気づけばまたしても夏だった。煌々と照り付ける太陽の下、いずれは必ず降るであろう雨のように、赤蛮奇はわかさぎ姫に恋をした。今泉影狼と共に赴く湖での交遊に、不思議な高揚を覚えてしまった。それはイカヅチの如き衝撃だった。途端に頭の中は姫の〝うろこ〟に埋め尽くされ、寝ても覚めてもひととき忘るることもなく、終いには、櫃のなかの米や普段飲む水にすら姫を見つけた。もはや赤蛮奇にとり猫も杓子も姫だった。となれば、夜毎おとずれる内面のあらしも道理というもので、赤蛮奇はとうとう居た堪れずに、友人に相談してみることに決めた。
ありのようなもの
「今年も始まったわね。あなたのビョーキが」
相談を受けた今泉影狼はあきれ返った。未明に突然呼び出され広場のベンチに座らされたかと思えば、赤蛮奇に恋の悩みを打ち明けられるなど、影狼は到底たまらなかった。
これが至極真っ当な、ほんとうの神経を保った者からの相談だったなら、影狼も親身になってはなしを合わせたことだろう。しかし、赤蛮奇の持つ神経は多少まともとは言い難いところがあり、そのところが、影狼にため息をつかせ、そっぽを向かせたのである。
赤蛮奇は夏になると、そのたびに誰かに恋をした。前夏は故知らぬ薬売りに、前々夏は今泉影狼に、そのさらに前なら里にてたまたま見かけた犬っころに一目惚れをした。夏が終わる頃に恋も終わり、その次の夏には前を忘れたようにして、真に迫った調子でもって相談なぞを持ち込む赤蛮奇に、もはや影狼は疲れ果て、まともに相手取ることを放棄したかったのだ。
「とにかく。あんたのそれはビョーキだから。恋でもなんでもなくて、ただのビョーキ、ね。わかった?」
あまりわかさぎ姫に迷惑をかけないように、と念を押された赤蛮奇だったが、今となっては森羅万象が姫に恋する因果となった赤蛮奇にはそんな道理の解るはずもなかった。
「でも、氷が鳴ったんだ」
赤蛮奇の言葉に影狼は眉を潜める。赤蛮奇は取り繕うように話の続きを捲し立てた。
それは夜の湖畔のことだった。最近なら昼夜問わず足繁く湖へ赴く赤蛮奇にとって常ならざることが起きたとのことで、曰くこのあたりでは希少な氷を雪中貯蔵庫、即ち氷室から大きめの氷塊をせしめ、溶かさぬよう姫の元まで運び、ふたりで冷たい茶なぞをたのしんでいたそのときに、なにか、たいへん丁度いいタイミングで、からん。とそう鳴ったとのことだった。
この猛暑に窃盗まで働き、悴む手を構わずに氷を運ぶのは大変な努力と云えようが、グラスの氷の鳴って、それがどうしたというのだろう。
「そんなのはもう、その。運命だろう」
照れたようにそっぽを向き、頬を掻く赤蛮奇に影狼はとうとう参ってしまった。うわーっと両腕を高く伸ばしたかと思えば頭を掻き毟り、そのあとはうなだれて、赤蛮奇の妄言に相槌を打つだけのマシーンへと成り下がった。
――好きにしたらいいわ。わたしは止めるだけ止めたことだし、もうあとは一人で、勝手にやってたらいいわ。――。
そうして、やっとのことで自身に課せられた不条理な役目を終えた影狼は、とぼとぼ家路を辿ったのだった。
さて、恋の悩みを友人に打ち明けた途端とんとん拍子にコトが進む恋など存在するのだろうか。答えは否だ。そんな上手い話は古今東西見当たらないことだろう。例に漏れず、赤蛮奇のソレは絶不調もいいとこの、やもすればもはや絶望だった。日に日にわかさぎ姫はつめたくなっていったし、訪れた赤蛮奇に居留守を使うことすらあった。赤蛮奇には〝ビョーキ〟以前の人格的問題が二、三あり、昼夜問わず連日押し掛けるなど、具体的にいえば間の読めないろくろ首だった。わかさぎ姫も悪気があるわけではないが、自身の都合というものもある。姫がよそよそしくなるごとに赤蛮奇はずぶずぶと陥った。
そんな眠れない夜の事だ。自分はもう終わりだ、告白する前から振られてしまった。もう二度と姫には会えないのかもしれない、ともすればこんな世界に生きる意味など果たして有ろうものだろうか。無いに決まってる。だけれど死ぬには恐ろしい、恐ろしくて仕方ない。ならば生きようか。生きて、今一度わかさぎ姫と向き合おうか。嫌だ、それだって恐ろしい。きっと、死ぬことの次に恐ろしい……。そういった、ろくでもない考えばかりを回らせているうちに、赤蛮奇はどうしてか、横たわる自分の目のまわるのを感じた。しかし眠らねば。眠らねば赤蛮奇にはつらかった。自身の脳内にはびこるしみったれた感慨の羅列のみを読んで過ごすには、夜はあまりにも長過ぎた。
眠ろう、もう何も考えずに眠ってしまおう。何度目かで脳内の漂白に成功した赤蛮奇は目を閉じて、じっとりと自身を押しつぶさんとする布団の重さや、布団に沈み込む身体の重さをただ感じた。この調子であれば、もうしばらくすれば眠りにつけることだろう。
しかし瞬間、赤蛮奇の脚に蟻が走った。
驚き飛び起きて布団をめくり犯人を探すも、赤蛮奇は見つけられない。寝巻きの下に潜り込んではいやしないか。確認するも見当たらない。にもかかわらず、赤蛮奇の脚には相も変わらず蟻が走った。これはおかしい、どうも妙だ。赤蛮奇は透明の蟻の這う自身の脚を、極めて怪訝そうな目付きに睨め続けた。
「はあ? あんたそれ病気よ、病気!」
未明に即刻影狼に相談をすると病院へ行くことを勧められたので、赤蛮奇は素直に迷いの竹林へと向かった。まだ薄暗い朝のことだったので、赤蛮奇は急患用の玄関ブザーを何度も何度も叩いては、中の医者を叩き起こした。寝ぼけ眼に出て来たのは赤蛮奇にとりどこか見覚えのある薬売りで、一応の診察も心得ているとのことだったから、赤蛮奇はすぐに診察室へ連れて行くよう懇願した。玄関先に待っているときでさえ、赤蛮奇の脚にはむずむずと、透明の蟻が走り続けていたのである。
「心因性の自律神経機能障害ですね。それも典型的なやつ。ギソウカンもあるみたいだし」
ギソウカン。聞きなれない言葉を赤蛮奇はおうむ返しに発音した。
「そう、ギソウカン。蟻が走る感覚と書いて蟻走感。昔なら走っていたのは蟻じゃなくて蛆だったんだけどね。最近なら蛆より蟻の方が嫌悪の象徴としてポピュラーだから、蟻走感って言葉になったのね。まあいいわ、症状のこと聞いたらずいぶん落ち着いたんじゃないかしら。薬、欲しいなら出しますけど、ちょっと割高かもですよ」
自身の病状については、医者の言う通り心持ちラクになっていたので薬は断った。しかし赤蛮奇は医者の言うことが気になった。蟻走感が昔なら蛆だった、のくだりについて、赤蛮奇は釈然とできないでいた。どうして、昔と今で走る虫が変わるのか。どうして蟻よか蛆のがおそろしい自分に走るのが蛆ではなく蟻なのか。気付けばそのまんまの言葉を吐いていた赤蛮奇に、医者はきょとんとして応えた。
「なんでって、そんなの。どっちも走ってないからに決まってるじゃない。走っているのは〝なにか〟よ、なにか」
腕を組み熟考する赤蛮奇を一笑に付して、医者は診察室の戸を開けた。未だ釈然とせずにいた赤蛮奇だが、診察は終わったのだ。なによりも昨日から眠れていない。こころもラクになったことだし、帰って眠ってしまおうと、そう考えた。
その日、赤蛮奇が眠っているうちに夕立が里を襲ったが、目が覚めた赤蛮奇のみたのはあまりにも夏らしい青いだけの空だったので、赤蛮奇はなんだかすべてがうまくいきそうな気がした。
それからというもの赤蛮奇のろくろ首生は実にうまくいった。あれほど冷え切っていたわかさぎ姫との友人関係も何とか“からん”と氷解させて、しまいには友人と友人という相関を超えた、赤蛮奇の望み通りの関係性と相成った。赤蛮奇にとりわかさぎ姫は初めてできた恋人であるからして、実に睦まじくふたりは過ごした。夏の終わりには里の縁日に赴き花火をみた。秋になれば紅葉を集めて一緒に燃やした。冬ならなるべく暖まるように寄り添って過ごし、春は冷たい冬の終わりであるから、喜んで桜の下に逢瀬した。もちろん、影狼をまじえての交遊もあった。なかよし三匹が急に二匹と一匹になってしまったことを寂しがらない影狼ではなかったが、ふたりの幸せを素直に喜べないほど薄情でもなかったし、なによりもって赤蛮奇のビョーキが終わるならこれ以上の幸運は無いように思えた。
そして、また夏が来た。煌々と照り付ける太陽の下、赤蛮奇はひとり頭を茹だらせて、自室にてぼんやりとしている。自覚のあるなしに問わず、考えるともなく考えるのは夏の有する魔力についてだった。暑いうちに食べる熱いものの旨さ、その矛盾についてに差し掛かったあたりで、不意に、赤蛮奇のこころのなかを“なにか”が走った。すると赤蛮奇は得心がいったように腕を組んでは二度頷いて、医者の放った言葉の意味を理解した。それはまさしく、恋と蟻と蛆の相関、そのほんとうだった。
ありのようなもの
「今年も始まったわね。あなたのビョーキが」
相談を受けた今泉影狼はあきれ返った。未明に突然呼び出され広場のベンチに座らされたかと思えば、赤蛮奇に恋の悩みを打ち明けられるなど、影狼は到底たまらなかった。
これが至極真っ当な、ほんとうの神経を保った者からの相談だったなら、影狼も親身になってはなしを合わせたことだろう。しかし、赤蛮奇の持つ神経は多少まともとは言い難いところがあり、そのところが、影狼にため息をつかせ、そっぽを向かせたのである。
赤蛮奇は夏になると、そのたびに誰かに恋をした。前夏は故知らぬ薬売りに、前々夏は今泉影狼に、そのさらに前なら里にてたまたま見かけた犬っころに一目惚れをした。夏が終わる頃に恋も終わり、その次の夏には前を忘れたようにして、真に迫った調子でもって相談なぞを持ち込む赤蛮奇に、もはや影狼は疲れ果て、まともに相手取ることを放棄したかったのだ。
「とにかく。あんたのそれはビョーキだから。恋でもなんでもなくて、ただのビョーキ、ね。わかった?」
あまりわかさぎ姫に迷惑をかけないように、と念を押された赤蛮奇だったが、今となっては森羅万象が姫に恋する因果となった赤蛮奇にはそんな道理の解るはずもなかった。
「でも、氷が鳴ったんだ」
赤蛮奇の言葉に影狼は眉を潜める。赤蛮奇は取り繕うように話の続きを捲し立てた。
それは夜の湖畔のことだった。最近なら昼夜問わず足繁く湖へ赴く赤蛮奇にとって常ならざることが起きたとのことで、曰くこのあたりでは希少な氷を雪中貯蔵庫、即ち氷室から大きめの氷塊をせしめ、溶かさぬよう姫の元まで運び、ふたりで冷たい茶なぞをたのしんでいたそのときに、なにか、たいへん丁度いいタイミングで、からん。とそう鳴ったとのことだった。
この猛暑に窃盗まで働き、悴む手を構わずに氷を運ぶのは大変な努力と云えようが、グラスの氷の鳴って、それがどうしたというのだろう。
「そんなのはもう、その。運命だろう」
照れたようにそっぽを向き、頬を掻く赤蛮奇に影狼はとうとう参ってしまった。うわーっと両腕を高く伸ばしたかと思えば頭を掻き毟り、そのあとはうなだれて、赤蛮奇の妄言に相槌を打つだけのマシーンへと成り下がった。
――好きにしたらいいわ。わたしは止めるだけ止めたことだし、もうあとは一人で、勝手にやってたらいいわ。――。
そうして、やっとのことで自身に課せられた不条理な役目を終えた影狼は、とぼとぼ家路を辿ったのだった。
さて、恋の悩みを友人に打ち明けた途端とんとん拍子にコトが進む恋など存在するのだろうか。答えは否だ。そんな上手い話は古今東西見当たらないことだろう。例に漏れず、赤蛮奇のソレは絶不調もいいとこの、やもすればもはや絶望だった。日に日にわかさぎ姫はつめたくなっていったし、訪れた赤蛮奇に居留守を使うことすらあった。赤蛮奇には〝ビョーキ〟以前の人格的問題が二、三あり、昼夜問わず連日押し掛けるなど、具体的にいえば間の読めないろくろ首だった。わかさぎ姫も悪気があるわけではないが、自身の都合というものもある。姫がよそよそしくなるごとに赤蛮奇はずぶずぶと陥った。
そんな眠れない夜の事だ。自分はもう終わりだ、告白する前から振られてしまった。もう二度と姫には会えないのかもしれない、ともすればこんな世界に生きる意味など果たして有ろうものだろうか。無いに決まってる。だけれど死ぬには恐ろしい、恐ろしくて仕方ない。ならば生きようか。生きて、今一度わかさぎ姫と向き合おうか。嫌だ、それだって恐ろしい。きっと、死ぬことの次に恐ろしい……。そういった、ろくでもない考えばかりを回らせているうちに、赤蛮奇はどうしてか、横たわる自分の目のまわるのを感じた。しかし眠らねば。眠らねば赤蛮奇にはつらかった。自身の脳内にはびこるしみったれた感慨の羅列のみを読んで過ごすには、夜はあまりにも長過ぎた。
眠ろう、もう何も考えずに眠ってしまおう。何度目かで脳内の漂白に成功した赤蛮奇は目を閉じて、じっとりと自身を押しつぶさんとする布団の重さや、布団に沈み込む身体の重さをただ感じた。この調子であれば、もうしばらくすれば眠りにつけることだろう。
しかし瞬間、赤蛮奇の脚に蟻が走った。
驚き飛び起きて布団をめくり犯人を探すも、赤蛮奇は見つけられない。寝巻きの下に潜り込んではいやしないか。確認するも見当たらない。にもかかわらず、赤蛮奇の脚には相も変わらず蟻が走った。これはおかしい、どうも妙だ。赤蛮奇は透明の蟻の這う自身の脚を、極めて怪訝そうな目付きに睨め続けた。
「はあ? あんたそれ病気よ、病気!」
未明に即刻影狼に相談をすると病院へ行くことを勧められたので、赤蛮奇は素直に迷いの竹林へと向かった。まだ薄暗い朝のことだったので、赤蛮奇は急患用の玄関ブザーを何度も何度も叩いては、中の医者を叩き起こした。寝ぼけ眼に出て来たのは赤蛮奇にとりどこか見覚えのある薬売りで、一応の診察も心得ているとのことだったから、赤蛮奇はすぐに診察室へ連れて行くよう懇願した。玄関先に待っているときでさえ、赤蛮奇の脚にはむずむずと、透明の蟻が走り続けていたのである。
「心因性の自律神経機能障害ですね。それも典型的なやつ。ギソウカンもあるみたいだし」
ギソウカン。聞きなれない言葉を赤蛮奇はおうむ返しに発音した。
「そう、ギソウカン。蟻が走る感覚と書いて蟻走感。昔なら走っていたのは蟻じゃなくて蛆だったんだけどね。最近なら蛆より蟻の方が嫌悪の象徴としてポピュラーだから、蟻走感って言葉になったのね。まあいいわ、症状のこと聞いたらずいぶん落ち着いたんじゃないかしら。薬、欲しいなら出しますけど、ちょっと割高かもですよ」
自身の病状については、医者の言う通り心持ちラクになっていたので薬は断った。しかし赤蛮奇は医者の言うことが気になった。蟻走感が昔なら蛆だった、のくだりについて、赤蛮奇は釈然とできないでいた。どうして、昔と今で走る虫が変わるのか。どうして蟻よか蛆のがおそろしい自分に走るのが蛆ではなく蟻なのか。気付けばそのまんまの言葉を吐いていた赤蛮奇に、医者はきょとんとして応えた。
「なんでって、そんなの。どっちも走ってないからに決まってるじゃない。走っているのは〝なにか〟よ、なにか」
腕を組み熟考する赤蛮奇を一笑に付して、医者は診察室の戸を開けた。未だ釈然とせずにいた赤蛮奇だが、診察は終わったのだ。なによりも昨日から眠れていない。こころもラクになったことだし、帰って眠ってしまおうと、そう考えた。
その日、赤蛮奇が眠っているうちに夕立が里を襲ったが、目が覚めた赤蛮奇のみたのはあまりにも夏らしい青いだけの空だったので、赤蛮奇はなんだかすべてがうまくいきそうな気がした。
それからというもの赤蛮奇のろくろ首生は実にうまくいった。あれほど冷え切っていたわかさぎ姫との友人関係も何とか“からん”と氷解させて、しまいには友人と友人という相関を超えた、赤蛮奇の望み通りの関係性と相成った。赤蛮奇にとりわかさぎ姫は初めてできた恋人であるからして、実に睦まじくふたりは過ごした。夏の終わりには里の縁日に赴き花火をみた。秋になれば紅葉を集めて一緒に燃やした。冬ならなるべく暖まるように寄り添って過ごし、春は冷たい冬の終わりであるから、喜んで桜の下に逢瀬した。もちろん、影狼をまじえての交遊もあった。なかよし三匹が急に二匹と一匹になってしまったことを寂しがらない影狼ではなかったが、ふたりの幸せを素直に喜べないほど薄情でもなかったし、なによりもって赤蛮奇のビョーキが終わるならこれ以上の幸運は無いように思えた。
そして、また夏が来た。煌々と照り付ける太陽の下、赤蛮奇はひとり頭を茹だらせて、自室にてぼんやりとしている。自覚のあるなしに問わず、考えるともなく考えるのは夏の有する魔力についてだった。暑いうちに食べる熱いものの旨さ、その矛盾についてに差し掛かったあたりで、不意に、赤蛮奇のこころのなかを“なにか”が走った。すると赤蛮奇は得心がいったように腕を組んでは二度頷いて、医者の放った言葉の意味を理解した。それはまさしく、恋と蟻と蛆の相関、そのほんとうだった。
ちなみにビッくらポンは寿司の流れるレーンの上に本体が佇んでおり、そのまた目立たぬところに景品取り出し口があります。恐らくこだいさんのあとにその席についた子供は大層喜んだことと思われますよ。
追記:評価をつけ忘れていたため、うろ覚えの内容を書き起こし再投稿しました。
夏が持つ力に振り回される蛮奇というのも可愛らしくて良かったなぁと思いました。
蟻走感と恋に共通する「なにかがあるが毎回走るもの」を最後に持ってくるの、上手かったです。
トチ狂ってるのにそのまま進む蛮奇が素晴らしい
自律神経も治って(?)よかったです