だから仕方のないことかもね。
「ねえねえフランちゃん。こいしと一緒に屋台回らない?」
とこいしちゃんがニコニコしながらいってきたが、今日はお姉様と回ると決めていた私は
「ごめんねこいしちゃん。今日はお姉様と回りたいから。」
といって断った。
「そっかーじゃあ仕方ないねー♪」
とこいしちゃんは特に気にすることなくそういった。そして
「それじゃあこいしはお姉ちゃんと回ってあげることにするよ❗」
そう元気よくいうとてててっと走ってお姉様とお話ししてたさとりに飛び付いた。
「おねーちゃーん♪」
「おっと...こいしどうしたのですか?」
「あのねーこいしお姉ちゃんと回ってあげることにしたの‼」
というこいしちゃんのなぜか上から目線のお誘いを聞くとさとりは
「そうですか。では一緒に回りましょうね。」
と苦笑しながらこいしちゃんを抱き上げるとお姉様に向かって
「では私はこれで失礼します。」
と一礼して人混みの中へ消えていった。お姉様はさとりたちに手をふっていた。なんかもやもやしていた私は...
「.......」
「あらまあ‼フランどうしたの?いきなり。」
抱きついたさっきよりぎゅーっと。お姉様はすぐに気づいたようで笑いながら私を抱きしめるとさっきのさとりみたいに私のことを抱き上げた。そして
「フランったらさとりにやきもち妬いちゃったのね?私とずっとお話ししているから。」
とくすくすとおかしそうに笑った。図星だったので私は反論せずお姉様に抱かれるままになっていた。まあご褒美だしね。
それからわたあめを食べて射的をやって今現在私はかき氷を食べていた。ちなみに射的ではぬいぐるみをゲットした。
「フランはよく食べるわねえ..」
と隣に座っているお姉様があきれたように笑う。そんなほのぼのとした私とお姉様のイチャイチャ?タイムに割り込んできたやつらがいた。
「よう。レミリアにフランドール!」
「あら...レミリアに...うげっ‼何で悪魔の妹までいるのよ...」
そう博麗の巫女である霊夢とその相棒の魔法使いまりさだった。言い換えれば貧乏と泥棒だけど。
「あら。霊夢。奇遇ね。」
「おいおい私のことを無視すんなよ。」
そんな感じで和やかに会話してたが私は面白くなかったせっかくのお祭りデートなのにお姉様がとられちゃったから。だから私はとりあえず霊夢たちの方をにらんだ。するとすぐにまりさが気付き
「おい霊夢もういった方が良さそうだぜ。フランがおこだ。」
と霊夢にいったのですぐに霊夢たちは離れていった。私は満足そうな笑みを浮かべると、またかき氷にとりかかった。
お姉様がやれやれというように私のことを見ていたけど。



それから私たちはお祭りを満喫し館に帰ってきた。門で美鈴の出迎えを受ける。
「おかえりなさいませ。お嬢様、妹様。」
「ただいま美鈴。門番ご苦労だったわね。」
「ただいまー♪」
と私たちはそれぞれ返答する。美鈴は笑顔で庭園の方を指すと
「あちらで咲夜さんたちが楽しいことの準備をしてますよ。いってらしたらどうですか?」
と私たちにいった。
「あら?楽しいこと?それは気になるわね...」
「私も気になるー♪」
ということで私たちは庭園に入る。そこには
「お待ちしてました。おかえりなさいませ。」
と笑顔で会釈するメイドたちとガーデンテーブルに細い紙のようなものがおかれていた。
「ねえ?このかみなーに?」
と私は質問する。すると一人の妖精メイドが
「それは花火というんです。」
とにこやかに教えてくれた。
「なるほど花火ね楽しそうね。やりましょう❗」
とお姉様がぱちんと指をならすと咲夜が現れみんなに花火を配り始めた。私もやり方をメイドたちから教えてもらい、花火に火をつける。お姉様はもうすでにやりはじめていた。私も火のついた花火をつまみパチパチと音をあげる花火に魅いる。お姉様の次の次ぐらいに綺麗だった。



次の日ーーーーー

お嬢様の部屋には
「うーん食べすぎたー...」
とベッドに寝転がっている妹様と
「フラン大丈夫?」
と心配そうな顔をしながら、せっせと妹様の世話をしてるお嬢様がいた。
この光景。妹様の幸せそうな表情と共に一日中続いたという。


後日談

「妹様...わざと食べまくってこうなるように仕向けたんじゃ...?」
「ありそうよねえシスコンの妹様のことですもの。」
「お嬢様もたいへんねえ...」
「「ねえー。」」
と仕事をさぼってため息をついてはメイド長にしかられる妖精メイドが多発したという。
こんにちは。ねこふらんです。
今回はお祭りです。いきたかったんですけどコロナのせいで中止に...まあいくとしてもボッチだから一人ですけどね。

お祭りネタなんですが、実は先日東方キャノンボールというゲームで浴衣実装の星5レミフラを出しまして...嬉しすぎてこんな意味不明なお話を書いたのです。
作中の二人がきてる浴衣はキャノンボールのレミフラが着ている浴衣と一緒にしました。
わかる人はわかるでしょう。


ちなみにフランちゃんは今回はわざとじゃなくて本当に食べすぎちゃっただけです。まあ結果オーライだったみたいだけどね。
屋台の食べ物って高いのに買っちゃうよね。かき氷もガリガリのが多いけどそれもお祭りの楽しみってやつですよね。皆さんはお祭りにいって絶対食べるものとかありますか?
私はチョコバナナとかき氷とベビーカステラとわたあめです。特にかき氷とチョコバナナははずせません。
ねこふらん
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コメント



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2.90奇声を発する程度の能力削除
楽しげな雰囲気で良かったです
3.100名前が無い程度の能力削除
浴衣レミフラめちゃくちゃ可愛いですよね
5.100終身削除
フランが居ないからといってウキウキしていた猫は生きているんでしょうか…?フランがお祭りで出会った人妖達への反応とか仕草とかから毎回お姉様愛が伝わってきてとても可愛らしかったです 良い思い出ができたみたいで良かったです
6.90保冷剤削除
冒頭のフランちゃんの”入りこんでいる”描写は、なかなか見られない感じでよかったです
7.無評価スカーレット削除
終身
もちろん猫は存命中ですwただまあこれから猫事態がよくでるかといったら...まああんまり出てこないでしょうね...フランちゃんたちの会話に出ることは時々あると思いますけど。
なんかのりで出しちゃった猫のみーですが、いざとなると猫が出てくる話なんてそうそうかけないんですよねえ...まあいつか復帰するかもしれないし完全にレミフラの会話に出てくるのみになってしまうかもしれませんなあ...
9.100モブ削除
子供らしさ、可愛らしさが上手く書かれているなあと思います。ご馳走様でした。
10.100ふにゃん削除
浴衣レミフラおめでとうございます❗
11.100最終鬼畜妹削除
可愛い
12.無評価ゆっくりA削除
最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高最高あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、混ざりたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい